FEATURE

2022.09.24
風男塾

「それでも、覚悟を決めたのは、今のメンバーが頑張っているから」と言ってくれた言葉が本当に嬉しくて。だからこそ、「この7人が風男塾なんだ」という姿や誇りを、この機会にもっともっと広めていきたいなと思っています。 風男塾 インタビュー・2

9月24日でデビュー15周年を迎える風男塾。デビューから15年間の歩みを集大成したベスト盤『風男塾 15th Anniversary Best』を9月21日に発売する。中には、全31曲のシングル表題曲を収録。さらに、現在のメンバーで新録した『七色の鳥』『七常の風器』『my home town 47都道府県+1 ソウルバージョン』を収録。10月からは、東名阪を舞台にしたツアー「風男塾 LIVE 2022~風流三昧~」もスタートする。今回、メンバーにベスト盤『風男塾 15th Anniversary Best』の魅力をじっくりと伺った。

(1回目は、こちらから)


「この7人が風男塾なんだ」という姿や誇りを、この機会にもっともっと広めていきたいなと思っています。


――みなさん、ベスト盤『風男塾 15th Anniversary Best』を聞き返し、改めて魅力を発見した楽曲があれば教えてください。まずは、太陽さんからお願いします。

天堂太陽  今回のベスト盤を制作するうえで、風王(ヨミ:ファン。風男塾ファンの総称。)の方からリクエストを募り、現メンバー7人で再録した楽曲が幾つかあるんですけど。その中でも、『七色の鳥』は、今の風男塾のメンバーの歌声とレジェンドメンバー(赤園虎次郎・瀬斗光黄・武器屋桃太郎・青明寺浦正・愛刃健水)の歌声とをあわせたRemix Ver.として収録しています。レジェンドメンバーと一緒に歌えるなんて、本当にミラクルなこと。普通だったらあり得ないじゃないですか。それを味わえたことが、俺はすごく嬉しかったです。風男塾の15年の歴史の中、この曲のようなことは今までなかったからこそ、風王の方々も、この曲を新鮮に味わえると思います。

――凛空さんが、新たに魅力を発見した楽曲はどれになります?

英城凛空 俺は、『RIKISHI-MAN』です。この曲の歌詞に相撲用語が使われていて、振り付けにも相撲の技が入っています。俺たち、過去の楽曲の振りを覚えるときは過去の影像を見ることが多いですけど。正直、細かい部分までわからないときや、その意味まで理解しきれてないこともあります。『RIKISHI-MAN』でも相撲の技をやっているのは自分たちでも理解はしていましたけど、この間、浦正くんに「こういう技をやっているから、ここはこの振りなんだよ」というのを聴いたこときに、「あっ、俺たちは違った解釈をしていた」と気づきました。これからは、正しい解釈で『RIKISHI-MAN』の振りをしていきますし、この15周年の機会に、いろんな楽曲の正しい解釈バージョンも習得していけたらなと思っています。

――続いては、関汰さんお願いします。

柚希関汰  たくさんありすぎるからなぁ(笑)。俺たち3人(柚希関汰・英城凛空・葉崎アラン)も歌っている『BLESS』。この曲を録った当時と、今の7人メンバーで歌い踊っている今の『BLESS』を聴き比べると、「以前とは違った『BLESS』になっているなぁ」と感じられたとき、メンバーが変わることで曲が変化する意味を実感しました。今の俺たちが過去の楽曲を受け継いで歌っているのも、それと同じこと。俺自身『BLESS』が大好きだったから、「こういう風にして曲も変化していくんだ」と強く実感できた経験になりました。

――次は、アランさんかな。

葉崎アラン  浦正くんと収録で共演した日に話をしたとき、今の『風一揆』のフォーメーションは、歌い始めた当初のフォーメーションとは違ってきていることから、当時のフォーメーションを教えてもらい、初期の形に近づけました。歌もダンスも、年月を重ねたり、メンバーが変わるごと、自然に変化していくものじゃないですか。ましてや風男塾は、15年も歴史を重ねていますからね。だからこそ、15年経った今、オリジナルの振り付けでのパフォーマンスを習得できたのがすごく嬉しいなと思ってて。それが出来たのも、今回のように15周年P R大使が応援という形で来ていただけたから。接教えていただけることは、俺たちにとってもすごく新鮮なこと。今後もそういう機会が出てきそうだから、それも楽しみにしています。

