新たなる展開へ向けての準備期間へ入るためにと、iSPYが白金高輪SELENE b2で『iSPY現体制活動休止ライブ~goodbye hello~』行ったのが2025年2月27日だった。その後、香月まかは・楠城ひめか・瀬乃かなが、立て続けにソロ・コンサートを発表。これは復活へ向けての布石??と思っていたところで発表になったのが、6月7日(日)に恵比寿ガーデンルームで行う単独公演『iSPY♡My New Story〜魔法がかかる、その瞬間に〜』だった。そこには、「新メンバー＆新体制のお披露目もお楽しみに！」の文字が…。3ヶ月強ぶりに、iSPYが動きだす。この日、一体何が起きるのか…。ここへ至るまでの思いも含め、活動再開を目の前にした5人に今の気持ちを伺った。

みんなの期待がさらに高まったうえで、活動再開公演へ繋げていけるのが嬉しいんです。

──活動再開の発表に合わせ、6月7日に恵比寿ガーデンルームで単独公演『iSPY♡My New Story〜魔法がかかる、その瞬間に〜』を行うことを発表しました。まずは、今の心境を聞かせてください。

萩田こころ　2月27日に行った公演のときに、「みんな待っててね」と告げてバイバイをしてから約3ヶ月経ちました。ようやく戻ってこれたといいいますか、みんなへ「ただいま!!」と言えることが今はすごく嬉しいです。活動再開公演を発表したとき、ファンのみなさんから「待ってたよ」や「おめでとう」の声もたくさんいただきましたし、「今から日程を調整するね」や「予定を空けるから」と言ってもらえたことも、私たちの励みになりました。

楠城ひめか  活動休止前の2月27日に行った公演のタイトルが「goodbye hello」でした。あのとき「またね」とグッバイをして、この5人で「ハロー」と戻ってこれるのも嬉しいし、「新メンバー＆新体制のお披露目もお楽しみに！」と告知をしたように、iSPYへ新しいメンバーを迎え入れ、さらに進化した新しい形でみんなへ「ただいま」と言えることも本当に嬉しいんです。わたし、活動休止中は毎日が本当につまんなかったから、ファンのみんなに会えるのが今から本当に楽しみで、 早く6月7日を迎えたいなと心の底から思っています。

──やはり、ライブ活動をやってないと…。

楠城ひめか  なんかひと味足りないなっていうか、色のない生活を送っている気分でした。今は、レッスンを重ねながら徐々に色づきだしているから、日が経つにつれてワクワクが増しています。

三葉みゆ  わたし、活動休止中の期間はメンバーどころか、人と会うことすらほとんどなく、家でずっとゴロゴロしていました。でも最近、活動再開の公演に向けてのレッスンや、いろんな活動を始めたことで、ふたたび外に出る機会が増えてきたのが嬉しいのもありますけど。久しぶりのダンスレッスンのとき、1曲踊っただけでハァハァしていたくらい身体が鈍っていたから、早く活動を再開して、以前のようなコンディションを取り戻したいなというのが今の気持ちです。

──ちょっと休んでいるだけで、そうなってしまうんだ。

三葉みゆ  家でゴロゴロしていたのも理由にありますけど、自分でもびっくりするくらい体力が落ちちゃっていたから、少しずつ運動量を増やしながら、ライブ当日までには以前のような状態に戻さなきゃと思って、今頑張っています(笑)。

瀬乃かな  わたし、iSPYが本当に大好きなんですね。ここへ至るまでにもいろんな歴史を積み重ねてきたし、それらすべてが、わたしにとって「青春の日々」でした。その青春の日々を、また新しい形で過ごせるんだなと思うと素直に嬉しいです。新メンバーを加えて、新体制として今後スタートしていくことも発表できたし、今も新メンバーオーディションを続けているように、さらに新しいメンバーが加わる可能性だってあるかも知れない。活動再開をきっかけに、これまでを受け継ぎながらも、これからiSPYがどんな姿に進化していくのかがとても楽しみだし、応援してくれるみんなと一緒に、また新しい歴史や想い出を増やしていけたらなと思っています。

──瀬乃かなさん、楠城ひめかさん、香月まかはさんの3人は、活動再開前に、それぞれソロ・コンサートも行いましたよね。どうでした、その手応えは?

