Speak emo
RYUTist|今メンバーができる最大限が最高に詰まったアルバムだなって思います
そこでこの曲を歌ったら泣いちゃうだろうなって(佐藤)
ーー「春にゆびきり」ですよ。これいかがですか?
宇野: ミュージックビデオ観ました?
ーーもちろん!
横山:わーい。
ーーまず驚いたのが、あんなすごい会場でやる予定だったんですね(笑)。
佐藤:りゅーとぴあさん!
宇野: そう、大きいんですよ。
ーー本当に(笑)。
宇野: コンサートホールと劇場があって…。
ーーあの能楽堂でやる予定だったんですよね?
一同:違う違う(笑)。
宇野: なんでや(笑)。
ーー違うんでしたっけ(笑)。
横山:違いますよ。劇場で、です。
五十嵐:でも、私たち能楽堂で2回ほどやったことあります。
ーーえ?
五十嵐:浴衣着て。
佐藤:英語のスピーチもあって。
ーーえ? 英語のスピーチを能楽堂でやったんですか?
佐藤:はい。
宇野: (手の甲を指差して)ここに英語書いてたよね?
佐藤:私がここに英語を書いてたんですけど、忘れちゃって。その日模試だったんですけど、私、模試のことよりもそのスピーチのことばかり考えてて(笑)。ちゃんと練習したんですけど、英語がわかんなくなってきて適当に話した覚えがあります(笑)。
ーー(笑)。それはRYUTistで出たんですか?
佐藤:はい、そうです。
宇野: イベントさんに呼んでいただいて。
横山:初期の頃?
宇野: だいぶ初期の頃。
ーーそれで、外国の方が観にいらしてて、RYUTistもパフォーマンスをした、と。
佐藤:そうですね。外国の方が多かったよね。
宇野: 外国の方が中心で。
ーーそれは面白エピソードですけど、今日はそこはあまり掘らずに行きます。
一同:(笑)。
ーーで、コロナ禍というのはもう非常に大変な出来事ですが、図らずもそれによってこの曲にまた新しい意味が出てきましたよね。
宇野: そうですね。
横山:それを想定して書かれたわけではないですけど、今のこの時期にすごく泣いちゃうぐらい心に染みる曲になりましたね。
ーーこの詩を改めて読み込むと、やはりぐっときますよね。どうですか? この詩は。
宇野: 励ましてくれます。
ーーどんなところがどう励ましてくれるんですか?
宇野: 今の状況で聴いたらなんですが、ライブをやるのも制限があって、ファンの方に会ったりなかなかできないじゃないですか。私はライブをするっていうのが生きがいだったので、何をしたらいいのかわからないみたいな感じになって…。でも、いつかライブ活動が自由にできるようになる時のことを思って、いろいろと毎日やること決めたりして、成長できるように頑張ってるんですね。でも、やっぱり不安になったりすることもあって、そういう時に聴くと自分に寄り添ってくれる感じがして、励ましてくれます。
ーーそうなんですね…。他の方はいかがですか?
横山:コロナ感染が広がる前は、ライブができる環境が当たり前だったじゃないですか。だけど、それが私たちの意思に関係なく突然できなくなって、今もできない状況が続いてる中、歌詞の「何年たっても ずっと変わらないものなんてないのだと 突然知ったの」という一節がすごいグッときます。この間のライブでやって思ったのが、RYUTistを待ってくれている人がちゃんといてくれて、“いいお知らせ”ができることは少なくなって、中止とか延期といったお知らせばかりになっていたんですけど、それでもRYUTistのことを待って、私たちをずっと応援してくださる人がいる、っていう幸せをすごく噛み締めてるんです。これはそんな気持ちにさせてくれる曲ですね。
ーー夢羽さんにもお訊きしたいんですが。
五十嵐:この曲の歌詞ですか?
ーー歌詞についてでも曲についてでもいいですよ。
五十嵐:サビのメロディーが本当に好きで、そこがこの曲をグッと感動的にさせる部分だと思ってるんですよ。
佐藤:すごいよね。メロディーが。
五十嵐:歌詞ももちろん好きですけど、ちょっとこの曲はメロディーが自分的にツボですね。
横山:最初に聴いた時に言ってたもんね。メロディーが好きって。
五十嵐:もうヤバいと思って。
佐藤:(手を上げて)はい!
