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d-girls、最新アルバム『START!!』全曲解説第二弾!! d-girls インタビュー・2
d-girlsと言えば、オリジナル曲はもちろん。プロデューサーのdenchuが手がけたグループで歌った曲たちも多く歌い継いでいる。4月23日に会場/通販限定で販売したアルバム『START!!』は、d-girlsとして作った曲ばかりを集めた作品。本作について、メンバーが2回に渡り、全曲解説をしてくれた。
(1回目は、こちらから)
『only once』
――『only once』は、よしみさんが作詞を手がけました。
杉本よしみ この曲をいただき、作詞をして、レコーディングを終えるまで短かったから、作詞の作業などけっこう大変でした。この曲をツインヴォーカルとして一緒に歌うめいちゃんには、そのぶんハラハラさせちゃったけどね。
百瀬めい レコーディングの前日までいろいろ歌詞の変更があれば、なんなら、当日も歌詞に変更を加えたうえで書き上げていましたよね。
杉本よしみ なかなか自分で納得のいく歌詞を書けなくて、そこはめいちゃんに迷惑をかけちゃったなと思ってる。
百瀬めい そのぶん、いい歌詞になりました。それまでのわたしは、歌うと言ってもソロヴォーカルしかありませんでした。『only once』が、わたしがd-girlsの中で初めてのツインヴォーカル曲。しかも一緒に歌うのがよしみさんだから、いろいろ迷惑をかけないようにと頑張りました。これからライブで歌う機会が増えていくから、楽曲と一緒にわたしの歌声も成長していけたらなと思っています。
杉本よしみ 『only once』は、レコーディング中もいろいろあったけどね。
百瀬めい そう!!レコーディング中すごくプレッシャーを感じていたのか、自分で納得いかないどころか、自分は一体何をやりたいのかわからなくなったことから、歌入れの途中で号泣してしまいました。それで一度歌入れを止めたんですけど。でも、レコーディング用に抑えていた時間が残り少ないことから…。
杉本よしみ めいちゃんの 元気を取り戻そうと慰めるんですけど。だけど、スタジオを使える時間は残り数十分しかない状態だったから、「今は、泣いてる時間さえもったいないんだから」と言ってました。
百瀬めい 「行ける状態になったら言ってね」と気を使ってくれるんですけど。現実問題、本当に時間が迫っていたから、秒で泣き止み、結果的に満足のいく形で歌録りを終えました。
ファンの方々でも、わたしとよしみさんがツインヴォーカルを取るとは想像してないと思うから、『only once』をアルバムやライブで発表したときに、みんなが喜んだり驚く顔を見るのが、今から楽しみです。
杉本よしみ 少し早口でラップのように歌うAメロの場面では、ちょっと強気な歌声にしています。そういうところにも注目してください。 歌詞に「You only live once=人生は一度きり」と書いたように、「限界を超えていけ」という想いもしっかり伝えていけたらなと思っています。
『Dream on』
――シングルとしても発売していた『Dream on』も、よしみさんの作詞になります。
杉本よしみ 『Dream on』の作詞のときにお願いされたのが、「希望に満ちた明るい内容」ということでした。それまでにも同じテーマでいろいろ書いてきたから、「もう言葉が出てこないよ」と思いつつ(笑)。ちょうどサラちゃんがd-girlsの候補生として入ってきた時期だったことや、アイドル性の高い曲調という理由もあって、「同じ夢を持って出会えた仲間だから一緒に頑張っていこうね」という気持ちや、ともに未来へ向かおうという思いで歌詞を書きました。
崎山サラ そうだったんですね。初めて知りました。確かに『Dream on』って、めちゃくちゃアイドルらしい楽曲だなとは、わたしも思いました。最近は、あまりライブで披露してないんですけど。わたしがまだ候補生当時、よくライブで踊っていたし、踊りながら「めちゃめちゃ楽しい」って思っていたから、アルバムのリリースをきっかけに、またたくさんライブで『Dream on』を披露できたら嬉しいです。
『moment』
――『moment』も、長く歌い続けてきた楽曲です。
杉本よしみ d-girlsの2ndシングルの表題曲になった楽曲でした。あの当時、桜塚やっくんさんがお亡くなりになって以降に活動していた美女♂menZさんとライブでご一緒する機会が多かったこともあって、自然と「人が亡くなる」ということを考える機会も多かった時期でした。
亡くなった方はもちろん、距離的に会えなくなった人、会いたいけど、いろんな理由があって会えなくなった人など、『moment』では「会いたくても会えない人」をテーマに、「この歌が、今は会えなくなった人にも届いたらいいな」という思いを込めて。そこへ、moment=一瞬のように、「ライブという一瞬一瞬の楽しい時間を大切にしていけたらいいな」という思いも加えて書きました。
瀬戸千花 『moment』は、わたしがd-girlsに加入して間もないときに出来た曲でしたね。
『START!!』
――『START!!』は、アルバムのタイトルにも名付けた歌になりました。作詞を、千花さんが担当しています。
