Speak emo

2018.08.17
J☆Dee’Z

成し遂げた人が歌う応援ソングじゃなくて、まだまだ掴みたいものがたくさんある私たちが、一緒に走りたいという気持ちを込めて歌っているんです

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インタヴューの冒頭から“疑いにかかって”いるが、ステージ上の彼女たちは本当に“平均年齢17歳”には見えない。例えば今年3月に行われたワンマンライブ。3人の声が清澄な響きを伴って重なり合うアカペラに始まり、続いて各々がストンプで腕利きミュージシャンたちと掛け合いを行なったかと思えば、やがて力強い生歌でフルバンドと互角以上に渡り合う。ローティーンの頃からこのグループを始め、その長い活動期間を通して酸いも甘い噛み分けてきたとはいえ、この威風堂々たるパフォーマンスを見るにつけ、やはり“平均年齢17歳”とは俄かに信じがたい。

いや、同系統のガールズグループを見渡せば、個々人では彼女たちより上手いシンガーを見つけ出すことは可能だろう。彼女たちより上手いダンサーもいるだろう。だが、メンバーのボーカルやダンス、ステージング、表現力などのスキルの平均値、あるいはグループの総合力という点では、彼女たちを越える同系統のガールズグループはなかなかいないのではないだろうか。

また、昨今のこうしたガールズグループは、ファンクやディスコ、パンクやニューウェイヴ、グランジやラウドロック、ポストロックやプログレなど特定のジャンルを打ち出すことでその“特異性”をアピールし、また洋楽的要素を取り入れることでその音楽性の高さを担保する、という“戦略”をとるケースが少なくない。

だがJ☆Dee’Zの場合、そのアプローチは少々異なる。このグループのサウンドは、概ね“ダンス・ミュージック”と言えるかもしれないが、特定のジャンルやアーティストに大きく寄ったようなものはない。いや、実際ジェームス・ブラウンを想起させるファンクや、モータウンビートを配したレトロなポップンソウル、あるいは80年代ディスコ風トラックなど、アーティストやジャンルを意識したものはいくらかあるが、いずれもが、言うなれば“J-POP”に、さらに言えば“J☆Dee’Zサウンド”に巧みに落とし込まれている。そういう意味では、特定の色に染まっておらず、サウンド的には“自由”だ。

それはすなわち、サウンド自体には“色”は塗らず、3人の高い技量によってそこに“色”を施させよう、というのがこのグループのコンセプトなのではないだろうか。いや、さらに言うならば、“サウンドの色”というよりも、3人の上質のスキルによって描き出される“メッセージ”こそがこのグループの表現の核なのではないだろうか。ゆえにサウンドに過度な色彩は施されず、そのことこそがJ☆Dee’ZをJ☆Dee’Zたらしめているのだ。

2010年にキッズダンスグループとして始動し、やがてボーカル&ダンスグループへと進化。2014年に「Beasty Girls/Let the music flow」でメジャーデビュー。その後も紆余曲折を経ながら研鑽を積んできた。そして8周年を迎えた今年。8枚目となるシングル「未来飛行/流星のパノラマ』をリリース。表題曲「未来飛行」は、サウンド的には8ビートロックを基調に「抑制~解放」という音像の転換で聴かせるナンバーだ。シンプルであるがゆえに、彼女たちのボーカルがニュアンス豊かに響き、そのメッセージが大きな説得力を帯びる。もう一つの表題曲「流星のパノラマ」では、ハウス/エレクトロの影響が色濃いJ-POP風トラックの上で、ロマンティックな恋心が歌われている。いずれも、その真に迫るボーカルの表現力が秀逸だ。

そんな充実作をリリースしたJ☆Dee’Zの3人、Nono、ami、MOMOKAにグループの歴史や魅力、そして最新シングル、さらには3年ぶりとなる東名阪ツアーなどについて伺った。

仕事となると大人っぽく見られるんですけど、オフになったら“結成当時の歳ぐらい”に戻ります(笑)(Nono)

