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アイドル活動の面白さって、自分で自分のことを深く知れること。逆にいうと、自分のことを深く知らないと、本当の意味での活動はできないと思います。 Hey!Mommy! インタビュー1
元PASSPO☆メンバーで振付師・槙田紗子によるアイドルプロデュース・プロジェクト「SACO PROJECT!」として、2021年1月1日より始動。約1,000名の応募者から選ばれた7名で結成したのが、「?????????? from SACO PROJECT!」だった。
彼女たちは、11月28日(日)に豊洲PITで行われた「SACO FES DX」でステージデビュー。その日に、グループ名を「Hey!Mommy!」(ヘイマミー)と名乗り、活動をスタート。12月11日(土)には、Veats Shibuyaを舞台に「Hey!Mommy!デビュー記念イベント~What is Hey!Mommy!~」も行った。
すでにネット上でも話題を集めているHey!Mommy!。彼女たちの魅力にせまった。
アイドルプロデュース・プロジェクト「SACO PROJECT!」へ応募した理由。メンバーが決定して以降、ここまでの約半年間を振り返ってのそれぞれの思い。
――まずは、アイドルプロデュース・プロジェクト「SACO PROJECT!」へ応募した理由。メンバーが決定して以降、ここまでの約半年間を振り返っての思いからそれぞれ教えてください。
今丘葉月 オーディションを受けたきっかけの一つに、「自分を変えたい」という理由がありました。わたしは人見知りの性格。あまり人前に出て何かをやる経験がなければ、苦手と思い込んでいる自分があまり好きじゃなかったから、自分を変えようと挑戦しました。わたし、夢みるアドレセンスさんが大好きで、その振り付けを担当しているのがプロデューサーの紗子さんということも知っていました。その紗子さんがプロデュースするプロジェクトなら…というのも、「SACO PROJECT!」のオーディションへ応募した理由にありました。
最初にこのメンバーが決まり、みんなで集まったとき、わたしは不安のほうが大きかったです。その時点では、オーディション中に接する機会がなくお話をしたことのないメンバーもいたことや、わたし自身が人見知りだから「馴染んでいけるかな?」という気持ちが大きかったからです。だけど、一緒に活動をしていく中、みんなと意見を交わすことも含め、いろいろ話をしてゆく中で、いつの間にか打ち解けていたように、最初に抱えていた不安もすぐに消えていました。今は、一緒に学び、いろんな経験を重ねていく中は、もちろん。ライブ経験を積み重ねるごと、「ここは、こういう風にしていこう」などみんなと話しあうことが増えています。そうやって、メンバーみんなで思いを深めていくほどにパフォーマンスにも生き生きとした表情や姿が出てきているように、そこが半年やってきた成長だとわたしは感じています。
原明日香 わたし、もともとアイドルが大好きで、以前から「やってみたいなぁ」とは思っていたんですけど、なかなか踏みだすきっかけをつかめずにいました。大学4年生になり、就職活動を始めた中、「わたしが本当にやりたいことって何だろう」と思いを巡らせていたときに「アイドルに挑戦できるのは今!!」と思ったことから、このオーディションを見つけて応募しました。おかげで、アイドルに就職できました(笑)。
わたし、アイドル活動を始める前までは「アイドルはこうでなきゃ駄目」みたいな意識を勝手に持っていたんですけど。Hey!Mommy!には、とても伸び伸びとやらせてもらえる環境があります。最初の頃こそ、SNSにしても「アイドルらしいことを呟かなきゃ」と意識していたけど。今じゃ「今日は●●を食べたい」と日常のことを当たり前に書いているように、自分をもっともっとさらけだしていいんだという意識でいます。そういう自分に変えてくれたのも、Hey!Mommy!を通して半年活動してきた中での経験でした。今じゃ、すっかり素の自分をいろんなところで出しています(笑)。
――明日香さんはリーダーです。グループをまとめあげる大変さも感じています?
原明日香 正直、自分でグループをまとめあげている感覚はないです。いまだに「これして、あれして」と言ったことがないように、なんかリーダーらしいこと、わたししてる?