瀬乃かな  2人もそうだと思いますけど。ソロ・コンサートの場合、セトリも、構成も、ライブ中のMCも全部一人だから、準備も含めて大変さもありましたけど。iSPYのライブとは違う、「その人らしい色を持ったライブ」を3人とも出来たなと思います。iSPYとしての活動再開の前に、改めて自分の色を確認できたのが良かったし、ファンの方々にも久しぶりにお会いし、一緒に活動再開に向けて志気を高めていけたから、すごくいい機会を設けていただけたなとわたしは感じていました。

──久しぶりのステージの手応えや感触はどうでした?

瀬乃かな  自分で驚いたのが、リハーサルで久しぶりにマイクを持ったら、マイクの持ち方を忘れていたこと。わたし、自分なりのマイクの持ち方ってあるんですね。その持ち方を一瞬忘れてしまったくらい、「これが久しぶりにステージに立つ感覚なんだ」と感じました。と言っても、活動休止から3ヶ月も経ってないんですけどね(笑)。でも、ステージに立ったら、いつもの感覚を思い出していましたし、興奮もしましたけど。久しぶりに緊張感も覚えていたように、改めて「ステージに立つってこういう気持ちなんだなぁ」というのを思い返す良い機会にもなりました。 

楠城ひめか  わたしもソロ・コンサートをやったときは、「ただいまー!!」という気持ちが大きかったし、ファンのみんなから「待ってたよ」と言われたのもすごく印象に残っています。わたしも久しぶりのライブということで、すごく緊張はしてました。わたしの公演では(香月)まかはがゲストで出演くれました。だから、楽屋ではまかはがずっと一緒にいたから安心感はありましたけど。それでも、久しぶりのライブ。しかもソロ・コンサートという不安や緊張から、楽屋では、まかはにずっと抱きついていました。ただ、この緊張感を思い出せたことで、改めて「また、ステージに立てるんだ」というドキドキとワクワクも感じていたことは、すごく良かったなと思います。

──当日は…。

楠城ひめか  ご飯が喉を通らないくらい、朝からずっと緊張していました。だけど、いざステージに立ったら、みんながすごく大きな声を出してくれたし、めっちゃ温かい雰囲気だったから、「みんな待っててくれてたんだぁ」と思える本当に幸せな時間と空間を味わうことが出来ました。だからこそ今は、この手応えを胸に、新たな自分になって6月7日を迎えたい気持ちでいます。

──まかはさん、先に、ここへ至るまでの日々の気持ちから聞かせてください。

香月まかは  わたし、活動をお休みしている期間の中で思ったのが、「アイドルをしてないと、わたしらしくいれない」ことでした。わたしも活動休止中は、家からもあまり出ないし、人とコミュニケーションを取る機会もない毎日でした。ほんと「アイドルをしてないと、自分は何も出来ないんだなぁ」と思ったし、アイドルとして活動していくことが自分にとって何よりも大事なことなんだと改めて気づく機会にもなりました。だからこそ、こうやって「活動を再開するよ!!」と言えることがすごく嬉しいです。
  ソロ・コンサートについてですが、3人の中では、わたしが先陣を切って行いました。ただ、急に決まったから、「えっ、どうしよう」と不安や緊張をずっと抱えていましたけど。自分の好きな曲など、わたしの色を出せるセットリストを組めたことで、改めて自分の色を確認出来たのは嬉しかったです。でも一番は、ファンのみんなから「待ってたよ」「やっと会えたね」とたくさん言ってもらえたこと。改めて、自分はこんなにも愛されているんだと実感出来ました。個人的には、すごく楽しめたソロ・コンサートだったから、また機会をいただけるなら、「もう一回ソロ・コンサートをやってみたいな」という欲が出たくらい、とても良い刺激になりました。

