FEATURE

2024.04.21
磯野未来

一人でも「磯野未来の歌を聴きたい」という方がいる限り、わたしは歌い続けます。 磯野未来(EX:CANDY GO!GO!)インタビュー

  2024年4月8日に、14年間の歴史に幕を閉じたCANDY GO!GO!。メンバーの一人であり、CANDY GO!GO!の歴史を語るうえで欠かせないメンバーの一人だったのが、磯野未来。グループの解散を受け、いち早く新たな活動を表明したのが磯野未来だった。彼女がどんな思いを持って新たな一歩を踏み出したのか、その胸の内に耳を傾けた。

 


CANDY GO!GO!自体にずっと関わり続けていく意識でいたから、本当に予想外の結末にはなってしまいましたね。


── ソロ活動を行おうと決めたのは、何時頃なんですか。

 

磯野未来 CANDY GO!GO!の解散が決まったのが、2023年8-9月頃のことでした。気持ちの奥底ではずっと歌い続けていく意識でいながらも、解散を決めた当初は「CANDY GO!GO!の解散に合わせて、わたしも引退しようか」という考えがよぎることもありました。でも、昨年11月にデビュー10周年を迎えたとき、ファンの方々に「これからもずっと歌い続けてね」とお祝いを受け、「どんな形であろうと歌い続けていくし、歌う場を作り続けたい」気持ちが明確になり、そのときをきっかけに、CANDY GO!GO!の解散後はソロとして動き出そうと決めました。

 

──すでに数多くのライブ日程が決まっているように、動きだしが早かったですよね。

 

磯野未来   CANDY GO!GO!の解散を発表をしたのが2023年12月31日でしたけど。2024年1月のCANDY GO!GO!のライブスケジュールが以外とゆったりしていたこともあって、「解散を発表したことで、もう限られた期間しかファンの人たちに会えない。なのにファンの人たちに会える機会が少ないのは寂しい」と思い、急遽ソロという形でライブをブッキングなどもしていましたけど。先に、2月にバンドスタイルでソロでの生誕祭を行うのを決めていたから、あの頃はCANDY GO!GO!のライブ活動と平行する形で、その日へ向けての音源制作などの準備活動も行いつつ過ごしていました。ソロ活動のブッキングを具体的に始めたのは、解散が近づいた春頃からでしたね。
  嬉しかったのが、わたし自身が「歌う活動を止めたくない」と宣言していたこともあって、CANDY GO!GO!の解散を発表して以降、解散後の動きを気にしてくださる多くの方々から、「良ければイベントに出ませんか」とお誘いの声をいろいろといただけたことでした。その誘いを受け、ソロとしてのスケジュールを決め始めた形でした。最初は、ここまで詰め込む予定ではいませんでしたが、いろんなお誘いを受けていくうちに、けっこうライブ日程を組み込んじゃいましたね(笑)。あの時期は、解散発表をしたことから2月以降イベントへ誘いをいただく機会も増え、解散の日までCANDY GO!GO!としてのライブ日程がめちゃめちゃ多くなっていたから、CANDY GO!GO!とソロとしての活動の準備をしっちゃかめっちゃかになりながらやっていた記憶もあります (笑)

 

──CANDY GO!GO!としての活動を終えての、今の素直な心境も聞かせてください。

 

磯野未来  メンバー5人中、2人が引退をしましたけど。わたしはCANDY GO!GO!の活動中から「歌を続ける」と宣言をしていたように、覚悟を決めた以上はやれるだけやり続けたいし、今も自分が本当に納得や満足のいく成果を出せるように頑張る意識でいます。

 

──CANDY GO!GO!のメンバーとしての活動も長かったですよね。

 

磯野未来   わたしはCANDY GO!GO!が歌い手としての活動のスタートでもあったように、昨年11月に活動10周年を迎えたときが、CANDY GO!GO!としての在籍も丸10年。そこから11年目へ入ったうえで、4月8日に解散を迎えました。CANDY GO!GO!へ加入して間もない頃は、「この子は直ぐに辞める」と思われていたのに、しっかり10年以上メンバーとして生き残ったから、なんか「してやったり」の気持ちです(笑)

 

──CANDYST(ファン)の誰もが、なぎさりん・菜月アイル・磯野未来の3人は不動のメンバーだと思っていました。

 

磯野未来    わたし自身も、一生CANDY GO!GO!のメンバーという気持ちでいたから、まさか、こんなにも早く人生の分かれ目が来るとは思ってもいませんでした。

 

──解散という結論も致し方なかったことなんでしょうね。

 

磯野未来   ファンの方には、何となく察知していた方もいたかもしれないけど。解散が決まる前から、わたし自身も前向きな意味でCANDY GO!GO!のメンバーとしての引き際は考えていました。

 

──そこには、どんな理由があって?

