FEATURE
Venus Parfait 初の単独公演「-今の私達だから出来るライブがある-」公演レポート!!!!!!
「私たちが、アイドルのセカンドキャリアをになうグループのパイオニアになる!」をコンセプトに活動中、Venus Parfaitのメンバーの多くが、一度はアイドル活動を引退。それぞれに正業や家庭を持ちながらも、アイドルとして輝く自分に生きがいを感じていた頃を忘れられず、今の生活環境を維持しながら、アイドル活動も続けている。人生経験豊富なメンバーが多いことや、大人の女性としての魅力(色気??)を放っているのもVenus Parfaitの特色だ。
Venus Parfaitが誕生したのが、2023年2月(https://www.galpo.info/news/7100)。現在のメンバーは、河合風花・辺見レナ・初原千絵・谷茉莉衣・宇沙木ゆき・三鈴世奈。家庭を持っているメンバーも多く、出産や育児のために活動を休止するメンバーが出てくるのもVenus Parfaitらしい。
10月27日、Venus Parfaitは青山RizMで初の単独公演「-今の私達だから出来るライブがある-」を行った。この日は、河合風花・辺見レナ・谷茉莉衣・宇沙木ゆき・三鈴世奈が出演。場内には、奥の奥まで人がぎっしりだ。季節は秋なのに、この場はまだ夏が終わってない?ずっと熱気に包まれたこの日の模様を、お伝えしたい。
アイドルとして輝きたい夢をもう一度を胸に生まれたグループらしく、初単独公演の幕開けを飾ったのも「君ともう一度 あの場所で輝ききたくて」と歌いだす、Venus Parfaitの始まりを告げた『Dream Again』。それぞれが自分の人生を歩みながら、その合間を縫ってアイドル活動をしているように、けっしてライブ本数が多いわけではない。だからこそ彼女たち自身が、レッスンを含め、1回1回に本気で思いをぶつけている。そんな自分を一番輝かせられるのがステージ。だからこそ5人は、その喜びを、眩しい笑顔と晴れた歌声やパフォーマンスを通して冒頭から見せてきた。フロアから飛び交う熱い声援も、今の彼女たちには、間違いなく自分たちを輝かせるパワーになっている。年齢??アイドルが専業じゃない??そんな偏見は、まず捨ててほしい。もちろん、圧倒的な存在感を放つ…まではいかないが、スタイルもパフォーマンスもしっかりとアイドルとして仕上げている。何より、多くの場数を重ねてきたメンバーたちらしく、そこには「ファンと一緒に夢を見たくなる」空気が生まれていた。そのドキドキを、彼女たちは今でも感じさせてくれる。だから、今もメンバーらに惹かれている人たちが多くいるわけだ。
自己紹介の中、「バツ1、子持ちのお姉さん」という言葉も出てくるところや、「酒」「くず」のやりとりを交わす様がVenus Parfaitらしい。ここからは、コラボ曲コーナーへ。披露した楽曲が、それぞれのファンにとっては嬉しすぎる。メンバーいわく「若かりし頃に所属していたグループの曲」という表現も…いや、確かにそうだけど(笑)。
トップを飾った辺見レナは、スルースキルズの『幕開けセンセーション!』を歌唱。嬉しいのが、辺見レナが歌いだしを担いながらも、他のメンバーたちもしっかりと歌に参加。けっしてソロ曲ではなく、Venus Parfaitのメンバーが、他のグループの楽曲をカバーしたスタイルに仕上げていること。『幕開けセンセーション』でも「HA! HA! HA! HA! HA! HA! よいやさ!!」とメンバーらが声を上げながら、この場を華やかな宴の空間に染め上げていた。フロアからも5人に合わせてかけ声が上がれば、間奏ではしっかりとMIXも飛び交う。和洋折衷したダンサブルなアップチューンなのも嬉しい。
宇沙木ゆきの煽りから始まったのが、絶世のインペリアルドールの『壇華』。激しく荒ぶる楽曲に乗せ、冒頭から5.人がヘドバンを始めれば、フロア中の人たちも思いきり頭を揺さぶりだす。この曲で5人は、時折、頭を振りながら熱唱。メンバーによってはキックをするなど、観客たちをオラオラと煽る姿勢を持って荒々しくせまっていた。
三鈴世奈の煽りから始まったのが、ぶっ壊れRe:論‰。の『過去不変論』。熱を持って駆ける楽曲の上で、5人は手をくるくると回し、この曲でも攻めた姿勢で、観客たちの感情を燃え盛る火のように熱くしていた。途中、歌い踊りながらジャンケンをしてゆく様も登場。2曲続けて、気持ちを熱く滾らせる熱情ソングが続いたこともあり、時折、場内に小さな円陣が生まれ、熱い声をぶつける様も生まれていた。5人が互いの腰に手を寄り添えて身体を折り畳めば、舞台の上でサークルを作るなど、自分たちでも気持ちを熱くしていた。
1曲ごとに、いろんな表情を描き出すメンバーたち。谷茉莉衣が手にしたタオルを振りながら煽りだす。次に歌ったのが、アリス十番/仮面女子の『夏だね☆』。5人がジェイソンマスク(ホッケーマスク)を付け、タオルをくるくると回しながら歌い出す始まりが、胸アツだ。しかも、歌うときはマスクを外すが、それ以外ではマスクを付けてと、しっかりと仮面女子のライブ姿を再現。その場を、胸をドキドキさせる最高の夏空間に染め上げる楽曲だけに、ファンたちも手にしたタオルやペンライト、拳をくるくる回しながら大騒ぎ。間奏で5人がヘドバンをすれば、フロアから「DESTROY!」の声が飛び交うのも嬉しい。後半には、観客たちの頭上を泳ぐゴムボートも登場。落ちサビを、ゴムボートに乗った谷茉莉衣がしっかりと歌いあげていた。上がり続ける熱気と、胸を騒がせる嬉しいトキメキ。そして…。