一同:(笑)。
ーーあ、乃々子さんどうぞ。
佐藤:私もひと目惚れ、ひとメロディー惚れ(笑)。
横山:ひと聴き惚れ?
佐藤:ひと聴き惚れ! ひと聴き惚れのサビ。最初に聴いた瞬間にすっごくいいメロディーだと思って。家族もみんな「春にゆびきり」を初めて聴いた時から「いいメロディーだね」って盛んに言ってました。
五十嵐:お母さんも歌ってるもんね。
ーーご家族も推してるわけですね。
佐藤:でも、父は「時間だよ」ですけどね。
一同:(笑)
ーー(笑)。でもなんか、時の儚さみたいなものもじわじわと伝わってきて、グッと来ますよね。
佐藤:う~ん、ありますね~。
ーーそれは“表現”とか、皆さんにとっての“歌”とか、もっと言えば“生きる”ってことの根源にあるような気がするんですよね。我々がやることなんて、時というものに乗ってどんどん流れていって、やがては忘却の彼方へ行ってしまうわけですが、その一つ一つをどれだけ強く人の心に、あるいは自分の心に刻むかによって、時の流れに抗うこともできるんですよね。
横山:うんうん。本当に、自分たちが皆さんと一緒に笑い合ってライブできてたあの時期がどれだけ幸せだったことか、って思い出しました。この曲聴くと。それだけ心に深く刻まれていたんですよね。
佐藤:最後のサビの「遠ざかってく 春の季節 僕らの全てを 抱きしめて また巡る」っていう部分なんですけど、この春の皆さんと会えなかった空白の時間が“春”だとしたら、できなかった「りゅーとぴあ」でのライブとか、そういうのもまた全部巡ってまたできるよ、って勇気づけられる感じもして。もし「りゅーとぴあ」でライブをする時が来たとして、そこでこの曲を歌ったら泣いちゃうだろうなって。
ーーいや~、ほんとに。
一同:泣くよ~。
宇野: そういう言葉だけで泣いちゃう。
一同:(笑)。
横山:MVにも出てきますが、クアトロで「りゅーとぴあ」のことが発表されて、みんな泣いてて、その後「公演中止」のポスターが貼られて…。あそこヤバいもん。
宇野: ずるーい。
五十嵐:あれはもう反則。
ーーそれはネガティブなことが起ってしまったからではありますけど、でも図らずもドラマが生まれてしまいましたよね。それがまだ完結してなくて。来年の春とかに「りゅーとぴあ」でできる時が来れば、この曲にまた大きな意味が生まれるわけですね。
一同:はい。
ーーで、最後です。「黄昏のダイアリー」。これを最後に持ってきたっていうのがまたいいですね。
五十嵐:いいですよね。なんか新曲がある中でこの曲がラストに来ると、やっぱりこの曲が今のRYUTistのイメージなのかなって思います。アルバムの曲順を見たら最後に入っていたので、RYUTistと言ったらこの曲なのかなって。
ーーラストに何を持ってくるか迷うと思うんですけど、まあでも、この曲かなっていう感じがしますよね。
横山:うん。
佐藤:やはり締め括りは。
ーーそうですよね。
横山:「春にゆびきり」とちょっと近いものがあるなっていうのは感じていて。結局これも自分たちの意思とは関係なく時間は進んでいって、お互いの道が違ってても、違う未来でも頑張っていこうね、みたいなメッセージがあると思うんですよ。永遠っていうものはないと思うので、いつかRYUTistから離れてしまうって言ったらなんですけど、なんだろう…。
佐藤:メンバーが別々の道を大人になって進んだとしても…。
横山:そうそう。違う道があると思うんですけど、それでも自分たちが今まで過ごしてきた時間を大切に生きていこうね、みたいなのが、「春にゆびきり」から繋がっていて、いいなって思いました。
ーー「黄昏のダイアリー」にしろ「センシティブサイン」にしろ「きっと、はじまり季節」にしろ、そしてこの「春にゆびきり」にしろ、時間というものがテーマになっている部分があって、やはり永遠のものはないわけですけど、皆さんがどれだけ人の心に深く刻む歌を歌うかによって、少しでも永遠に近くことができる、と。
一同:うんうん。
