FEATURE
大人な元アイドルたちが集まり、目指したのが「大人の女性アイドル」。でも、なぜこの4人で??!!
彼女たちの顔に、みなさん見覚えがあるのでは?!ここに集まったのは、元READY TO KISSの河合風花・一ノ瀬杏樹。元SAY-LAの森のんの。そして,、元スルースキルズの辺見レナ。みんな、アイドル活動を卒業し、今は、別々の道を歩んでいる。森のんのは今、グラビアやバラエティなどの場へ活動の拠点を映し、引き続き芸能活動を続けているが、他の3人は芸能活動を引退。今は会社員として働きながら。メンバーによっては家庭を守りながら、自分の人生をしっかりと歩み続けている。
でも、彼女たちには未練や後悔が残っていた。一度はアイドル活動と決別。それぞれの道での幸せや満足を手にしてきた。でも、アイドル活動から離れたことで、心を埋めていた日々を必死に生きるからこそ生まれる充実感の部分がすっぽりと抜けてしまい、どこか空虚さも感じていた。その穴を埋めたい。でも、年齢や環境的にも、それを思い出として閉まっておくしかないとも思っていた。
だけど、それぞれが久しぶりにアイドルの現場に触れたことで、思い出として収めておくだけでは胸の奥から沸き上がる衝動を抑えきれなくなった。その音頭を取ったのが、河合風花だった。彼女の誘いのもと、一ノ瀬杏樹・辺見レナ・森のんのが賛同。改めてアイドルとして活動を行うことを誓い、Venus Parfait(ヴィーナス・パルフェ)を結成した。ここに至るまでの流れを、4人の言葉を借りて説明したい。
――みなさん、一度はアイドル活動を引退した方々。なぜ、ふたたび表舞台に立とうとしたのか。なぜ、このメンバーだったのか。、聞きたいことがいろいろとあります。
河合風花 発起人は、わたしになります。わたしは2014年3月にREADY TO KISSのメンバーとしてアイドル活動を始めました。それから2年間の活動後、2016年2月にグループを卒業しました。その後は、看護師として長く働いてきました。昨年12月に、「READY TO KISS & READY TO KISS 2014年メンバー特別公演『2014年にタイムスリップ~過去があるから今がある卍~』」と題したイベントへ、わたしはREADY TO KISS 2014年メンバー(一ノ瀬杏樹、野田仁美、後藤美弥、上原歩子、河合風花、千葉咲乃)として久しぶりに出演。今のREADY TO KISSと対バンライブを行いました。そのライブをやり終えたときに、ふたたびアイドル活動をしたい気持ちが大きくなり、I-GETの代表に「大人のアイドルユニットをやりませんか?」と相談をしたところ、「やりましょう!!」となったことがきっかけでした。
(一ノ瀬)杏樹は同じREADY TO KISSのメンバーとして活動をしてきた仲間であり、12月のライブでも一緒のステージに上がりました。そのときにも感じたけど、杏樹の持つ存在感やアイドル性が新しいグループには必要不可欠と思い、声をかけました。
(辺見)レナは、元スルースキルズのメンバー。彼女とは、お互いにグループを卒業したあと、一時期働いていたアイドル居酒屋で知り合いました。あの頃から、アイドルを引退したにも関わらず、普段からアイドルらしい輝きを放っていたことから、「一緒にやるならレナも必要」と思って声をかけました。
わたしがREADY TO KISSを卒業する少し前に、SAY-LAが誕生しています。(森)のんのとは、SAY-LAが出来る少し前から同じ事務所の仲間として出会った関係。もちろん存在は知っていたけど、わたし自身は、のんのがいたSAY-LAとは数回対バンするくらいだったから、人柄を含め、そこまで深くは知らなかったけど。アイドルとしての存在感はもちろん。I-GETの代表の勧めもあって、「大人のアイドルグループをやるうえでピッタリ」と思い、誘った形でした。
――話をもらったとき、3人はどんな気持ちでした?
