Speak emo

2020.11.02
一色萌

一色萌|すごい人たちがこのために尽力してくださっているのを感じているので、そういう方たちの期待を裏切らないように頑張ろうって思っています

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『幻魔大戦』のサントラとかいただきました

 

 

 

ーー萌さんは、キスエクに入るまでプログレを聴いたことがなかったんですか? 

 

一色:ほとんど聴いたことがなくて…。私、ベルハーさんとかゆるめるモ!さんとかが好きで、ベルハーさんとかゆるめるモ!さんって、音楽ファンが「おぉ!」って思うような元ネタをちょこちょこ仕込んでますよね。

 

ーーありますよね。

 

一色:でも、当のアイドルたちは何にもわかんないでそれをやってて、「それが面白い」って言ってる人たちを見てきたので、私も“全然知らないところ”に行こうと思って。

 

ーーなるほど。

 

一色:まずは。それでちょっと変わった音楽性のアイドルを探していて、“プログレアイドル”のキスエクを見つけたって感じなんです。なので、入るまでは全然知らなかったですね。でも聴いてみたら、『ジョジョの奇妙な冒険』のエンディング曲じゃん!っていうのがあったり…

 

ーーイエスの「Roundabout」ですね。

 

一色:そうです。とか、あとラジオもよく聴くんですけど、ジングルとかでちょこっと使われてることが結構あるんです。

 

ーーそうなんですね。

 

一色:そう。あの番組のあのジングルはこの曲の一部だったんだ、みたいなことが結構あって。まあ、じっくりっていうほど聴いていたわけではないんですが、触れる機会があったんだなと思いました。

 

ーー普段の生活の中に意外とそういうのが潜んでいた、と。

 

一色:そうですね。

 

ーーツイッターのヘッダーとかに、以前は「プログレ勉強中」みたいなことを書かれてたことがありました。もう知識はかなり付いたんじゃないですか? 

 

一色:いや~、長い歴史があるので、全てを網羅するのはちょっと難しいなと。

 

ーー個人的に気になったものとか好きになったものとかありますか? 

 

一色:キング・クリムゾンさんが好きだなと思いました。5大バンドとか有名どころは一通り聴いてみて、「いいな」と思ったのはキング・クリムゾンさんかな。キング・クリムゾンさんのライブも行ったんですけど、楽しかったです。とりあえず来日したら行くようにしてます。

 

ーークリムゾンもいろいろ変化をしてると思うんですけど、どのアルバムあたりがお好きですか?

 

一色:『Red』が好きですね。

 

ーー『Red』ですか。いいですね。

 

一色:最初に聴いたアルバムで、一番お気に入りです。

 

ーーちょっと強引な言い方かもしれないですけど、例えばベルハーなどかなりハードなギターが入ってトランス状態に入るみたいな曲とかあるじゃないですか。タイトル曲「Red」のギターとかってちょっとそんな雰囲気ありますよね。

 

一色:確かに。

 

ーーじゃぁ、かなりの“プログレッシャー”になってきたわけですね。

 

一色:そうですかね?

 

ーー他に気に入ったバンドとかありますか?

 

一色:ライブを見に行って好きになったんですが、ドリーム・シアター。めっちゃよかったですね。ライブ楽しかったですね。

 

ーーじゃあ、どちらかというと叙情的というよりもちょっとハードな感じがお好きなんですかね? 

 

一色:そうですね。多分、激しめの音の方が好きなんだろうなと思います。

 

ーーどうですか? プログレファンの方ってすごい知識を持った方が多くて、特典会とかで話に来ると結構面倒くさいこと言ったりしませんか? 

 

一色:そう思ってたんですけど、皆さん全然優しいです。

 

ーーそうですか。

 

一色:なんか若い子にプログレを教えるということを楽しんでる感じ。いろんなことを教えてくれるんです。あと差し入れにレコードを持ってきてくれます。差し入れでレコードって珍しいですよね?

 

ーーですね。CDじゃなくてレコードですか? 

 

一色:はい。レコード。

 

ーー何をもらいました? 

 

一色:何もらったかなぁ。結構いろいろもらってるんです。

 

ーーそうですか。

 

一色:そうなんですよ。あ、『幻魔大戦』のサントラとかいただきました。

 

ーーキース・エマーソンが手掛けた『幻魔大戦』のサントラを? レアですねぇ。

 

一色:あとムーディー・ブルースとか。

 

ーーおぉ。

 

一色:イエスももらったことありますし、結構いろいろ。もはやプログレ関係なくなってるかもしれないですが、キャンディーズとかももらいました。

 

ーーそうなんですね。萌さんは優しくて懐が深いから、そういうのも面倒くさがらずに受け止めているんだと思いますが、「教えにくる」っていうのが面倒くさいっていう人もいるんじゃないですか?