――「平均年齢17歳、本格派ボーカル&ダンスグループ」と資料にありますが、え~、これはまさか…古いデータじゃないですよね??? 数年前の。

ami:え? 古くないです。

――本当に平均17歳ですか? 17歳に見えないですよね??。

ami:あぁ~、よく驚かれますね。

MOMOKA:そうですね。「10代に見えない」と言われることもありますし、結成が随分と昔なので「え? 今17歳? あの時も10代だったと思うけど、まだ10代なんだ!」と言われることが結構ありますすね。

――お2人は高校生。

ami:私は高校3年生です。

Nono:私は2年です。

――MOMOKAさんは今年高校を卒業されたんですよね。

MOMOKA:はい。

――ライブを拝見すると、ステージ上では堂々とされていて17歳に全然見えないですよね。で、こうやってお会いすると「やっぱり年相応かな」と思うパターンが多いんですけど、皆さんの場合、やはり平均17歳には見えないです。

ami:そうですか???そうなんだ!

――大人っぽいですよね。このデータ、本当間違っていないですよね???

Nono:間違っていないです! 真実です! 信じてください(笑)。でも、メンバー全員そうなんですけど、オンとオフのギャップがすごくて…。今はオンなんですけど…。こうして仕事となると大人っぽく見られるんですけど、オフになったら“結成当時の歳ぐらい”に戻ります(笑)。

MOMOKA:幼稚園生みたいな(笑)。

――結成というと8年前の??。

Nono:はい。「ワーッ!」みたいな(笑)。そのギャップが激しいですね。

――ひとつ確認しておきたいんですが、3月のワンマンの時、MCでamiさんが「夜に駅のホームで3人で集まって~」とおっしゃってましたよね? あれはデビューの前日だったんですか。

ami:そうですね。メジャーデビューの前日です。

――それは「ポケモンで踊ろう with J☆Dee’Z」ですか。

MOMOKA:いえ、「Beasty Girls/Let the music flow」ですね。

――「Beasty Girls/Let the music flow」がメジャーデビューなんですね。

ami:そうですね。「ポケモン~」はデビュー前ということになりますね。

MOMOKA:結成してから8年経って、今9年目なんですけど、デビューしてからは4年です。

――なるほど、デビューが「Beasty Girls/Let the music flow」で、結成は2010年ですよね。

MOMOKA:なので、デビューまでに4年くらい間がありますね。

――分かりました。それまでの約4年は、“ダンスグループ”という感じだったんですよね。

Nono:そうですね。

――その時って、どんな活動をされていたんですか。

MOMOKA:例えば、キッズダンスのコンテストがあって、そのゲストダンサーとして出演したりしていました。5分くらいのショーケースで踊ってましたね。それが土日にあったとしたら、その前にちょっと集まって練習したりもしていました。あとは雑誌のモデルもやらせていただいていたので、その撮影があったり…。みんなダンススクール通っていたりとか、他の活動もやったりしてましたね。

ami:出身も違うので、なかなか集まれなくて…。私は兵庫県ですし…。それぞれ別のダンススクールに通いながら、週末に集まってイベントに出たり、練習をしたり、というような感じです。

――ダンスグループだった時は、どういう音楽で踊ってたんですか。

MOMOKA:ケシャさんとか、クリスティーナ・アギレラさんとか、あと、ケイティ・ペリーさんとか。

ami:あとはリアーナさんとかですね。

――バリバリの洋楽ですね。個人的にはどんな音楽から影響を受けました? どういう音楽が好きでした?

ami:私は安室奈美恵さんをずっと聴いていて、ダンスを始めた当時も、歌って踊れるカッコいい女性の代表みたいな感じだったので、ずっと安室奈美恵さんを聴きながら、ダンスを練習していました。

