Speak emo

2018.08.17
J☆Dee’Z

成し遂げた人が歌う応援ソングじゃなくて、まだまだ掴みたいものがたくさんある私たちが、一緒に走りたいという気持ちを込めて歌っているんです

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元々は転調しない予定だったんですけど、より一層意志の強さを伝えるために転調しようという、ってレコーディングの途中で決まったんです(Nono)

――では、この流れでニューシングル『未来飛行/流星のパノラマ」についてお聞きします。まずは表題曲「未来飛行」。これはどんな曲ですか。

Nono:「未来飛行」は、「Answer」(2017年3月1日リリース)の時からあった曲で、ずっとリリースせずに温めてきた曲だったので、ようやくたくさんの人の手元に届くのかと思うと、すごくうれしいです。

ami:「未来飛行」は何かを目指している中でくじけそうな時とか、壁にぶち当たった時とか、諦めかけている瞬間とかに、もう一度「自分が何でこの夢を追おうと思ったのか」「自分の本当にやりたいことは何なんだろう」ということを思い出して、突き進んでもらいたいなという曲です。私たちも長年やってきて、その気持ちを忘れず、何度も何度も思い返したながらここまでやってきたので…。それと同じように、今何かを目指そうとしている人、目指している最中の人がくじけそうになった時にこの曲を聴いてもらって、最初の気持ちを忘れずに一緒にこの曲で頑張りたいなと思って…。そういう気持ちを込めていて、敢えてマイナス面の言葉やネガティブな言葉も隠さずに歌詞に入れているので、リアリティのある曲になっています。

MOMOKA:「未来飛行」は、歌詞に意志の強さが表れていると思います。夢を持っている時って、前向きに行きたいけど行けないことが結構あると思うんですよ。私もそうです。「本当にこれは大丈夫かな?」とか「この道が合っているのかな?」って不安になることもあるんですけど、そんな状況でも「誰に何を言われても自分の道を進む」という真っ直ぐな気持ちがあれば夢への気持ちも全然変わってくると思うので、その気持ちをすごく大事にしたいと思いますし、大事にしてもらいたいとも思います。今回の「未来飛行」って、AメロやBメロは低い音程から始まるんですけど、それ以外はすごく高くなったりするんです。そんな風に自分たちの声でも表現しているかなと思いますね。高くなって、ロングトーンが多いサビで“まっすぐ感”が出たりとか、背中を押せるような歌詞になっているので、そこが聴きどころかなと思います。

――葛藤とかそういったものを低い音程で表現して、溜めて溜めて、サビのところでガーっと弾けるわけですね。

Nono:あと、サビの部分の“まっすぐ感”というのもありますし、今回は結構早い段階から、1サビからかな?フェイクが入っているんです。それによって、強さとか背中を押したいという気持ちが、より一層強く感じられるんじゃないかな、と自分では感じていますね。あと、Bメロの歌詞も「自分史上いちばんになりたくて/もがいたのに 苦しいのに/進んでいる気がしないんだ」といったリアルな言葉が綴られていて…。さっきの話に戻るんですけが、合宿中にたくさんハモリの練習をしても全然うまくなっている気がしないとか、自分たち自身も実感する部分がたくさんあるので、すごく気持ちを込めることができました。

――みなさんにとってもリアリティがあるわけですよね。空想じゃないわけで…。例えば、この詞には「進路を決める」みたいな部分もあるじゃないですか。でも、今は卒業シーズンじゃなくて、でも、もしかしたら今ぐらいが進路を決める時期だったりするんですかね。

ami:そうですね。

Nono:受験する人はきっと夏が一番勝負どきというか、一番悩む時期だと思うので、この曲を聞いて少しでも自分の気持ちを強く持って、まっすぐに進んでいって欲しいなと思います。

ami:この曲をレコーディングする際にみんなで話し合ったことは……今までは「一緒に頑張る仲間」といった感じで、誰かと一緒のストーリーが描かれることが多かったんですけど、今回は1人。1人の人間の葛藤や強さが出ている曲なんです。でも、「同じゴールじゃないけど/支えあう仲間もいる」という歌詞があるんですが、同じゴールじゃなくても、全然違う考えでも、違う方向を向いている人でも、最終的には「夢を叶えたい」という点では同じ方向を向いていると思うんですよね。私たちも3人ですけど、一人ひとり考え方は違うわけで、でも同じゴールを目指していて…。そういう意味でも、自分という個人も、3人というグループもこの曲に重ねることができると思います。

――例えば、グループとしての葛藤とかがあって、浮き沈みもあったと思うんですけど、そういう部分も重ねられると思うんですが、先ほどおっしゃったように、個人としての葛藤みたいなものも投影することができるわけですよね。例えば、Nonoさんとamiさんはまだ高校に行ってらっしゃるわけですけど、進路とかそういう部分で悩んだりすることもあると思うんですよ。そういう意味でも、グループとしても個人としても感情移入ができるわけですよね。

MOMOKA:そうですね。私は去年の今頃は進路でめちゃ悩んでいて…。いろんな考えも出てきたし、もちろん周りの人から、こういう案もあるよ、こういう案もあるよとか、すごい好意で言ってくださったんですけど、自分の中で意外とプレッシャーになってたりして…。自分が本当にやりたいこととか、将来どうなりたいかとかをよく考えた上で、今の道に進んだんですが、真っ直ぐな気持ちがないと続けてこられなかったな、と思うので、そういった気持ちがフラッシュバックしますね。去年の今頃のことを思い出します。