――丈源さんは、風男塾の風王と言ってましたよね。

凰紫丈源  そうです。自分が風男塾の曲の中で一番好きなのが『下を向いて帰ろう』なんです。この曲を歌い踊る風男塾の姿をライブで見て「すごくいい曲」と思い、好きになったし、当時の俺自身、生きる希望や勇気を与えてくれました。今は、自分がそれを与えていく立場。この曲を伝える立場になって振りを覚えているときにも、改めて『下を向いて帰ろう』が持つ魅力に気づくことも多かったですけど。今回、浦正くんに細かい振りを含めていろいろ教えてもらえて、ますますこの曲が好きになりました。

――鼓太郎さんは、どの曲になりますか。

胡桃沢鼓太郎  『男坂』や『俺の空』のように、活動初期の曲って、すごく男らしくて頼もしい感じがするじゃないですか。しかも、この当時の楽曲のコンセプトが、風男塾の基盤になったんだなというのを、今、改めて感じています。同じく、初期の頃の歌『勝つんだ!』。この曲って、すごく泥臭いじゃないですか。その曲の振りの意味や、当時の振りを浦正くんに教えていただいたとき、そこにも人生観や泥臭さが表現されているのを知れば、それ以降からは『勝つんだ!』の表現へ、さらに深みが増しました。15周年P R大使の方とお会いし、お話を聞くことで、曲の持つ深みを知れますし、いろいろと勉強になっています。

――最後は、良宗さんですね。

赤星良宗 印象深かったのが、『人生わははっ!』です。この曲は、本当に言葉遊びを含めた歌詞が面白いし、ダンスもキャッチーで面白いなという印象です。この曲の振りの中、笑顔からキリリッとした表情に変わるところがあるんですけど。『人生わははっ!』をライブで披露するときには、笑顔から真顔になるところの表情の変化を、よりしっかり見せるようにと意識してやっています。先日、撮影OKのリリースイベントのときがあって、『人生わははっ!』を歌っている映像も、ファンの方々がSNS上にアップしてくださっていたんですね。それを浦正くんが発見し、見てくれて、わざわざ「めっちゃ表情の変化が良かったよ」とLINEで送ってくださいました。直接LINEをいただけたことが嬉しかったのに、そのお褒めの言葉ですからね。あのときは、めちゃめちゃ嬉しかったです。

――15周年は、いろんな歴代の曲たちの魅力を改めて伝えてゆく期間になりそうですね。

英城凛空  そうなっていくと思います。

柚希関汰  今回「15周年PR大使」を引き受けてくださったのも、浦正くんの言葉を借りるなら、「今のメンバーが風男塾を輝かせてくれているからこそ、もっと盛り上げよう。自分が風男塾の役に立てるのなら」という思いでPR大使を引き受けてくれたと聞いています。その言葉がすごく嬉しくて。 一度、グループを卒業したのに、ふたたび風男塾のP R大使として人前に立つのは相当の覚悟がいると思います。「それでも、覚悟を決めたのは、今のメンバーが頑張っているから」と言ってくれた言葉が本当に嬉しくて。だからこそ、「この7人が風男塾なんだ」という姿や誇りを、この機会にもっともっと広めていくつもりです。
 

再録した3曲について。


――再録曲の中に、47都道府県+ソウルの魅力を歌にした『my home town 47都道府県+1 ソウルバージョン』という楽曲があります。メンバーそれぞれが生まれた地域のパートを歌っているのも嬉しいポイントですが、この曲を聴くことで、改めて各県の、表立って見えてこない魅力が伝わってきました。

英城凛空  CDには全部で6編収録したように、本当にたくさん歌わせていただきました。今回、作詞といいますか、歌詞にメンバーみんなのアイデアもいろいろ反映しています。ぜひ、歌詞のちょっとした言い回しや、リズムにノリやすい表現への変化など、そういうところも楽しんでいただけたらなと思います。この6編を全部ライブで歌ったら、なんかすごいことになりそう(笑)

柚希関汰  地方にいったときには、その場所の入っているバージョンを歌ってみたいなと思います。

葉崎アラン  今回、『my home town』を歌っていろいろと発見や勉強になりました。

英城凛空  どんな発見があった??

