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2021.09.01
buGG

buGG インタビュー1 -「My Fight Song」は、「未完成の美しさを楽しみながら表現していける楽曲」

「My Fight Song」は、「未完成の美しさを楽しみながら表現していける楽曲」

 2ndシングル「My Fight Song」を発売したばかりのbuGG。11月6日には、下北沢Shangri-Laでワンマン公演も決定。ガルポでは、2 回に渡り、buGGの魅力をお伝えします。第1回目は、「最新シングル「My Fight Song」の魅力」について語っていただきました。

 


まさに「裏の青春」を書いた歌が「My Fight Song」。


――最新シングル「My Fight Song」が、ついにライブのメニューにも加わりました。まずは,「My Fight Song」を聴いたときの印象。そして、初めて「My Fight Song」をライブで披露したときの手応えから教えてください。

早見玲花 わたし、「My Fight Song」に書いてあるメッセージ性の強い歌詞がすごく好きなんですね。「My Fight Song」には、自分が今までに感じてきた悔しい思いも含め、これからみんなと一緒に進んでいこうという気持ちが書いてあるように、その思いをしっかり表現できたらなと思いながら、いつも歌うようにしています。
  ライブで「My Fight Song」を初お披露目したあと、ファンの方々に「いつもと歌い方を変えてる?」と言われたように、そこが伝わったのも嬉しかったです。これからも「My Fight Song」は、そのときごとにいろんな気持ちを込めながら歌っていけたらなとわたしは思っていますし、それくらい感情を強く込めながら歌える曲です。

青木あかね  わたしが初めて「My Fight Song」を聴いたときに感じたのが、「今までのbuGGの曲とは良い意味で雰囲気の違う歌だな」ということでした。すごくいい歌をいただけたとも思っていたように、みんなの前で披露するまではドキドキだったんですけど、ファンのみなさんから良い評価をたくさんいただけたので安心しました。

池田あおい  2ndシングルには「My Fight Song」と「Hi-着火-メッチャ-Ka」の2曲を収録しています。どちらの楽曲も、今までのbuGGにはない曲調や雰囲気を持った歌。この作品を通してたくさんの人たちに新しいbuGGの一面を見ていただけたらなと思っています。わたし自身、今じゃ「My Fight Song」がbuGGの曲の中で一番好きと思えるくらいお気に入りになっています。歌ってて、自然と感情が入り込んでいく曲なのもいいですよね。

神崎めい  初めて「My Fight Song」を聴いたときに感じたのが、「私たちの気持ちとすごくリンクしているなぁ」ということでした。歌詞に書いてある一つ一つのメッセージがすごく染み入るように、初めて聴いたときは涙ぐんだくらいすごく心に響く歌だと感じてました。ただ、ダンスなどのパフォーマンスの表現が難しいように、良い歌詞だからこそ、パフォーマンス面でもどうやって伝えようか、どう自分たちのものにしていけるのかというのを、今はライブを重ねながら作りあげているところです。「My Fight Song」はライブで歌うたびに自分たちの色へ強く染まっていきそうだからこそ、これからこの歌がどう成長していくのか楽しみです。

清水凜  「My Fight Song」はすごく疾走感があって。でも、サビには爽やかな部分もあるんですけど。全体的にはダークな、現実味のある歌詞になっています。何より、歌っててすごく気持ちが入り込んでいく曲。今も、まだ完全に自分たちのものにしたわけではないように、わたしは「未完成の美しさを楽しみながら表現していける楽曲」と捉えています。もしかしたら、ずっと完成はしないのかも知れません。だとしたら、完成するのを楽しみにしながらずっと育て続けたいなともわたしは考えてしまいます。
  「My Fight Song」は、歌うたびに歌詞の捉え方も変わります。理由は、そのときの気持ち次第で、歌詞の意味や捉え方が変わって見えるからです。今の気持ちで歌うこともあれば、過去の経験を振り返りながら歌うこともあるように、いろんな思いを持って歌えるのが「My Fight Song」なんですね。この歌は、ライブで見てもらえるたびに面白さが増してゆく楽曲だともわたしは思っています。

鈴木媛子  buGGには「HOT DOG PARTY!!」という曲があるんですけど。そこには、表立って見えてくる、私たちの楽しんでいる姿が映し出されています。それが表面に見えるbuGGだとしたら、その裏では葛藤している気持ちだってあれば、いろいろ悩みながら進んできたんだよという、私たちの心の素顔が「My Fight Song」には書かれています。まさに「裏の青春」を書いた歌が「My Fight Song」。楽しい姿を見せるのもアイドルだけど、その裏ではこんな風に気持ちと戦ってるんだよというのが伝わったら嬉しいなと思います。
  アイドル活動をやっていると楽しいことばかりじゃなく、いろんな葛藤や悩みごとも生まれます。でも、やっぱしみんなの前では笑っていたいじゃないですか。だからこそ、「My Fight Song」のような楽曲を通して、私たちが抱えている負の感情を歌にして届けることも、わたしは大切だと思っています。メンバーみんな、一緒にいるときは笑顔だけど。一人になると内気というか、意外と病んでたりもするんだけど。でも、みんなといると楽しい気持ちのほうが勝るから、いつも笑顔でわちゃわちゃ騒げば、みんなにも笑顔を見せていけてるんですね。だからこそ、こういう裏の感情を見せれたのが、本当に良かったなと思っています。

