Speak emo

2019.12.26
kolme

4枚の中でも最もポップでキャッチーな、そして一番明るいアルバムだなって思います

2/5ページ
「みんなこういう曲が好きなんだな」ってわかったことが、今作に影響を与えている部分もあると思います(MIMORI)

 

――今作について、少し客観的に見ていただきたいのですが、フルアルバムとしては4枚目となります。これまでの4作の中で"どういう位置づけ”のアルバムになったと思いますか?

 

RUUNA:客観的に聴いても、今までで一番良いアルバムだと思います。今までは”自分たちがやりたいこと”へと偏っていたというか、本当にもう”やりたいこと””見せたいこと”をやっていたんだと思います。”自分が強く出た”作品といいますか…。でも、今回のアルバムでは”求められているもの”を考えるようになりました。今までよりもちょっとキャッチーさやポップさを取り入れたいと思って、他のアーティストさんとコライト(=共作)をしたり…。以前の私たちだったら、歌詞を書いてもらうのとかも「ちょっとヤダ」みたいなところがあったんですよ。何ていうか、我が強いというか、全部自分たちでやりたい、みたいな。でも今は、自分たちに自信を持てたからなのかはわからないんですが、「もっと刺激が欲しい」って思うようになり…。今回は「どんなものを皆さんが求めているか」を考え、そこに”自分たちの色”や”自分たちが見せたいもの”を取り入れて…。今作はバランスがよく取れアルバムだなってすごく思います。前作の『Hello kolme』は本当にもう”我を出した”アルバムだったので。

 

――あぁ、確かに。

 

MIMORI:『Hello kolme』はかなり尖っている部類に入ると思います。

 

RUUNA:そう個性が強い。でも、今作は本当にバランスが良く取れていると思います。ある意味、”callme”と”kolme”のどちらもが入っているアルバムでもあるな、と。

 

――なるほど。

 

MIMORI:一番バラバラなアルバムだなって思いますね。今回1曲1曲作ってみて、ひとつひとつバラバラで、コライトもあったりとか、本当に個性の強い曲が集まったと思います。まあ、そういう曲を集めたんですけど(笑)。でも、アルバムとしては“流れ”をちゃんとまとめてあります。あと、今作が一番キャッチーなアルバムだと思います。今まで踏み出さなかった部分にも一歩踏み出せましたし、自分たちになかった部分を外部から取り入れた部分もありました。その点においては、4枚の中でも最もポップでキャッチーな、そして一番明るいアルバムだなって思います。

 

――明るい、と。

 

MIMORI:でも、自分たちのクセも入れたいなと思ったので(笑)。そこはバランスを取ってちゃんと入れています。なので、今までリリースした中では一番聴いてもらえる作品になったんじゃないかなと思いますね。

 

――随所に”MIMORIさん”が出てますよね(笑)。

 

MIMORI:はい。ところどころに(笑)。

 

――KOUMIさんはいかがですか?

 

KOUMI:私たちも日々自分の好きな音楽を聴いてるじゃないですか。で、やはり流行りの音楽もすごくカッコいいなと思うんですが、結局「ああ、いいな」と思うものって、何か日本ぽい温かみのあるメロディーじゃないかなって…。ハードな楽曲ももちろんカッコいいんですけど、何かこうマッタリしたというか、穏やかな雰囲気のものが結局日本人の私たちには残っていくのかなと思ったので…。もちろん私たちのカラーも今回のアルバムにはちゃんと入れてますが、今回コライトさせていただいた「Repeat」や「Get your control」には、何かこうちょっと温もりのある感じの曲も入っていて…。そういう楽曲を入れられたのはいいなと思います。kolmeがリリースしたアルバムの中で一番残っていくアルバムなんじゃないかな、と思いました。

 

――あぁ、すごく腑に落ちました。前作がかなり新機軸を示したというか、冒険したようなところがあって、しかもそれが「こういうのをやってみました」という形で一曲ごとに鮮明に打ち出されていた感じがしました。もちろんそれは素晴らしい成果を上げていましたが、今作はそれをさらに進化させながら上手く普遍的なものに、すなわち、多くの人にアピールするようなものに落とし込んでいるな、と思いました。

 

MIMORI:聴きやすい感じですね。

 

――で、聴きやすいんですが、決して何かにおもねるような薄っぺらいものではなくて、実験したものをしっかりと消化することによって”親しみやすさ”が出ているような印象です。

 

RUUNA:ありがとうございます!

