Speak emo

2020.09.18
RYUTist

横山実郁(RYUTist)|常にRYUTistのために何かできることをしようって考えてます

4/5ページ

 

 

でも、答えが出ないんですよ、ずっと考えても

 

――実郁さんは、まずはソロアイドルという形で2014年3月にデビューされました。芸能活動をやろうと思ったきっかけは何だったんですか?

 

横山:もともと踊ったり歌ったりすることが好きだったんですよ。当時AKB48さんが大ブームで、実郁もAKBさん大好きでしたし、音楽に合わせて踊ったりとかしてたんですよね。でも、芸能界にそれほど興味があったわけではなかったです。自分とは程遠い世界だと思って、芸能界に入るなんて考えもしてなくて…。なんですが、エレクトーンをグループでアンサンブルやってたんですけど、そのグループにいた子が(元メンバーの)大石若奈さんとお母さん同士仲良くて、そこから「RYUTistの妹分を作るオーディションがあるんだけど興味ない?」って、その友だち経由で下りてきて、「実郁ちゃんいいんじゃない?」って勧められたのがきっかけです。でも「受かりたい」とか「私は絶対にアイドルになる」といった強い気持ちはなくて、本当興味本位でやってみようかなって感じでした。小学校5年生だったのであんまり何も考えてなかったと思います。で、オーディションを受けました。

 

――小学校5年生なりに「楽しそうだな」と。好きなダンスもできるわけで…。

 

横山:そうです。楽しそうだなって。

 

――取材にあたって、昨日久々に「鮫とゾンビ」の映像を観たんですが…。

 

横山:やめてください、本当にもう。

 

――めっちゃ良いじゃないですか。

 

横山:なんで観たんですか!? もう~。

 

――定期的に観ないとなと思って(笑)。でも、あの時から歌上手いじゃないですか。

 

横山:上手くないですって。

 

――上手いですし、スター性ありますよ。

 

横山:本当ですか。初めて言われましたよ、そんなこと。

 

――そうですか? だって、すぐにソロ活動できるぐらいですから。

 

横山:さっきも言ったように、最初3人で「RYUTistの妹分」みたいな感じでやる予定だったんですよ。で、私以外の2人が最初にRYUTistのバックダンサーとしてデビューすることになって、なんでかわからないんですけど、同時に実郁も1人でデビューすることが決定みたいな…。

 

――あぁ、そんな感じでしたよね。で、今振り返ってみて、ソロ時代はいかがですか?

 

横山:自由だったなって思います。

 

――自由だった、と。ご自分としてはどんな時期だったと捉えていますか? 今の活動にも繋がる、すごく実りある時期だった。それとも、ある意味ちょっと“黒歴史”みたいに思ってるとか。あるいは、もっとソロを続けてたほうが良かったかも、とか。いかがですか?

 

横山:いろんな捉え方はできると思いますが、とにかく度胸はつきましたね。度胸がついたっていうか、何も考えてなくて、責任とかも感じてなかったですし、「ライブをしっかりやる」っていう目標だけでやってたので、MCめっちゃ長く喋ってたりとか、本当に自由だったんですよ。そこで身につけた力もあるなって思います。ファンの方と一対一で触れ合ったりお話したりするので、今の実郁のグイグイいける性格みたいなのは、たぶんソロの時に培われたものなんじゃないかなって思いますね。

 

――個人としては人見知りでしたけど、たった一人で特典会などでファンの方と触れ合うことで、芸能人としてのグイグイいく性格が形成されたと。

 

横山:はい。そこで作られたんじゃないかなって思いますね。でも、やっぱりソロにはソロの限界があって…。断言できるのは、RYUTistに入ったからこそ実郁を知ってくれた方が多くいるのは確かですし、作家さんも含めて、RYUTistに入ったから出会った人の数も確実に多いってことです。良い経験をさせてもらってるなって思いますね。

 

――実郁さんが入られた頃から、RYUTist自体も変わってきましたよね。

 

横山:ちょうどタイミング的にそうですね。

 

――作家さんとも付き合いもぐっと広がってくる時期でしたもんね。実郁さんがRYUTistに与えた影響って大きいですよね。

 

横山:そんなことないんですよね。インタビューとかで「みくちゃんが入ってから、メンバーが笑うようになりましたね」って時々言われるんですけど、そんなことなくて、本当に。実郁がうるさいとか、メンバーにくっついたりしてるっていうのは、ほんのちょっとしたきっかけでしかなくて、そもそもみんな楽しいことが好きで良い子たちだから…。ちょっとしたきっかけで花開いたってだけだと思います。

 

――でも、そのきっかけがそれまではなかったんじゃないですか。

 

横山:そんなことないと思いますよ。

 

――褒められると弱いですね。

 

横山:普段は褒められないんで。

 

――そうですか?