町田つむぎ  初めて「My Fight Song」を聴いたときは、シンプルに「いい曲」だと思いました。でも、いい曲だからこそ。歌詞にいろんな自分の気持ちを当てはめられれば、いろんな解釈の仕方もしていける内容。だからこそ、逆に歌うのが難しいとも感じています。それくらい、いろんな自分の感情を込めて歌える楽曲というのも、やっぱしいいですよね。

 


「My Fight Song」は、ただ負の感情を歌うだけではなく、どんどん気持ちを明るく未来へ向けていく。そこへすごく共感しているから、「My Fight Song」が大好きです。


――みなさんが好きな「My Fight Song」の歌詞の一節があれば、聞かせてもらえますか?

早見玲花  わたし、ABメロにとても情景が浮かぶ印象を覚えているように、そこが好きなんですけど。そこを歌うときには、今までの悔しかった想い出や「あのときは嫌だったな」など、わたしが内に抱えている負の感情が思い浮かぶんですね。でも、そのあとのサビ歌で、疾走した曲に乗せて負けない気持ちを爽やかに歌うたびに、「ここまであきらめずに頑張ってきて良かった」といつも思えます。
   他にもわたし、「叫べ!この気持ちは いつまでも枯れない」の歌詞を歌うたびに、感情が一番ギュッとなります。ここは終盤のパートですけど。ここへ向けて気持ちが高まれば、このブロックを歌いながら、「ここからもっとみんなで上に行きたい」という気持ちも高まっていくんですね。わたしは、いつもそういう気持ちで歌っていますし。「My Fight Song」は、そのときに感じている自分の気持ちを投影していける歌だからこそ、そのときの自分の気持ちも重ねながら、わたしは毎回のライブで歌っています。

青木あかね  わたしの頭の中へ一番強く印象づいているのが、「他の誰かと比べちゃって落ち込んで」の部分。わたし、けっこう人と比べてしまう性格なんですよ。まわりの人たちは、わたしと比べたりしてないのをわかっているのに、でもわたしはいろんな人と自分を比べてしまっては、勝手に落ち込んだりすることもよくあります。だから、その歌詞を読んだときに「あー、わたしもだ。すごくよくわかる!!」と思いました。
  わたしはまだアイドル活動を始めてから1年くらいですけど。「今しかない今が 一度きりの私になる」という歌詞も、今の自分にしっくりきています。というのも、1年前のわたしは、就職するか、アイドルになるかとても迷っていました。そのときに、「本当にわたし自身のやりたいことはどっちなの?」と自分自身に問いかけたときに選んだのが、ずっと夢見ていたアイドルとしての活動でした。まさに、人生一度きりのわたしになるためにアイドルという道を選んで正解だったように、「この気持ちわかるー!!」と思いながら、その部分を受け止めていました。
 

――今もアイドルを続けているように、選んだ道は正解でしたね。

青木あかね  正解でした。アイドル活動やっていて、すごく良かったです。でも、それはbuGGだったからなのかなと感じることも多いです。仲の良いメンバーばかりだし、曲も好きだし、パフォーマンスも格好いいし、この楽しさはbuGGだからこそ続けられていることなのかとも思うように、本当に自分らしくいれる場所を見つけられたなとわたしは思っています。

池田あおい  いつも歌詞の割り振りをしてくださるスタッフさんがいるんですけど。「My Fight Song」は、本当に歌ってる人の気持ちに重なる歌詞を振り分けてくださっているんですね。わたしが歌っているパートの歌詞も全部自分の気持ちに重なるというか、素のわたしの気持ちばかりだから、歌っててすごく感情が入り込みます。ときには泣きそうになるくらい、本当に自分の気持ちと重ねながら歌える曲だと感じています。
  とくに好きなのが、わたしも「他の誰かと比べちゃって落ち込んで」の部分。わたしも他の人たちと比べてしまうことが多ければ、「不器用で泣き虫でダメダメだけど」の歌詞のように、そこにも自分の経験を重ねてしまいます。今でこそ、「わたしはわたしだから」と割り切れるようにもなりましたけど。でも、やっぱし比べちゃう部分は今もあるなと思います。

神崎めい  わたしも、どの歌詞も好きですけど。あえて上げるなら、「今しかない今が~このまま終われない」の1ブロックの歌詞がすごく染みます。buGGは毎日のようにライブ活動を行なえば、一日が過ぎるのもあっと言う間。それくらい毎日楽しいことも、つらいこともと、いろんな感情が心の中にあふれ出るくらいの日々を過ごしています。今は、アイドル活動に期限もなくなりましたけど。それでも、アイドルとして輝ける期間ってけっして無限ではないとも思っているからこそ、先のブロックの歌詞へ触れるたび、もっともっと経験を重ねながら成長し続けなきゃという気持ちが強くなります。
  わたし自身は、buGGがある限りはずっとアイドル活動を続ける気持ちでいます。このメンバーと一緒にいると楽しいし、落ち着くし。まるで我が家のようです。

