FEATURE

2020.12.29
寺嶋由芙

寺嶋由芙 NEWシングル&アーティストブック発売記念インタビュー「どんどん新しいゆっふぃーを見せていきたいです!!」後編

世の中のあり方が変わった2020年。寺嶋由芙も、前所属事務所を退所し環境が大きく変わった。そんな中、新たな試みへ進もうとする彼女へ、NEWシングルの制作秘話や1stアーティストブックへの想いを語ってもらった。

後編は、1stアーティストブックの内容とともに込められた想い、そして2021年に向けた抱負も聞いた。

前編はこちら

手に取った人たちに、ゆっふぃーを知ってもらいたい

 

 

ーー続いて、1stアーティストブック『まじめ』についてですが、これを出そうと思ったきっかけはなんだったのですか?

 

寺嶋:前の事務所を卒業するタイミングで、お声がけいただきました。新しい環境に身を置く時だったので、今までやったことなかったので、チャレンジしようかなと思いました。

 

ーーこれは写真集じゃなくてアーティストブックなんですね。

 

寺嶋:はい。読み物が多いと、うちのオタクが喜ぶかなと思って。

 

ーー(笑)

 

寺嶋:写真集だと思って手に取った人たちに、ゆっふぃーを知ってもらいたいのもあります。どんなふうにアイドル活動してる子なのかとか、どんなこと考えてやってきたのかっていうことを知ってもらい。生意気かもしれませんが、アイドルっていう仕事はどういう仕事なのかみたいなことが、ちょっと示せたらいいなって思ってます。

 

ーー読み応えありそうですね。

 

寺嶋:自分の生い立ちから振り返るロングインタビューもあり、対談も大森靖子さん、ふなっしー、トミヤマユキコ先生っていうお三方にお願いをしました。

 

ーーふなっしーと対談が気になります(笑)。

 

寺嶋:めちゃくちゃかわいかったです。私のこのキャラクター好きを語るには、キャラクターの人に来てもらうべきだと思って、しゃべれるキャラクターといえば、やっぱり、ふなっしーだろうっていうことでお願いしました。お互い千葉県出身なので、実は同郷なんですよ。

 

ーートミヤマさんとの対談はどういう感じだったんですか?

 

寺嶋:私が早稲田の学生だったときに、トミヤマ先生の講義をたまたま受講してて、その講義が、女性の働き方を少女漫画から読み解くみたいな講義だったんです。それを受けてるときに、ちょうどアイドルを始めてた頃で、私がやってるこのアイドル活動は、どう仕事にできるんだろうか悩んでる時期だったんです。なので、仕事にするためにしなきゃいけないこと、やめなきゃいけないことみたいなのが、その講義のおかげですごく見えて、ソロアイドルになるのに背中押してくれました。そういう自分のターニングポイントを作ってくれた方なので、トミヤマ先生にはぜひということでお願いしました。

 

ーーでは大森靖子さんとは?

 

寺嶋:同世代の女性として、こういう表に出てる仕事を続けていく心構えなどを話しました。普段の配信で私が一人でゆるゆるしゃべってるよりは真面目に語ってます。

 

ーーそして、卒論を載せてるんですよね。

 

寺嶋:そうなんです!ついに日の目を見てうれしいです。4万5000字近くあるんです。私は、文学部だったので4万字以上書くのが卒業の条件だったのです。だから決して私が勝手に長くしたわけではないんです。「ゆるキャラとアイドルについて」の卒論なんですけど、あれを書いたことによって、その後の仕事が見えて、今の自分につながりました。自分の中ではいろんなことを整理して、未来につなげられる卒論だったので、それを世に出せるのはうれしいし、オタクの皆さんも読みたいって前から言ってくれてたので、やっと見せてあげられてうれしいです。ただ、だいぶ時間が経ってるので古く感じる部分もあるかもしれませんが、あのときにやり遂げたものが世に出るのはうれしいです。

 

ーーアーティストブックを発売するにあたり卒論を読み返したと思いますが。

 

