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合い(愛)言葉は、「yeah yeah yeah yeah yeah」! d-girls インタビュー

喜屋武里奈の復帰により新体制になったd-girlsが、最新シングル『Harmony』をリリースした。5月18日には,WARP SHINJUKUでd-girls 11周年記念単独公演も決定。新たなフィールドへ踏み出したd-girlsのメンバーたちに、今の心境を伺った。
次の展開をどうしようと試行錯誤していたときに、ロックフィールドの方に声をかけていただけたことは、d-girlsにとっても大きな転機へ繋がりました。
──ロックフィールドからのCDリリースは、d-girlsにとっても新たな展開を描くうえで、良いきっかけになりましたね。
瀬戸千花 グループ自体の動きも、着実に変わってきています。
崎山サラ グループとしても、今、一番アクティブに動いています。
──インストアやフリースペースでのライブなど、リリースイベントもかなりの本数やっていますよね。
杉本よしみ もうヘトヘトです(笑)。ただ、テンションはずっと上がっています。
瀬戸千花 これまでもd-girlsは、自分たちで積極的に仕掛けたい思いから、『natural』のリリース時にはクラウドファンディングを企画。MVを作ってプロモーションに動くなど、自分たちなりに出来ることをやってきましたけど。望む以上の展開を描くうえでは、どうしても私たちだけのやり方では難しさを感じていました。それでも、10周年公演をZepp Shinjukuで仕掛けたりなどやってきたのですが、次の展開をどうしようと試行錯誤していたときに、ロックフィールドの方に声をかけていただけたことは、d-girlsにとって大きな転機へと繋がりました。今回の『Harmony』は、ロックフィールドさんと一緒に仕掛けてくうえでの顔となる楽曲として誕生しています。
──Zepp Shinjukuでのワンマン公演を行ったのが、確か…。
瀬戸千花 2023年10月になります。じつはZepp Shinjuku公演も、やるか、辞めておくか迷っていた時期もありました。というのも、d-girlsはもともと目指していた場所があり、そこを超えた場所でのワンマン公演を成功させることを、活動へ向き合う糧や力にしてきました。
杉本よしみ もともとd-girlsは、わたしがその前に所属をしていたd-tranceというグループのときに、Shibuya O-EAST公演まで上り詰めながらも、解散。その後、プロデューサーと一緒に「d-tranceを超える活動の出来るグループにしよう」と立ち上げたグループでした。d-girlsは、2017年にO-EAST(当時はTSUTAYA O-EAST)公演を行い、当初の目的だったO-EAST公演を達成。更に2018年にはマイナビBLITZ赤坂、2019年にはLIQUIDROOMでの単独公演を実現、そこを超える場所として掲げた目標が、Zepp Hallでワンマン公演を行うことでした。
瀬戸千花 その目的をずっと持ちながら活動を続け、いざ、O-EASTの次はZepp Hallへ…となったとき、メンバーの中に、「Zepp Hallを終えた後、次はどこを目指せば良いのか」が見えなくなっていました。ならば、モチベーションを維持するためにも、Zepp Hallへ進むのは先にしておこうという選択肢も出ましたけど。10周年という区切りの良いタイミングで、d-girlsはZepp Shinjuku公演を行いました。それをやったことで、2024年度…つまり昨年は、次へ向かうモチベーションをどうしようかと、プロデューサーを含め、みんなで模索し続けていたのも事実です。そのタイミングでロックフィールドさんからリリースの声をかけていただけたことで、今の新たな展開へ繋がるきっかけをいただけました。
──よしみさん自身、Zepp Hallは求めていた場所だったわけですよね。
