Speak emo
最高に生きてる感があって、踊ってる私たちも「人間って最高!」みたいな人間賛歌的なものを感じて
アーティストっぽい子もいて、アイドルっぽい子もいて、なんか人間臭さが詰まっているグループがフィロソフィーのダンスのいい所だな、って(十束おとは)
――6カ月連続7inchシングルをリリースするじゃないですか。アイドルとしてはとんでもない企画ですよね。
十束:びっくり(笑)。
――加茂さん、これは?
加茂:僕がアナログが好きだっていうのももちろんあるんですけど、フリーライブがやりたくて。気軽に見ていただける機会を作りたかったんですね。それが“裏の目的”だったりもします。
――かつてウェディング・プレゼントというバンドが、7inchアナログシングルを12カ月連続リリースしたんですけど(笑)
加茂:そうなんですか?
――それとは関係ないんですね(笑)。
加茂:それとは関係ないです(笑)。もう1つは、かつてウルフルズを担当していて、当時タワレコの7階がライブスペースだったんですが、ウルフルズはそこでマンスリーでライブをやったんですよ。1回やる度にどんどん人が増えてって、最後入り切らない状態になったんです。それも半年かな。ブレーク直前のことです。そういったイメージもありますね。
――ウルフルズさんのやり方を踏襲するわけですね。
日向:そういうことになりますね(笑)。
十束:すごい大きい話になって(笑)。
――いやいや。皆さんもすぐですよ。
十束:本当ですか? 頑張りますよ。入り切らなくなるのを目標に!
――では、そろそろお時間のようですので、最後に。今、皆さんの目標って何ですか?
佐藤:目標ってどういう目標ですか?
――何でもいいですよ。例えば、会場であったりとか、そういう存在になりたいとか、もっと抽象的なことでもいいですし。『Tarzan』の表紙を取るとかでも(笑)。
佐藤:アハハ。でも、フィロソフィーのダンスとしての一番の目標は…。目標と言うか私は通過点にしてるんですけど、武道館には絶対に4人で立ちたいって思っていて。もう冗談抜きで本気なんです、これは。というか「ここに立たないともうフィロソフィーのダンスとして活動してきた意味がない」ぐらいに思ってます。武道館を通過点にして、4人でこれからもっともっと大きくなっていきたいっていうのが目標です。ずっと前向きに、ファンの方には明るい姿を見せ続けて、「フィロソフィーのダンス」というエンターテインメントを楽しんでもらえるグループになりたいです。アイドル界で右に出る者はいないみたいな。それぐらいの存在になりたいです。
――強気な発言がすごく多くなりましたよね。いいことです!
佐藤:口だけは達者なんです。
――いえいえ。でも、以前から比べても、自信が芽生えてきていて、とてもいい感じですよ。
佐藤:でも、私がネガティブなことを言うと、ファンの人が不安になっちゃうと思うので、これぐらい大きいことを言っておいて、かなった時に「お、やっぱ有言実行じゃん」ってなった方がカッコいいと思うので、言っておきます(笑)。
――書いておきます(笑)。
佐藤:お願いします。
――奥津さんはどうですか?
奥津:いや、目標。今回のワンマンは、バンドメンバーさんやスタッフさんや色んな人の気持ちが詰まったライブで、そこですごく「よいしょ」ってみんなが支えてくれて、もう「わっ」って大きく巨大化して戦ったような感じがあって…。それがシュクシュクシュクと収縮せずにこれからもこの大きさのままずっとずっと戦って行けるように、あの日にいただいた愛で大きくなったことを忘れずに、ずっとずっと戦っていきたいなと思います。もちろん大きな会場とか、もちろん武道館とか、そういった目標はあるんですけど、そこに立たざるを得ない4人になりたいなと思っていて。「もう4人を見たいから、それは集まるよ」って言われるような存在になりたいというか…。目標があってそれを越えていくというより、自然についてくるぐらいの強気な感じでいたいなと思っています。
――ハルさんは?
日向:どうしても立ちたい箱っていうのは正直ないんですけど、さっきマリリが言ったたように、もう自然の流れで大きなステージに立てるようになりたいですね。身近な目標としてはバンドセットでツアーをやること。今回バンドセットは東京でしかできないんですけど、それはもっと多くの人に見せるべきだと思うので、バンドで色んな場所でやりたいです。あと、「アリーナツアーを一緒にやりたい」って言ってもらえたので、それも絶対叶えたいですし、アイドルとかアイドルじゃないとかもこだわらず世に出ていきたいですし、最前線で活躍できるアーティストになりたいです。
――はい。では、十束さん締めてください。
十束:は~い。大きくなりたい、売れたいっていうのは、他のメンバーが言ってくれたのでそれ以外のことを言うと、最近結婚式で私たちの曲を流してくれる方がいたりとか、受験の当日に聴いたよとか、人生の転機で私たちを選んでくれている人が増えているのがめちゃめちゃうれしくて、何年たっても私たちのことを好きって言ってくれる方が増えていけばすごいうれしいなって思います。最近大きなフェスとかに出させてもらって思うんですけど、タイムテーブルがかぶった時に選んでもらえるとめちゃめちゃうれしくて。「こっちとこっちとこれ、どれ行くか悩むけど、やっぱフィロソフィーのダンスだな」って言ってくれるお客さんの気持ちがめちゃめちゃうれしいので、そういう状況になった時も「やっぱ楽し過ぎるからつい選んじゃう」みたいな現場でありたいなって思っていますね。あと、私は“アイドル”としてこのグループを始めたので、もしアイドルと呼ばれなくなって売れたとしても、なんか少しでもアイドルの部分を残しながら、アイドルとしてファンが応援したくなる気持ちみたいなものを大切にしながら、大きくなって行きたいなと思いました。
――なるほど。アイドル観って人それぞれにあると思うんですよね。それに今やもう「アイドル」の定義も千差万別で、「アイドルか否か」という議論も不毛な感じがして…。
十束:関係ないですよね。
――でも、便宜上それを使わざるを得ないところもあったりするんですけど…。そんな中、皆さんは新しいアイドル像を作りましたよね。
十束:アイドルとかアーティストとか関係なく応援しちゃうけど、アーティストっぽい子もいて、アイドルっぽい子もいて、なんか人間臭さが詰まっているグループがフィロソフィーのダンスのいい所だな、って私は思っているので、個人がそれがブレることなく大きくなっていけば、グループとしてのポジティブさとか、なんか元気が出る感じがさらに増幅されて良くなって行くんじゃないかなって思います。
――皆さんはアイドルからはみ出た存在だと思うんですよね。でも、例えば僕のアイドルってマイルス・デイヴィスなんですけど、そういう意味のアイドルもあるじゃないですか。マイケル・ジャクソンがアイドルだって言う人もいると思いますし。今やもう、いわゆる“アイドル”の域を出て、そっちの“アイドル”の域に近づきつつあるんじゃないか、と。いや、もうそれらを一緒にしちゃうみたいなパワーがあるんじゃないですかね。
十束:それでこそフィロソフィーのダンスだと思います。
――ですよね。
十束:素晴らしい! なんて素晴らしいグループなんだ!(笑)
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アイドル・フィロソフィー / ダンス・ファウンダー(日向ハルver.)(7インチシングルレコード)
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