Speak emo
サンダルテレフォン|楽曲のことばかり言っていますが、メンバーの歌声も楽しみつつ聴いて欲しいなって思います
「真夏の匂い」で結構おじさま方もゲットできたんではないかなと(笑)(小町)
ーーでは、ミニアルバム『Step by Step』についてお伺いします。初の全国流通盤で8曲入り。多分トータル32分ぐらいだと思うんですが、ミニアルバムなんですか?
夏芽:そうです。ミニアルバムですね。
ーーもうアルバムと言っちゃってもいいんじゃないでしょうか?
夏芽:ちょっと豪華なミニアルバムです。アルバムはもっとすごいものを作るので(笑)。
ーー今までの曲をまとめた“名刺代わり”みたいな感じですかね。
夏芽:はい。
ーー初の全国流通盤リリースということで、今どういうお気持ちですか?
夏芽:私はそもそも今までにちゃんとCDを出したことがなかったので、リリイベをやったりすることにものすごく憧れていたんですよ。初めてCDを出させてもらったのも会場限定販売で、ライブに来てくれた人に買っていただくって感じだったので、手に取ってくれる人が目に見えてわかるっていうか、顔が見えるんですよね。でも、全国流通ってなると、私たちの見えないところで買ってくれる方がいっぱい増えるんだなっていう意識を持つようになってから、さらにサンダルテレフォンを知ってもらいたいっていう意識が高くなりました。そういう面でもプロとしての自覚を持たなきゃなって思いました。
小町:ただただうれしい気持ちでいっぱいです。私もCDを出したいなと思っていて、サンダルテレフォンになって、1st、2nd、3rdとシングルCDを出せたんですけど、会場限定版ということだったので。でも、それでもめちゃめちゃうれしくて…。自分たちの声が入ったCDを自分たちのジャケットを付けて販売することができただけでもすごくうれしかったんですが、今回全国流通ということで、さらにうれしくて。それに相応しい素敵な作品になってると思います。
西脇:私も初めて全国流通盤でCDを出させてもらうのはすごくうれしいんですけど、まだ今の時点では店舗に並んでない状態だから正直あんまり実感がなくて…。ですが、私、地元が愛知なんですけど、愛知の友だちから「予約したよ」とか「お店に並んでたら買うからね」みたいな連絡を結構もらっていて、それで実感が湧いてきています。全国のまだサンダルテレフォンのことを知らない人だったり、東京までは遠くて観に行けないけど興味あるなって思ってる人だったりとか、沢山の人の手に渡る機会になると思っているので、これからがすごく楽しみだなと思ますね。
ーー愛知の売り上げがかなり上がるわけですね?
西脇:頑張ります(笑)。
ーーでは、藤井さん。
藤井:現場には来たことないけどサンダルテレフォンのことをツイートしてくれる人は結構いて。やはり全国流通だとそういう人たちも私たちのアルバムを手に取ってくれるのかなって思うので、今まで以上に私たちのこと知ってくれる人が増えると思いますし、アイドルとしてアルバムを出すっていうのは一つの目標でもあったんですが、それがゴールじゃなくてアルバムをスタートとして、これからさらに頑張っていきたいと思います。
ーーでは、各曲についてじっくりお話を伺いたいところですが、時間も無くなってまいりましたので、それぞれひと言ずつコメントしていただきたいと思います。まず「コーリング」から。
西脇:「コーリング」はサンダルテレフォンとして初めてもらった楽曲で、サンダルテレフォンのアンセムという感じです。サンダルテレフォンのことを知った時に、まずは「コーリング」が一番耳に残るんじゃないかなと思いますね。ライブの時に「コーリング」のイントロが流れた時に「おお」「来たな」って思ってもらえて盛り上がる曲ですし、一緒に振り真似できたりする曲ですね。
小町:私としては、ライブする時にセットリストに入ってるとうれしいなって思う曲です。
夏芽:最近のライブで私たちの楽曲が全然受けなそうな客層のライブに出た時とかも、「コーリング」を1曲目にやると結構みんな踊ってくれるんですよ。踊りやすいし盛り上がれる曲なので、アルバムの1曲目には相応しいなって思います。
藤井:ちょっと重なっちゃうんですけど、ライブをした中で「コーリング」が一番みんなが振りをやってくれるんですよ。(親指と小指で受話器の形を作って突き上げながら)サビのこういう振りを。他の曲はあまり沸く曲ではないんですけど、ライブの動画とかを後で観ると、この曲では結構みんな一緒に踊ってくれてるので、「コーリング」はおすすめです。