 

一色:そうなんですかねぇ。

 

ーー懐が深いんです。そういう意味では。

 

一色:自分が持ってない音源が集まってくると、いろいろ聴けて楽しいですよ。

 

ーーそれこそイエスとかムーディー・ブルースとか、ジャケット飾るだけでもいいですもんね。

 

一色:そうなんですよ。おしゃれですよね。レコードはやっぱいいなって思います。

 

ーーそういう感性も、プログレファンからするとキュンとくるところだと思いますよ。

 

一色:そうなんですか?

 

ーーはい。あと、特撮もお好きなんですね? 

 

一色:そうです。特撮も好きです。

 

ーー割と最近でカミングアウトしたんですよね?

 

一色:一応、一色萌の「一色(ひいろ)」は「ヒーロー」から付けたとか、ちょこちょこ隙をみて言うようにはしてたんですけど、でもやっぱりアイドル活動をしてる中で「特撮めっちゃ興味あるよ」っていう人は決して多数派ではないので、そんな表だって言えることでもなくて…。気持ちとしてはすごく言いたかったですし、特撮好きの人はそういうちょっと言ったことを「そうなんだ」って特典会に話しにきてくれて、広げてくれたりとかするので、知ってる人は知ってる状況でしたね。

 

ーー先日文章にも書かれてましたけど、割とアイドルファンってプロレスファンも多いですよね。

 

一色:多いですよね。

 

ーーまさに僕もそうなんですけど…。まぁ最近のは観てないですけど、かつてはすごく好きだったので。

 

一色:アイドル現場で新日本プロレスのTシャツめっちゃ見ます(笑)。

 

ーー例の「KING OF SPORTS」って書かれたライオンマークのやつですよね。

 

一色:そうそう。

 

ーーでも、特撮ファンも多い気がするんですが…。

 

一色:本当ですか? 

 

ーー僕もそうですし、周りに割といるような気がします。

 

一色:隠れてるのかな、みんな。

 

ーーおそらく男性でそこそこ年齢いった人って、ウルトラマンとか仮面ライダーとか戦隊ものを子供の頃に観ていた人が多いと思いますし、あとアイドルの中にも意外といらっしゃいますよね。

 

一色:私の周りには全然いなかったんですが、「ヒーロー好き」って言った時から「いつかアイドルで特撮好きな子たちとトークイベントとかできたらいいよね」ってずっと言ってくださってた人がいて、先日ついに特撮のトークイベントをやったんですよ。よく対バンするグループに特撮好きっていう子がちょこちょこ出てきて、始発待ちアンダーグラウンドのムラタ・ヒナギクちゃんだったり、回せ!グルーヴ開発部の環杏ちゃんだったり…。で、トークイベントを一緒にやりました。でも、私はそんなに自己プロデュースが上手くないので。

 

ーーそうですか? 

 

一色:いっぱい好きなものがある中から、どれを一色萌のキャラに落とし込んだらいいのか、とかそういうところまで考えられないんですよね。好きなものはとりあえず好きと言うしかできないというか。なので、どうしていいのかわかんなくて、「うーん」ってなってたところ、特撮好きっていう部分をちゃんとキャラまで落とし込めてるムラタちゃん、環杏ちゃんが、ずっとくすぶっていた私を引っ張り上げてくれたんです。この前のイベントも環杏ちゃんが私を推薦してくれたみたいで、呼んでいただいたんです。

 

ーーその輪もまた広がっていけばいいですよね。るなっち☆ほしさんも戦隊モノとか大好きですよね。

 

一色:そうですね。るなほしちゃんは『魔進戦隊キラメイジャー』からハマったみたいで。

 

ーーこの間『仮面ライダーゼロワン』にちょっと出たんですよね。

 

一色:そうですよね。出てましたね。

 

ーーあと、これ、知ってる人は知ってるんですけど、RYUTistの佐藤乃々子さんも戦隊モノが大好きなんですよね。

 

一色:そうなんですね。

 

ーーで、お父様がかつてヒーローショーのスーツアクターをやられてたとのことで、光戦隊マスクマンのブルーの中に入ってたって言ってました。昔から家にパンチングボールとか体を鍛える道具がいっぱいあって、そういうのを乃々子さんもやって、戦隊モノとか好きになっていった、みたいな。