寺嶋:はい。ここまで一生懸命に4万5000字も、ゆるキャラとアイドルのこと書く人なら、そりゃ今もやってるなって思いました(笑)。数年前なので、ちょっと記憶は薄れてたんですけど、いざ読み返したら、こんなに一生懸命書いてたのかって、ちょっとびっくりしたし、書いていたことが今にもつながっててよかったな。このときの私が報われたな。と思いました。

 

ーー全曲レビューも収録されていますね。

 

寺嶋:はい。音楽プロデューサーの加茂啓太郎さんが、私の今までのほぼ全曲をレビューしてくれてます。

 

ーーすごい。

 

寺嶋:すごいです。でも多分、皆さんが思ってる楽曲レビューとちょっと違う気がします(笑)。

 

ーー加茂さんならでは、ということですか?

 

寺嶋:加茂さん節が炸裂してるので、加茂さんファンの皆さんにも、ぜひ読んで欲しいです。

 

ーーとても、内容が気になります。

 

寺嶋:加茂さんって、すごい方なんですけど。全然、偉ぶらないし、私に初めて会ったときも「いや僕なんか、でんぱ組.incとか好きだから、アイドルやりたいんだ。」って、氣志團やりましたとか、ナンバーガールやりましたとか、そういう感じで言わない人なんですよ。だから本当にゆるキャラかなって思っちゃいがちなんですけど、実はすごく知識もキャリアもある方だから、そういう方がデビューからずっと付き合ってくださってるんだというありがたみも改めて感じたし、加茂さんの変わらなさがすごいと思います。今回の山川さんと私をくっつけようってアイデアもそうですし、常に新しくやりたいことを持ってる人で、作ってきたものへの愛情もある人だから、全曲レビューも、その時々の思い出話だったりとか、こういう意図でこの曲を作りましたみたいな、加茂さんの頭の中がのぞけるので、すごく面白い内容になってます。

 

ーー寺嶋さん自身も読んでみて新しい発見はありましたか?

 

寺嶋:私が、知らないところでこんなことが起きていたのかみたいな裏話も書いてあったので、私自身も面白く読みました。

 

ちゃんと時代に合わせてアップデートしながら、古き良きアイドルを続けていきたいです。

 

 

ーー表紙のインパクトもすごいですよね。

 

寺嶋:きゃー、お恥ずかしい。あんまり、こういう露出多めのことをせずにいたというか、しないタイプだと思われていたと思うので、これはこれで「新しいゆっふぃー」ですね。

 

ーー水着やランジェリーは、挑戦したい気持ちはもともとあったのですか?

 

寺嶋:ありました。アイドルって、そういうことをやるものだと思ってました。アイドルとしてやれてなかったことは何かなっていうと、ビジュアル面は残せてないものが多いと思ったので、写真集的なものが作れたらすごいうれしいなっていうのを思いましたね。

 

ーー寺嶋さんの中には、アイドルとしてはやるべきことみたいにあったってことですね?

 

寺嶋:そうですね。あんまり、意を決して”ついに寺嶋由芙が脱ぎます”みたいな気持ちはなくて、やってなかったアイドルっぽいこと何かなって探したときに、今、乃木坂さんやハロプロさんは、すごくきれいな写真をいっぱい撮られてるので、そういうの私もやりたいみたいな。そういう気持ちです。

 

—先行カットで公開されましたギャルも衝撃でした。

 

寺嶋:ギャルになりたいって自分で言いました。イメージとしては、「GALS!」っていう漫画が、私が小学生の頃に流行ったんですけど、ギャルが渋谷でイケてる青春ライフを送る漫画で、それみたいな感じの女の子にすごい憧れてて、自分は絶対やれないタイプだからこそ、やりたいって言いました。

今どきの女の子たちが見ても、かわいいって思ってくれるようなギャルを目指そうって、そういう感じに仕上げていただきました。

 

ーー渋谷109の雰囲気を感じますね。

 

寺嶋:うれしい。憧れの109。千葉県民の憧れ。竹下通りと109に憧れてました。

 

ーー他に挑戦されたビジュアルは、ありますか?

