11月24日(水)に最新シングル「新・奇天烈物語」を3-TYPE発売するFES☆TIVE。このたび、メンバーを代表し土光瑠璃子と髙木ゆりあがインタビューに答えてくれた。2人の熱い語りを、全部で2回に分けてお届けします。
  第2回目は、「C/Wに収録した新曲たちの魅力」について2人が語ってくれました。

(1回目は、こちらから)

"しおらしさ"でいえば「YURARI」は、いつもは見せない気持ちをストレートに出した曲だからね。

――最新シングル「新・奇天烈物語」のように、FES☆TIVEには奇天烈な楽曲が多いですよね。

髙木ゆりあ　そうなんですよぉ!!

土光瑠璃子  FES☆TIVEの曲って、めちゃくちゃセリフが多いよね。他にも、合いの手や「ハーッ!!」という声もけっこう多ければ、一人一人言い方も違うし、そこにも各自の個性が出てるから、誰がそれを言ってるんだろうと探って聞いてもらえるのも面白い聞き方だと思います。
 

――シングル「新・奇天烈物語」のTYPE-A盤に収録した「カンフーミラクル～愛～」は、まさに言われた要素を満載した楽曲ですよね。

土光瑠璃子  「カンフーミラクル～愛～」は、メンバーの個性を一番に活かせた曲になりました。

髙木ゆりあ  「あぁぁぁぁぁーーーーーーちょぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーっ」ってね。

土光瑠璃子  「カンフーミラクル～愛～」は、めっちゃFES☆TIVEらしい曲です。

髙木ゆりあ  今回、3種類出すシングル盤のC/Wにはそれぞれ違う曲が入ってるんですけど。もう全部良すぎて、全曲聴いてほしい。だから「どの曲がお勧めです」ではなく、全部をお勧め曲として聴いてほしいです。
 

――C/Wに収録した曲たちの色がどれも異なるところも魅力的だなと感じました。

髙木ゆりあ  それこそ"しおらしさ"でいえば、「YURARI」はいつもは見せない気持ちをストレートに出した曲だからね。

土光瑠璃子  「YURARI」こそ、FES☆TIVEが持つ二面性のお祭りじゃない部分を魅せてる曲だからね。「YURARI」を歌い躍ってるときのメンバーの姿もいつもとは異なるから、そこも見てほしい。

髙木ゆりあ  C/Wに入れた「トライアングル」も可愛い感じがする。

土光瑠璃子  「トライアングル」はウキウキとした恋の歌だけど、「YURARI」は、ちょっと切なくて苦しい恋の歌。個人的には、「YURARI」を聴いたとき「うわっ、この曲めっちゃ好き!!」と衝撃を受けたくらい。「YURARI」は、マジにめっちゃいい曲です。ゆりあも言ってたけど、C/Wに入れた新曲のどれもA面にしても似合う、めっちゃいい曲ばかりだからね。
 

――今回のシングル盤では、いつもの「お祭り」な姿ではない面もいろいろ提示していますよね。そこも嬉しさでした。

土光瑠璃子  言われたように、FES☆TIVEはいつもわちゃわちゃした姿を見せていますけど。私たちも、そろそろ大人のFES☆TIVEを見せていきたいなぁと思って。その一面を「YURARI」や「トライアングル」を通して見せたので、それを感じていただけたらなと思っています。

髙木ゆりあ  「新・奇天烈物語」のリリースに合わせた新衣装がすっごく派手でカラフルじゃないですか。まさに、めっちゃFES☆TIVEしてる衣装なんですけど。だからこそ、この衣姿で「YURARI」を歌ったとき、みんながどのように印象を覚えてもらえるのかも興味深いんですよ。

土光瑠璃子　「YURARI」は、いつものFES☆TIVEとは異なる振り付けだから、ライブで「YURARI」を歌うときは、細かい動きまでを含めてじっくりパフォーマンスを見てもらいたいなと思います。

髙木ゆりあ　今回は、「YURARI」のMVも撮影したからね。

土光瑠璃子　「新・奇天烈物語」のMVとは真逆の真っ黒なワンピース姿で、髪の毛もストレートか緩く巻いた姿で撮影をしています。

髙木ゆりあ  撮影した場所が採掘場。撮影中は、けっこう…どころか、かなり寒かった!!

