Speak emo

2018.08.17
J☆Dee’Z

成し遂げた人が歌う応援ソングじゃなくて、まだまだ掴みたいものがたくさんある私たちが、一緒に走りたいという気持ちを込めて歌っているんです

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3人になるということはメンバーが1人いなくなるという単純なことではなくて、もう一度0から始めなきゃいけないんだ、と(ami)

――2016年11月14日からこの3人になったんですよね。

ami:はい。

――ある意味そこも新たなスタートといいますか、今の一つの原点といいますか。やっぱりそこからも気持ちって変わりました。

一同:はい!

MOMOKA:めっちゃ変わったよね?

Nono:そうだね~。3人になってからハーモニーを作ることも本格的に始めましたし、曲調も大きく変わっていたので、そこからまた新しい気持ちになりましたね。

MOMOKA:6年一緒にやっていたメンバーがいなくなる……当たり前にいた人と一緒にステージに立たなくなるということも大きかったんですが、3人になってからお客さんが減った気もして、どんどん不安になっている時期もありました。でも、その中でも結構自分たちの曲に助けられたりしましたね。「今頑張らなくてどうするの?」みたいな。みんなでもう一度基礎からやり直したりとかしましたし、もちろん3人用の振付けとか歌割りも変えなきゃいけなくなったので、そういうこともやりながら、自分たちの心を落ち着けようとしていたのを思い出しました。

――資料には「ボーカル力を重点的に鍛え直した」という記述もあったんですけど、具体的にどんなことをしたんですか。

ami:そうですね。みんなで合宿をしました。カバー曲を何曲か選んで、「1週間に4曲仕上げよう」みたいな課題を自分たちに課して…。それとは別に、ダンス曲も1曲選んで自分たちで振付けを作ったり、ソロ曲もやったり…。3人で一つのものを作るというのはどういうことなのか、というのを体感するようにしました。まずは自分たちの身体に慣れさせなきゃいけないですし、頭でも理解しなきゃいけないので…。それまでは「ハモリって何?」「そもそも全員が違うことを歌って成立するのか?」ぐらいの知識だったんですが、合宿をすることで、全く違うものを歌っているけどそれが一つになる、というのがどういう感覚なのかわかってきたというか…。「今の音ちょっと“ビビッ”て来たよね」「いい感じだったよね」という感覚が掴めるようになったので、みんなで毎日、朝から夜まで集まって練習をして、合間にライブをやって…。その時に「3人になってからのライブのスタイルはどうすればいいのか」というのをいろいろ話し合ったりしました。なんかその頃からだよね、毎日一緒にいるようになったのは。

Nono:そこからだね。

ami:3人になるということはメンバーが1人いなくなるという単純なことではなくて、もう一度0から始めなきゃいけないんだ、ということを実感しました。0だから観に来てくださる方の人数が減るのも覚悟してましたし、自分たち自身でハーモニーを始めることによって、今までやってきたスタイルとは違うものを観せることになるので、不安もありましたし…。不安要素の方が大きかったですね、その当時は。なので、それをみんなでどう乗り切るかということで話し合いましたし、その時にそういう習慣が付きました。

――通常メジャーデビューするぐらいのグループならば、ダンスやボイトレの先生がいて、「こういう風にして」「ああいいう風にして」といった指導があるとイメージしちゃうんですけど、結構皆さんだけでいろいろ話し合ってやっていたわけですね。もちろんボイトレの先生とかもいらっしゃったと思うんですけど…。

Nono:そうですね。自分たちで結論を出して、ボイトレの先生などに「どう思いますか?」とか聞いたりして。そうやって2つの案を比較して、どっちが向いているのかを選んだりとか、“いい所取り”してました。

ami:まず一回自分たちで考える、というのをやっていましたね。

MOMOKA:でも、それは昔からの習慣ではなく、3人になってから始まったことなんです。以前は、小さかったこともあるんですけど、自分たちで判断するよりも、周りのスタッフさんたちに助けてもらったり決めてもらったりすることが多かったので…。そこから自分たちも「もっとしっかりしないといけないな」と意識するようになりました。練習とかも、言われたことをやるんじゃなくて、自分たちで「こういう練習がいい」とか「この練習方法がいいよね」とか言いながら、先生たちとも相談して自主的にやるようになりました。

――じゃあ、皆さんの中からクリエイティビティというものが湧き出てきた時期でもあるんですね。

ami:今思えばそうですけど、あの時はただ怖かったというか…。自分たちがやろうとしているハーモニーのレベルはここというのが分かってるのに、日々練習しても自分たちのレベルが上がらないもどかしさを感じていて…。話し合っても話し合っても結論が出ない、というのを何度も何度も繰り返していた時期なので、怖さの方が大きかったですね。合宿でも、ぶつかり合うこともたくさんありましたし。