――レコーディング自体はいつ頃やられたんですか。

MOMOKA:デモは「Answer」の時と一緒だったんですけど、今年新たにレコーディングし直して…。それいつだったっけ? でも、結構早かったよね? 3月か4月ぐらいです。

Nono:でも、そこからフェイクとかハモリとか、「もっとこうした方が合っているんじゃないか」ということで追加レコーディングをしたりしました。

MOMOKA:曲のアレンジも最初と変わっていたりするんですよ。

――アレンジが変わったというのは、最初にあったものから、皆さんが歌を重ねるうちに、さらに変わっていったという感じですか。

MOMOKA:そうですね。サビの前に一小節入れるとか、そういうのが結構ありましたね。結構曲の聴こえ方も変わってくるなと思いました。レコーディングをやりながら、アレンジしてくださったSoulifeさんとかと一緒に、「あれ、あったほうがいいよね」とか言いながら、それもとりあえず自分たちの声でやってみて、それがよかったら使う、という風な感じでした。キーとかも話し合いながら決めていたりします。

――では、サウンド的にはどうですか? どういう聴きどころがありますか。

Nono:2番のAが急にちょっと曇った感じになっているんですけど、そこが「人混み ぶつかり合う交差点/分かり合えないことだらけ」という歌詞とすごくマッチしているんです。自分の心の声がそのまま歌詞になっているみたいで、私はそこが好きですね。

MOMOKA:最初に聞いたとき、すごいハッとしたよね。

Nono:元々なかったので…。

――全体的にフィルターがかかっているみたいなところですよね。

MOMOKA:フィルターっていうんですかね? あるのとないのでは曲の印象が大きく違って聴こえましたね。

Nono:あとはこの曲、3サビとAメロとの差が激しくて…。サビは割と高いんですけど、3サビでまた転調するんです。そこも元々は転調しない予定だったんですけど、より一層意志の強さを伝えるために転調しようという、ってレコーディングの途中で決まったんです。

MOMOKA:3サビは1、2サビ以上にフェイクが多いし、ロングトーンですし。

――いろいろと工夫されているんですね。サウンド的にも、最初はギターが8ビートを刻む抑えた感じのロックから始まります。その部分は葛藤だと思うんですけど、音が抑制されている分、そういった感情が浮き彫りになりますよね。派手なダンスミュージックではそうなりません。

ami:そうですね。

MOMOKA:でも、それがすごい「未来飛行」っぽくていいなと思います。これが逆に派手だと、歌詞とのギャップができちゃうと思うし、この歌詞だからこそこのサウンドですごくいいなと思います。

――その部分が後の飛躍のための“助走”になるわけですよね。

取材・文
石川真男

J☆Dee’Z 商品情報

8thシングル『未来⾶⾏/流星のパノラマ』
2018.7.25 release!!

通常盤

■通常盤(CD)SRCL-9851
1,200円(税込)

<CD収録内容>※初回通常共通
M1.未来⾶⾏
M2.流星のパノラマ
M3.swing swing swing
M4.代わりにこの唄を

初回⽣産限定盤

■初回⽣産限定盤(CD+DVD)SRCL-9849〜50
2,000円(税込)

<DVD収録内容>※初回⽣産限定盤のみ収録
J☆DeeʼZ LIVE 2018 –Feeeeel!!!-@渋⾕WWW X
01.Melody
02.Crazy For You
03.三⽉
04.全部好き。
05.カラフルジャンプ
06.あと⼀歩

J☆Dee’Z ツアー情報

約3年ぶりの東名阪ライブツアー開催決定!!

J☆Dee’Z
SUMMER LIVE TOUR 2018
~未来飛行~

■8/19(日) 16:30/17:00
名古屋RAD HALL

■8/26(日) 16:30/17:00
OSAKA MUSE

■8/29(水) 18:00/19:00
SHIBUYA CLUB QUATTRO

PROFILE

PROFILE
J☆Dee’Z
平均年齢17才・本格派ボーカル&ダンスグループ J☆Dee’Z(ジェイディーズ) 2010年にキッズダンス雑誌「DSK」より、全国各地からオーディションで集められたメンバーでダンスグループとしてJ☆Dee’Zが誕生。 多くのダンスバトルやコンテスト、ファッションモデル等の活動を経て、2012年にLOTTE Sony Music 歌のあるガムプロジェクト「NEXT」で、8000組の中からグランプリを受賞し、2014年にソニーミュージックレコーズよりメジャーデビュー。 2016年にはメンバーの卒業を受け、Nono(16才)・ami(17才)・MOMOKA(18才)の3人新体制で再スタート。 今までのキッズダンスグループとしてダンスを武器にしていたパフォーマンスに、ボーカル力を重点的に鍛え直し、全て生歌でコーラスも取り入れるグループへ進化。 ダンスには、現代のタップダンスともいえる、新しいリズムを奏でながら踊る”ボディーパーカッション・ダンス”を取り入れ、ボーカル&ダンスグループとしては類を見ない、生歌・コーラス・ボディパを奏でる唯一無二のパフォーマンスを発信。 そのエモーショナルなパフォーマンスと、メッセージ性の強い楽曲が話題を呼び、2018年3月にはTBS「CDTV」でイチオシアーティストに選出される他、数々の高校野球中継テーマソングや日本女子バスケットボールリーグの公式応援アーティストに選ばれる等、今、各界隈から高い注目を集めている3人組。
Nono

[BIRTH]2001.07.27 in Tokyo

Ami

[BIRTH]2001.03.01 in Hyogo

Momoka

[BIRTH]2000.03.13 in Yokohama

公式サイト: http://www.j-dz.com/