延松舞佳 何かあったら、グループを代表して一番最初に意見を言ってくれるし、私たちの気持ちを最初にメンバー以外の人たちに伝えてくれてる。
原明日香 あっ、そこね(笑)。なんかリーダーという意識ではなく、普通に自分らしくいながら活動をしています。
佐々木ひまわり わたし、もともとアイドルが大好きで、もちろん紗子さんのことも知っていました。だから、紗子さんが「アイドルグループを作ります」という記事を目にして、最初は「なんか楽しそうなことが始まるなぁ」という、いわゆるヲタク目線で見ていたんですね。でも、オーディションについて語った紗子さんのインタビューや応募条件などを読んだら運命を感じたというか、なんかビビッときたんですよね。しかも、「ここで挑戦しなかったら、後でめっちゃ後悔しそう」と思い、その運命へ導かれるままに応募しました。
わたし、「ここにいなかったら、本当にぜんぜん違う人生を歩んでいたんだろうな」と毎日のように感じています。歌ったり躍ったりという日々も、普段の生活だったら絶対にあり得ないこと。この半年間を振り返っても、オーディションのときにステージへ立ったときの感覚と、今、ステージに立っているときの気持ちを比べてもぜんぜん違います。以前のわたしは、緊張や不安が先に来てしまうことから、ぜんぜん自分じゃないみたいになっていました。でも、少しずつライブ経験を積み重ねてきたからなのか、今は、自分らしさを出しながらアイドル活動を楽しんでいます。
秋元悠里 わたしもアイドルが大好きで、「アイドルになりたいなぁ」と漠然と思っていました。踏みだした理由は、コロナ禍の中で、自分自身の未来などをいろいろ考えるようになったことから。そんな中、「SACO PROJECT!」オーディションを発見。わたしも、紗子さんの語っていたインタビュー記事を読んでビビッと来て、「これに挑戦しよう!!」と思って受けました。あのとき、ビビッときた感覚は間違いじゃなかったです。
わたしも、けっこうな人見知りでした。「でした」と言えるのも、このメンバーと出会ったことが大きいんです。今までのわたしだったら、自分からグイグイ話しかけるなんて絶対にあり得なかった。自分でも不思議だなと感じてるんですけど、メンバーとは最初から普通に自分を出してしゃべっていました。それがあったから、いろんな大人の方々とお会いしても、「初めまして」という環境の中にいても、メンバーと一緒にいるといつもの自分でしゃべれます。一人でいるときだって、以前とは違って自分をしっかり出せるようになっていました。おかげで今は、どんどん自分をさらけだしています。
今でも「これが本当のわたしなの?」と思ってしまうくらい、それまで知らなかった自分をいろいろと発見できているのは、積極的なわたしになれたからだと思います。
平松栞奈 わたし、もともと弱虫で不登校ぎみでした。そんな自分を変えたくて一生懸命に勉強を頑張ってみたんですけど、なかなか上手く自分を変えられなくて…。そこから、「自分の好きなことだったら、わたし変われるチャンスをつかめるかな?」と思うようになりました。そこで見つけたのが、今回のオーディションでした。
今じゃ、メンバーに「グループの中で一番メンタルが強いね」「本当に何があっても動じない心の強さだね」「栞奈は、どんな状況の中でもマイペースだね」って言われるくらい、この半年間の経験で心は本当に強くなりました。何をきっかけにこんなにも心が強くなれたのかは、いまだに自分でも理由がわからないんですけど。Hey!Mommy!の活動を始めたことがきっかけなのは間違いないです。
――アイドル活動をめっちゃ楽しんでいるようだね。
平松栞奈 アイドル活動はめちゃめちゃ楽しいです。わたし、メンバーの中で最年少なんですけど。いい意味で気を使わなくいれるから、ここはとても居心地よい場所です。
延松舞佳 わたしもアイドルが大好きで、ヲタクなんですけど。あくまでもヲタクの立場であって、自分でアイドルをやりたい気持ちはありませんでした。でも、本当に大好きで憧れていたグループが新メンバーオーディションを募集しだしたのを知って、大好きだからこそ「わたしもメンバーになりたい」と思い、挑戦。落ちてしまいました。その時点では、「そのグループが大好きだったから応募したけど。何でもいいからアイドルになりたいわけじゃないし、もういいかな」という思いでした。だけど、そのオーディションの中で出会い、応援してくださっていたファンの方がいたんですけど。その方が、落選したわたしの姿を見てめちゃくちゃ悲しんでいたんですね。そのときに初めて、アイドルってどういう存在なのかを知り、そこまで本気で応援してくださる人のためにも、アイドルとして輝いている自分を見てもらおうという気持ちになり、いろんなオーディションを探し始めました。その中で見つけた「SACO PROJECT!」のオーディションにわたしもビビッときて、応募。ここに辿り着くことができました。
