Speak emo
「これが女子翼だ」って感じの一枚で、女子翼を知らない方に手に取ってもらっても女子翼がわかる作品になっています
私は女子翼をアイドルと思ってなくて、どちらかといえばアーティストと捉えてやっています(詩絵里)
――TIFと前後しますけど、TV番組『この指と~まれ』で指原莉乃さんに会ったじゃないですか。
一同:はい。
――どうでしたか? 指原さんに会ってみて。
瑠菜:顔ちっちゃい!
愛理:足細い!
香苗:無駄なお肉が全くないみたいな。ずっとテレビとかで観ていた方だったので、実際に会ってみて、なんだか夢のような…。あんまり会ったって感じがしなかったです。
愛理:オーラがすごい! だって私、指原さんの隣に座ったんですよ。そしたら、横からすごいオーラがきらきら光ってて、目を合わせられなかったですね。私、人と話す時は目を合わせるんですけど、なんか逸らしちゃって…。見れないんですよ、指原さん。光りすぎて。
――見てないんですか?
愛理:見ました(笑)。指原さんが前を見てる時にチラッと見ました(笑)。
一同:(爆笑)
――芸能人って感じでした?
愛理:芸能人! まあ、自分も芸能人ですけど(笑)。
一同:アハハハ(笑)
――自覚が出てきましたね。で、そこで実玖さんは“見つかった”じゃないですか。指原さんから「最近会ったアイドルの中で一番可愛い」という風に大絶賛されました!
実玖:あ、ありがとうございます。
――どうでした?
実玖:番組収録に行く前に社長から「実玖は喋るのがあんまり得意じゃないから、見た目を褒めてもらうのが今日の目標やけんね」って軽い感じで言われてたんですよ。
――社長から指令が出たんですね。
実玖:はい。それで、そうやって番組内で言っていただけて、終わった後に「目標達成できた!」と思って(笑)。まあでも、番組内だからそうやって「可愛い」って言ってくださったんかな、と思ってたんですけど、その後の雑誌とかの取材でも、何度も実玖の名前を出していただいたことがすごくうれしくて! 何より“実玖のことが指原さんの頭の中にある”ってことがすごくうれしいです!
――でもどうですか? “指原莉乃が推す美少女”という冠を背負って…
実玖:そんな風に言っていただいてから最初の1カ月半~2カ月ぐらいはすごいプレッシャーで…。それ以前から「実玖がしっかりしてないのにしっかりしなきゃ!」ってやってきて、さらにそういう風に褒めていただいたことによって、なおさら「やらなきゃ」とか「自分が!」みたいなのをすごく感じて、逆に苦しくなった時もありました。女子翼の名前が広まったきっかけの一つでもあるし、「実玖って子がいるらしいよ」ってことも広まったって実感があったぶん、「頑張らなきゃ」みたいなのを感じ過ぎて…。でも今は「胸を張ってそれが言えるような自分になろう」と思っています。いつ誰が見ても「指原さんが推すだけあるね」って言ってもらえるようになろうって、ポジティブに捉えて活動するようにしてます。
――でも、指原さんにそう言われて、まあ、指原さんが各所で言っていただいたからでもあると思うんですが、決して一過性の話題で終わることなく、そして言われた実玖さんだけでなく、九州女子翼というグループ自体がその“流れ”に乗ってぐんぐん大きくなっている感がありますよね。ちょうど僕が前回インタビューさせていただいた後ぐらいからですよ!(笑)って、まあ、それは関係ないですが、まあでも時期的にはあの頃からガーッと来た感じじゃないですか。で、某インタビューを拝見すると、前回取材させていただいた頃、2月末でしたが、けっこう苦しかったっておっしゃってたような…。
愛理:あ、それ、愛理かもしれない…。苦しかったかもしれないです。
――ですか。そんなふうに全然見えなかったんですが…。
愛理:本当ですか?
――めっちゃノリノリでインタビューしてましたよ。一番ノッてました!
愛理:そこはぐらついてたんでしょうね、キャラ的に。いろいろ迷うとこもあったんですよ。I’S wingから九州女子翼になって、全然違うじゃないですか、タイプが。私はまだ全然大人っぽくないですし…。ないんですよ…。
詩絵里:そんなことないよ!
愛理:ちょっともやもやする時期があったんですよ。でも、TIFの決勝が変えてくれたんじゃないかなって思ってますね。そこで切り替えようって思って、いろいろ頑張りました。
――外から見れば、去年の10月にデビューされ、半年もしないうちにTIF出場が決まって、そこから色々と話題になって、メディアに出る機会も増えて…。めちゃくちゃ順調に見えるんですけど、思い悩んでた時期もあったんですね。
詩絵里:私は逆に最近思い悩んでます。
瑠菜:私も最近です。
愛理:え~そうなの??