杉本よしみ わたしが以前に活動をしていたd-tranceが最大規模として行ったワンマン公演の会場がShibuya O-EASTでした。そこまで駆け上がりながらも、グループは解散してしまいました。だからこそ、d-tranceを超える活動をするグループにしようと、d-tranceのプロデューサーだったdenchuさんと一緒にd-girlsを立ち上げたわけですけど。当初に目標にしていたSpotify O-EAST公演は、無事に達成。それを超える場所として、メンバーだけではなく、ファンの人たちもわかりやすく目標にしていける会場がZepp Hallでした。そこからZepp Hallを目指し始めたわけですが、Zepp Hallから先のことが具体的に見えにくかったのも事実です。
──よしみさん個人で言えば、アイドル活動20周年という目標もありますよね。まだまだ現役バリバリで活動をしていくべき人ですし。
杉本よしみ まぁ、少しずつ老いは感じていますけどね(笑)。d-girlsは、間もなく12周年目を迎えますけど。わたし自身のアイドル活動歴を数えたら、あと2年半で20周年。そんな遠くない時期に来ているからこそ、個人的に今は、20周年を迎えることをモチベーションに頑張っていきたいなと思って活動をしています。
──かつてのオリジナルメンバーだった、喜屋武さんも復帰しましたからね。
喜屋武里奈 本格的な復帰は7年半ぶりになります。病気の治療のために、わたしは一度d-girlsを卒業しています。そこから徐々に体調を整えつつ、これまでもゲストメンバーとして何度かd-girlsのライブには参加してきました。今も体調と相談のうえでの活動ですが、やはりゲスト参加とメンバーとしての復帰ではぜんぜん違うなと感じています。
──その違いが気になります。
喜屋武里奈 まだメンバーで活動をしていた7年半前頃までのわたしは、「ライブが楽しい、いえーい!!」という気持ちを優先に、はちゃめちゃな活動をしていました。もちろん今も、「ライブが楽しい、いえーい!!」の気持ちもありつつですが、メンバーも、グループもいろんな経験や年月を重ねてきたことから、楽しいだけではなく、魅せるクオリティをとても大切に表現しています。そのレベルにわたしも並んで表現する以上、どうクオリティを上げていくかで必死のところはあります。
──表現レベルを含めたクオリティの高さという面では、サラさんの表現力や存在感もグーンと上がってきたし、今ではd-girlsを語るうえで欠かせないメンバーに成長しました。
崎山サラ 振り返ってみると、わたしの場合、グループとして活動をしていくのが厳しいコロナ禍の時期に、歌やパフォーマンス面を含め、いろいろ鍛えられたことでスキルアップに繋がったなとも感じています。
あれからもう3ヶ月近く経つんですけど、まだ1ヶ月くらいしか経ってない感覚のように、ここまで一気に駆け抜けてきました。
──喜屋武さんの復帰も含めた新しいd-girlsとしてスタートを切る時期に、こうやって新たな環境でリリース展開が出来た。ほんと、良いタイミングだったんでしょうね。
崎山サラ 昨年、ユーロビートにアレンジした『WOW WAR TONIGHT~時には起こせよムーヴメント~』をカバーしてのリリースはありましたけど、この1年以上、オリジナル曲のリリースが止まれば、2023年10月に行ったZepp Shinjuku公演以降、ライブでも大きな動きがなかったから、今回の新しい動きがわたしにとっては新鮮だったのもあるんですけど。わたし、紙ジャケットのアルバムや8cmCDでのシングルリリース経験はあっても、普通のCD形態での発売は、今回が初になるからすごく嬉しかったです。しかも今回は、喜屋武さんも加わった5人としての正式な形になります。ほんと、この作品のリリースを通して、新制d-girls としてスタートを切れたなという思いが、わたしの中には強くあります。
──喜屋武さんが本格的にd-girlsに加わったのが…。
喜屋武里奈 今年1月から始まったリリースイベントの初日が、メンバーへの正式な復帰になります。あれからもう3ヶ月近く経つんですけど、まだ1ヶ月くらいしか経ってない感覚のように、ここまで一気に駆け抜けました。
──ここまで数多くインストアライブもやってきました。その成果も出ています?