土光瑠璃子  外にいるとまだ暑さを覚える時期の撮影だったんですけど。採掘場の中はダウンコートを着てないと居れないくらいの寒さ。でも、寒いのを表情に出しちゃ格好悪いから、もう必死で寒さを隠しながら撮ってました(笑)。

髙木ゆりあ  だって、冷蔵庫の中で撮影しているみたいだったもん。でも、映像の世界観はマジに好きです!!
 

――MV撮影は、時期やシチュエーションによって過酷なことはよくありますからね。

土光瑠璃子  MV撮影って割と過酷ですよね。「しゃかりきトップランナー!」のときは部屋の気温が0℃の中、お腹を出すなど露出多めの衣装姿だったから、あのときは本当に過酷でした。そのときに比べたら、今回のほうがましですけど。でも、よーく見ると鳥肌立ってるのが映ってるかも知れない。

髙木ゆりあ  なので、アップにはしないでください(笑)。

「トライアングル」は禁断の恋をテーマにしているように、女の子が女の子に恋しちゃう歌です。

――「トライアングル」も、胸をキュンとさせる歌じゃない?

髙木ゆりあ  「トライアングル」はRAM RIDERさんが作ってくださいました。この歌は禁断の恋をテーマにしているように、女の子が女の子に恋しちゃう歌です。わたし、FES☆TIVEに入る前から青葉ひなりちゃんがすごく好きなように、「これ、わたしの気持ちを歌にしてくれんだ」と勝手に解釈して歌ってます。

土光瑠璃子  あくまでも「勝手な解釈」ですから、そこは強調しといてください(笑)。
 

――そういう思い込みを持って歌ったり聴くのも、楽曲の楽しみ方の一つですからね。

髙木ゆりあ 思うことは大切ですよね。おかげで、すっごく感情を込めて歌えました。

土光瑠璃子  「YURARI」も「トライアングル」も、自分を主人公にしながら、その相手を身近な人に置き換え聴いてもらえたら、より深く楽しめると思います。

髙木ゆりあ  ぜひ、自分と置き換えて聴いてほしい!!

土光瑠璃子  「YURARI」を聴きながらわたしは高校生の恋愛風景を思い出したから、そこに自分を当てはめても聴いてた。中に「ふざけ合った帰り道 人混みを抜けて わがままを言った 「もう5分だけ歩きたいな」と出てくるんですけど。そこから高校生が青春している感じが伝わってきたように、ぜひ学生さんにも聴いてほしいなと思いました。

髙木ゆりあ  可愛いよねぇ。「YURARI」って、夏に恋した恋愛のことを、夏の終わりになって思う気持ちだよね。

土光瑠璃子  最初のサビ歌の終わりで「差し出すその手を待っていた」と歌っていた関係が、その後、「差し出すこの手を掴んでいて」「君が差し出す手を掴んでいたい」に変わっていくんです。そこから見えてくる関係性もいいですよね。

髙木ゆりあ  そこ、深いよね。

土光瑠璃子 「YURARI」はとくに、この関係性からいろんな解釈ができるから、それぞれの正解を出すように聴いてもらいたいです。

髙木ゆりあ  めちゃめちゃいろんな考察ができるからね。

「ドンドコ祭リズム-燃え上がれタイコちゃん- 2021」「大江戸爆裂花火姫 2021」「ゴートゥーフェス☆ 2021」。どれも、最強のアップデートだよね。

――前シングル「人類！WE ARE ONENESS!」のときも、C/Wで過去の人気曲を今のメンバーで新たに歌い直していました。今回も、「ドンドコ祭リズム-燃え上がれタイコちゃん- 2021」「大江戸爆裂花火姫 2021」「ゴートゥーフェス☆ 2021」と過去の楽曲を歌いましたね。

髙木ゆりあ  今回も、FES☆TIVEと言えば…という、ガチでFES☆TIVEの顔となるお祭り曲ばかりを2021年バージョンとして出します。

土光瑠璃子  「大江戸爆裂花火姫 2021」でいうなら、めちゃめちゃ格好いいギターの音が追加されているなど、どの曲もアレンジがアップデートされてるので、そこもオリジナルと聴き比べて楽しんでもらえたらなと思ってる。

髙木ゆりあ  どれも、最強のアップデートだよね。

土光瑠璃子  音のパワーアップも嬉しいですけど。前に発売したFES☆TIVEの曲を、今のメンバーらの声で出せることが何よりも嬉しいんです。わたし「大江戸爆裂花火姫」が大好きだから、今回、アップデートしてリリースできたのがめっちゃ嬉しくって。

髙木ゆりあ  めっちゃわかる!!シングル「人類！WE ARE ONENESS!」を出したときにも、「シダレヤナギ 2021」「マジカルパレード」「OIDEMASE!!～極楽～」とFES☆TIVEの代表曲をカバーしたじゃないですか。わたし、自分の声がFES☆TIVEの代表曲に入ることはないと思ってたから、アップデートできたときはめっちゃ嬉しかったんです。だから、今回もめっちゃ嬉しかった。
 

――今後も、アップデートシリーズは続いていくのでしょうか?