――え? それはどういったことでですか?
詩絵里:もっと歌を伸ばしたいなって…。そういう想いが今すごい強いです。
――そうですか。
詩絵里:瑠菜ちゃんが3月に入って、みなさんに「いいメンバーが入ったね」「女子翼がさらに良くなったね」って言われて、それはそれでうれしかったんですけど、逆に「ああ、どうしよう…。私、この中でさらに埋もれていってる」って思って、「じゃあ、私は歌で頑張るしかないな」って…。今は歌を頑張ろうって思ってます。メンバーそれぞれ、例えば実玖ちゃんは表現力がすごいとか、瑠菜ちゃんはもうとにかくうるさいとか(笑)
一同:(笑)。
詩絵里:ですけど明るいとか。それぞれの個性があるから、自分は歌を伸ばそうって思いました。
――なるほど。瑠菜さんはどんな悩みを?
瑠菜:無いように見えるじゃないですか。
――はい。無いように見えます(笑)。
瑠菜:見えるじゃないですか。いやまあ、無いように見えるじゃないですか。
香苗:何回言うのもう。無いやろ、本当は!(笑)
――(笑)
瑠菜:よく言われるんですよ、瑠菜ちゃんって悩みなさそうでいいねって。でも、悩みしかないんですよ。基本ポジティブだから…
――えーっと、どっちなんだろう…?
瑠菜:何かしてるんですよ私、常に動いてるので、何もしてない時にふと「自分って何もないな」と思って。
――あぁ。
瑠菜:まだ私何もないんですよ。だから、自分がもっと上を目指して輝いていくにはどうしたらいいんだろうって思っていて。「今自分は何を持ってるんだろう」と思うことが最近よくあって、女子翼に入ったばかりの時は、ただただ一所懸命で、とにかく頑張らないといけないとか、振り付けを間違えないとか、それだけで精一杯だったんですけど…。今日ちょうど女子翼に加入して半年なんですけど、半年経ってやっと「自分って何があるんだろう」と考えるようになって…。なんていうか…。なんて言うんでしょうね。世の中にはアイドルがたくさんいるじゃないですか。でも、その中で自分がどうやっていったらいいのか、っていうのがわかんなくて。みんな、みんなすごいんですよ。ホントに。本当にみんなすごいんですよ。
――こんなところでとどまってるグループじゃないんですもんね。
瑠菜:みんなすごいから、その中で「自分は絶対足引っ張ってるな」とか「正直自分がいないほうがパフォーマンスがまとまるんじゃないか」とか考えることが結構あって。
――今もそんな風に考えますか。
瑠菜:考えます考えます。
愛理:ネガティブに?
瑠菜:そうなんですよ、意外に。
詩絵里:そこでこそポジティブに!
瑠菜:4人の時の動画を見たら、「あれ? 今よりパフォーマンスまとまってない?」と思って、「自分って要らないんじゃないか」と思ったり、でもそのぶん意識して頑張ろうっていうのはあるんですけど、「でもどうしたらいいんだろう?」って思って、これから頑張って解決していきたいなと思っていて…。
――でもそれはレベルが上がったってことですよね。確かに入ったばかりの時って差があったとは思いますけど、今のパフォーマンスを見たらだんだん差がなくなってきたと思います。明らかに後から入った子だなって感じではないですよ。パフォーマンスも追いついてきて、「じゃあ、次は自分がどう貢献しよう」とか「どんな風に個性を出していこう」っていう“新しいステージ”に入ったんじゃないですかね。
瑠菜:そうですね。自分がワンランクステップアップしたからこその悩みかなと思って、そこはポジティブに捉えてます!
――早いですね、切り替えが(笑)。
一同:(笑)
瑠菜:落ち込んでネガティブになったあと急にポジティブになるんですよ。だから他人に悩み事なくていいねとか言われるんです(笑)。
――なんか、つかめたような、つかめないような。
瑠菜:悩みしかないのに、自分で蓋をして解決したように見せかけちゃうんですよ、私。そうなんですよ!
――なるほどね。今度個別にじっくりインタビューさせていただきたいですね。でも、最初の取材のイメージがあるので、こんなに喋る方だとは思いませんでした(笑)。
瑠菜:そうなんです、ずっと喋ってるんです!
