Speak emo
XOXO EXTREME|ここでいったん全ての力を出すんですが、その先のことも示すライブになるかな、と
一番推しの仏像は、奈良の聖林寺の十一面観音です(一色)
――一色さんは先日ソロについてのインタビューをさせていただきましたが、その時、美術のお話ができなかったので、少ししましょうよ。美術史を専攻されてたんですよね?
一色:そうです。学科的には文学部の比較芸術学科っていうところで、芸術のいろんな分野や時代や地域などを比較研究するっていう学科にいたんです。最終的には美術専攻になったんですが、"美術だけ"って感じでもなくて。コースに音楽と美術と演劇映像っていうのがあって、とりあえずその3つ全部やりました。
――いわゆる一般教養という形で全部やったみたいな。
一色:そうです。そんな感じです。
――じゃあ、音楽史とか演劇史とかもひと通り。
一色:はい。シェイクスピアとか、能の観阿弥、世阿弥とか、歌舞伎とかひと通りやって。音楽とかも…。
――バロックとか古典派とかロマン派とか、そういったものを?
一色:そうです。その学科の先生たちは古典重視でやっていたので、どっちかと言うと近代よりも古典の方を学んでました。
――バッハとかモーツアルトとかベートーヴェンとか。
一色:そうですそうです。
――なるほど。でも、その中から美術を専攻した、と。美術にはずっと興味があったんですか?
一色:もともと私、自己推薦で入ってるんですけど、自己推薦の時に「仏像の研究がしたいです」って言って入ってるんですよ。
――常々仏像が好きっておっしゃってますもんね。
一色:それで、仏像が好きって言っておきながら、やってるうちに結局西洋美術史のゼミに入っちゃったんですけど(笑)。
――アハハ(笑)。でも西洋美術史も以前からお好きだったんですか?
一色:いや、昔は全然興味なくて…。
――えー、そうなんですか。
一色:はい。大学に入る時は、仏像と、あと演劇映像をちょっと触れればいいかな、ぐらいだったので。でも学科の授業でひと通り触れていくうちに、西洋美術史にも興味が出てみたいな感じです。
――そうなんですね。仏像は昔から好きだった、と。
一色:そうです。中学校ぐらいからですかね。中学校の時に学校の行事で、関西方面の方のお寺を巡るツアーみたいなのがあって、それで見たのが楽しくて、仏像いいなと思うようになりました。
――一番推しの仏像は何ですか?
一色:一番推しの仏像は、奈良の聖林寺の十一面観音です。
――ほぉ。あと、あれですよね? 西洋美術ではラファエル前派とかお好きですよね。
一色:そうです。
――バーン=ジョーンズがお好きだとおっしゃっていましたが、彼が描く人物って、ちょっと銅像的なというか、まあ仏像とまでは言わないですけど、造形的な感じですよね。
一色:そうですね。割と写実派というか、リアルに質感とかまで描きますよね。そういうのが好きで。
――立体的に肉感的に描くというか。
一色:そうですそうです。印象派みたいに、輪郭がぼやっとした感じではなくて、遠近法とかめっちゃ駆使してたりとか。私、ファン・エイクとかもすごい好きなんですけど。
――ファン・エイク。はいはいはい。
一色:もう写真より細かく見えるみたいな。そういう絵が好きです。
――その辺り、もっといろいろ話したいところですが…。同時に江戸絵画もお好きなんですよね。浮世絵とか琳派とか。琳派だとどの辺りが推しですか?
一色:私、鈴木其一が一番好きで。あと酒井抱一とか。尾形光琳とかも好きなんですけど、どちらかと言えば、抱一、其一の方が好きです。
――なるほど。琳派でも、俵屋宗達や尾形光琳よりも後の、江戸後期の人たちですよね。
一色:はい。
――なるほど。でもなんか、琳派も含め、浮世絵などの江戸絵画って平面的じゃないですすか。そういうのもお好きなんですね?
一色:そうですね。それはもはや別物って感じです。日本の浮世絵とかを見る時は。
――なるほど。最近展覧会に行かれたりしてますか? ちょっと時期が時期なので難しいかもしれませんが。
一色:そうですね。最近はあまり行けないですよね。今まではふらっと見に行ったりとかよくしてて、週4でアイドルライブに行って、アイドルライブに行ってない週3は美術館みたいな感じだったんですよ。大学生の時は。
――結構僕もそんな感じでした。でも、最近全然行かなくなっちゃいました。
一色:指定券を取らないといけないので、ふらっと行けないんですよね。ちょっとさみしいんですけど。
――平日の午前中に行く美術館とかいいんですよね。空いてて。
一色:そうなんですよ。それが最近はなかなか難しいです。
――ご自身で絵を描かれたりとかしないんですか?
一色:ほとんどやらないです。イラストとか描けたらいいなとは思うんですけど、どうもそういうセンスがなくて…。私が絵を描くとデッサンみたいになっちゃうんです。
――イラストにならなくて。
一色:そう。結局そういうリアルな絵が好きなので、リアルな絵になっちゃうんですけど、でもリアルな絵だったら写真を見りゃいいじゃんって思うんです。自分で描くとしたら…。人が描いたものを見ると「すごいな」って思えるんですけど、自分が描いた絵を見て、そっくりそのままなのを見ると、「いや、これは描いた意味があまりないな」って(笑)。
――あぁ。ちょっと語弊があるかもしれないですが、それを写し取ることにしかなってない、というか…。
一色:そう、そう。本当にそうで。
――なるほど。では、お三人から見て萌さんはどんな方ですか? るりさんからいきましょう。
浅水:はい。萌さんは何だろう…? 好きです。
一色:ありがとうございます(笑)。
――アハハ。好きなんですね。
浅水:本当に全部好きです。生き方とか、考え方とか、存在とか、もうなんか出会えてよかった。
一色:おぉ!やったぁ!(笑)。
――(笑)。
浅水:何だろう? 家族みたいな、お母さんみたいな存在です。
――あぁ。お母さんとして好きなんですね(笑)。
浅水:(笑)。なんか、お母さんみたいに本当に何でも話せるんです。あと、やっぱり考え方だとか。結構私、子供なんで。何を言っても本当に優しく接してくれます。何だろう? なんか、あれです。仏さまみたいな。
――仏像なわけですね(笑)。
浅水:アハハ(笑)。いつでもそばにいてくれます。
――さすが萌さん。研究の成果が出ているわけですね(笑)。
一色:研究の成果が出ましたね(笑)。
――(笑)。真城さんはいかがですか?