一ノ瀬杏樹 わたしはREADY TO KISSの一期生として2013年10月から活動をスタート。2016年4月に、風花ちゃんの後を追いかけるように卒業をしました。その後、わたしはOLになって、今も働いています。
わたし自身、卒業をし、一人の社会人として働き始めて以降、アイドル活動時代の楽しさが忘れられず、またアイドル活動をしたい気持ちを持ちながら。でも、年齢的にも厳しいかなという思いもあって、「いい思い出」として心の中に閉まっていたんですけど。わたしも、READY TO KISS 2014年メンバーとして久しぶりにステージに立ち、アイドル活動の楽しさを実感。「またやりたい」気持ちが膨らんでいたときに、風ちゃんから声をかけてもらえたことから、すぐに返事をし、今に至ります。
辺見レナ わたしは、ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんが作り上げたスルースキルズというアイドルグループのメンバーとして2013年1月よりアイドル活動を始めました。スルースキルズは、4年で解散。わたし自身は、2015年9月に卒業。その後、社会に出て働いていました。わたしもアイドル活動をしていた頃の楽しさを忘れられずにいながら、「いい思い出」として胸に閉まっていました。でも、昨年に元スルースキルズのメンバー3人が集まり、1日だけ対バンイベントに出演したんですね。そのときに、改めて「わたしにはこの世界が合っている」と強く感じました。その気持ちを覚えていた時期に、風ちゃんが声をかけてくれたことから、わたしもすぐに参加を決めました。
森のんの わたしがSAY-LAを卒業したのが、ちょうどコロナ禍に入った2020年のことでした。その後は、グラビア活動を中心に、バラエティ番組に出演するなど芸能活動を今も続けています。わたしの場合、コロナ禍だったから、直接ファンの方にお別れを告げる機会を持てずに卒業しています。今回のお話をいただいたとき、アイドル活動を始めることで、今でもわたしのことを応援してくれている人たちとまた直接触れ合える機会を持てるなということ。アイドル活動時期のファンと、グラビア活動を始めてからファンになってくれた方って、同じファンでもかぶらないんですね。だから、どっちのファンにも直接会いたい思いや、風花さんから「大人のアイドルグループをやりたい」とと誘いを受け、「今のわたしにピッタリ」と思ったことから、参加を快諾しました。それに、風花さんも杏樹さんも、READY TO KISS時代からライブ姿を見ていましたし、わたし自身がREADY TO KISSに憬れて当時はI-GETに加入したことから、憬れのメンバーさんとご一緒できるのが楽しみという理由も、参加のきっかけになっています。
酸いも甘いも知ったメンバーたちが見せる大人のアイドルとは…。
――のんのさん以外の3人は、芸能活動から離れていたわけですよね。
河合風花 わたしは卒業後、看護師の道を選んでからは、正社員としてフルタイムで働いてきました。もちろん、安定した暮らしの中で覚えた幸せにも満足していましたけど。アイドル時代の楽しさを忘れることはなかったし、昨年12月に久しぶりにステージに上がったとき、日常では味わえない、「わたしはここにいたい」気持ちが強くなりました。そこは、みんな一緒だと思う。
辺見レナ わたしも、久しぶりにステージに立ったとき、「わたしはここにいたい」と思えたし、自分が綺麗でいられている間は、その姿を見せていきたいなと思いました。それに今は、アイドル活動をする際に年齢は関係ないし、いくつになってもアイドル活動を続けていける環境もある。すべては、自分次第なんですよ。そこが、いいですよね。
一ノ瀬杏樹 わたしも、気持ちは一緒です。グループへ参加の声をかけてもらったときから、「楽しいことをしたい」気持ちがずーっと途絶えません!!