――で、そういう意味では、前回インタビューした時から比べても、みなさんキャラをだんだん確立してきてるなっていう感があります。詩絵里さんは“お母さんキャラ”ですよね?
詩絵里:私、でも、いろいろ言われるんですよ。お母さんって言われたり、気持ち悪いって言われたり…
――気持ち悪い???
香苗:声が低いじゃないですか。その低い声でメンバーに「かわいい」って言うので(笑)。
詩絵里:ちょっと喋るのも遅いですし…。
――あぁ~。
香苗:そんなトーンで「好き」とか言われたら、なんかちょっと「おー、鳥肌」みたいな。まあ、そんな風に「キモい」って言えるぐらいの関係になったということです。
詩絵里:それはちょっと何気にうれしいです。
――でも、詩絵里さんは、最初にインタビューした時はまだ初めての芸能活動ってことで、経験値は他のメンバーと差があったと思うんですが、今やなにか“精神的な支柱”というか、お母さんのように見守ってる感はありますよ。
詩絵里:ホントですか。なんか自分ではあんまりわかんないんですよね。
――いると心強い感じがしますし。
一同:うんうん。
香苗:安心感。
――あります。
瑠菜:詩絵里ちゃんは、人の動きとかもよく見ていて、ついさっきやったリリイベの時にもまさに思ったんですけど、一回リハーサルして、その後にメンバー一人一人に「あそこはこうしよう」みたいなことを言ってたので、その時に「詩絵里ちゃんよう見とんやな」と思って。私、自分のことで精一杯で全然見れないんですよ。なので「詩絵里ちゃんはホントによく見とうなぁ」って感心しました。このグループ、リーダーっていうのがいないんですけど、まあ、実玖ちゃんがずっとリーダー的な存在であったんですけど、皆が皆いろいろ、リーダーが一人じゃないっていうか、全員がリーダー、全員が全員みたいな…
詩絵里:全員が全員???
瑠菜:違う違う(笑)。全員が全員
実玖:しっかりしてるってことね?
瑠菜:しっかりしてて…。まあ、私はあれなんですけど、私を除いて、皆が皆リーダーみたいな役だから、なんかすごいなと思います。自分も見習おうって思うんですけど、まだちょっとその段階まで行ってないのかなって思います。もうちょっと自分は周りを見たりとかしたいんですけど、それこそステージ中とか、まだ一生懸命なんですかね。皆が見えてるとこも自分だけ見えてなかったりするから、「もっと見ないとな、もっと見ないとな」と思えば思うほど頭がこんがらがって、結局だめだめになったりするんですけど、でももうちょっと冷静に周りが見れるようにならないといけないなと思います。
――いつもこんな感じですか?
実玖:はい(笑)。
愛理:同じことを何度も何度も繰り返すんです(笑)。
一同:(爆笑)
――(笑)。あと詩絵里さん、以前から音楽やりたいっていうふうにおっしゃってて、鍵盤を弾かれたりとかして、アーティスティックな部分を出されてた印象があります。もっとそこを伸ばしていくのもいいんじゃないかと思うんですが…。
詩絵里:はい。私は女子翼をアイドルと思ってなくて、どちらかといえばアーティストと捉えてやっています。メンバーそれぞれの捉え方があっていいと思うんですけど、アイドルって思ってる子もいれば、自分はアーティストって思ってるし、でもみんな「パフォーマンスが大事」っていうのは変わらないので。
――フィロソフィーのダンスさんが同じようなことをおっしゃっていましたよ。「アイドルっぽいメンバーもいて、アーティストっぽいメンバーもいて、アイドルもアーティストも関係なく応援されるグループ」みたいなことを。例えば、ご自身でなにか音楽の勉強されたり研究されたりとかしていますか?
詩絵里:いやぁ、あまり言ってないんですけど、密かに「曲を作れたらいいな」という夢は持っています。
九州女子翼 商品情報
九州女子翼/TAKE WING
2018年10月2日発売
タイプA(CD Only)
¥2,000(税込)
タイプB(CD+DVD)
¥3,000(税込)
<CD収録曲>
1. fly high!
2. TAKE WING
3. 私だけのArmor
4. Maybe Darling
5. 絶対零度
6. fair wind
<DVD収録内容>
1、TAKE WING Music Video
2、絶対零度 Music Video
3、実玖Introduction Movie「セッカチ」
4、新谷香苗Introduction Movie「オレンジ」
5、山本愛理Introduction Movie「ポジティブシンキング」
6、詩絵里Introduction Movie「エビ」
7、鈴川瑠菜Introduction Movie「欲張り」
8、九州女子翼Introduction Movie「ロボドル」