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【まなみのりさ インタビュー】 4月1日のラストライブで15年間の活動に終止符!「まなみのりさらしいライブを最後まで届けたい!ベストパフォーマンスで最高のゴールを!」
アクターズスクール広島で出会い、2007年にインディーズデビュー以来15年以上活動を続けてきた3人組ガールズユニット「まなみのりさ」が4月1日、中野サンプラザで開催するワンマンライブをもって解散する。
今回は1月28日、大阪での対バンライブ出演前の彼女たちにインタビューを敢行!ラストライブに向けての思いはもちろん、15年間の活動で特に印象に残っている思い出などを語ってもらった。
●15年間の思い出を振り返る
――これまで何度も大阪に来られたことがあると思いますので、大阪での思い出を聞かせて下さい。
まなみ 私たちは広島を拠点に活動していたんですけど、「あれ?大阪が拠点だっけ?」と思うくらい大阪に来ていた時期があって、車で遠征していたことをすごく覚えています。新たな関西のファンの方が少しずつ増えていって、その頃からずっと応援して下さっている方も多いので、大阪まで通って良かったなと思います。
みのり 串カツとか、たこ焼きとか、お好み焼きとか、大阪のグルメはたくさん食べました。広島もお好み焼きが美味しいですけど、大阪のお好み焼きも別物な感じがして、どっちも美味しいなと思いました。
りさ 大阪はリリースイベントや対バンライブでたくさん来させていただいたんですけど、長堀橋WAXXというライブハウスで、一度だけワンマンライブを開催したことがありました。私たちの想像以上のたくさんの方に来ていただいて、皆さんから「良かったよ」って言ってくれたことが嬉しかったことを覚えています。
――他にも15年間の活動を通しての思い出がたくさんあると思います。こちらで用意した様々なテーマの中からそれぞれひとつ選んで、エピソードを語って下さい。りささんが選んだテーマからお願いします。
りさ <地元でのイベントの思い出>です。私たちは小学生の時にアクターズスクール広島で出会ったんですけど、その当時から「フラワーフェスティバル」という広島で最大のイベントに毎年出演させていただいていました。憧れの先輩のPerfumeさんをはじめ、名だたる方々が毎年スペシャルゲストとして出演されているんですけど、2018年に私たちを選んでいただいて、パレードにも参加できて、中国新聞の一面にも載せていただいたことが本当に嬉しかったです。あと、つい最近なんですけど、1月14日に広島で最後のワンマンライブをアステールプラザ大ホールで開催しました。その会場はアクターズスクール広島時代に毎年発表会で立っていた場所で、たくさんの思い出が詰まっています。当時は大勢で立っていたけど、たった3人でワンマンライブが出来たことが嬉しかったです。入場無料でたくさんの方に感謝を伝えたいと思って、クラウドファンディングをしたら、ファンの皆さんのご協力のおかげで1000万円以上集まって、入場無料で1000人以上の方に観ていただけて、最高の形で終えることが出来ました。
――どちらもエモいエピソードですね。続いて、まなみさんが選んだテーマは?
まなみ <夏フェスの思い出>です。「TIF」や「@JAM EXPO」に出演できるかどうか、毎年ドキドキしていて、出演が決まった時のワクワク感は忘れられません。「TIF」では、『花魁サンダー』という曲を歌っている時期だったので、花魁の衣装でZeppのメインステージに立たせていただきました。絶対目立とう!と思って、汗だくになりながらライブをしたことを覚えています。「@JAM EXPO」では、『レモンサイダーと夏休み』というバラードを歌っていた時に音源が止まってしまって、めちゃくちゃ焦ったんですけど、「止めちゃいけない」という空気感があって、アカペラで歌い続けたことが思い出に残っています。今でこそライブでアカペラを披露することもあるんですけど、あの時に自信がついたことがきっかけのひとつです。
――そんなハプニングがあると、観ていた側も印象に残りますよね。では、みのりさんが選んだテーマは?
みのり <テレビ出演の思い出>です。『26時間テレビ』(フジテレビ系)の「12時間耐久三輪車レース」に出場したことが、たくさんの方に知ってもらうきっかけになりました。現場に行く前は、全国ネットのテレビに出られるから大チャンスだと思っていたんですけど、三輪車レースが過酷で、泣きすぎて、顔がボロボロでした。でも、自分たちの人生を変えるために必死で走って、無事に完走して、メジャーデビューもできたので、ターニングポイントになった番組でした。それから数年後、『アイドルお宝くじ』(テレビ朝日系)という勝ち抜き形式の番組があって、当時の番組史上最長の12週連続勝ち抜きという記録を作りました。その番組に出演したことも私たちを知ってもらう大きなきっかけになったので、テレビの力ってすごいなぁと思います。
●自分たちの手でしっかりと「まなみのりさ」を終わらせてあげたい
――4月1日の解散まであと2ヶ月ほどですが、今の心境は?