河合風花の声を合図に、コラボコーナーの最後を飾ったのが、 READY TO KISSの『Chu Chu』。イントロが流れた瞬間から、熱いMIX声がフロア中から飛び交いだす。歌うメンバーに向けて「俺の」の声が飛び交うのも嬉しい。もちろん、5人の「Chu Chu 好きだよ」の声に「俺もー!!」と返すのも、お約束。メンバーらも一緒に手でハートマークを作るなどステージの上でじゃれあいながら、心を乙女モードに染め上げ、愛らしさを振りまくように歌っていた。
着替えを終えたメンバーたち。後半は,Venus Parfaitらしい"大人の女性だからこその艶気"をたっぷりと染み込ませた楽曲たちを次々と歌唱。客席に背中を向けた姿から歌いだしたのが、『罪ですか』。一人一人が振り向くたびに挑発するようにセクシーなポーズを披露。その上で「罪ですか」と歌いだす。その行為は、もちろん嬉しい罪。5人は"いけない恋"をしているときのような罪の意識を持った声で、いけない恋心を告白するように、影を持った艶声で歌っていた。たとえそれが世間から指を差されるような恋心だとしても、彼女たちが好きになった気持ちに嘘はつけないと歌い迫るからこそ許してしまう…というよりも、大人な女性にぐいぐいせまられた気持ちになり、素直に胸を焦がしていた。思いを乞うように歌う姿が胸をトキドキさせる。
エロティカルに跳ねたダンスビートの上で5人は、その前にいる人たちへ『Private Lesson 〜おしえてあげる〜』を通して、特別なレッスンをスタート。ときに妖しく、ときに元気いっぱいに迫る5人。妖艶に攻める姿も魅力だが、躍動した楽曲に乗せ、少し上から目線でグイグイと挑発する姿もたまらない。後半には、みんなで踊りに興じる場面も登場。
最後は、5人がハート型のペンライトを手に『BATTERY CHARGE』を歌唱。とてもチャーミングな、愛らしいアイドル然とした姿を見せる彼女たち。今、この瞬間を一緒になって思いきり楽しむ、とても解放感のある、ともに歌いたくなるダンスチューンだ。大好きな仲間たちと一緒に夢を語り合いながら今を思いきり楽しめる、そこがアイドルソングらしいじゃない。艶やかな大人の女性の姿もVenus Parfaitの魅力だが、乙女心を詰め込んだピュアなアイドルらしさを見せる曲も、それを経験してきた彼女たちだからこそ、輝いた姿としてしっかりと見せてくれた。
アンコールでメンバーたちは、黒系の新衣裳姿に。さらにステージの上には、産休で休んでいた初原千絵の姿が。このときより、初原千絵がVenus Parfaitに復帰。しかも、新曲の『アラフォー HAPPY WEDDING』も届けてくれた。とても華やかでダンサブルな楽曲だ。メンバーたちは最初から手にしたタオルを振り回し、愛らしさを満載に、元気いっぱいに歌唱。ライブ空間へ、楽しい盛り上がりの空気を描きだす楽曲だ。ファンたちは、楽曲へこの日初めて触れたにも関わらず、早くもサビでは一緒にタオルを振り回し、楽曲に込めた幸せいっぱいの思いを一緒になって分かち合っていた。
MCでは、復帰した初原千絵を祝福。本人も「産休明けました」と挨拶。「バツ1」や「産休」「産んで」などの言葉が当たり前に飛び交い、それをみんなで祝福していける、そういうアイドル現場がここにあることが素晴らしい。新曲の『アラフォー HAPPY WEDDING』は、谷茉莉衣の提案で生まれた楽曲。そこには、「この先こうなったらいいなという思い」が詰め込まれている。「出会いってやつはタイミング」や「プロポーズされたらわたし最高に幸せです」など、いろいろ耳を惹く言葉が飛び出してくる。気になる方は、ライブを通して確認してもらいたい。
最後にVenus Parfaitは、『Dream Again』をふたたび歌唱。この曲は撮影OK曲、#ヴィーナス初単独で検索していただけたら、SNS上に上がった映像を見れるのでは??ふたたび歌唱と言いながらも、6人バージョンになった『Dream Again』を味わえたのも嬉しかった。歌いながらメンバーどうしで触れ合うなど、大切な仲間をふたたび迎え入れる姿を見れたのが、何よりも嬉しいじゃない。
現在は、6人体制で活動中のVenus Parfait。彼女たちと一緒に、あなたも人生を歩んでみないか。
PHOTO: 杉本晋一
TEXT:長澤智典
セットリスト
『Dream Again』
『幕開けセンセーション!』 (スルースキルズ)
『壇華』 (絶世のインペリアルドール)
『過去不変論』(ぶっ壊れRe:論‰。)
『夏だね☆』 (アリス十番 / 仮面女子)
『Chu Chu』 (READY TO KISS)
『罪ですか』
『Private Lesson 〜おしえてあげる〜』
『BATTERY CHARGE』
-ENCORE-
『アラフォー HAPPY WEDDING』 (新曲)
『Dream Again』
インフォメーション
2025年2月9日(日) 青山リズム
Venus Parfait 合同生誕祭(河合風花、辺見レナ、宇沙木ゆき)
2025年6月15日(日) 渋谷DAIA
初ワンマン(結成2周年)
新曲「アラフォーHAPPY WEDDING」
近日音楽配信決定
SNS
http://iget.get-crazy.jp/venus-parfait/
https://x.com/venus_parfait