瀬戸千花 この曲の作詞には、けっこう苦労しました。
杉本よしみ 最初に振付を入れる時点では、1番までしか歌詞が出来上がっていなかったんですよ。
瀬戸千花 わたし、1番の歌詞を書いた時点で気持ちが完結すれば、納得もしていたから、「これ以上の言葉は他にいる?」となり、2番以降の歌詞がなかなか出てこなかったんです。
わたし、自分の生き方や考え方は『natural』を書いた頃から変わってないんですね。それを1番の歌詞に詰め込めたことで満足していたんでしょうね。でも、同じ言葉を繰り返すわけにもいかないことや、メロディーを聞いたとき「卒業の景色が似合いそう」と思ったことから、「卒業」というテーマを元にふたたび書こうとしたんですけど。でも、とくに浮かんでくる言葉がありませんでした。だけど、大好きなアニメの最終回の内容と、今の自分たちが置かれている環境をすり合わせたとき、いろんな言葉が思い浮かびました。そこからなんです、1番に続く言葉を一気に書き記しだしたのは。
「憧れた 追いつきたい 決めたよ」は、よしみのこと。応援してくれるみんながわたしを認めてくれたことで、今のわたしが形作られました。そこへの感謝の思いも書きつつ。最近ライブに来なくなったお客さんや、以前はd-girlsのライブを見ていた方々に、私たちの存在か大きく光輝くようになったとき、「昔、応援していたグループが、今も頑張ってるんだ」と思ってもらいたいんですよね。私たちはこれからも変わらずに、夢を追いかけながら自分たちの道を進み続ける。今は離れてしまった人たちと、ふたたびd-girlsのライブを通して会える場を守り続ける意味でも、わたしは、私たちはd-girlsというこの場所で頑張り続けるよという意志や思いも『START!!』には込めています。
――その前向きな思いが、アルバムのタイトルにも繋がったのでしょうか。
瀬戸千花 プロデューサーのdenchuさんが言うには、「今ここがスタートラインなんだ」の言葉から、「アルバムタイトルは『START!!』しかない」と思ったそうです。私たちも、その気持ちはわかります。
百瀬めい ジャケット写真にはサラちゃんを含む5人で写っているので、 まさに、ここから5人のd-girlsが始まる」って気持ちにもなれるからね。
瀬戸千花 このアルバムには、d-girlsの楽曲ばかりを詰め込んでいるように、「改めてここから、d-girlsの楽曲を持って5人で新しいスタートラインを切ります」という気持ちも込められているからね。
崎山サラ わたし、『START!!』は勝手に自分の曲と思っている節があります。理由は、この曲を初披露したライブのときに、わたしの正規メンバーへの昇格が発表になったからです。「この曲を手に、5人のd-girlsが荒さにスタートを切るよ」というタイミングにもなったことから、わたし自身も『START!!』への思い入れは強いです。
瀬戸千花 サビに何度も「今ここがスタートラインなんだ」と歌詞を入れたのも、本当にそういう気持ちだったからなんだよね。
『Voyage』
――最後は、1stシングルの『Voyage』になります。
杉本よしみ 『Voyage』は、d-girlsナンバーの中で唯一のタオルをまわす曲。一緒にタオルをまわしながら盛り上がろうという振り入れてます。
瀬戸千花 『Voyage』でも「ここから始めよう 例えば 地図のない航海」と歌っているように、『START!!』と同じく「ここから始めよう」という曲です。
百瀬めい いつになっても初心忘れずです。
杉本よしみ d-girlsは、いつでも初心忘れないユニットだからね。
百瀬めい 気持ちは、何時でもフレッシュです。最近、ライブで歌う機会が減ったことから、ファンの方々から「最近、『Voyage』をやらなくなったね」と言われたんですけど。この曲が好きな方も多いから、またやりたいですよね。
瀬戸千花 アルバムに収録した楽曲の中、『Voyage』だけが、わたしが加入前から歌っている楽曲なんですね。だけど今は、わたしとよしみのツインヴォーカル曲になっています。今でこそ綺麗なユニゾンで歌っていますけど。この曲をツインヴォーカルで歌い始めた当時は大変でした。
杉本よしみ 当時は,お互いに綺麗に合わせて歌うことに慣れてなくて、けっこう大変だったよね。
瀬戸千花 わたしが音程を外してしまうことが当時は多かったんですよ。この曲で音程を外すと不協和音のようになるから、それがプレッシャーにもなっていました。『Voyage』の2番では、静かな中で歌が始まるパートも任せていただいてます。まだ慣れていなかった頃は、そこの歌いだしにもプレッシャーを感じていたのを思い出します。
d-girlsにも、ようやくメンバーカラーが出来ました。
――完成したアルバム『START!!』、それぞれどんな作品になったのかも教えてください。
瀬戸千花 今までのd-girlsのアルバムも、もちろん自分たちのアルバムだと思っていますけど。純粋にd-girlsの楽曲だけを集めたアルバムを作ったことで、より「私たちd-girlsのアルバムなんだ」「今の5人のd-girlsの作品だ」と強く感じることができました。それが、とても嬉しかったです。