瀬戸千花 d-girlsを応援してくれている人たちが高い頻度で会いにきてくれるのと、喜屋武さんのファンが、本格的な復帰に合わせて観に来てくださるようになったのもありますけど。それが、どこまで動員や支持に繋がるのかは、これからふたたびライブハウスで積極的に活動を始めたら見えてくるんだと思います。ただ、毎回着実に新規で見てくださる人たちがいれば、新規でCDを予約してくれる人たちも毎回着実にいます。それは今後のチャートのランキングや枚数にも出てくると思うから、私たちもその成果を、ドキドキしながら待っています。
今まで以上に多くの人たちの耳に届く可能性を持っている。それくらい重要な楽曲だからこそ、「作詞は、よしみじゃないんかい!!」と思いました。
──『Harmony』は、今回のリリースに合わせて作った楽曲だと言ってましたよね。
瀬戸千花 そうです。最初に言われたのが、「メインとなる楽曲を杉本よしみ・瀬戸千花のツインヴォーカルで歌います(d-girlsは曲によってヴォーカルを担う人を決めるスタイル)。メインとなる楽曲の作詞は千花ちゃんがやってね」ということ。他にも、「2曲、新曲を入れます。そしてもう1曲は既存曲を新録して入れ、全部で4曲収録します」ということでした。d-girlsのメイン曲と言えば、いつもよしみが作詞をしてきました。まして今回のリード曲は、シングルの中心曲としてプロモーションしていただけるお話でしたから、今まで以上に多くの人たちの耳に届く可能性を持っている。それくらい重要な楽曲だからこそ、「作詞は、よしみじゃないんかい!!」と思いましたけど。任された以上は、自信を持ってみなさんに届けられるものをという思いで、いつも以上にプレッシャーを感じながら作詞に挑みました。その重圧もあったからか、最初はなかなか言葉が降りてこなかったですよね。
──だけど結果的に、「良い子でいたくて通り回りしてたかも 私のこと知ってほしい」の一節じゃないですが、これまで以上に自分の心の本音をぶつけた内容に書き上げていますよね。
瀬戸千花 何時ものわたしなら、本心と向き合い、それを言葉にすることを避けてしまうんですけど。今回は、「それを出してもいいじゃん」と思えたのも大きかったんでしょうね。だからなのか、今までにない視点で歌詞を書けたなと思います。ただ、いつもなら"僕"や"君"と書くところを、今回は、よりアイドルっぽくしようと思い、"わたし"という表現にしています。そういう心境の変化が生まれたのも、何時もと違う環境の中で制作に取り組ませていただけたことも大きかったと思います。
杉本よしみ わたしは、「千花ちゃんが作詞をする」と聞いて、安心したけどね(笑)。
──『Harmony』の歌詞で印象的なのが、「yeah yeah yeah yeah yeah」の言葉を繰り返せば、サビではその言葉を多用していること。初見で触れてもすぐに覚えてしまうくらい、キャッチーなインパクトを与えました。そこは、狙ってのこと?