 

横山:普段本当に褒められないですよ。

 

――スタッフさんとか、そんなに褒めてくれないんですか?

 

横山:褒められることなんてないです、全然。

 

――インタビューでは褒めまくりますよ。

 

横山:もうやだ~。怖い(笑)。

 

――そうやって照れたりして謙虚でいることが、実郁さんの良いところじゃないですかね。で、いかがですか? RYUTistに入って4年ぐらいですかね。振り返ってみて。

 

横山:何て言えばいいんでしょうね…。すごい良い経験をさせてもらってますし、ライブするのもすごく楽しいんですけど、同時に私自身の役割というか、私はRYUTistにとって何ができてるのかなっていうのを、ここ2年ぐらい考えること多くて…。

 

――ここ2年、ですか。

 

横山:入った当初は必死だったんですよ。ついていくのに必死で。一昨年ぐらいまでは「まだ入ったばっかりだからね」が通用してたというか…。「通用してた」って言い方もよくないですけど、自分の中で落ち込むことがあっても「私まだ入って2年だから、もっと頑張ればできるはず」みたいな逃げ道を作ってたというか……そういう気持ちがどこかにあって。でも、ここ2年ぐらい……去年ぐらいからかな、「自分は何かできてるのかな」って思うことが結構あって、でも、答えが出ないんですよ、ずっと考えても。

 

――今もまだ出てないですか。

 

横山:出ないですね…。

 

――ちょうど2年前の8月に最初のインタビューをさせていただいた時、「スロウダンス」のお話しをしたじゃないですか。わっかー(大石若奈)さんの卒業を受けて制作された楽曲で、わっかーさんが卒業された直後の5周年ライブで「スロウダンス」をやった時、実郁さんはステージに立たず、わっかーさんのポジョションを空けたままでパフォーマンスされ、次の6周年では実郁さんも交えた4人でパフォーマンスされました。どちらも皆さんめっちゃ泣いていましたが(笑)。で、取材の前々日に行われた7周年ライブでは、そういった“泣き”の演出はなく…。

 

横山:あぁ、そういうお話ししましたね。

 

――その時、「RYUTist新メンバーの横山実郁」から「RYUTistメンバーの横山実郁」に完全になったのではないか、っていう風に、言わせていただいたんですが、ある意味その頃から“苦悩”が始まったんでしょうか?

 

横山:そうですね。RYUTistのファンの方も優しいので、比べるってことはなくて、「実郁ちゃんは実郁ちゃんだから」って受け入れてくださるんですよ。だからこそ、やはり「新メンバー」じゃなくて「RYUTistのメンバー」って受け入れられた以上、ちゃんとやらなきゃなって。「できません」は通用しないじゃないですか。今回も「ナイスポーズ」の時に結構苦戦したんですよ。「ナイスポーズ」だけじゃないんですけど。いろいろと苦戦して、自分が何かできなかった時に「まだ入ったばかりだから」っていうのはもう通用しないと思って、苦悩しましたね。苦悩っていうか、すごく考えるようになりました。

 

――でも、僕から見て、この2年間の実郁さんって絶好調な気がするんですけど。僕の知っているのはRYUTistの活動での実郁さんだけですが、でも大活躍している印象です。

 

横山:いやいや、全然。

 

――いえ、RYUTistの進化に大きな影響を与え、大きな役割を果たしているのは間違いないと思います。でも、それができたのも、やはりそういう苦悩があって、それをモチベーションにして頑張られて、努力をされたからっていうことですよね。

 

横山:自分でそんなに貢献してるとは思わないですけど、でも、常にRYUTistのために何かできることをしようって考えてます。プラス思考の時は…。本当に落ち込んでる時は「自分って本当にRYUTistに必要だったのかな」とかまでいっちゃいます。落ち込む時は結構ガーッと落ち込んじゃうんで。

 

――今でもですか?

 

横山:今は「必要だったのかな」とまでは思わないですけど、「何かできてるのかな」っていうのは永遠のテーマではありますね。

 

――乃々子さんもそうだったんですけど、実郁さんも真面目ですね。

 

横山:全然真面目じゃないです。

 

 

取材・文
石川真男

RYUTist ライブ情報

RYUTist presents「HI, HOW ARE YOU with amiinA」

■日程
2020年9月21日(月祝)
OPEN/17:50
START/18:00
LIVE/120分予定

■チケット料金
2,800円(税込)

■出演
amiinA  / RYUTist
・電子チケットは9月24日(木)18:00までご購入頂けます。
・配信終了後、チケット購入者は9月24日(木)20:00までアーカイヴでご覧いただけます。

 

Negicco主催「NEGi FES 2020 ONLINE」

■日時
2020年10月3日(土)
14:00スタート(17:00頃終了予定)