ーー続いて『Magic All Night』ですが、これは2ndシングルですよね。
夏芽:2ndの表題曲です。私ハロプロさん大好きなんですよ。モーニング娘。さんが。で、デモを聴いた瞬間に「ハロプロやん!」って思って、超踊る感じのディスコソングで、私が大好きな系統だったので、歌うのが楽しみでした。なので、みんなに一緒に踊って欲しいのと、ハロプロ好きな方に一度聴いてみて欲しいなって思います。
ーー夏芽さんはこういうサウンドがお好きなんですね。
夏芽:はい。大好きなので、私みたいにハロプロ、モーニング娘。さんが好きだよ、って方はこの曲から入っていただければ、私たちのこともちょっと気になってもらえるんじゃないかなって思います。
小町:「Magic All Night」は、ハロプロさんっぽい曲になっていて、ライブでやるとみんな踊ってくれますね。
西脇:「Magic All Night」は、「真夏の匂い」とはまたガラッと変わった感じで、また新たなファンの人というか、夏芽さんが言ってたようにハロプロ好きな人に響いたりして、また新たな界隈に刺さった曲だと思います。
藤井:ハロプロのファンの方が呟いてくれて、1stシングルの時とはまた違うファンの方がリリースイベントとかに来てくれたと思います。なので、アルバム全体でいろんなファンの方が楽しめるものになってるんじゃないでしょうか。
ーー「フー」「イェイ」といった掛け声とか、たしかにハロプロ感満載ですし、そのもっと先にある元ネタもいっぱい入ってますよね。70年代のディスコだったりとかダンスクラシックだったりとか。続きましてタイトル曲の「Step by Step」。これはいかがでしょう?
藤井:「Step by Step」は、サビ前の歌詞に「歩んできた道は大丈夫」っていうところがあって、そこが大好きなんですよ。コロナの時期にレコーディングをしたんですけど…。私たちは2月の終わりまでライブをやってて、3月に結構大きいライブがあって、その後にワンマンっていう感じだったので、ここで私たちはグンといくんだってみんなで話してて、でも、それが全部なくなっちゃった中でのレコーディングになったので、私たち自身もその歌詞に勇気づけられましたし、そういう気持ちを「Step by Step」で届けたいなって思います。
西脇:「Step by Step」は“the 王道”っていう感じの曲だなと思っていて、サンダルテレフォンのことを知らない人にこの曲を聴いてもらっても好きになってくれるだろうなって思うぐらいに、多くの人に受け入れられる曲だと思っています。思わず口ずさみたくなるようなメロディですね。
小町:アルバムのタイトルになってる曲って大体1曲目とかじゃないですか。そんなことないですか?
ーーそういうこともありますし、そうでないこともあります。
小町:3曲目に入れてるってことで、アルバムの順番もすごく考えられてるんだなと思います。これは終演後の時に曲を書いてくれていたmeganeさんと、サンダルテレフォンになってから曲を書いてくださっているちばけんいちさんに加えて、この「Step by Step」だけ、ちばけんいちさんのお兄さんが作ってくださってて…。
ーーあぁ、千葉“naotyu-“直樹さんって、ちばけんいちさんのお兄さんなんですね。
小町:なので、ちょっとまた“新たなサンダルテレフォンの曲”になってるんじゃないかなと思います。
ーー新しい血が入ったという感じですね。
夏芽:個人的に一番大好きな曲なんですよ。「Step by Step」は。今までの私たちの曲って結構癖が強いというか、刺さる人にはめちゃめちゃ刺さる、好きな人は好き、みたいな感じの曲が多いんですけど、「Step by Step」はもちろんそういう人にも「いい」って言ってもらえると思うんですが、あまり楽曲に詳しくないというか、ただ音楽を聴くのが好き、みたいな人でもいいなと思ってもらえる曲というか、結構メジャー感がある曲というか…。なので、色んな人に聴いて欲しいなって思います。結構おしゃれな音が入っているので、そういうところも好きです。
ーー夏芽さん、曲の妙味をしっかり捉えていますね。この曲は、すごい洗練されたハウスって感じの曲で、これぞconnieさん感の強い曲だと思います。イントロなんて特に。connieさんってすごく技術の高い難しいことやりながら、めちゃくちゃ間口が広いというか、わかりやすいものを作られているので、ちょっとそんな感じの曲ですよね。