土光瑠璃子  2回連続で来たので、ぜひ続けたいですよね。

髙木ゆりあ  次、何歌いたい??

土光瑠璃子  「恋紅葉」かな。しっとりめに始まるんですけど、サビで盛り上がるところなどはFES☆TIVEらしいなと感じる歌で、わたし好きなんです。

髙木ゆりあ  わたしは「真夏の余熱」を歌ってみたい。

土光瑠璃子  「真夏の余熱」は「大江戸爆裂花火姫」とも近い感じがあるからね。

今回の全国ツアーでは、各メンバープロデュースの日も用意しています。

――完成したシングル「新・奇天烈物語」について、改めてひと言ずつ思いを述べてください。

髙木ゆりあ　わたしたち自身が、FES☆TIVEの歴史の中に新たな衝撃を加えた作品になった気持ちがあるように、きっと、みんな心の中にも歴史を刻める、そんな作品になれたなと思っています。

土光瑠璃子  5人編成のFES☆TIVEになって初めの作品のように、「新・奇天烈物語」を通して新しいFES☆TIVEの姿をお見せできたなと思っています。3タイプに収録した7曲すべて異なる表情のように、どれかは「好き」と言ってもらえる自信があるから、ぜひ耳にしてください。それと、過去にFES☆TIVEを聴いてたけど、今はちょっと離れてしまった人たちにも、過去の曲のアップデートも含め、進化し続けるFES☆TIVEの今の魅力を感じてもらえる作品になったと思うから、ぜひ聴いていただき、また心にFES☆TIVEの歌が刺さってくれたらなと思っています。
 

――FES☆TIVEは、全国ツアー「日本全国奇天烈物語2021」もスタート。いつもならファイナル公演の地で使っていたTSUTAYA O-EASTからツアーを始めたところに、今のFES☆TIVEの支持の高さと勢いを感じます。

土光瑠璃子  以前ならツアーのファイナルとなる場からツアーの初日を迎えられるって、すごい贅沢ですよね。

髙木ゆりあ  ホントに贅沢!!今回は年末近くまでライブが続くじゃないですか。2021年中に、ふたたび全国をまわれるのがすごく嬉しくって。しかも今回は、わたしの地元、大分でも凱旋ライブをしちゃいます。この日は、わたしが公演をプロデュースするので、楽しみにしていてください。

土光瑠璃子  今回、各メンバープロデュースの日も用意しています。そこでは、衣装やセトリなどを、担当のメンバーが全面プロデュースするから、どういう公演になるのかも楽しみにしていてください。ちなみにわたしは、ツアーのセミファイナルとなる岡山公演をプロデュースします!!

髙木ゆりあ  今回の地方会場では、同じ会場で、ライブ前にリリイベも行います。おかげで観光はできそうもないけど(笑)。

土光瑠璃子  そのぶん、より多くFES☆TIVEのライブに触れてもらえる機会になるから、私たちも楽しみにしています。
 

――今年の勢いが、来年へどのように繋がっていくのかも含め、ツアーも楽しみにしています。

土光瑠璃子  年内はこのツアーで締めくくりますけど。来年こそは前々から言ってる野外フェスをやりたいんですよ。

髙木ゆりあ  FES☆TIVEに野外ステージって絶対に似合うのは間違いないからね。絶対に楽しくなること間違いないもん!!

土光瑠璃子  めっちゃ暑い中で水をかけあったりとかしたい!!

髙木ゆりあ  夕暮れに、みんなでペンライトを振ってもらったりね。

土光瑠璃子  何時になるかはわかりませんけど、野外フェスは絶対に実現したいなと思っていますし、この勢いのまま来年も走り続けます!!

髙木ゆりあ  よろしくお願いします!!
 

TEXT:長澤智典