まさに今、「ここから5人でスタート。ここから頑張るぞ!!」というタイミングの時期になりました。しかも、d-girlsとして8年以上も続けているのに、今も「ここから新たに始めるぞという気持ちになれる環境のあることが、本当にありがたいですよね。応援してくれてるみなさんにも、運営の方にも、本当に感謝の気持ちを持っていますので、瀬戸千花ソロジャケット盤のアルバム『START!!』のご購入、よろしくお願いします。
――次は、めいさんかな。
百瀬めい わたし、初めて作詞した曲や、初めてのツインボーカル曲が収録されているから、今までにない初めてだらけのアルバムという印象です。わたし自身、d-girlsのメンバーとして活動を始めて、ちょうど6年目を走っています。これまでのわたしって、何をするにもいい加減なところがあったんですけど。最近は、ようやく歌っているときの感覚面で理想に現実が追いついてきました。その成長があったからこそ、ヴォーカル曲だっていただけるようになったんだと思いますし、その事実が本当に嬉しいんです。
――「わたしいい加減だったけど、ここから頑張る」という言葉、よく耳にしてきた印象もあります(笑)。
百瀬めい そうかも知れないですけど(笑)。でも、ここにきてようやく「わたしd-girlsで頑張ってます」ってちゃんと言えるようになりました。その理由には、実力のある人だからこそ歌えるメインヴォーカル曲をやっともらえたことも大きかったんです。それくらい自信を持ってみんなに聞いていただきたい気持ちの強いアルバムになりました。あと、ソロジャケットのわたしがめちゃくちゃ可愛いので、それが一番の嬉しさ。このジャケットを見て、いつも応援してくださる方々が喜んでくださっているであろう顔を想像するだけで感極まりそうです。
今回、アルバムの総売上げやチェキの枚数など、いろんな条件で一番成績の優秀だった人が、次のシングルの表題曲を歌える企画を行っています。ぜひ、今回1位を手にして、次のシングルのA面を歌って、また新しい始めての経験を重ねていきたいなと思います。
――続いて、サラさんお願いします。
崎山サラ 今回、みなさんのおかげで正規メンバーに上がれましたし、アルバムのジャケットに写ることもできてすごく嬉しいです。でも、みなさんと違うのは、自分の歌っている曲が入っていないこと。そこはめちゃくちゃ悔しいなって思いました。わたしの中に今、歌いたい気持ちが芽生え始めています。次はわたしがリードを取る歌を作って、それを形にしていきたい。その目標が新たにできました。今回のアルバム『START!!』は、ここからが新しい始まりという意味を持っているからこそ、わたしにとってのd-girlsとしての始まりは、ここからになります。次の作品では、わたしが歌いたいなと本気で思っています。
――次は、由奈さんかな。
斉東由奈 アルバムのジャケット写真の中、今までと違う見どころが、メンバーそれぞれの色があるところなんですよね。d-girlsにも、ようやくメンバーカラーが出来ました。よしみさんはピンク、わたしがパープル、サラちゃんがブルー、めいちゃんがレッド、千花さんがイエローになります。しかも今回のアルバムには、各メンバーのソロジャケットもあります。
コロナ禍という状況下の中でさえ応援し続けてくださるファンの方々がたくさんいるからこそ、わたしたちも、こうやって長く続けられています。そういうファンの方々への恩返しも兼ねつつ。同時に、「私たちはまだまだやめないぞ」どころか「このまま突き進んでいくぞ」という気持ちを胸に、全員が新たなスタートランに立った気持ちでいます。『START!!』の歌詞のように、「今、ここがスタートラインなんだ」という気持ちで走り続けていくから、これからもd-girlsについてきてください。
――最後は、よしみさんですね。
杉本よしみ アルバム『START!!』は、「この5人でd-girlsです」と自信を持って言えるアルバムになりました。正直、コロナ禍のときは、どうなってしまうのか未来が見えなかったし、やめてしまうメンバーがいても仕方ないのかなとも思っていました。だけど現実は誰一人やめることなくどころか、みんなズッとd-girlsとして進んでゆく気持ちを強く持っています。そんな5人の新たなスタートを、このアルバムを通して感じてもらえたら嬉しいです。
個人的には、今年でアイドル活動15周年を迎えます。それも、何かしらお祝いできたらなと考えているので、yoshimiとしての活動も合わせて頑張ります。
TEXT:長澤智典
<インフォメーション>
アルバム『START!!』d-girls
発売日 2022/4/23
価格 3,000(税別)
品番 : FDCD-0020
発売元 フューチャードライブ株式会社
d-tranceから始まる数々のユニットの楽曲を引き継いできたd-girlsですが、今回のアルバムは
d-girlsとして書き下ろされた楽曲のみで構成されたオリジナルアルバムとして発売になります。
正規メンバーとして昇格した崎山サラは、ジャケット初登場!
曲目
1.natural
2.trust me
3.Monopolize
4.Distance
5.stream
6.destination
7.only once
8.Dream on
9.moment
10.START!!
11.Voyage
SNS
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