そこのコンビニでは、たびたび「ミミガーが消える事件」が起きてます。

　9月21日にシングル「誕生前夜」を発売する、関西の爆弾小娘集団ことLily of the valley。彼女たちに、新作についての魅力をがっつり伺いました。その模様を3回に分けてレポート。第2回目は、「「誕生前夜」のC/Wへ収録した曲たちについて」を中心にお届けします。

(1回目は、こちらから)

 

ライブ中は、メンバーたちみんな「rain melody」を感情移入した表情で歌っているので、そこにも注目して観てください。

――「誕生前夜」は、ライブでも熱狂を作り上げる、Lily of the valleyの新しいキラーチューンになりましたね。

西村津希乃  最近のリリイベは、一番最初に「誕生前夜」を歌って、そっからドカーンと盛り上がりを作っていく感じでやってます。そのあとに新曲「rain melody」のようなしんみりとした曲を入れて、じっくり聞かせたり。今回増えた新曲が、これまでのライブの流れにも、いい表情をつけてくれてます。

尾野寺みさ  C/Wに入れた曲調が、「誕生前夜」とは違う表情だから、それがライブの流れの中へいいアクセントをつけてくれたからね。
 

――ここからは、C/Wに収録した曲たちの魅力を教えてもらおうかな。まずは、A/B/C-TYPEすべてに共通したC/Wナンバーになる「rain melody」からお願いします。

宮丸くるみ　「誕生前夜」とは間逆のバラードナンバーになります。歌詞の内容も、歌のメロディーも、これまでの私たちにはない色といいますか。今まで、本格的なバラードに挑戦したことがなかったように、歌うのは難しかったですけど、良いチャレンジになりました。この曲をライブで歌うときは傘を使っているので、その傘の使い方も含め、「rain melody」を歌うときのパフォーマンスにも注目していただけたら嬉しいです。

尾野寺みさ　傘の振り付けのアイデアは私たちの提案だったんですけど。「rain melody」の振りつけを作るうえで、まずは自分たちから「こういうのはどうですか?」とアイデアを出し、それも取り入れてくださったうえで、振付師の方に振りを作っていただきました。
 

――バラードを歌うとき、気持ちはめっちゃ入り込みます?

尾野寺みさ  めっちゃ気持ちは入り込みます。

宮丸くるみ  気持ちが入り込むのは、もちろん。女の子の気持ちをここまで歌った歌詞は初めてだったから、すっごい感情移入しながら歌えました。ライブ中は、メンバーみんな感情移入した表情で歌っているので、そこにも注目して観てください。

 

わちゃわちゃうるさい関西人5人が集まった姿を、「リリバリダ」からぜひ感じてください。

――A-TYPEには、「リリバリダ」を収録しています。

宮丸くるみ　「リリバリダ」は、普段のわたしたちのわちゃわちゃした姿をそのまんま詰め込んだ歌。振り付けでも、いつものわちゃわちゃした感じを出しているように、わちゃわちゃうるさい関西人5人が集まった姿を、この歌からぜひ感じてください。
 

――ということは、メンバーらしさが…。

沢村りさ  めちゃめちゃ見えてきます。

宮丸くるみ  曲名どおり、「リリバリ、だ!!」って感じがするはずです。

尾野寺みさ  この曲を歌うときに、わたしが「私たちがLily of the valley、リ・リ・バ・リ・だっ!!」と言ってポーズを決めるんですけど。曲振りをするたびになぜかアウェー感を覚えてしまうから、言っててなんか恥ずかしいです。

沢村りさ  とくにMC後、この曲に入るときは、そんな空気もあるよね。

 

「誕生前夜」と同じく、「fighting flag」でも津希乃と咲莉愛にラップパートを任せていただきました。

――B-TYPEのC/Wには、「fighting flag」を収録しています。こちらの曲にも、ラップが登場しますよね。

夏目咲莉愛  「誕生前夜」と同じく、「fighting flag」でも津希乃と咲莉愛にラップパートを任せていただきました。こちらでは、「誕生前夜」とは雰囲気の違った、格好いいラップを2人とも見せています。

西村津希乃  「fighting flag」は応援ソングに近い歌。振り付けも、みんなで手を上げたり、大きく手を開いたりと、みんなが真似しやすい要素も多いから、ライブでは一緒に盛り上がってほしいです。
 

――Lily of the valleyの中、この2人がラップパートの担当…という感じじゃない?