 

磯野未来   CANDY GO!GO!のメンバーが次第に若手へとシフトし始め、衣装も、楽曲も爽やかさを出し始めていたじゃないですか。わたし自身、若手を中心に、かわいい要素を入れたほうがCANDY GO!GO!の未来を考えたら絶対にいいと思っていたし、その変化にも賛同していました。でも、わたし自身はゴリゴリのロックを表現したい人だし、それが自分を活かせるスタイルだと思っているので、わたし自身がグループの中でサブ的なスタンスへまわり、CANDY GO!GO!の若手メンバーや研修生たちが育っていく環境を作りつつ、上手くCANDY GO!GO!が新たな形に変われたら、その時期に卒業かな??という意識でいたんですけど。それが急転しての、(当時)6人メンバー中3人から「卒業を考えている」という発言。さらに、なぎさ(りん)が「もうやり切った」という気持ちから引退宣言をしたことで、わたし自身の引き際以前に、グループ自体に大きな動きが出てしまいました。
  じつは、アイアイ(菜月アイル)と2人で、CANDY GO!GO!を継続するかという話もしましたけど。CANDY GO!GO!の顔であるなぎさが抜けた時点で、「CANDY GO!GO!を名乗るのは違うだろう」という思いもあったし、最終的には5人になりましたけど。ここ何年かのCANDY GO!GO!が一番ベストな状態を作っていたからこそ、無理に続けてCANDY GO!GO!の姿を変えるよりは、一番綺麗な形で終わらせるたほうがいいだろうという理由が、解散という答えへ繋がった大きな理由にもなりました。ただ、わたし自身は先に身を引いたとしても、CANDY GO!GO!自体にずっと関わり続けていく意識でいたから、本当に予想外の結末にはなってしまいましたね。

 


だって、CANDY GO!GO!の活動が終わったらニートになっちゃうんで(笑)。

 


──4月8日のファイナルライブでは、最高の景色を描きだしてフィナーレを迎えられたのは本当に良かったなと思っています。

 

磯野未来   一番いい姿で終えられたから、そこは私たちも本望です。

 

──磯野さん自身は、CANDY GO!GO!の解散が近づいた頃からソロとしての動きを作り始めていたわけですけど。みずからの動きをけっして止めたくはなかったわけだ。

 

磯野未来   だって、CANDY GO!GO!の活動が終わったらニートになっちゃうんで(笑)。ニートにならないためにも、そこは何とか頑張らないとね。それに、CANDY GO!GO!としての活動を終え、そこから期間を空けて何かしら動きだしたとしても、その時期に忘れ去られていたら嫌じゃないですか。CANDY GO!GO!という名前が熱いうちに、次の動きへ繋げておこうと思って。

 

──ソロとしてはライブ活動が中心ですけど。撮影会なども含めたグラビア展開も組み込んでいます。2月のソロ公演ではバンドを従えてのライブもやっていましたし、今後、どんな活動の打ち出し方をしていくのかも気になります。

 

磯野未来   じつは、舞台へのお誘いも受けましたが、まずは"歌を軸に据えた活動"をし、その基盤作りをしたいなと思っていたから、舞台などの挑戦は時期を見てからだと思っています。今後に関しては、枠を作ることなく、いろんなことへ挑戦していく意識でいますけど。まずは、ソロとしてのライブ活動を中心に、グラビア活動も含めて新たな土台作りをしたうえで、そこから広がりを考えていきたいなと思っています。

 

──ソロでは、CANDY GO!GO!の歌も継承していくのでしょうか?

 

磯野未来   2月に行ったソロワンマン公演のときに、『RELOAD』と題した4曲入りのCD作品を発売しました。そこへ入っているソロ曲たちはもちろん。すでにソロとしての新曲も制作しているから、いつかはオリジナル曲のみに変わると思いますけど。そこへ至る道筋の中では、自分が作詞を手がけたCANDY GO!GO!の曲たちも継承していけたらなとは思っています。
  わたしが作詞/作曲を手がけた『RELOAD』は、CANDY GO!GO!への愛を込めた歌なんですね。わたしは歌詞の一節に「終わらせやしないから 続きを描こう」と書きました。その言葉通り、ソロ活動ではその思いを引き継ぎながら、新たな曲たちに、わたしなりにCANDY GO!GO!を経ての物語を書き記していこうと思っています。CANDY GO!GO!の磯野未来は燃え尽きたけど、あの頃の気持ちを継承し、新たにゼロから始める新生・磯野未来として走り続けていくつもりです。

 