――気になるのが、「大人のアイドルグループ」というコンセプト。具体的には…。
河合風花 具体的な内容はこれからです(笑)。ただ、それぞれに日常の中で守るべき環境もあることから、頻繁にライブ活動を行うことはないです。むしろ月2本くらいなど、限られたライブ本数の中へ濃い内容を詰め込む形で進めていきます。1本1本の貴重なライブを大切に、そこへみんなの意識を集中しながら進み続けるつもりでいます。
わたしたちは、した初々しさを売りにしてゆくキャピキャピしたアイドルグループではないです。わたしたち全員がアイドル経験者であり、アイドル界を知り尽くした大人チームの集まり。だからこそ、そこから醸し出す大人の魅力をみなさんに見せていきたいなと思っています。
――大人の魅力といえば、のんのさんは、まさに今、その活動をしていますよね。
森のんの SAY-LAで活動をしていたときは、「アイドルサイボーグ」と名乗っていましたけど。SAY-LAを卒業したときに、その姿からも卒業をしたので、新しいグループでは、当時とは異なる姿を見せていくつもりです。今は「えっちなお姉さん」という受け取られ方もしているから、もしかしたらセクシー面を出していくかも知れませんけど。具体的な話はこれからだから、そこはまだ自分でもわかりません。一つ言えるのは、年齢を重ねるごとに人としての厚みが出てくるように、"大人の女性"だからこそ出せる魅力を、4人とも歌やパフォーマンスに投影していけたらなということです。
河合風花 酸いも甘いも知ったメンバーたちだから、そこを上手く見せていきたいなと思っています。
年齢面や、自分を取り巻く環境の面でやるのは難しいと思っている元アイドルたちはここへ集い、アイドルとしてのセカンドキリャアを共に描き出そう。
――このグループは4人でスタートしますが、随時、新メンバーも求め続けるとも聞きました。
河合風花 私たちと同じように、一度はアイドルを卒業して他の分野へ進んだけど、ふたたびアイドル活動をしたい。だけど、年齢面や、自分を取り巻く環境の面でやるのは難しいと思う人たちってたくさんいると思います。アイドル活動の中でやり残したことがある人、アイドル活動に未練のある人が、この場でふたたびその夢を叶えられたら、以前とは異なるアイドルとしてのセカンドキャリアを、このグループを通して積み重ねていけるとわたしたちは思っています。もちろん、仕事が忙しかったり、家庭に入ったりと、いろんな環境があり、それで躊躇している人たちが多いのもわかります。それは、わたしたちがそうだから(笑)。このグループでは、「またやりたい」気持ちさえあればどんな人でも歓迎します。
――このグループを通し、アイドルとしてのセカンドキャリアを重ねていけるのがいいですね。
河合風花 そこを全面に押し出したアイドルグループはいないと思うので、そこもこのグループの魅力にしていきたいし、そういう活動のパイオニアとなるグループにもなりたいと思っています。アイドルのセカンドキャリアとして活動をしたい人たち、ぜひ参加してください。
森のんの アイドルとして輝くのに年齢制限はないと思っています。それよりも、好きな気持ちを全面に押し出しながら活動をしていく。その中で得られる喜びを、また、ここのグループで感じてもらえたらなと思います。一度やめて、後悔を背負っている人、ここでは歓迎します。
――ライブ活動も月2本程度と語っていたように、みなさん、そこはあまり焦ることなくというペースですよね。
森のんの それぞれが以前活動していたときのような、頻繁にライブ活動をしながら、その合間にレッスンや制作などをこなせば、そのうえでグループもまとめあげてという活動も、とても濃密だし、充実感もあっていいんですけど。このグループではみんな、素直に楽しみたい気持ちだけでステージに立ちたいし、そういう活動をしていこうと思っています。活動自体も月2本のペースなどゆったりとしたスケジュールにはなりますが、そのぶん、1本1本を濃い内容にしていこうと思っています。
一ノ瀬杏樹 わたしたちも、どんな風に活動をしていくのか楽しみです。何より、久しぶりにファンの方と会えることが楽しみだし、新しいファンの方との出会いもあるだろうから、そこもすごく楽しみにしています。
最初はイベントを通してのライブと、曲数も多くない形でのスタートにはなります。だからこそ、しっかりと身体作りや練習も重ね、みなさんに満足のいく姿を見せたいなと思っています。
河合風花 活動を行う以上、生ぬるいものは見せられない。それは、ヴィジュアル面もパフォーマンスに於いても。出来れば、以前よりも恰好いい姿をみなさんには見せたいので、そのためのコンディション作りも始めています。
辺見レナ 身体作りは大切だからね。
――このメンバーで活動を行うという発表を知ったら、驚く人たちも多そうですよね。
河合風花 反応が楽しみです。
――元READY TO KISSメンバーと元SAY-LAメンバーの組み合わせは、胸熱ですから。
森のんの わたし自身が、2人と一緒のステージに立つ日が来るなんて想像もしていなかったですからね。お2人が卒業したタイミングとSAY-LAが活動を始めたタイミングが数ヶ月くらいしか重なっていなかったから、一緒に対バンする機会も数えるほどでしたから。