みのり 去年の4月1日に解散を発表してからライブをたくさんやってきたんですけど、正直実感がなくて、あと2ヶ月なんだっていう感じです。終わりが近いから頑張るぞ!ということではなくて、今までと変わらず、ひとつひとつのライブを大切にやってきているので、最後まで今まで通りのライブを届けていきたいという気持ちが一番強いです。
――「解散」以外にも「無期限活動休止」などの言葉の選択肢がいろいろあったと思いますが、「解散」という言葉を選んだ理由は?
まなみ 本当に大きな決断だったんですけど、15周年も迎えることが出来たので、そこに感謝の思いも込めて、ちゃんと「解散」という形で、自分たちの手でしっかりと「まなみのりさ」を終わらせてあげようという気持ちで、「解散」という言葉を選びました。
――解散を前にベストアルバム『LAST』をリリースしました。
みのり 5年前に活動休止をしたんですけど、復活後の35曲を全て収録した2枚組のベストアルバムです。私たちの歴史が詰まっていて、改めて聴くと、曲の振り幅がすごいなぁと思います。
まなみ 4月1日に中野サンプラザで開催するラストライブのチケットも付いています。今までのワンマンライブで一番大きな会場になりますし、15年間の感謝の気持ちを一人でも多くの方に届けたいということで、チケットもセットにさせていただきました。
りさ このアルバムをたくさん聴いていただいて、中野サンプラザで楽しい時間を一緒に過ごせたらいいなと思います。
――4月1日のラストライブの前に、2月18日から3月8日まで最初で最後の全国ツアーを開催!千葉、大阪、福岡、広島、愛知、東京と6ヶ所をまわります。
まなみ やっぱりどうしても最後にみんなに会いに行きたいと思って、16年目にして初めての全国ツアーが実現します。楽しみながらまわりたいと思っています。
――セットリストは決まりましたか?
みのり まだです(笑)。その場所によって、この曲を届けたいというのもあると思うので、時間をかけて考えたいと思っています。
りさ 各地で私たちが今まで一緒にやってきた仲間の皆さんにもゲスト出演していただくので、ゲストの方々との思い出の曲も披露できたらいいなと思います。
――そして、全国ツアーの後の4月1日に中野サンプラザでラストライブが開催されます。どんなライブにしたいですか?
まなみ もちろん大事なライブであることは間違いないんですけど、まなみのりさらしいライブを最後まで届けたいですし、自分たちのベストパフォーマンスで終わりたいと思っているので、セットリストも演出面も妥協はせずに、最善を尽くして、最高のゴールをしたいなと思っています。
●解散後にやってみたいこと
――解散後はゆっくりする時間もできると思います。やってみたいことはありますか?
まなみ 私は食べることが好きなので、まだ行ったことがない場所に一人で行って、美味しいグルメを楽しみたいです。
――誰かと一緒にではなく、一人で?
まなみ 一人でゆっくり味わいたいなと思っています(笑)
――みのりさんは?
みのり 高校と大学の友達が全国各地にいるので、何年も会いに行けていないので、会いに行きたいです。
まなみ みのりツアーだ(笑)
りさ (笑)
――りささんは?
りさ やっぱり旅行はしたいです。以前、ファンクラブのツアーで沖縄に行ったんですけど、その時はまわりきれなかったので、家族とかを誘って行きたいなと思います。あと、お酒も好きですし、甘いものとかラーメンとか、カロリーが高いものも好きなんですけど、食べる時に罪悪感があったので、何も気にせずに食べたいです、1日だけ(笑)
――1日で済むのかわかりませんが(笑)。読者の皆さんにラストメッセージをどうぞ!
まなみ この15年は私の人生そのものだったなと思いますし、私の人生にこんなにたくさんの方が関わってくれるなんて、まなみのりさじゃなかったら絶対になかったことですし、ファンの皆さんに恵まれて、支えられてきたんだなと思います。最後までしっかりと歩んでいきたいと思うので、温かく見守ってもらえたら嬉しいです。4月1日のラストライブでは、たくさんの方に会いたいです!
みのり まなみのりさに一度でも出会ったことがある方は、私たちの旅の仲間だと思っているので、私たちの最後の姿を見届けてほしいなと思います。まなみのりさをまだ見たことがない方にも、4月1日は15年の中で最高のパフォーマンスを届けたいと思っているので、ぜひラストライブを観に来て下さい!
りさ 15年間の活動を振り返ると、つらいことや悔しいこともたくさんあったはずなのに、楽しかったことがたくさん思い浮かんできます。人生を賭けて全力で打ち込めることに出会えたことが幸せだったなと思いますし、私たちに関わってくれた皆さんに、最後に「ありがとう」と、「皆さんも幸せになってね」という気持ちを込めたラストライブを届けたいと思うので、4月1日は絶対に来てほしいなと思います!
【取材・文・写真=ポッター平井】
<インフォメーション>
■manaminorisa Last Tour 2023「Epilogue」
2/18(土)千葉・柏PALOOZA
2/23(木・祝)大阪・ESAKA MUSE
2/25(土)福岡・INSA
3/4(土)広島・LIVE VANQUISH
3/5(日)愛知・新栄シャングリラ
3/8(水)東京・unravel TOKYO
■manaminorisa one-man live「LAST」
4/1(土)東京・中野サンプラザ