ーーでは最後に、お一人ずつ「ファルセット」の聴きどころをおっしゃっていただいて終わりたいと思います。
宇野: はい。作家さんに負けずに一生懸命歌っています。いい歌を歌って、届けていきたいです。
五十嵐:やはり最初の「GIRLS」から「ALIVE」に繋がるところがこのアルバムのポイントになってるんじゃないかなって思います。そこが聴きどころなのと、あと「絶対に絶対に絶対にGO!」をできるだけ沢山聴いて覚えておいて欲しいなって思います。
ーーなるほど。ライブでいろいろ“要請”があるわけですもんね。
一同:(笑)。
ーーはい。では実郁さん。
横山:さっき石川さんが時間の話をしてましたけど、このアルバムはRYUTistの今をぎゅっと詰め込んだアルバムなので、今メンバーができる最大限が最高に詰まったアルバムだなって思います。と同時に、曲の難易度も高いので、しっかりメンバーが練習をすることで、アルバムの曲がライブでどんどん変化していく——そんなアルバムになってるんじゃないかなって思います。時間が止まらないように私たちも止まらずに行きたいので、アルバムでは今のRYUTist、ライブでは進化したRYUTistを見てもらえたらなって思います。
ーーなるほど。素晴らしい答えです。
横山:(笑)。
ーーでは最後、乃々子さんに締めていただきましょう。
佐藤:はい。私たち自身の声ももちろんですけど、豪華作家陣の方に曲を作っていただいて、オケの音もすごいなと思います。「ALIVE」もオーケストラさんに参加していただいたので、その迫力もありますし、音楽にすごく詳しい方とか好きな方にも「いい」って言っていただいているので、歌とその後ろにある音、いろんな音にも注目してもらえると、色んな聞こえ方がするんじゃないかなって思います。
ーー「りゅーとぴあ」の劇場でやるとなると、あそこにはオーケストラピットがありますから。
佐藤:そうなんですよね。
ーー蓮沼執太フィルが出る予定だったんですよね?
佐藤:予定はなかったですけど(笑)。
ーーあ、なかったですか。
佐藤:なかったですけど、絶対やりたいですよね。それは。
RYUTist ライブ情報
■公演名『RYUTist HOME LIVE #307 9th Anniversary』
■配信日時
7月24日(金祝)
OPEN/13:50
START/14:00
■ライヴ配信視聴チケット
2,800円(税込)
ZAIKOにて電子チケット受付中
↓チケット受付はこちらのイベントページにて行っています。
https://ryutist.zaiko.io/e/homelive307
電子チケットは7月27日(月)14:00まで購入可能
配信終了後、チケット購入者は7月27日(月)16:30までアーカイヴで視聴可能
RYUTist 商品情報
■RYUTist 4th Full Album『ファルセット』
発売日:2020 年 7 月 14 日(火)
品番:PGDC-0012
価格:¥3,000(税抜価格) +税
《収録内容》
01. GIRLS(作編曲:蓮沼執太)
02. ALIVE(作詞:蓮沼執太/作編曲:蓮沼執太)
03. きっと、はじまりの季節 (作詞・作曲:弓木英梨乃/編曲:sugarbeans )
04. ナイスポーズ (作詞:柴田聡子/作編曲:柴田聡子)
05. 好きだよ・・・ (作詞:NOBE/作編曲:KOJI oba)
06. センシティブサイン (作詞:シンリズム/作編曲:シンリズム )
07. 絶対に絶対に絶対に GO! (作詞:藤村鼓乃美 ・ 北川勝利/作編曲:北川勝利)
08. 青空シグナル (作詞:清浦夏実/作編曲:沖井礼二 )
09. 時間だよ (作詞:Kan Sano/作編曲:Kan Sano)
10. 無重力ファンタジア (作詞:清浦夏実/作編曲:ikkubaru)
11. 春にゆびきり (作詞:パソコン音楽クラブ/作編曲:パソコン音楽クラブ)
12. 黄昏のダイアリー (作詞:清浦夏実/作編曲:北川勝利・沖井礼二 )