 

一色:すごい。

 

ーーまぁ、その辺の特撮話はまたの機会にじっくりと。

 

一色:そうですね。

 

 

 

取材・文
石川真男

 

一色萌 リリース情報

一色もえ

一色萌(ひいろもえ)
デビュー7インチ・シングル
「Hammer & Bikkle / TAXI」

アーティスト:一色萌(ひいろもえ)
タイトル:Hammer & Bikkle / TAXI
仕様:7インチ
価格:1,500円+税
レーベル:なりすレコード
品番:NRSP-789 
発売日:2020年11月3日《レコードの日》


収録曲:
A面:Hammer & Bikkle
作詞・作曲・編曲:佐藤優介
B面:TAXI 
歌と演奏:MOE Feat. DEAF SCHOOL
日本語詞/ナレーション:一色進(ジャック達)

プログレ・アイドル「XOXO EXTREME」の一色萌が両A面7インチで待望のソロ・デビュー!
2020年代のパブロック/パワーポップ/モダンポップを追求するNEWアイドルの誕生!

佐藤優介(カメラ=万年筆)プロデュースによる、あの某パブロックヒーローの代表曲を果てしなく連想させる「Hammer & Bikkle」、カップリングには、80年代の英国音楽シーンを代表するプロデューサー クライヴ・ランガーが在籍していたことでも知られる伝説のバンド“デフ・スクール”のヒット曲「TAXI」を日本語詞でカバー。何と本家デフ・スクールが本プロジェクトのためにバック・トラックを新録音した奇跡の日英コラボが実現した豪華ダブルサイダー・シングル。

デフ・スクール
デフ・スクール

 

 

一色萌 ライブ情報

 

・11/3〈レコードの日〉開催記念【なりすレコード プチインストア祭】

会場:HMVrecordshop新宿ALTA
日時:11月3日(火/祝) 19:30~ 一色萌 

詳細
https://www.hmv.co.jp/news/article/2010311027/


・なりすレコードPresents 天野なつ 1stアルバム「Across The Great Divide」アナログ盤発売記念ライヴ

会場:渋谷La.mama
日時:11月7日(土)開場11時半 開演12時
◆会場チケット:2500円+D代
◆配信チケット:1500円

〈出演〉
天野なつ
広瀬愛菜
一色萌(Front Act)

ご予約はこちらから!
https://tiget.net/events/107872


・一色萌「Hammer & Bikkle / TAXI」&SAKA-SAMA「空耳かもしれない」発売記念合同インストアイベント@タワーレコード池袋店

会場:タワーレコード池袋店
日時:11月7日(土) 18:00~

〈出演〉SAKA-SAMA/一色萌

詳細
https://tower.jp/store/event/2020/11/014012


「The Trick Is Under The Table」ジャック達ワンマン・ライブ

日時:11月14日(土)open 18:30/start 19:00
会場:吉祥寺MANDA-LA2
¥4000+drink 限定30名

〈出演〉
ジャック達(一色進/宙GGPキハラ/夏秋文尚/大田譲fromカーネーション/鈴木さえ子)
ゲスト:一色萌

 
詳細
https://www.mandala.gr.jp/mandala2/


 


 


・XOXO EXTREME 3rd ワンマンライブ ~Re:UNION~

プログレッシヴ・ロックをテーマとしたアイドル、XOXO EXTREME待望の3rdワンマン!
前回から1年半の時を経て、渋谷クラブクアトロにRe:UNION!
バックバンドには Alsciaukat と Silent Of Nose Mischief という、
キャラクターの違う2バンドが同時にステージに常駐し、プログレッシヴの世界を描きます!


会場:渋谷クラブクアトロ
日時:11月27日 (金) 18:00 OPEN/19:00 START 

来場4,000円(+1D)
配信2,000円
Tシャツ付配信4,500円(サイズ  S,M,L,XL)

※配信視聴可能期間:11月27日(金) 19:00 ~ 12月4(金)  23:59迄
※Tシャツ付配信チケット受付は11月12日(木)23:59迄

詳細はこちら!
https://upluslive.udo.jp/schedule/20201127.html 

 

 

 

 

 

 

PROFILE

PROFILE
一色萌

(ひいろ もえ)

ひいろもえ

5月27日生まれ。東京都出身。
プログレアイドルXOXO EXTREME(キスアンドハグ・エクストリーム)赤色担当。
MOGU2 NEWS 「キスエク・一色萌のアイドル、色々。」連載中

公式サイト: https://www.xoxo-ex.com/