 

寺嶋:他は、クールで笑ってないショットがあったり、黒を着たりしてます。

 

ーー今までの寺嶋さんにはないイメージですね。

 

寺嶋:自分では着たことないタイプの服なので、おズボンもそんなに履かないので。

 

ーー表紙のビジュアルについて、どうして、このイメージになったんですか?

 

寺嶋:大人っぽくなりたかったのです。アイドルは、もちろんずっと続けていきたいし、ゆっふぃーをやっていきたいです。だからといって、じゃあ、2010年のときのゆっふぃーのままではなく、ちゃんと時代に合わせてアップデートしながら、古き良きアイドルを続けていきたいので、ビジュアルも今までとは違うけど、でもだからといって、じゃあ表紙を黒のクール系の服にしちゃったら違うんですよ。本当に絶妙な新しいゆっふぃー感っていうのをお見せするときに、この写真はすごく今の気持ちに合ってました。今までのオタクにはもちろん喜んでもらいたいし、喜んでもらえるものができた思ってますが、この表紙に惹かれて新規の方が買ってくれるといいなっと思ってます。

 

ーーでは、今後に向けての目標や、来年の抱負などを聞かせてください。

 

寺嶋:2021年は、もうちょっとオタクに会えるといいな。今年は本当に会えなかったので、でもそんな中だからこそ、うちのオタクは本当に立派だなって思うことが多くて、それはオタクとしてのオタ活への姿勢もそうだけど、こんな時期でも腐らず楽しげに乗り切ってくれたり、私やスタッフさんや他のオタクを心配する優しさだったりとか、人としてすごく素敵な人たちが多いなと思ったので、その人たちにちゃんと恩返しをする2021年にしたいです。顔を見て恩返しに行ける2021年になるといいなと思ってます。水着もランジェリーもやって怖いものはないので、どんどん新しいゆっふぃーを見せていきたいなと思います!!

あとは、景気良く、縁起がいいことをいっぱいやりたいです。元気が出ることをたくさんやりたいです!

 

 

<インフォメーション>

13th シングル

「みんな迷子 / あたらしいわたし」

2020年12月16日発売

初回限定版

≪初回限定盤≫
TECI-756(TEBI-30632)
POS:4988004159473
価格:2,727円+税

[CD]
M1:みんな迷子 作詞:松井五郎、作曲:山川恵津子
M2:あたらしいわたし 作詞:加藤千恵、作曲:宮野弦士
M3:わたしを旅行につれてって “Yufu Terashima Acoustic Live〜推しは秋色〜” Ver.
M4:君も好きだったんだね、夏 “Yufu Terashima Acoustic Live〜推しは秋色〜” Ver.
M5:101回目のファーストキス “Yufu Terashima Acoustic Live〜推しは秋色〜” Ver.
M6:天使のテレパシー “Yufu Terashima Acoustic Live〜推しは秋色〜” Ver.

[DVD]
『みんな迷子』MV&MVメイキング

 

通常盤

≪通常盤≫
TECI-757
POS:4988004159480
価格:1,364円+税

[CD]
M1:みんな迷子 作詞:松井五郎、作曲:山川恵津子
M2:あたらしいわたし 作詞:加藤千恵、作曲:宮野弦士
M3:みんな迷子 -Off Vocal-
M4:あたらしいわたし -Off Vocal-
M5:わたしになる “Yufu Terashima Acoustic Live〜推しは秋色〜” Ver.


みんな迷子 (Official Music Video)

 

あたらしいわたし(Official Music Video)


 
まじめ

寺嶋由芙 1st アーティストブック

「まじめ」

2020年12月19日発売
撮影:勝岡ももこ、サトウノブタカ(五十音順)
価格:3,000円+税
発売元:株式会社blueprint

 

寺嶋由芙

公式サイト:
http://yufuterashima.com/

公式Twitter:
https://twitter.com/yufu_0708

公式LINE:
https://line.me/ti/p/%40terashimayufu

公式Instagram:
https://www.instagram.com/yufu_terashima/

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