三葉みゆ  今回、iSPYの活動開催に先駆けて3人がソロ・コンサートを開催したことで、SNS上にも「やっぱりiSPYが好き」「早くiSPYのライブを観たい」という書き込みも多くありました。それくらい、ファンのみんなのiSPYの活動再開ライブへの期待が高まったから、すごく良い機会になったなと思っています。みんなの期待がさらに高まったうえで活動再開公演へ繋げていけるのが、何よりも嬉しいです。

iSPYとはまた別の場所で、自分の未来を見てみたいなと思ったことが卒業を決めた理由になります。

──みなさんも今、活動再開へ向けての期待が高まっている状態ですよね。

萩田こころ　今、活動再開に向けていろいろと準備を行えば、新体制に向け、新メンバーを加えてのレッスンも行っているから、早く新体制として動き出したいし、これからへ向けての期待がどんどん高まっているのが現状です。

──今も、新メンバーオーディションを継続しているように、以前から新しい仲間を迎え入れたい気持ちは強かったのでしょうか。

萩田こころ　5人体制になって以降、その気持ちはずっとありました。

三葉みゆ  iSPYは、6人編成でスタートしています。一番多いときは8人編成で活動を行えば、7人編成でしばらく活動を続けてきました。5人編成になったのは、川崎クラブチッタで3周年公演を行い、宮田くるみと夏川みずきが卒業してからになります。5人編成は、デビュー以降最小の編成になります。5人で活動を続けながら、しっかりとiSPYとしての基盤を作ってきましたけど。それでも、もうちょっと人数がいたほうがiSPYとしての魅力もそうだし、楽曲の色もより際立たせられるなと思い、それで新体制へ向けてのオーディションを開催したし、今も、良いメンバーがいたら迎え入れたいと思っています。
  まかはを新メンバーへ迎え入れたのも、当時、行った新メンバーオーディションを通してでした。あのときも、「いい子がいれば複数人迎えいれたいな」と思っていましたけど。誰でもいいわけではなく、本当に「この子となら」と思える子でないと、そこは妥協したくありませんでした。そのときは、まかはがひと際輝いていたからこそ、まかはのみ加わる形になりましたし、結果的に7人のiSPYというベストな形を作ることが出来ました。今もそうですが、私たちは本当に一緒にやりたいと思う子がいるなら、人数にこだわることなく迎え入れたい気持ちを持っています。

──これから新メンバーを迎え入れることも決まっていますが、同時に、ひめかさんの卒業も発表になりました。卒業を決めたのは、新たに自分の道を築こうとしてのこと?

楠城ひめか  そうです。iSPYとはまた別の場所で、自分の未来を見てみたいなと思ったことが卒業を決めた理由になります。iSPYは、わたしが卒業して以降も絶対に良いグループとして成長していくと思えるからこそ、今度は、外から成長を見続けたいなと思っています。もちろん、卒業の日まではiSPYの一員として全力で活動を続けます。

新曲では、今までのiSPYにはなかった「ちょっとかわいいiSPY」を見れると思います。

──この記事が出る頃には、6月7日の公演も目の前かと思います。現状語れる範囲で構いません。どんなライブになりそうですか？ 

萩田こころ  結成からズーッと駆け続けてきた中、約３ヶ月でしたけど、初めてグループの活動を止めました。でも、その期間があったことで、改めてそれぞれがiSPYへ向き合う機会にもなれば、グループを取り巻く環境も変わったことで、新しいiSPYを出せる環境をより整えられたなとも感じています。6月7日に恵比寿ガーデンルームで行う単独公演『iSPY♡My New Story〜魔法がかかる、その瞬間に〜』では、いろんな意味で新しいiSPYを見れると思います。この日は、新曲も披露します。この曲では、今までのiSPYにはなかった「ちょっとかわいいiSPY」を見れると思います。でも一番は、iSPYの未来が楽しみになるライブになりますし、私たちもそうしていきたいです。