葉崎アラン  各地域の特産物のことを知れたのが大きかった。あと、栃木県のことを歌ったときに、U字工事 つぶやきシローって言葉が出てきて、最初は「有名な工事現場か何か?」と思っていたら…。

英城凛空  えっ??

葉崎アラン  有名な芸人さんなんだと初めて知りました。この歌、すごく勉強になりますね。

英城凛空 そこ??!!

胡桃沢鼓太郎  僕も、地理の勉強になりました。

赤星良宗  俺は宮城県出身なんですけど。最後に「いぎなし宮城」と歌ってますが、最初ここは「いぎなり宮城」でした。「いぎなり」って、「とても」や「すごい」という意味なんですけど。自分の住んでいたところや、友達の間では「いぎなり」ではなく「いぎなし」と、よりなまった言葉を使っていたし、自分にはそちらのほうが馴染んでいたので、「こっちに変えてもいいですか」とディレクターさんと相談して歌いました。

凰紫丈源  俺も、そう。最初はゴーヤなどが出てくる歌詞になっていたんですけど、カチャーシーなどの言葉のほうがより沖縄らしさが出るかなと思って、そう言ったら「カチャーシーを踊って笑うゆんさ」に変われば、変わったほうが、より沖縄感の出た歌詞になりました。

天堂太陽  それぞれの地域の歌詞に有名なものをいっぱい詰め込んでいるから、どの地域の歌詞の内容もボリュームがすごければし、いろいろ勉強になりました。

――歌詞の変化という面では、『七常の風器』にも、一部変化が出ていません?

柚希関汰  先輩方が歌った曲を受け継ぎつつ、担当カラーによって以前の担当の人とはキャラクターが違っていたりもするから、メンバーによっては歌詞の内容を若干変えています。

英城凛空  俺、以前と同じままでした。ディレクターさんにも「凛空は歌詞を変えなくもピッタリだから、そのままでいこう」と言われ、歌詞を変えることなく歌いました。 

凰紫丈源  僕俺の歌詞も、そのまま変わらずです。

胡桃沢鼓太郎  僕も、以前の歌詞と一緒です。

柚希関汰  以前に歌っていた瀬斗光黄くんはミステリー系のキャラクターだったから「謎」という言葉が出ていましたけど。俺自身がミステリー系のキャラクターではないので、今の自分のキャラクターを反映させた歌詞に変わっています。

葉崎アラン  俺の歌詞も変わっています。オリジナルの歌詞も韻を踏んでいたので、「アラン」「共感」と韻を踏んだ言葉遊びもしています。

赤星良宗  俺、「熱血男児」が「情熱男児」になりました。

天堂太陽  俺も若干変わりました。前に歌ってきた仮屋世来音さんが大阪出身だったけど、俺は愛知出身ということから、「逃げたらあかんで」が「逃げたらだめだぜ」になりました。

英城凛空  今のメンバーのキャラクターに合わせて若干変わった歌詞もありつつ、ライブで『七常の風器』を歌うときは、先輩方から代々受け継いできた大切な風器を手にパフォーマンスをするので、そこもライブでの見どころになります。

葉崎アラン  そこは、嬉しい見どころになるよね。

柚希関汰  もう1曲新再録した『七色の鳥』では、今のメンバーで再録した歌に、歴代メンバーの方々が歌った声を重ねあわせ、曲の中での共演も果たしています。これも音源だからこそ出来た嬉しい共演だから、ぜひ楽しんで聴いてください。

 

昨年は「アニメ」をテーマに、それぞれがアニメのキャラクターに扮したんだよね。


――10月からは東名阪を舞台にしたツアー「風男塾 LIVE 2022~風流三昧~」がスタートします。

英城凛空  このツアーでも、ベスト盤に収録した曲たちは歌いますけど。また異なるコンセプトを持って行うツアーだから、どういう内容になるのかも楽しみにしていてください。