瀬戸千花 d-girlsが前作で出した作品が、カバー曲の『WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント~』でした。そのときに「WOW WOW WAR」と多用していたことや、そこから続く新作にもなることから、プロデューサーのdenchuさんが、楽曲を作った時点から「サビは「yeah yeah yeah yeah yeah」を3回繰り返したい」と言っていたました。だからそこを活かしたうえで全体を作詞しました。一つこだわったのが、最初は落ちサビも「yeah yeah yeah yeah yeah」にとのことでしたが、わたしはそこを日本語に変えて、より強いインパクトを与えたかったんですね。だから、「落ちサビは日本語の詞を書かせてください」とお願いをし、今の形にしています。結果、歌詞に込めた思いに深みが出たなと感じています。
──『Harmony』は初見で触れたときから、サビ歌を口ずさめていたほど覚えやすさが魅力です。ライブでも、みなさん一緒に…。
瀬戸千花 歌ってくれます。あまり曲を知らない方のライブへ行ったとき、「一緒に歌いましょう」と言われたりもするじゃないですか。そういうときって、よく「いや、曲を知らないから歌えないし」「歌詞、わかるか~い!!」と心の中で突っ込んじゃうことがあります。でも『Harmony』は、「yeah yeah yeah yeah yeah」を何度も繰り返しているように、初見で聴いた方でもすぐに覚えて一緒に参加してくださいます。振りも覚えやすくしているから、その場で一緒に真似してくれる方々も多いです。今回のシングルに収録した既存曲の新録になる『brave heart』も、真似やすい振りにしているから、みなさんライブで一緒に踊ってくれるんですけど。『Harmony』もそうなっていく予感を覚えています。しかも『Harmony』は、みんなかわいい表情で踊っているから、ライブでは、そこにも注目してください。
よしみちゃんは、ぶっちぎりの演技派な姿を見せていますから。
──『Harmony』は物語仕立てになったMVも話題を集めています。サラさん、良ければMVの見どころを教えてください。
崎山サラ 今回のMVは、メンバーみんなで話題のラーメン屋さんに行ったところ、残り二杯しか作れない。じゃあ卓球で、勝った2人がラーメンを食べれる勝負をしようと、バトルしていく内容です。最初にお話を聞いたときは、「えっ、ギャグMV??笑いを狙いすぎてない??」と正直思いました。確かに卓球の試合をする場面には笑える内容もありますが、個々のシーンやみんなで踊る場面など、メンバーの格好いい姿もしっかり映し出されています。『Harmony』の歌詞に「わたしのこと知ってほしい」とあるように、『Harmony』のMVにはステージの上で魅せる格好いい姿から、普段メンバー同士で見せているおちゃらけた姿。その両方を映しだしているから、このMVを見て、私たちのことを知ってください。
──卓球の試合でバトルしていくときの、よしみさんとサラちゃんの表情がめっちゃいいですよね。
喜屋武里奈 そうなんです。とくによしみちゃんは、ぶっちぎりの演技派な姿を見せていますから。
瀬戸千花 卓球のバトルシーンでのよしみの演技派ぶりから、めいちゃんの笑いがとまらなくなり、何回リテイクしたことやら…。
百瀬めい 8回リテイクしています。だって、よしみさんの演技する表情がヤバすぎるというか。あんなに歌が上手くて、歌っている姿の格好いい人が、演技ではあんな表情をするとは思わないじゃないですか。そのギャップに笑ってしまうどころか、ツボに入ってしまったんですよね。
杉本よしみ わたしは、監督さんに言われるままに真剣に演技をしていただけなんですけどね。
──確かに、よしみさんが真剣な表情で演じるほど、嬉しい驚きというか、いつもとは異なるギャップを感じてしまうのもわかります。
百瀬めい しかも、そこへ拍車をかけるようにサラちゃんもすごい表情をしてくるから、もうツボにはりすぎて。終いには監督さんに、「そっち(杉本よしみ&崎山サラ)を見ないで、壁のほうを向いて演技をして」と言われてしまったはど。卓球シーンでは千花ちゃんが審判で、わたしと喜屋武さん、よしみさんとサラちゃんのチームに分かれてバトルしたのですが、あれだけ強烈なンパクトを持った演技を2人が見せていたように、あの組み合わせは大正解だったなと思います。
崎山サラ もちろん、各メンバーの格好いい表情もいろいろ入っているから、メンバーそれぞれの格好いい姿も最低5回は見てください。