――ということは歌いたかった。

ami:いえ、あの時は歌うことは考えていなくて、ダンスだけが好きでした。ダンサー目線で安室奈美恵さんがカッコいいなって思ってました。

――Nonoさんはどうですか。

Nono:私がTLCさんとかブルーノ・マーズさんをよく聴いてました。

――ブルーノ・マーズって結構最近ですよね。

Nono:そうですね。ブルーノ・マーズさんは小6ぐらいですかね。

――そうか…。まだ17歳ですもんね。MOMOKAさんはどうですか。

MOMOKA:私も洋楽は聴いていました。家族が聴いている曲を一緒に聴いたりしていましたし、ダンスのレッスンで使った曲を聴いたりとか。あと、邦楽も聴いていました。J☆Dee’Zの前にも、ちょっとしたダンス&ボーカルグループみたいなのをやっていたので、歌をやりたいという気持ちは芽生え始めていたと思います。

――それは別のグループですか。

MOMOKA:ダンススクールの中で何人か集めてやるみたいな“企画”としてやってました。そんなのやってたな、っていうのは最近思い出したんですけど(笑)。本当に何回かしかステージには立っていなくて、レコーディングも一応したんですけど、全然活動していなくて、解散も結成とかもなくて、出る場所があればステージに立つという感じでした。でも、そういう活動があったので、歌って踊ることには興味を抱いていました。

取材・文
石川真男

J☆Dee’Z 商品情報

8thシングル『未来⾶⾏/流星のパノラマ』
2018.7.25 release!!

通常盤

■通常盤(CD)SRCL-9851
1,200円(税込)

<CD収録内容>※初回通常共通
M1.未来⾶⾏
M2.流星のパノラマ
M3.swing swing swing
M4.代わりにこの唄を

初回⽣産限定盤

■初回⽣産限定盤(CD+DVD)SRCL-9849〜50
2,000円(税込)

<DVD収録内容>※初回⽣産限定盤のみ収録
J☆DeeʼZ LIVE 2018 –Feeeeel!!!-@渋⾕WWW X
01.Melody
02.Crazy For You
03.三⽉
04.全部好き。
05.カラフルジャンプ
06.あと⼀歩

J☆Dee’Z ツアー情報

約3年ぶりの東名阪ライブツアー開催決定!!

J☆Dee’Z
SUMMER LIVE TOUR 2018
~未来飛行~

■8/19(日) 16:30/17:00
名古屋RAD HALL

■8/26(日) 16:30/17:00
OSAKA MUSE

■8/29(水) 18:00/19:00
SHIBUYA CLUB QUATTRO

PROFILE

PROFILE
J☆Dee’Z
平均年齢17才・本格派ボーカル&ダンスグループ J☆Dee’Z(ジェイディーズ) 2010年にキッズダンス雑誌「DSK」より、全国各地からオーディションで集められたメンバーでダンスグループとしてJ☆Dee’Zが誕生。 多くのダンスバトルやコンテスト、ファッションモデル等の活動を経て、2012年にLOTTE Sony Music 歌のあるガムプロジェクト「NEXT」で、8000組の中からグランプリを受賞し、2014年にソニーミュージックレコーズよりメジャーデビュー。 2016年にはメンバーの卒業を受け、Nono(16才)・ami(17才)・MOMOKA(18才)の3人新体制で再スタート。 今までのキッズダンスグループとしてダンスを武器にしていたパフォーマンスに、ボーカル力を重点的に鍛え直し、全て生歌でコーラスも取り入れるグループへ進化。 ダンスには、現代のタップダンスともいえる、新しいリズムを奏でながら踊る”ボディーパーカッション・ダンス”を取り入れ、ボーカル&ダンスグループとしては類を見ない、生歌・コーラス・ボディパを奏でる唯一無二のパフォーマンスを発信。 そのエモーショナルなパフォーマンスと、メッセージ性の強い楽曲が話題を呼び、2018年3月にはTBS「CDTV」でイチオシアーティストに選出される他、数々の高校野球中継テーマソングや日本女子バスケットボールリーグの公式応援アーティストに選ばれる等、今、各界隈から高い注目を集めている3人組。
Nono

[BIRTH]2001.07.27 in Tokyo

Ami

[BIRTH]2001.03.01 in Hyogo

Momoka

[BIRTH]2000.03.13 in Yokohama

公式サイト: http://www.j-dz.com/