Speak emo
Star☆T|「Woman」は、歌詞に描かれている女性のように自由に聴いてもらいたい曲です。
「Woman」が沸き曲ではない分、この曲はみんなで一緒に盛り上がれるものになってると思います(牧野)
――続いて「ドッペルゲンガー」なんですが、これはどんな曲ですか?
牧野:“ドッペルゲンガー”って、自分とそっくりな分身、っていうある種の幻覚のようなものなんですが、この曲ではそうではなくて、自分の中に「ポジティブな自分」と「ネガティブな自分」がいて、その2つの人格が交互に出てくるみたいな、自分の中の葛藤を描いた歌詞になってます。これが振り付けでも表現されているんですよ。misolaが振り付け担当したんですけど。
――あぁ、そうなんですね。
牧野:この曲にも強いメッセージがありますね。
――和久田さんはいかがですか?
和久田:全部言われちゃった(笑)。そうですね。二面性の曲になってるので、「Woman」とも似てるかもしれないんですけど、自分のポジティブな面もネガティブな面も両方あるから人間であって、それも自分であるから…。ネガティブな自分が嫌いとかじゃなくて、それも含めて自分なので、そのまま受け入れていいよ、っていう曲だと思います。
――嶋﨑さんは?
嶋﨑:自分のネガティブな部分とポジティブな部分があるけど、「大丈夫だ、奮い立て!」って曲です。これも応援ソングかなって思います。
――この曲は、リズムやアレンジがどんどん変わっていって、まさに自分の中の2人の二つの人格が入れ替わり立ち代わり出て来るみたいな感じがありますよね。これ、二つの人格が言葉を掛け合っている感じですが、それらを対比させてみると、やはり「ポジティブ」と「ネガティブ」ではあるんですが、決して「善」と「悪」じゃないですよね。
一同:あぁ、はい。
――例えば「これまでどれだけの人 傷つけてきただろう」「瞼を閉じるただそれだけで 涙あふれた」っていうのと、「お前は悪くはない 最善を尽くしてきた」「あの時あの状況だったら仕方なかったんだ」という一節がありますが、これなんて「あれ?これどっちがどっちなんだろう?」みたいなところもあります。「人を傷つけた」「涙あふれた」っていうとネガティブな感じがして、「お前は悪くない」「最善を尽くしてきた」というのはポジティブ、と一見捉えられそうですが、逆に「自分が傷つけたことをちゃんと反省してる」「それを自覚している」っていうのはもしかしたらポジティブかもしれないですし、「お前は悪くない」って言っちゃってるのは「自分の罪悪感をごまかしてる」とネガティヴに捉えたりできるかもしれないですよね。
嶋﨑:そう見ると、どれも「どっちがどっちなのか」「いいのか悪いのか」「いやどっちもいいんだ」「どっちも自分なんだ」っていう感じがして…。曲調なんかもホントにいろいろ変わってきますから、そういうのを表した曲だと思います。
――「私の好きな人には、好きな人がいる」。これは結構衝撃的なタイトルで、悲しく切ない曲ですね。
牧野:そうです。
嶋﨑:切ない。これは今までにないというか…いわゆる失恋ソングってなかったよね?
和久田:うん。失恋ソングはない。
嶋﨑:そう。Star☆Tには恋の歌はあまりないんですけど、これは本当に“ザ・アイドル”って感じの曲です。曲調も歌詞も。これは私が振り付けを担当したんですけど、振り付けのコンセプトとしては、歌詞がすごく感情的なので、気持ちを全面に出した振り付けにしましたね。女の子の苦しさのようなものを表現したりとか、アイドルソング色が強かったのでキャッチーなポーズを付けてみたり、あとは、振り付けを付けずに自分のフィーリングで踊る箇所がありまして…。
――特に決めないで、感情の赴くままに即興で踊る部分もあると?
嶋﨑:はい。なので、この曲は感情が爆発している曲だなってすごい思いました。
――溢れてくるわけですね? どうですか他のお2人は。
牧野:この曲は、今回の3曲の中でも一番入ってきやすい曲だと思います。まだ数回しか披露してないんですが、一回目からお客さんの反応がすごく良くて。タイトルから切ない歌詞だってわかるじゃないですか。歌も表情もダンスも、そういった気持ちをいかに表現するか。それが全部ギュって詰まったアイドルソングですね。お客さんにとってもこの曲はすごい盛り上がりやすくて、もう既にミックスやコールも入れてくれてたよね? 「Woman」が沸き曲ではない分、この曲はみんなで一緒に盛り上がれるものになってると思います。
――和久田さんはいかがですか?
和久田:パフォーマンスでいうと、落ちサビ前の「終わりたい 終われない 終わらせない」というラインを一人ずつ歌うんですよ。そこでメンバー一人一人の味が出たり、私たちも感情を込めやすい曲なので歌う度に違うものを表現できると思いますし、聴いている方にも届くんじゃないかと思います。「Woman」は安心を感じていただける曲ですが、「私の好きな人には、好きな人がいる」では“振られる気持ち”っていうか、“感情の変化”も楽しめるんじゃないかなって思います。
――その「終わりたい 終われない 終わらせない」の直前に「こんなに好きな気持ちも いつか消えてしまうの?」っていうラインがありますが、さらに切ないですよね、なんか。
嶋﨑:しかも一番最後は、その気持ちが“無”になるんですよ。
――あぁ…。それもお訊きしたかったところなんですが、最後に「さよなら」って言うじゃないですか。これはどんな「さよなら」なんですか?