百瀬めい MVには、一緒にご飯を食べながらおしゃべりをしている、いつもの素のわたしたちの姿もそのまんま入っているから、一番メンバーらしさの出ているMVだと思う。
喜屋武里奈 ほんと、そう。唯一格好つけているのが、最後の決めのシーンのみ。あれ以外はいつも通り、普段通りのメンバーらしさの出ているMVになりました。
私たちの中には、「いつになったら『brave heart』を超える、d-girlsの新しい曲が生まれるんだろう」という気持ちもありました。
──よしみさんと喜屋武さんも、ぜひ『Harmony』の魅力を語ってください。
杉本よしみ 何と言っても、ライブでみんなと一緒に「yeah yeah yeah yeah yeah」と歌えるし、一緒に騒げるし、一緒に楽しくなれる楽曲であるところです。
喜屋武里奈 ほんと、そう。それこそショッピングモールのようなフリースペースでライブを行うと、ファンの方々が一緒にのってはしゃぐのはもちろん。たまたま見てくれた小っちゃい子供たちが、すぐに振りと歌を覚え、一緒に「yeah yeah yeah yeah yeah」と歌いながら踊ってくれるんですね。それくらい、世代を超えていろんな層の人たちが楽しんでくれるのが『Harmony』なんです。結果、d-girlsの中に、幅広い世代の人たちを巻き込んでいける楽曲が生まれたように、「d-girlsと言えば、『brave heart』や『moment』」と言われている中へ、新たに『Harmony』が加わりそうです。
瀬戸千花 そうなれたら嬉しいよね。今回新録した『brave heart』は、d-girlsの中でもとくに支持の高い楽曲ですけど。もともとはduroの楽曲で、それをd-girlsでも受け継いだ形だったから、正確に言うとd-girlsのオリジナル曲ではないんですね。もちろん、今でも支持が高いことは嬉しいですけど、私たちの中には、「いつになったら『brave heart』を超える、d-girlsの新しい曲が生まれるんだろう」という気持ちもあったから、それを『Harmony』で超えられるのであれば嬉しいというか、『brave heart』と『Harmony』が同じくらいの立ち位置に並んでくれたら嬉しいなという気持ちがあります。
──その気持ちもわかりますけど。やはり『brave heart』を聴くと、「d-girlsらしいよなぁ」という安心感を覚えるんですよね。
瀬戸千花 その気持ちは、ライブで『brave heart』をやるたびに、ファンの方々のテンション感がひと際上がるのを見ていて、私たちも実感しています。
喜屋武里奈 だからこそ、新曲でそこを塗り替えたい気持ちがあるんです。
瀬戸千花 そう。自分たちの楽曲だけど、自分たちが『brave heart』に対してライバル心を持っているところは正直あります。そんなことを言いつつ、今回のリリースに合わせて『brave heart』を新録したから、過去の曲たちから、どんな風に進化したのかも楽しんでほしいなとも思っています。d-girlsは、これまでにも『brave heart』を何度もセルフカバーしてきました。同じ楽曲を、こんなにも何度もテイクを変えて新録しているグループはなかなか無いから、過去の音源たちをいろいろ聴き比べてもらう楽しさも『brave heart』にはあると思います。
杉本よしみ 同じ曲の別バージョンが数多くあるという面では、ギネスに乗っかるんじゃない??まぁ今はまだ無理でも、ギネスに挑戦するのも面白いかも知れないね。
百瀬めい 「じゃあ、新しい作品を作ります。次も4曲入りです。もちろん最後は『brave heart』の新録が入ります」って毎回なるのかな??ただ、そうなると、個人で歌う楽曲を1曲削られることになるから、それはそれで悔しいなと思っちゃうけどね。
じつは今回も、最初に「4曲入れます。表題曲はよしみさんと千花さんのツインヴォーカルです」と聞いたから、C/Wの3曲は、よしみさん、千花ちゃん、わたしがそれぞれ歌を担当するのがバランス的にも良いし、ファンの人たちも一番納得のいく形かなと思っていたら、そこへ『brave heart』が入ってきたことで、よしみさんが作詞をして歌った『Hello again』。わたしが作詞をして歌った『Radiance』を入れることになりました。
瀬戸千花 そうなったことで、モヤモヤしているファンの方も正直いるのかなと思いますが、結果的には、今のd-girlsとして上手くバランスが取れたなとも思っています。