西村津希乃  どうだろう?でも、ラップはやりたいです。

夏目咲莉愛  また一緒にラップをやりたいよね。
 

――そうなると、りささんの立場が…。

宮丸くるみ  でも、ラップに興味は??

沢村りさ  興味はないです(笑)。でも、やってみたいです(笑)。

 

「生誕・再」は、「誕生前夜」のアンサーソング。

――C-TYPEのC/Wには、「生誕・再」を収録しています。

沢村りさ  「生誕・再」は、「誕生前夜」のアンサーソングになっています。ライブでも、「誕生前夜」から「生誕・再」という流れでライブをやることがあるんですけど、そのときの盛り上がりがすごいんです。「生誕・再」の振り付けはけっこう真似しやすいこともあって、ファンの方々も、ライブで歌うたびにめっちゃ盛り上がってくれます。

西村津希乃  「誕生前夜」もめっちゃアップテンポの曲だから、ライブでの盛り上がりはすごいよね。振り付けも、「生誕・再」の最初と最後が同じだし、「誕生前夜」の終わりの振り付けと「生誕・再」の最初の振り付けが繋がっているから、一緒にやると本当に綺麗な流れになるんですね。この2曲に関しては、ずっとリピートして歌い躍れそう。それ、やったことないから、一度やってみたいです。
 

――それをやると、テンションがズーッとアガりっぱなしになってしまうんじゃない?

西村津希乃  それでも、やってみたいです!!

 

自分の中で「これが足りナイ」「これじゃもの足りナイ」こととは…。

――「誕生前夜」の歌詞の中、みなさん「ナイナイナイ」と連呼しています。それぞれ、自分の中で「これが足りナイ」「これじゃもの足りナイ」ことがあったら教えてください。ふたたび、咲莉愛さんからいきましょうか。

夏目咲莉愛　わたしは身長です。最近、ちょっと睡眠が足りてないのか、なかなか身長が伸びないんです。

尾野寺みさ　今、何cmか言っといたほうがいいよ。

夏目咲莉愛  146cmです。

尾野寺みさ  グループの中で一番身長が低いのに、並びでは一番身長の高いくるみの隣にいるんですよ。

夏目咲莉愛  完全に頭一個分の身長差があるからね。

夏目咲莉愛  最近、いろいろやることが多く、睡眠が足りなくて。だから身長が伸びないんだと思うんです。

宮丸くるみ  この間、三つ折りで畳んであった布団にもぐり込んで、そのまんま寝てたんですよ。

夏目咲莉愛  あのときは、布団を広げるのもきついくらい疲れてて、ちょっと仮眠を…と思って、布団に挟まるようにして目をつぶってたら、身体が限界だったのか、そのまま寝ちゃってました(笑)。

尾野寺みさ  この間も、けっこう激しめにダンスレッスンをやったことで、みんな筋肉痛になっていたんですね。そうしたら一人だけ「今、膝がすっごく痛いねん。これって成長痛かも」って騒いでるんです。だから、「みんな筋肉痛やって」と説明したのに、「いや、これは成長痛だ」と主張してたかちらね。

夏目咲莉愛  「この痛みを超えると、身長が伸びるんや」と本気で思ってたのに、みんなと同じ筋肉痛とむくみでした(笑)。
 

――そうやって前向きに受け止める姿勢がいいよね。

夏目咲莉愛  身長に関しては、何事もポジティブに受け止めてます。
 

――もの足りナイものもあったら、お願いします。

夏目咲莉愛  ミミガーです。
 

――えっ??

尾野寺みさ  今、住んでる寮のすぐ近くのコンビニのお摘みコーナーにミミガーが売ってるんですけど。なぜか、そこのコンビニは、いっつもミミガーが売り切れてるんです。理由は、この子(夏目咲莉愛)が買い占めるから(笑)。

夏目咲莉愛  わたしがミミガーを買い占めるから、そこのコンビニでは、たびたび「ミミガーが消える事件」が起きてます。
 

――ミミガー好きって、渋くない??

宮丸くるみ  この間なんか、ミミガーと砂肝の胡椒焼きを並べて、「これが晩御飯」と美味しそうに食べてたもんね。
 

――それ、完全におっさんの晩酌ですよ。

夏目咲莉愛  でも、わたしが飲んでるのはお水ですから。

（３回目へ続く）

 

TEXT:長澤智典