真城:最初にライブを見させていただいた時から、もうパフォーマンスがすご過ぎて「うわ」ってなりました。歌もダンスも完璧で、なんか本当にすごいなと思いましたね。それに、アイドルとしても理想なんですが、人としてすごく理想というか、めちゃめちゃ尊敬できる面がたくさんあって…。何に対しても妥協しないですし、あとすごく教養が深いんですよね。どんなジャンルに関しても。
――本当にそうですよね。
真城:知識が豊富なので、いろんな人と話ができて、たくさんの人と関わっていて…。そういうのを見ると、いいなって思います。私は、限られたコミュニティでしか生きたくない性格なので(笑)、いろんな人と関われるところも素敵だなと思います。あと、今はリーダーはいないんですけど、萌さんはグループを引っ張ってくださる存在で、なんか萌さんがいらっしゃるから頑張れるというか、萌さんみたいになれるように頑張ろうって思えるので、一番に目標にできる存在ですね。目標っていうのもおこがましいですけど、なんというか、一番身近にいる一番尊敬する方というか…。理想です。
――なるほど。
一色:大変だ(笑)。
――(笑)。りんさんはいかがですか?
小嶋:そうですね。後輩の私が言うのもなんですが、長く一緒にいるので成長がすごいのが分かりますね。自分のやりたいと思ったことを突き進める力がすごいんです。必ず成し遂げる、着々とクリアする、っていう感じがすごくて。私の場合は、志半ばで諦めてしまうことも多いんですけど、萌氏ってもう全部ちゃんと完璧に成し遂げるんです。そういうとこってすごいなと思って、尊敬してます。
――どうですか? 萌さん。もう皆さん大絶賛ですよ。
一色:いやぁ、なんか余りにももったいない言葉で恐縮です。
――いやでも、お三人がおっしゃったのは本当にそうだなと思うんですけど、萌さんもいろいろ悩まれてた時期もありますよね。
一色:そうですね。
――僕が萌さんのことを意識して見始めたのは、ツイッターで「今日物販に誰も来ませんでした」と呟いた時でした。
一色:あー!(笑)
――その時から注目してるんですが、そんな時期もあったんですもんね。
一色:覚えてます。あれ2017年ぐらいの6月6日ですよね(笑)。
――日付は覚えてないですが、その頃です。
一色:そう、そう、そう、そう、そう、そう。ありましたね。あー。あの時からなんですね。
――そうなんです。だから僕も"親目線"で、すごく成長したなぁ、と(笑)。
一色:そう。あの頃は本当にファンの人が全然つかなくて、すごく悩んでて。私が入ってキスエクがスタートした時点で、全くの素人だったのは私だけだったんですよ。他の3人は、入る時点で私自身も知っていたぐらいで。で、私だけがキャリアがなくて、ファンがいないっていう状況だったんですよ。それに"プログレアイドル"っていうのも、最初みんな「何だろう?」って探り探りの時期だったんです。「悪魔の子守歌」っていう曲は11分あるんですが、3分過ぎた辺りで人が減ってゆくみたいな(笑)。ちょっと心苦しくなりながらやってた時期でしたね。その後、ちやんまおとかりんりんとかが入ってきても、私にはなかなかファンがつかなくて、それですごい悩んで…。それであのツイートしました(笑)。
――それが今やキスエクを引っ張る存在ですよ。
一色:あ、ありがとうございます(笑)。
XOXO EXTREME リリース情報
最新シングル:「フェニキスの涙」
発売元:Twelve-Notes
品番:TNR-0022
仕様:CD 紙ジャケット
価格:1,200円(税別)
XOXO EXTREME ライブ情報
11/27(金)XOXO EXTREME 3rd ワンマンライブ ~Re:UNION~
会場:渋谷クラブクアトロ
18:00 OPEN 19:00 START
来場チケット:4,000円(税込) ※入場時にドリンク代別途600円
配信チケット:2,000円(税込)
購入はこちら
https://upluslive.udo.jp/schedule/20201127.html
追加来場チケット
https://eplus.jp/sf/detail/3304620001
Alsciaukat(アルシャウカット)
Gt: 林 隆史(Qui)
Fl: 吉田 和夫(Qui)
B: 瀬戸 尚幸(Qui)
Key: 大沼 あい
Dr: 谷本 朋翼(STELLA LEE JONES、新●月プロジェクト、etc)
Silent Of Nose Mischief
Gt: 稲葉 敬
B: 根岸 和貴
Key: 諸田 英慈
Dr: 仁科 希世彦
Mani. : 細井 総司
■配信に関するお問い合わせ:ウドー音楽事務所 03-3402-5999
12/19(土)re-in.Carnation 1stワンマンライブ~re-Animator~
会場:小岩オルフェウス
OPEN 17:30START 18:00
前売¥3,000- 当日 ¥3,500-(各+1D)
ご予約はこちら!(限定45名)
https://tiget.net/events/110605