牧野:これは好きだった人に「さよなら」って直接言う感じじゃなくて、心の中で「さよなら」って言ってるんだと思います。「さよなら」って言ってポジティブになるわけじゃなくて…。
――「心の中で」と。それは誰に言ってるんですか? 好きな人に? それともそんな気持ちだった自分に?
牧野:う~ん、好きな人。う~ん、好きだった人に…。最初「さよなら」はホントはみんなで歌ってたんですけど…
和久田:明るくなっちゃうねって…
牧野:そう。「さよなら」ってみんなが歌うとポジティブな印象になっちゃうね、って話して。人数を減らして歌ったんですよ。
嶋﨑:私的には「さよなら」って言いつつ、絶対あきらめてないと思います。
――ちょっとそんな感じもありますよね。リーダーはどうですか?
和久田:でも私も、みんなで歌ってた時は、「もう忘れるからバイバイ」という強い気持ちのイメージだったんです。だけど、人数少なくして歌った時に「これは切ないな」と。もう踊ってるだけで泣きそうになります。
――でも、パフォーマンスをどんどんやっていくうちに、例えばこの「さよなら」にしても、「終わりたい 終われない 終わらせない」にしてもニュアンスが少しずつ変わってくるんでしょうね。
和久田:全然変わってきます。
牧野:披露していくうちにホントに変わるよね? 1年前の曲とかでも1年前と今とじゃ全然違っていて、ライブするたびにどんどん成長してくんです。
嶋﨑:そう、濃くなってく。
牧野:そう。ライブする度に曲も成長していくみたいな。
――あまり最初のほうのイベントとかライブは来ないで、成長してから見に来たほうがいいですか???(笑)
一同:アハハ。
和久田:私たちフリーライブやワンマンライブでは動画も撮ってOKなんですが、最初の出来の悪いやつはネットに上げないでねってファンの人たちに言ったりします(笑)。
――でも、成長過程における最初のフレッシュな時も見逃せないですよね?
和久田:はい。それもそれで。
――全部見たほうがいいわけですよね?
嶋﨑:でも、見てもらうことで成長することもあるよね。
和久田:うん。
――ではそろそろお時間ですので、最後に一言ずつこのシングルをリリースするにあたっての意気込みを。
牧野:はい。このシングルは、ここ数年王道を意識してやってきたStar☆Tが一つ大人になったような作品で、そんな大人になった、成長したStar☆Tを見て欲しいです。しかも、今回の「Woman」は誰が聴いても馴染めるような、アイドルファンではない方が聴いても「あ、いいな」って思っていただけるような曲になってると思います。この曲をさらに成長させていきたいと思います。
嶋﨑:「Woman」のジャケットがメンバー分のお花になってまして…
――おぉ。そうなんですね。
嶋﨑:14人分のお花のイラストなんです・
――あぁ、はい。見ました。
嶋﨑:そのお花が14輪あるように、人それぞれ感じ方が違うと思います。「Woman」は、歌詞に描かれている女性のように自由に聴いてもらいたい曲です。
――なるほど。女性であることは疑いもない事実ではあるんですけど、ジャケットに描かれているそれぞれ違う花のように、それは一人の女性というだけではなくて、一人一人の「個」である、っていう感じですかね?
嶋﨑:はい。それでお願いします(笑)。
――さあ、では最後。リーダーに締めていただきたいと思います。
和久田:えっ!(笑)え~っと、「Woman」の魅力は2人がたっぷり伝えてくれたので、私は…。Star☆Tは9年目になるんですが、波がすごいあったんですよ。すごい勢いがある時もありましたし、メンバーが1年で5人ぐらい辞めちゃってファンが一気に減っちゃった時もありました。そんな時期を乗り越えて、今のメンバーになって、ずっと頑張ってきて、実力的にもすごく高まっていて、、ホントに成長してると思います。でも、この成長はまだまだこれからもずっと続いていかなきゃいけないですし、同時にこの「Woman」は今のこのメンバーだから届けられる曲かなって思います。そんなStar☆Tっていうグループ自体を愛して欲しいですし、聴いてる皆さんが笑顔になって明日からも頑張ろうって思えていただけたらうれしいです。
Star☆T リリース情報
2020年4月1日発売
9thシングル
「Woman」
type-A[通常盤]THPL-0026 500円(税込)
※シングルCDのみ スリムケースタイプ
type-B[ボーナスDVD付き]THPL-0027/28 1,000円(税込)
※「Woman」「Star☆TSOLO10」全11曲ミュージッククリップ、メイキング映像「Woman」「Star☆TSOLO10」収録DVD付き
(メンバー&プロデュ―サ―によるオーディオコメンタリーあり)
※CDはtypeA,typeBとも同内容です。
Star☆T ライブ情報
Toyota Citizen Music Park~豊田市民音楽広場~毎月第一第三金曜日19:00~
豊田市駅前GAZAビル南広場
※日程変更の場合あります、他の出演ライブについても詳しくはStar☆Tサイトでご確認ください。