■出演
Negicco、RYUTist、RINGOMUSUME

■視聴チケット料金
¥500(税込)
https://l-tike.com/negifes2020/
 
※アーカイブ視聴可 2020年10月3日(土)公演終了、約1時間後~2020年10月6日(火)23:59
※公演終了、約1時間後にアーカイブが生成されますので、表示を確認次第、アーカイブ視聴をお楽しみください。
※本公演はローチケ LIVE STREMINGのサービスを使っての配信となります。
※チケットの購入・動画の視聴には電子チケット販売プラットフォームZAIKOへの登録が必要となります。
※チケットのご購入前に、記載の注意事項をよくお読みいただき、配信ライブ視聴に適したインターネット環境・推奨環境をお持ちかどうか必ずご確認ください。
※視聴チケット購入時、販売ページの注意事項を確認の上、ご購入ください。
※他注意事項は購入ページにてご確認ください。

 

RYUTist 商品情報

■RYUTist 4th Full Album『ファルセット』

ジャケット

 
発売日:2020 年 7 月 14 日(火) 
品番:PGDC-0012 
価格:¥3,000(税抜価格) +税 

《収録内容》 
01. GIRLS(作編曲:蓮沼執太)
02. ALIVE(作詞:蓮沼執太/作編曲:蓮沼執太)
03. きっと、はじまりの季節 (作詞・作曲:弓木英梨乃/編曲:sugarbeans )
04. ナイスポーズ (作詞:柴田聡子/作編曲:柴田聡子)
05. 好きだよ・・・ (作詞:NOBE/作編曲:KOJI oba)
06. センシティブサイン (作詞:シンリズム/作編曲:シンリズム )
07. 絶対に絶対に絶対に GO! (作詞:藤村鼓乃美 ・ 北川勝利/作編曲:北川勝利)
08. 青空シグナル (作詞:清浦夏実/作編曲:沖井礼二 )
09. 時間だよ (作詞:Kan Sano/作編曲:Kan Sano)
10. 無重力ファンタジア (作詞:清浦夏実/作編曲:ikkubaru)
11. 春にゆびきり (作詞:パソコン音楽クラブ/作編曲:パソコン音楽クラブ)
12. 黄昏のダイアリー  (作詞:清浦夏実/作編曲:北川勝利・沖井礼二 )

 

 

 

横山 実郁(よこやま みく)

よこやまみく

誕生日:11月24日
イメージカラー:ブルー
新潟の好きなところ:景色がきれい!、おいしいものがたくさん、長岡花火
新潟の好きな食べ物:お魚、お米、ラーメン、イタリアン、ぽっぽ焼き

PROFILE

PROFILE
RYUTist

2011 年 5 月に行った「アイドルユニットオーディション」で選ばれたメンバーによって結成。

2016 年 4 月 24 日に横山実郁を加えて再始動。新潟市を表す「柳都( りゅうと)」という言葉に、「アーティスト」 を加え、「新潟のアーティスト」という意味を込めて「RYUTist」と名付けました。 メンバーはリーダーの佐藤乃々子、宇野友恵、五十嵐夢羽、横山実郁の 4 人組で、全員が新潟生まれ新潟育ち です。

新潟市古町7番町「LIVEHOUSE 新潟SHOW!CASE!!」を中心にライブ活動を行い、その他全国各地の各種 イベントにも出演しています。

2018 年には新宿 ReNY、2019 年には渋谷クラブクアトロにて自己最大規模のワンマンライブを成功。 幅広い世代のミュージシャンから提供を受ける楽曲の質の高さはアイドルファンのみならずかつての渋谷系、 ギターポップの系譜を好む音楽好きにも支持され、Spotify 公式プレイリスト「Best of 2018 Women’s Voice」 に「無重力ファンタジア」が選ばれるなど着実にその知名度を上げています。

佐藤 乃々子(さとう ののこ)

誕生日:11月24日
イメージカラー:イエロー
新潟の好きなところ:食べ物がすごく美味しいところ
新潟の好きな食べ物:のっぺ

宇野 友恵(うの ともえ)

誕生日:4月1日
イメージカラー:ピンク
新潟の好きなところ:山、海、川があって、四季がはっきりしてるところ!
新潟の好きな食べ物:新潟タレカツ丼

五十嵐 夢羽(いからし むう)

誕生日:1月5日
イメージカラー:グリーン
新潟の好きなところ:かわいいゆるキャラさんがたくさんいるところ
新潟の好きな食べ物:佐渡天然ブリカツ丼、新潟タレカツ丼、鯛茶漬け

横山 実郁(よこやま みく)

誕生日:11月24日
イメージカラー:ブルー
新潟の好きなところ:景色がきれい!、おいしいものがたくさん、長岡花火
新潟の好きな食べ物:お魚、お米、ラーメン、イタリアン、ぽっぽ焼き

公式サイト: https://ryutist.jp/