夏芽:私もほんと、聴いた瞬間に、歌詞が入ってくる前に「これいいな」って思ったので、イントロでいいって思ってくれる方も多いんじゃないですかね。30秒ぐらい聴いていただければ絶対最後まで聴いちゃうと思います。
ーーですよね。イントロで掴みますよね。では、続きまして「真夏の匂い」。素晴らしいですね、これはほんとに…。どうぞ。
夏芽:さっきも言いましたが、「コーリング」がちょっと終演後物販卍の名残りがあるような曲だったのに対して、「真夏の匂い」ってサンダルテレフォンをイメージさせる曲だったので、個人的には初めちょっと歌うのに苦戦したりしたんですが、「真夏の匂い」は結構自分の声もよく使われているので、そういう意味でも思い出深い曲ですし、みんなの声質もわかりやすい曲じゃないですかね。メンバーの個性が出ていると思うので、そういうところも注目して欲しいです。楽曲のことばかり言っていますが、メンバーの歌声も楽しみつつ聴いて欲しいなって思います。
小町:1stシングルのカップリングが「コーリング」なんですが、そっちを表題曲にしないで「真夏の匂い」を表題にする点が私的にすごいいいなって思っていて…。終演後の時から比べると楽曲もガラッと変わって、「真夏の匂い」ってあまりうるさい音じゃないじゃないですか。
ーーいわゆる沸き曲じゃないですよね。
小町:はい。「真夏の匂い」で結構おじさま方もゲットできたんではないかなと(笑)。
ーーわたくしもゲットされたクチです(笑)。
小町:アハハ(笑)。「真夏の匂い」いいですね。
西脇:「真夏の匂い」は、ちょっと昭和っぽいテイストが入っているというか…。両親も「真夏の匂い」がすごく好きでいっぱい聴いてるって言ってたので、幅広い年齢の人に聴いていただける曲だと思います。
藤井:「真夏の匂い」は、野外でやるのがすごいいいなと思っていますね。
夏芽:ちょっと補足していいですか? この曲はすごく爽やかで、シティポップな感じがするんですけど、ちょっと切なく感じる部分とかもあって、そういう二面性が感じられるのですごく好きです。
ーーおぉ確かに。はいはい。僕が思い浮かべたのはモーニング娘。の「真夏の光線」で…。
夏芽:そうですね。これもハロプロ系ですね。
ーーあの曲は「幸せな夏が永遠に続くこと」を願うような曲ですが、それゆえに、それがいつか過ぎ去っていく儚さみたいなものも感じたりして、ただパーッと明るいだけじゃなくて、ちょっと切なさや儚さみたいなものも感じられるんですが、「真夏の匂い」にも同じようなものを感じます。
夏芽:まさにそうですよね。
サンダルテレフォン ライブ情報
1st one-man live
「ありきたりで、特別な女の子が、大人になる前に」
9/20(日) 六本木morph tokyo 18:00/19:00
サンダルテレフォン 商品情報
A盤 SDTP-4
【収録内容】
1.コーリング
2.Magic All Night
3.Step by Step
4.真夏の匂い
5.Follow You Follow Me
6.Sleeping Beauty
7.ワンダーランド
8.Shape the Future
B盤 SDTP-5
【収録内容 】
1.コーリング
2.Magic All Night
3.Step by Step
4.真夏の匂い
5.Follow You Follow Me
6.Sleeping Beauty
7.ワンダーランド
8.Shape the Future
9.コーリング (Instrumental)
10.Magic All Night (Instrumental)
11.Step by Step (Instrumental)
12.真夏の匂い (Instrumental)
13.Follow You Follow Me (Instrumental)
14.Sleeping Beauty (Instrumental)
15.ワンダーランド (Instrumental)
16.Shape the Future (Instrumental)
C盤 SDTP-6
【収録内容 】
1.コーリング
2.Magic All Night
3.Step by Step
4.真夏の匂い
5.Follow You Follow Me
6.Sleeping Beauty
7.ワンダーランド
8.Shape the Future