よしみは、昔から『again』シリーズを歌ったり歌詞を書いているけど、『Smile again』『See you again』『Try again』『Again』とある中、そこへ新たに『Hello again』が加わりました。
──2曲目に収録したのが,よしみさんの歌った『Hello again』。まさに、往年のd-girlsらしいというか、よしみさんが歌うd-girlsナンバーらしい王道スタイルですよね。
杉本よしみ らしさが出ていますよね。わたしは、ストレートにしか歌詞を書けない人。今回、喜屋武さんがd-girlsに戻ってきてくれたから、Hello again…つまり、また会えたねという思いを歌詞に込めました。
崎山サラ 「また会えたね」という歌詞は、長く活動を続けているからこそ書ける歌詞だと思います。
喜屋武里奈 確かにね。長くやってきたからこそ、こうやってふたたび一緒に活動ができたわけだし、その思いを『Hello again』には書いたからね。
崎山サラ よしみさんは、昔から『again』シリーズを書いている方。『Smile again』『See you again』『try again』『again』とある中、そこへ新たに『Hello again』が加わりました。
百瀬めい これで、『again』縛りで1本のライブが出来ちゃいます。わたしが作詞をして歌った『Radiance』は、推しのことを題材にしています。わたしの場合、作詞をするとなったら大体推しについてか、誰かを好きな自分について書くことが多いです。しかも、明るい曲調のときは「誰かのことが好きで、結果、成功する」内容を書くことが多いんですけど。クールや格好いい曲の場合、「誰かを好きだけど、でも叶わない」内容の歌詞を書くことが多いんですね。タイトルに書いた「Radiance」とは、「輝き」のこと。推しは輝いている存在。推しに出会い、人生が楽しくなった思いを書きながら、途中から,急に病みだします。プロデューサーのdenchuさんいわく、「初めて歌詞を書いた人なら、恥ずかしい内容でも素直な気持ちとして許されるけど、もう何度も歌詞を書いてる人とは思えないくらいに、読んでて恥ずかしくなる内容だね」と言われました。確かに、こっぱずかしい内容なんですけど。こういう歌詞は、わたしにしか書けないし、これくらいストレートなほうが伝わるかなと思って書いています。作品の中身的にも、他の3曲が明るめの楽曲だから、こういうテイストの違う曲が入ることで、また異なるd-girlsを見せていけたという面では良かったなと思います。
──そして、今後のd-girlsですが。
瀬戸千花 5月18日にWARP SHINJUKUで「d-girls 11周年記念単独公演」を行います。この日は、収録した4曲すべて披露しますから、ぜひ楽しみにしていてください。今後ですが、いろんな展開を構想していますけど。今回の『Harmony』がどれだけの方々に届き、チャートのアクションや枚数、『Harmony』のMVの再生回数も含め、どんな反響を得れたのかによって、未来の描き方が変わっていくと思うから、リリース後も含め、ますは『Harmony』をたくさんの人たちに届けることを引き続きやっていきたいなと思っています。ぜひ、d-girlsに注目してください。
TEXT:長澤智典
<インフォメーション>
Harmony / d-girls / Music Video
d-girls
『Harmony』
2025.4.1 On Sale
<価格>¥1,200-(税込)
発売元:株式会社ロックフィールド
販売元:コロムビア・マーケティング株式会社
1. Harmony
2. Hello again
3. Radiance
4. brave heart
d-girls New Single「Harmony」のタイアップ決定!
サンテレビ「カベポスター・天才ピアニスト・フースーヤのワチャラチャ忍忍」
4月~5月中旬エンディングテーマ
毎週(火)22:00-22:30
https://www.sun-tv.co.jp/program/wacha-nin/
d-girls 11周年記念単独公演
日程: 2025年5月18日
会場: WARP SHINJUKU
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メンバー
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