 

MIMORI:そういうのも、配信があってこそだと思うんですよね。配信って数字がデータとして出るので、kolmeの曲でも一番何が聴かれているかとかも数字でわかるんですよね。

 

――おぉ。

 

MIMORI:「みんなこういう曲が好きなんだな」ってわかったことが、今作に影響を与えている部分もあると思います。

 

――再生回数とか、わかるわけですね。思いついたものを曲にして、録ってすぐにリリースして、それに対するリアクションがすぐにわかって、で、それを受けて「次にどうしようか」と考えて新たに作る、と。いゃあ、すごい時代ですよね。

 

MIMORI:この作品にはそういう時代感がすごく出ていると思います。

 

――「外部の血を入れた」っていう部分に関しても、例えば「Repeat」など本当に、皆さんから出てきたものじゃない感触がありますが、でも、そうしたものに”頼ろうとして”コライトしたって感じではないですよね。

 

RUUNA:そう。やればやっぱりkolmeになるんだなって思いました。

 

――まさにそうです。

 

RUUNA:「Repeat」は、事務所の先輩の工藤大輝(Da-iCE)さんとコライトさせていただいたんですが、工藤さんが出してくださったラインが本当に絶妙で素晴らしいんですよ。工藤さんもすごく考えて作ってくださったみたいで、何というか、“アイドル”と“アーティスト”の間を取って、本当に良いメロディーを作ってくださって…。で、そこから、いただいた歌詞を見て「ここは英語に変えよう」とか一緒に作らせていただいたんです。工藤さんもパフォーマーとしてステージに立ってる方なので、お話をさせていただいてもとても勉強になりました。

 

――なるほど。あと思ったのが、楽曲をポンポンポンって配信しながら、前作から10ヶ月という短いインターバルでアルバムをリリースしたわけですが、何というか「アルバム出しますよ!」って感じで、キャンペーンとかを存分にやって、満を持してリリース、みたいな感じではなくて、もう、作って出して作って出して、でアルバム、みたいな。とてもさり気なくリリースした印象なんですよ。

 

RUUNA:そうですね、確かに。

 

――そこに何かアーティストとしての“凄み”みたいなものを感じたんですよね。前宣伝をガンガンやるのではなくて、いつもどおりに制作をやって、何やら平然とリリースした、みたいな。

 

KOUMI:いや、でも本当はもう少し先に決めて、「出します」みたいな活動をやれたらいいなとは思ってたんですけど…。でも、そういう意見を聞いて、それもいいのかなと思ってきました(笑)。

 

――例えばビヨンセだったりとか、アルバム出す時に事前情報を完全にシャットアウトして、何の前触れもなくいきなり配信開始とかしてたじゃないですか。何かちょっとそれに近いような感じがしました。

 

KOUMI:それができるのは売れてるからですよ(笑)。

 

――いやいや(笑)。

 

KOUMI:そうなったらいいな、とは思いますけどね。

 

 

取材・文
石川真男

kolme 商品情報

4th Album

『Do you know kolme? 』

【Type-A 2CD+DVD】

kolme

AVCD-96365〜6/B ¥6,300 (税込)

[CD①]
01. Intro 02. Gotta look 03. Get your control 04. Remind me... 05. Interlude 1 06 Repeat 07. I live in hope 08. Brand new days 09. Wonderland 10. Why, Mr.? 11. Deep breath 12. Same mistake 13. Up all night 14. Interlude 2 15. Wherever I go

[DVD]
01. Remind me... -Music Video- 02. kolme Live Museum 2019 ~Hello kolme~ in SHIBUYA WWW X [CD②] MIMORI SE Collection 01. Ultra kolme Merry X'mas 2018 02. kolme Happy New Year Live 2019 03. kolme Live Museum 2019 ~Hello kolme~ 04. REIWA 2019 05. Super Ultra kolme tour 2019

 

【Type-B CD+Blu-ray】

kolme

AVCD-96367/B ¥6,800 (税込)