──今後、どんな風に表現の振り幅を広げていくのかも楽しみです。歌い手・磯野未来とはしては、これからもずーっと止まることなく歌い続けていく意識ですよね。

 

磯野未来    そのつもりです。一人でも「磯野未来の歌を聴きたい」という方がいる限り、わたしは歌い続けます。ただし、わたしは求める人がいてくれるからこそ歌う意識でいるから、もし毎回動員が0人になったら活動は辞めます(笑)。わたしは自己満足で活動をしているのではなく、わたしの歌を求めてくれる人たちと一緒に人生を歩んでいきたいなと思っている人なので。
   さっきニート云々と言いましたけど(笑)、先のことをあれこれ考えても、物事って何も進まないじゃないですか。それだったら、先の展開を見定めるためにも、まずは動こうと思って、今回のように次々とライブ日程を組み、歌う土壌を作り始めたわけです。まずはソロとして一歩を踏み出し、その活動を通して感じたり、得た中から、次なる展開を考えていこうとわたしは思っています。わたしのソロの活動に期待を持ってくださるCANDYSTの方々もいるから、その期待にしっかり応える活動もしていけるように頑張ります。

 


プレイングマネージャーではないけど、表に出ながらも、いろんな動きをしていけまようになるのも大切というか…。

 


──一人で動くとなったら、裏方的な作業もすべてやるわけだから、かなり大変じゃないですか?

 

磯野未来  2月のソロ公演のときも、CANDY GO!GO!の活動と平行し、会場のブッキングからCD制作、バンドのリハーサルなども全部一人でやっていたから、その大変さは経験していたつもりでしたけど。それでも、これまではメンバーや運営さんらに甘えられている環境があったからあの活動ができていたんだと、一人で活動をしていると強く実感します。

 

──いつかは、みずから会社を立ち上げて社長にならなきゃ。

 

磯野未来   今も、まわりからはそう言われるんですけど。そのためには、いろいろと勉強をしないければいけないことも多いし、そもそもわたしにそれが向いているのか…。ただ、今でも、自分以外の人たちにブッキングのサポートで声をかけたりもしているから、プレイングマネージャーではないけど、表に出ながらも、いろんな動きをしていけるようになるのも大切というか。そもそも、何でも屋として…何にでも挑戦する意識を持ってソロ活動を始めているから、いろんな機会を作っては、自分で面白いなと思ったことは積極的にやっていくつもりです。CANDY GO!GO!のメンバーたちとは今も繋がり続けているから、今後も一緒にやる機会なども作れたらいいですよね。まぁ、アイアイはすでにいくつかのイベントへ誘ったから、何本か同じイベントで、それぞれソロとして共演することも決まっているんだけど(笑)

 

──これからの磯野さんがどんな道筋を描いていくのか、楽しみです。

 

磯野未来   みずから楽曲制作も手がけているように、これからは磯野色をバンバン出しながらやっていきますから。きっとCANDY GO!GO!が終わって、悲しい・寂しいなど、まだいろんな思いを抱えている人たちも多いと思いますけど。磯野未来はふたたび、一人の新米としてスタートを切ることになりました。わたし自身、これからの活動をすごく楽しみにしています。ぜひ、CANDY GO!GO!を好きだった人、CANDY GO!GO!の存在を知っている人たちに、「磯野未来はまだ続けているんだ」と知っていただき、応援してもらえたら嬉しいです。わたし自身は、CANDY GO!GO!で培った意志を引き継ぎ、これからもCANDY GO!GO!から受け取ったバトンを手に頑張り続けます。そのためにも、みなさんの期待に一つずつしっかりと応えながら、これからもみんなを飽きさせない動きを作っていくので、ぜひ磯野未来の活動にも注目してください。

 

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TEXT:長澤智典

 

スケジュール

/26(金)秋葉原ツインボックス
4/29(月・祝)板橋Log-HOUSE 2公演
4/30(火)渋谷Club Malcolm
5/5(日)五反田G3
5/14(火)北千住C-wave 公開ラジオ
5/19(日)Gコレ個人撮影会 [満枠御礼]
5/20(月)五反田G3
5/23(木)渋谷Club Malcolm
5/26(日)恵比寿Bippara/渋谷Club Malcolm
6/8(土)渋谷Club Malcolm
6/10(月)新宿red cloth
6/18(火)下北沢ReG
6/23(日)プレイゾーン個人撮影会
6/29(土)新宿red cloth
6/30(日)赤坂 アプロ赤坂
7/6(土)渋谷Club Malcolm
8/3(土)五反田G4
8/18(日)新宿red cloth
8/25(日)浜松G-SIDE

And more…。
7月に重大発表あり!!

 

SNS

https://twitter.com/mikichi0223
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