せっかくのアイドル活動ですから、女の子であることを全力で楽しみたいです。

　りあくしょん☆バイトのメンバーとして活動中。メンバーのソロインタビュー・シリーズ。ここでは、水世桃愛のインタビューをお届けしよう。

――今回のオーディションへ応募したきっかけから教えてください。

水世桃愛　もともと芸能活動を志していたことから、今回、Instagramを通して応募を知ったのがきっかけでした。わたし、小学生の頃は一人で家にいることが多く、よくテレビから流れるエンターテイメントな番組に心を支えられ続けてきました。その体験をきっかけに、「わたしも誰かの心の支えになれたら」「応援する側の人なりたい」と思い始めたことが、芸能の道を目指すきっかけになりました。

――桃愛さんは、これまでにも芸能活動を経験していますよね。

水世桃愛  わたしは三重県出身。高校生の頃、大阪や名古屋でアイドル活動をしていたこともありました。大学進学後はアイドル活動を卒業しましたけど、地元が三重県ということから、大学時代の3年間、地元の鈴鹿市にある鈴鹿サーキットでレースクイーンとしても活動。他にもアマチュアですけど、バンド活動や、よこさい音頭のチームに入るなどの活動も行っていました。あっ、小学生の頃と高校時代は、生徒会長もやっていました。

――小さい頃から、前へ前へと出たい性格だったわけだ。

水世桃愛  目立ちたがりの性格なんでしょうね(笑)。わたし、もともとは気が弱く、人見知りで、泣き虫。自分のことを上手く人に伝えるのも苦手な性格でした。それを拡幅しようと、いろんな鎧をかぶっていく中、気がついたら積極的になれば、性格の面でも強くなっていました(笑)。
  もともと気が弱い性格だったから、そういう人たちの気持ちもよくわかっています。だからこそ、なかなか自分を上手く表に出せない人たちの気持ちもわかってあげたいし、そういう人たちに寄り添うこともやっていきたい思いもあります。

――芸能活動を始めたことで、自分の意識はどのように変わりました?

水世桃愛  以前にアイドル活動をしていた頃は、人に騙されたこともあり、そういう経験から、本当はもう芸能活動は辞めようと思っていました。ただ、人生って一回きりじゃないですか。それに、音楽が好きという理由もあったからでしょうね。今回のチャンスを目にしたときに、芸能活動の夢をあきらめたくない気持ちがふたたび起き上がり、応募。結果、自分を切磋琢磨していけるメンバーや環境と出会えたから、今は強い意欲を持って活動へ挑んでいます。心の中にずっとあった「あきらめたくない」気持ちが、こうやって今に繋がったのも嬉しかったです。

――桃愛さん、釣りの経験は?

水世桃愛  とある番組に出演したときに海釣りへ挑戦するなど、お仕事を通して3回ほど釣りの経験はありましたけど。プライベートでの釣りは一度もないから、ほとんど初心者レベルです。でも、釣りは好きですよ。わたし、一応魚もさばけるけど、まだまだ綺麗にさばくまではいけてないから、これから教わりたいです。「釣りガール×アイドル」というコンセプトに惹かれた中には、わたし、ダイビングのライセンスも持っているなど、自然と触れ合うことが好きという理由もありました。ただ、わたしはアイドルには向いてないと自分で思い、それで過去に辞めた経験もあるし、今でも"かわいい"の位置にはなれないと思っています。だけど、「アイドル」だけではなく、そこへ「釣りガール」という言葉も加わることで、これならわたしもアイドル活動ができると思えたのも大きかったんでしょうね。歌って踊れて、釣りもできる。それって、いいですよね。

――桃愛さんは、とても前向きな方ですよね。

水世桃愛  自分で積極的に表現を求めてゆく面では、前向きなのかもしません。今も、アイドル活動ができることに嬉しさを覚えているのは、アイドルとしての夢を追いかけたい自分の気持ちが、心の中にずっとあったからだと思います。やりたくないことでの忙しさは、つらさが溜まってきますけど。やりたいことの忙しさなら、いくらでも頑張っていける。しかも、同じ夢や志を持った仲間がいると、すごく心強いですからね。
  バンド活動をしていたときにも感じていたことですけど。数人数で同じ志を持って、同じ方向へ向かってゆく。互いに苦手なことを補いあい、それぞれの長所を伸ばしていける。そういう関係性を作りながら活動してゆくことが、わたし自身好きなんだと思います。

――桃愛さんは、未来の自分をどのように見据えています?

水世桃愛  普段の自分と求めるアイドル像とには、まだギャップを感じています。アイドルってかわいい存在じゃないですか。わたしも、今回の活動をきっかけにかわいくなりたいし、せっかくのアイドル活動ですから、女の子であることを全力で楽しみたいです。もちろん、釣りのほうでのチャレンジも、楽しみたいなと思っています。

photo：清田大介　/text：長澤智典