[CD]
01. Intro 02. Gotta look 03. Get your control 04. Remind me... 05. Interlude 1 06 Repeat 07. I live in hope 08. Brand new days 09. Wonderland 10. Why, Mr.? 11. Deep breath12. Same mistake 13. Up all night 14. Interlude 2 15. Wherever I go

[Blu-ray]
01. Remind me... -Music Video- 02. kolme Live Museum 2019 ~Hello kolme~ in SHIBUYA WWW X

 

【Type-C CD】

kolme

AVCD-96368 ¥3,000 (税込)

[CD]
01. Intro 02. Gotta look 03. Get your control 04. Remind me... 05. Interlude1 06 Repeat 07. I live in hope 08. Brand new days 09. Wonderland 10. Why, Mr.? 11. Deep breath 12. Same mistake 13. Up all night 14. Interlude2 15. Wherever I go

 

 

kolme ライブ情報

5周年ツアー「kolme Live Museum - Do you know kolme? -」

2019年
12⽉30⽇(⽉) 神奈川CLUB CITTAʼ
2020年
1⽉18⽇(⼟) 埼⽟⻄川⼝Live House Hearts
2⽉2⽇(⽇) 宮城SENDAI MA.CA.NA
2⽉8⽇(⼟) 神奈川横浜Baysis
2⽉23⽇(⽇) ⼤阪OSAKA MUSE
2⽉24⽇(⽉/祝) 名古屋ell.FITS ALL

〈開場/開演時間〉
12月30日 CLUB CITTA’公演 16:00/17:00
上記公演以外 1部13:00/13:30  2部17:00/17:30

 

 

PROFILE

PROFILE
kolme
kolme

(左から) RUUNA(秋元瑠海) 1996年9⽉9⽇O 型(リーダー)
MIMORI (富永美杜) 1996年6⽉14⽇O 型
KOUMI(早坂⾹美) 1996年5⽉31⽇O 型

KOUMI、RUUNA、MIMORIの3⼈組ガールズ・ユニット。作詞作曲、ダンス振付、英語など、それぞれの得意分野を活かし楽曲やパフォーマンスをセルフ・プロデュースするクリエイティヴ・ユニットとして活躍。リーダーのRUUNA、ダンスを得意とするKOUMI、作曲を得意とするMIMORIの3⼈が⼀体となったクオリティーの⾼いダンスと、⻤才トラックメーカーRumb(残響レコードからアルバムをリリース)とコラボレーションする楽曲の創造性溢れるパフォーマンスが魅⼒。海外からの注⽬も⾼く、2018年7⽉にはフランスで⾏われた『Japan Expo』に出演を果たした。

- 2015年-
3⽉シングル「To shine」でメジャー・デビュー、オリコン初登場10位。
7⽉配信限定「callme -EP Vol.1」iTunesディリートップ10⼊り、OTOTOYディリーチャート1位を 記録。⾳霊、サマソニ、a-nationと数々のフェスに出演。
10⽉には1stフルアルバム『Who is callme?(全16曲収録)』をリリース、 CDショップ⼤賞にもノミネートされた。

- 2016年-
4⽉2ndシングル『Can not change nothing』は初のドラマエンディングに起⽤。
6⽉3rdシングル『Confession』はピアノを主体としたダンスナンバーが話題に。
9⽉には2ndフルアルバム『This is callme(全16曲収録)』をリリース。

- 2017年-
3⽉4thシングル『Bring you happiness』は物流業界初の応援ソングとして制作。
8⽉5thシングル『One time』リリース。ジャズフェスやナイトクラブに出演。

- 2018年-
3⽉6thシングル『Hello No Buddy』Spotifyプレイリスト⼊りやJ-WAVEでのO.A、⾳楽好きな著名⼈からの発信で注⽬ を集めている。
7⽉プレイリストアルバム「Please callme! -20152018-」リリース

- 2019年-
1⽉3rd Album『Hello kolme』リリース
3⽉全国ツアー「kolme Live Tour 2019」決定(東京、⼤阪、名古屋、仙台、岡⼭・福岡)
4⽉〜11⽉毎⽉新曲配信リリース
11⽉4th アルバムリリース
12⽉〜全国5都市6公演ライブツアー開催決定

公式サイト: https://avex.jp/kolme/