――しかも、そこに、なぜスルースキルズのレナさんがいるの?とみなさん驚きますよね。
辺見レナ スルースキルズは、READY TO KISSやSAY-LAと対バンしたこともなく、グループとしての節点はまったくなかったから、背景を知らない方々からしたら、「なぜ、一緒に活動をするの??」と驚くと思います(笑)。ファン層も違っていたから、この4人が一緒に活動を始めることで、いろんな層のファンの方々がライブに来てくれるのかな?!と思えたら、すごく楽しみです。
――だからこそ、このメンツで何をやらかすのかが楽しみです。
河合風花 そう期待してもらえたら嬉しいですよね。これから始めるグループは、これから求める新メンバーにおいても、そう。結婚していても、子供がいても、日常はメインとなるお仕事に従事していても、活動の出来るアイドルグループにしていきます。女性にとっては、家庭を持っていても活動できるアイドルグループって、とても素敵な環境ですからね。
ここなら、30代以上でもアイドルデビューが出来ます。やる気があって輝きたい方は、ぜひ一緒に輝きましょう。
――最後に、これからに向けてひと言ずつお願いします。
森のんの 今の活動の主軸になっているグラビアやバラエティ系のお仕事を続けていく中でも、ずっと「ファンの方々と直接交流したい」気持ちを持っていました。そんなときに、新しく立ち上げる大人のアイドルグループへの参加のお話をいただき、今、ここにいます。わたしの場合、SAY-LAをコロナ禍になって間もない時期に卒業したから、会えずじまいだった方々もたくさんいます。そういう人たちとまた交流を持ちたいし、新しい方々との出会いも楽しみにしています。何より、わたし自身踊ることが大好きだし、ここに集まったメンバーは年齢も近い人たちばかり。これも何かの縁だと思うから、互いに協力しあいながら、楽しいステージを作っていけたらいいなと思います。
一ノ瀬杏樹 READY TO KISSを卒業して以降も、ずっと心に残っていた未練やひっかかっていた思いを、今回の結成をきっかけに晴らしていけるのが、わたしは嬉しいんです。わたしは今もOLとして働いているように、今のわたしの日常を輝かせながら、そのうえで、このグループでも輝いていきたい。ここには、自分のペースで無理なく活動していける環境があります。だからこそ、このグループとしての活動が、わたしの人生に欠かせない一部になっていけたらなと思っています。とにかく、自分の人生を「楽しい」でいっぱいにしたいです。
辺見レナ アイドルとして歌い踊る活動は、自分にとって本当に大好きなことです。わたし自身、スルースキルズの解散まで残ることなく、途中で卒業をしています。その後に、改めてアイドルとして活動を行うことが、わたしにとっては大事だったんだと気づきました。このグループでは卒業することなく、みんなと力を合わせ、ずっと楽しくアイドル活動をしていきたいなと思っています。同時に、グループとして目標を掲げ、デビューライブから1年後には、新宿ReNYでワンマン公演を行うという目標をみんなで達成したいなとも夢見ています。
河合風花 まだ、楽曲や衣装どころか、ユニット名も決まっていないから、今後どう進んでいくのか、楽しみと同時に不安もありますけど。わたしたち自身が数年ぶりに表舞台に戻るから、今はアイドル推しから離れた人たちもまた戻ってきて、一緒に楽しい時間を作っていけたらなと思います。
同時に、一緒に活動をしていけるメンバーも、常時募集を続けます。私たちと同じように、一度アイドルを卒業したけど、やり残したことのある人。改めてもう一度アイドル活動をしたい気持ちを持っている人って多いと思います。同時に、仕事や家庭を背負ったことで、その夢をあきらめている人たちも、同じように多いと思います。このグループは、それをもう一度追いかけていける場所。私たちと同じ目標に向かって活動をしたい方々は、随時門戸を開くいるから参加もお待ちしています。
辺見レナ 活動自体、頻繁に行うわけではないから、結婚をしていても、子供がいても、そこは安心できるペースで活動をしていきます。アイドルとしてのセカンドキャリアを踏み出したい方は、大歓迎です。年齢も、素敵な大人の女性であれば上限はありません。
河合風花 よくアイドル募集の場合、上の年齢制限はありますけど。ここのグループは、むしろ20代後半以上を理想としています。そういう方々と一緒に、夢に向かって頑張れたらなと思います。
森のんの 一人の女性として自分の人生を楽しみつつ、プラス、アイドル活動の出来る環境が、このグループにはあるからこそね。
一ノ瀬杏樹 ほんと、そう。わたしのようにアイドル活動に未練のあった人もそうだし、アイドル活動に憬れながらもやるチャンスを逃してしまった未経験の大人の女性でも、ここは大歓迎です。ここなら、30代以上でもアイドルデビューが出来ます。やる気があって輝きたい方は、ぜひ一緒に輝きましょう。
森のんの そこは、私たちがしっかりサポートしますから。
TEXT:長澤智典
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