──新メンバーの加入が発表になっていますが、どんな子が入ってくるのか教えてもらえたら嬉しいです。

萩田こころ　かわいくて、フレッシュな風がグループ内に吹きそうな感じがしています。

楠城ひめか　『iSPY♡My New Story〜魔法がかかる、その瞬間に〜』公演の見どころは、かわいい感じの、新しいiSPYも見れるところです。今後に向けても、グループ内に新しい風を吹かせる子が入ってくるから、活動再開以降、新体制として始まっていくiSPYを楽しみにしていただけたらなと思います。

三葉みゆ  2月27日に行った活動休止前最後のライブでは、「今のiSPYを出し切る」思いを胸に、5人のiSPYとして、あの時点での集大成となるライブを行いました。そのうえで、「また戻ってくるからね」と言ってお休みに入りました。その間、ファンの人たちはどんな形で戻ってくるのか、きっと不安もあったと思います。でも、ふたたび5人で、しかも新曲も引っ提げて戻ってこれるのがすごく嬉しいですし、新メンバーを迎え入れて新体制になることも決まっているからこそ、ファンの人たちにも、当日は笑顔で「戻ってきたよ」と言いたいし、iSPYの未来が明るく見える、これからのiSPYに期待したくなるライブにしたいなと思っています。すでに、活動再開後もいろんなイベントへの出演も決定しています。新メンバーになる子も今、iSPYの曲をどんどん覚えている最中だし、新体制としてお披露目して以降も、その子の成長も含め、進化していくiSPYの姿を見せていけそうだから、成長していくその過程へファンのみなさんも一緒に参加し、その姿を見続けてもらえたら嬉しいです。

瀬乃かな  2月27日に行った公演に付けたタイトルが「goodbye hello」でした。今回の活動再開公演に付けたタイトルが「My New Story〜魔法がかかる、その瞬間に〜」になります。「新しい私たちの物語が始まる」と名付けたように、以前のiSPYが活動を再開したのではなく、今までにあったiSPYらしさも継続しつつ、新たな形や空気感、良い意味で変化した姿など、ファンの人たちにもそれを感じてもらえる、未来に向けた新しいiSPYをお見せ出来たらなと思っていますし、ここからまた新たなiSPYの物語を作っていきたいです。そのためにも、精一杯頑張ります。

──どんな魔法をかけてくれるのかも含めてね。

瀬乃かな  そうですね。もちろん、これまでの5人で培ってきた色もありますけど。新メンバーを迎え入れることで、新たに見えてくるiSPYの色も、新体制が始まったら出て来ると思います。私たちにどんな魔法がかかるのか。私たちが、みなさんにどんな魔法をかけていくのか。そこは楽しみにしていてください。

香月まかは  最近、知り合いの子たちに「iSPYってお姉さんグループだね」と言われることも増えてきました。でも、新メンバーの加入が、iSPYにフレッシュな風を吹かせているのを、一緒にレッスンをしている中で私たち自身が感じています。新体制がお披露目になったとき、きっとみなさんも、iSPYの印象が良い意味で変わると言いますか、iSPYらしさを残しつつも、「iSPYはこう変わったんだ」と、これからのiSPYの未来はもちろん。「これからもiSPYのライブを追いかけたい」と思えるグループに感じていただけると思います。その先駆けとなる公演に、この日もしていきたいです。個人的には、後輩が生まれたから、自分も引っ張っていける立場として成長しなきゃと思っていますし、グループ自体をもっともっと大きくしていける存在としても成長していかなきゃと感じています。

──最後に改めて、単独公演『iSPY♡My New Story〜魔法がかかる、その瞬間に〜』を含め、今後のiSPYについての思いを語っていただけますか。

三葉みゆ　約3ヶ月ぶりにiSPYが始動します。久しぶりにステージに帰ってくる緊張感と高揚感、そして新メンバーを迎えて、これから新体制として走り出す期待感と、今はいろんな気持ちが巡っています。新メンバーのオーディションは今も継続して行っているから、今後また新たなメンバーが入ってくる可能性もあります。これから先どんどん変化していくiSPYですが、その変化を進化に変えながら、どんどんステップアップしていきたいなと思っています。これからのiSPYに期待していてください。

TEXT:長澤智典