鈴木媛子  わたし、(掴み取れ)「歌う私だけの歌」という歌詞がめっちゃ好きです。そこのパートを歌えたことも嬉しかったんですけど。わたし自身、音楽や映画を通してその主人公の気持ちへ同化するたびに、その物語の結末に合わせ、自分の中にある負の感情も含め、わたし自身の抱えている気持ちも一緒に消化していけるんですね。「My Fight Song」を書いた作詞家さんの方と同じ経験をわたし自身したわけではないですけど、「My Fight Song」を聴くたびに自分の体験のように感じられるのも、その歌詞がわたしの体験や気持ちとすごく重なっているからだと思うんです。そう思ったということは、わたしに限らず、同じような気持ちになってくれる人たちはたくさんいると思います。
  よく、「これはわたしの歌だ」となることってあるじゃないですか。「My Fight Song」の歌詞が、わたしにとってはそうでした。もちろん、buGGとしてこの思いを届けていけば、みんなを励ますようにと歌っていくし、歌っているんですけど。同時に、わたし自身にも重ねながら歌うことで、気持ちを押してもらえるなとも感じています。わたしは、自分も感じたり思ってることでないと感情を込めて歌いたいとは思えない性格。「My Fight Song」は思いきり気持ちを込めて歌っているように、この歌に見合う自分になっていつも歌っています。

町田つむぎ  「My Fight Song」のABメロには、すごく現実味のある歌詞が書かれているように、わたしはそこが好きな部分。一番で「スマホいっぱいに詰め込んだ嘘」と歌いながら、二番では「ちゃんと笑えてるか不安になるよ」と歌っているように、物語がしっかり連動して記されているところもわたしは好きな部分です。
 

――「スマホいっぱいに詰め込んだ嘘」の部分は、よくわかります。これは、どんな人にも当てはまることですよね。

町田つむぎ  そうだと思います。自分だって、スマホの写真を加工修正することもありますし(笑)。スマホの中でのアイドルとしてのわたしはよく笑っていますけど。でも、普段はそんな笑うこともないですからね。わたし、「人生が楽しい」と思って笑って生きてるわけではないように、そんなわたしの気持ちを歌にもしている「My Fight Song」は、とても自分らしい歌だと感じています。とくにABメロの歌詞は、すごく自分の気持ちと重なる内容ばかり。わたし自身が負の感情に寄り添う曲が好きという理由もありますけど。「My Fight Song」は、ただ負の感情を歌うだけではなく、どんどん気持ちを明るく未来へ向けていく。わたしは、そこにもすごく共感しているから、「My Fight Song」が大好きなんだと思います。

清水凜  わたしは、サビで(追いかけて)と掛け合うように歌うところが好きなんです。あそこを疾走感を覚えながら歌っているととても気持ちが高まっていくから、わたしは好きなところです。
  みんな歌詞について触れているけど、せっかくだからわたしはMVのお話をしたいんですけど。今回のMVは廃墟の中で撮影をしました。前日に降った雨が、そのままスタジオ内へ残っていたように、あの水たまりは演出じゃなくてリアルな姿。部屋中ジメジメしていれば、埃だらけの中で歌い躍れば、撮影中に転んでしまうハプニングもあるなど、みんなの前に新衣装を披露する前の時点で、衣装に穴が空いたり、汚れがいっぱい付いていました(笑)。buGGにとってMVはこれで3本目。最初の2本が明るい場所で、楽しく笑顔で撮影していたからこそ、そことは対極にあるダークな雰囲気を全面に押し出して今回は作りました。メンバーの表情も不鮮明ですけど、ラスサビではみんなの顔も明るく見えるので、そういう作りも面白いなと思っています。ぜひ、MVもご覧になってください。

(後編へ続く)

 

TEXT:長澤智典

 

集合


 

<インフォメーション>


buGG 「My Fight Song」Music Video
https://www.youtube.com/watch?v=0SJnxQIHoLc

 
予測不可能な自由奔放系アイドル
buGG
2ndシングルリリース!!
『My Fight Song』
2021.8.31 On Sale
<価格>¥1,200-(税込) 
<品番> QARF60072
<発売元> 株式会社ロックフィールド
<販売元>コロムビア・マーケティング株式会社

収録曲
M1.My Fight Song
作詞: kiila 作曲:慎之甫
M2. Hi-着火-メッチャ-Ka
作詞: JUN 作曲:慎之甫


【PROFILE】
池田あおい、清水凜、早見玲花、町田つむぎ、鈴木媛子、青木あかね、神崎めい、の7人組アイドルグループ。
月に30本以上ライブに出演しており、パンクサウンドを基調とした楽曲・熱いパフォーマンスを武器に活動中

BuGG Web
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