それまでのわたしは、勉強も運動も上手くこなせれば、相応の結果や成績を残してきたように、何をやっても器用にできるタイプでした。でも、オーディションを通してめちゃくちゃダンスが苦手な自分を発見。上手くできないことに悔しさを覚えました。「わたしは何でもできるから」というポジティブな意識しかなかった自分に、初めて「できない」というネガティブな感情が生まれました。それが悲しかったわけではなく、できない自分がいることを知ったことで、より自分と向きあう力をわたしにくれました。
できない自分って、けっして悪いことじゃないんですよね。それによって自分が成長していけるし、新しい自分を発見してゆくことにもなる。そんな風に自分をより深く発見し、成長させたのが、ここへ至るまでの半年の日々でした。
――舞佳さん、とても強い人だね。
延松舞佳 うーん、どうなんだろう。わたし、オーディションのときに「ポジティブです」と言ってたけど。今の自分を見たら、メンバーみんな「ポジティブ」とは思わないと思いますよ。もちろん、ポジティブな自分もいますけど。出来ずに落ち込み、努力しながら必死に自信に変えようとしていくネガティブな自分もいるように、そのどっちも知れている自分になれてすごく良かったなと思っています。
――以前はアイドルヲタクと言ってましたけど。アイドルになった自分を、今はどのように見ています?
延松舞佳 ヲタクをやっていたときは、アイドルをやる側の気持ちってわからないじゃないですか。でも、ライブや特典会を通して「アイドルってこういう気持ちなんだ」と知れたことで、気持ちがより豊かになりました。朝、「おはよう」とツイートしただけなのに、そこへ「おはよう」ってみんなが返してくれる。それだけで、もうめちゃめちゃ嬉しいんです。そういう気持ちを知れたことも、アイドルをやって良かったことでした。
作島藍 わたしがオーディションを受けたきっかけは、たまたまその時期に芸能活動へ興味を持ったことからでした。当時はいろんなオーディションへ応募。「SACO PROJECT!」のオーディションも、その一つ。あの時期は、「どうせ選ばれないだろうから」という気持ちだったし、単に好奇心が強かったことでの行動でした。でも、「SACO PROJECT!」の最初の審査に合格し、そこからいろんな挑戦をしていく中、最初に持っていた軽い気持ちなど一気に消し飛び、「絶対に受かってやる」という負けず嫌いの自分の性格へ変われば、その気持ちで進んだ中、今、ここにいます。
わたし、アイドルの経験どころか、アイドルがどんな活動をしてるのかさえ知らなかったから、最初の頃は好奇心に動かされる気持ちでやっていたんですけど。最近では、自分から「こういう活動をしていきたい」積極性が生まれれば、アイドルとして活動していくうえでの自覚も強く持つようになりました。
アイドル活動の面白さって、自分で自分のことを深く知れること。逆にいうと、自分のことを深く知らないと、本当の意味での活動はできないと思います。それ、何って言うんだっけ?紗子さん、よく言ってるよね。
延松舞佳 自己プロデュース??
作島藍 そう。それは絶対にアイドル活動をしていくうえで必要だと思います。
(2回目へ続く)
TEXT:長澤智典
<インフォメーション>
2021/11/6(土) プレデビューライブにて初披露を行なった「SCP!」のLive Clip ver.再生回数1万回挑戦中!
https://www.youtube.com/watch?v=PXdI8jZm2zg
【Hey!Mommy!とは】
2021 年1 月1 日より始動した「SACO PROJECT!」オーディションより、約1,000 名の応募者から
選ばれた7 名原明日香(リーダー)、秋元悠里、佐々木ひまわり、今丘葉月、延松舞佳、平松栞奈、
作島藍)で結成。「いつまでも子ども心を忘れずに」をテーマに、日常に大きなHAPPY を!
2021 年11 月28 日、SACO FES DX in 豊洲PIT のステージで待望のデビューを果たす。
元PASSPO☆メンバーで振付師の槙田紗子によるプロデュースアイドルグループ。
[公式HP] https://www.heymommy.jp/
[公式Twitter] https://twitter.com/heymommy123
[公式YouTube]https://www.youtube.com/channel/UC_yqTn3f_z_TZnVYXcpwpuA