柚希関汰  シングル曲以外の楽曲も歌うから、何が飛び出すのか、そこも楽しみにしていてほしいよね。

英城凛空  風男塾は15年活動を続けてきたように、持ち歌も本当にたくさんあります。その中から、ツアーごとにいろいろと組み合わせを変えながら、その都度、いろんな風男塾を見せていける。そこも風男塾の魅力だからこそ、このツアーでも、どんな風男塾を見れるのか楽しみにしていてください。

――10月29日には、渋谷ストリームホールを舞台に「風男塾 ハロウィンパーティー2022」も決定しています。

英城凛空  ハロウィンパーティーは、風王の方々も毎年楽しみにしてくださっていること。昨年は「アニメ」をテーマに、それぞれがアニメのキャラクターに扮したんだよね。

柚希関汰  アニメのキャラクターになって運動会をしたり(笑)。いくら格好をつけても、そこにギャップが生まれれば、それが面白さになっていた。そういう面白さもあったように、今年はどんなテーマで、みんながどんな仮装をして、どんな曲を歌うのか。この日は、いろんな企画とライブミックスしたイベントになるから、みんなと仮装しあいながら一緒に楽しみたいよね。

英城凛空  今年は東京での1本だけになるからこそ、この日、みんなと一緒に思いきり楽しまなきゃね。


TEXT:長澤智典

 

<インフォメーション>

<商品情報>
ジャケット写真

◆初回限定盤 ¥6,100( 税込)/¥5,545( 税抜) 

<CD>(初回限定盤・通常共通)
タイトル:風男塾 15th Anniversary Best
発売日:2022年9月21日
シングル31曲+ファンに再録して欲しい楽曲のリクエストを募り人気曲の3曲「七色の鳥(なないろのとり)」「七常の風器(ちじょうのぶき)」「my home town」を現メンバー7人で再録。
※「七色の鳥(なないろのとり)」は現メンバーと15周年PR大使5人の当時の歌唱のREMIX Verで収録。

Disc 1~2 シングル31 曲
Disc 3 my home town 47 都道府県+1 ソウルバージョン+「七常の風器(ちじょうのぶき)」+「七色の鳥(なないろのとり)」
1. my home town 北海道・東北編
2.my home town 関東編
3.my home town 中部編
4.my home town 近畿編
5.my home town 中国・四国編
6.my home town 九州・ソウル編
7.七常の風器(2022)
8.七色の鳥(2022)

<DVD>
Disc 1~2 シングル曲30 曲入り


◆通常盤 ¥3,300( 税込)/¥3,000( 税抜)
<CD>( 初回・通常共通)
Disc 1~2 シングル31 曲
Disc 3 my home town 47 都道府県+1 ソウルバージョン+「七常の風器(ちじょうのぶき)」+「七色の鳥(なないろのとり)」

詳細はこちら
https://www.teichiku.co.jp/artist/fu-danjuku/

 

<ライブ・イベント情報>
風男塾 LIVE 2022 ~風流三昧~

■10月8日(土)東京/ 渋谷ストリームホール
【1部】開場 12:00/ 開演 12:30
【2部】開場 16:00/ 開演 16:30
(問)サンライズプロモーション東京 0570-00-3337

■10月15日(土)愛知/ SPADE BOX
【1部】開場 12:00/ 開演 12:30
【2部】開場 16:00/ 開演 16:30
(問)サンデーフォークプロモーション 052-320-9100

■10月16日(日)大阪/ バナナホール
【1部】開場 12:00/ 開演 12:30
【2部】開場 16:00/ 開演 16:30
(問) サウンドクリエーター 06-6357-4400
風男塾 ハロウィンパーティー2022

■10月29日(土)東京/ 渋谷ストリームホール
【1部】開場 12:00/ 開演 12:30
【2部】開場 16:30/ 開演 17:00
(問)サンライズプロモーション東京 0570-00-3337
他イベントスケジュール等、詳しくはHPをご確認ください。

【infomation】
オフィシャルサイト http://nfs724.com
オフィシャルTwitter https://twitter.com/fudan_juku
テイチクエンタテインメント https://www.teichiku.co.jp/artist/fu-danjuku/

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