MOMOKA:結構ずっとピリピリして、喧嘩もしたし、というような感じでした。

――喧嘩もしていたんですね。つかみ合いとか???(笑)。

一同:いやいやいや(笑)。

ami:それはないけど(笑)。話し合っても話し合っても正解が分からなかったりすると、みんな頭がパンクしちゃって、何も見い出せず、ただただ沈黙の時間が流れたりとかしました。

――なるほど。自分にそういったクリエイティビティが芽生えてきたならば、自分がやりたいこと、自分がいいと思うことはそれぞれあった思うので、ある意味、妥協しないことでそれらがぶつかったということでしょうか。

ami:そうですね。あのときはバラバラでした。

Nono:バラバラでしたね。

――でも、そこから2年ほど経ったわけですが、先日の3月のライブでは、3人のきれいなハーモニーによるアカペラから始まりました。そこまで来たわけですよ。

ami:そうですね。

――気持ちよくハーモニーが合うポイントは見つかったということですよね。

ami:いえ、それは今もずっと磨き続けなきゃいけない課題ですし、みんなで話し合って練習をするというのは今もずっと継続していますけど…。約2年間ですが、2年間と思えないほどすごく濃い期間でしたね。

MOMOKA:確かに昔から比べてみれば、もちろん成長している部分もあると思いますし、あって欲しいなと思うんですけど、今の課題としては“百発百中”かなと思います。自分たちの中で調子いいときはハモリもうまくいくし、自分たち自身も「いいね!」と感じる波みたいなのがあるんですけど、駄目なときは本当に駄目で、「何でこんなに駄目なの」みたいな空気が流れるので、それをなくしていかなきゃいけないというか…。コーラスもそうですし、ダンスも「百発百中で完璧だね」と見ている人が感じるようなグループにならなきゃいけないと思っています。

取材・文
石川真男

J☆Dee’Z 商品情報

8thシングル『未来⾶⾏/流星のパノラマ』
2018.7.25 release!!

通常盤

■通常盤(CD)SRCL-9851
1,200円(税込)

<CD収録内容>※初回通常共通
M1.未来⾶⾏
M2.流星のパノラマ
M3.swing swing swing
M4.代わりにこの唄を

初回⽣産限定盤

■初回⽣産限定盤(CD+DVD)SRCL-9849〜50
2,000円(税込)

<DVD収録内容>※初回⽣産限定盤のみ収録
J☆DeeʼZ LIVE 2018 –Feeeeel!!!-@渋⾕WWW X
01.Melody
02.Crazy For You
03.三⽉
04.全部好き。
05.カラフルジャンプ
06.あと⼀歩

J☆Dee’Z ツアー情報

約3年ぶりの東名阪ライブツアー開催決定!!

J☆Dee’Z
SUMMER LIVE TOUR 2018
~未来飛行~

■8/19(日) 16:30/17:00
名古屋RAD HALL

■8/26(日) 16:30/17:00
OSAKA MUSE

■8/29(水) 18:00/19:00
SHIBUYA CLUB QUATTRO

PROFILE

PROFILE
J☆Dee’Z
平均年齢17才・本格派ボーカル&ダンスグループ J☆Dee’Z(ジェイディーズ) 2010年にキッズダンス雑誌「DSK」より、全国各地からオーディションで集められたメンバーでダンスグループとしてJ☆Dee’Zが誕生。 多くのダンスバトルやコンテスト、ファッションモデル等の活動を経て、2012年にLOTTE Sony Music 歌のあるガムプロジェクト「NEXT」で、8000組の中からグランプリを受賞し、2014年にソニーミュージックレコーズよりメジャーデビュー。 2016年にはメンバーの卒業を受け、Nono(16才)・ami(17才)・MOMOKA(18才)の3人新体制で再スタート。 今までのキッズダンスグループとしてダンスを武器にしていたパフォーマンスに、ボーカル力を重点的に鍛え直し、全て生歌でコーラスも取り入れるグループへ進化。 ダンスには、現代のタップダンスともいえる、新しいリズムを奏でながら踊る”ボディーパーカッション・ダンス”を取り入れ、ボーカル&ダンスグループとしては類を見ない、生歌・コーラス・ボディパを奏でる唯一無二のパフォーマンスを発信。 そのエモーショナルなパフォーマンスと、メッセージ性の強い楽曲が話題を呼び、2018年3月にはTBS「CDTV」でイチオシアーティストに選出される他、数々の高校野球中継テーマソングや日本女子バスケットボールリーグの公式応援アーティストに選ばれる等、今、各界隈から高い注目を集めている3人組。
Nono

[BIRTH]2001.07.27 in Tokyo

Ami

[BIRTH]2001.03.01 in Hyogo

Momoka

[BIRTH]2000.03.13 in Yokohama

公式サイト: http://www.j-dz.com/