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ライブ会場で6人のかける「好き」の魔法の虜になり、「全力で好きだ」「俺もー!」のやりとりを交わしあっていた。 プエラの絶対値、1周年Anniversaryワンマン「絶対Zeppuellaパーティー!」公演レポート!!
「絶対プラスになる女の子」をコンセプトに、楠茉夏のプロデュースによるアイドルグループとして2023年4月14日にデビューしたプエラの絶対値。彼女たちが、結成1周年を記念し、5月16日(木)にZepp Shinjukuで1周年Anniversaryワンマン「絶対Zeppuellaパーティー!」公演を行った。当日の模様を、ここにお伝えしたい。
胸を優しくくすぐるロマンチックなSEが流れだす。ビートが次第に華やぐのにあわせ、場内中から熱いクラップが飛びかいだす。「この1周年をひと言で現すなら、みんなのおかげです」「ここまで乗り越えてこれたのもファンの方々がいたからです」「もっともっと成長したい」「あのときの弱いわたしじゃないよと、あの頃の自分に伝えたい」「今まで叶えられなかった夢をメンバーと一緒に叶えていきます」「さぁ、ここからがパーティーの始まりだよ」などなど、メンバーそれぞれの語る言葉を合図に、6人が舞台へ登場。その姿を見て、場内中の人たちもさらに声のボルテージを上げだした。メンバーらの「Oi!Oi!」と煽る声にあわせ、場内中からもあふれだす「Oi!Oi!」と叫ぶ熱い声・声・声。一緒に熱を感じあう宴の準備は整った。さぁ、ここから一周年を祝うパーティーを幕開けようか!!!!!!
場内中から沸き立ち始めた熱を一気にぶちアゲようと、初期衣装姿のメンバーらが、熱く唸りをあげた楽曲に乗せ、「せ~の せ~の せ~の せ~ので よいよいよよいよ~い」と『Never give me up』を歌いだした。愛らしい彼女たちの歌声やパフォーマンスに向け、場内中から野太い声が次々飛び交いだす。メンバーらが左へ右へと動くたびに、フロアでも同じ動きが誕生。ライブは幕開けたばかりなのに、そこにはライブのクライマックスにも似た熱狂の景色が生まれていた。メンバーらの愛らしい動きも視線を惹きつける嬉しい要素。彼女たちの歌う「ネギマ!ネギマ!ネギマ!(『Never give me up!×3)」の声を聴くたびに、気持ちが触れしく奮い立ち、一緒に声を張り上げたくなる。落ちサビから大サビへ向かう怒濤の展開にも、気持ちがわちゃわちゃと騒いでいた。
愛らしさを二乗三乗してゆくように、プエラの絶対値は『おおかみプリンセス』を歌唱。彼女たちは、気持ちを騒がせる強烈なビートと歌声をシンクロする場面も描きだす。「わたしを見て」の声を合図に、「ガガオガオ」と爪を立てるポーズをしながら歌いだしたサビでは、6人が愛らしい狼になり、尖ったかわいい牙を剥きだし、観客たちにかわいく襲いかかる。場内中の人たちが、彼女たちの甘い歌声の爪でひっかかれるたびに熱狂の声を張り上げる。メンバーらへ向けて、「かわいい」や「好き」と一緒に叫びたくなる気持ちも納得だ。甘いその爪と牙で、もっともっとハートの奥深くまで噛みついてほしい。
「キュン死にしちゃう ちょ、待って!」と歌う甘い声から始まった『スパダリ-Super Darling-』では、冒頭から熱い熱いMIXの声がフロアのあちこちから飛び交いだす。6人は舞台の上で甘えた仕種も見せつつ、チャーミングな姿で観客たちへ「わたしだけ見てほしい!」と誘いかける。「ねえ私のものになって?」と誘う声に、思いきり「うん!!」と言いたくなる。舞台の上では、恋に恋する6人の乙女たちが、胸をドキドキしながら甘い声で告白をしていた。「ねえ 私のものになって!」と誘われるたび、彼女たちの虜になりそう。曲の間に間に熱いコールが飛び交うのも、一体感を持った嬉しい景色。このまま一緒に"熱狂"という手を繋いで走り続けたい。そんな気持ちも覚えながら、ドキドキが止まらずにいた。
胸の内に秘めた思いを少しずつ届けるように歌う世良あきを中心に届けたのが、『ブルーレモネード』。弾けた明るい乙女の姿に気持ちが惹かれるが、「好き」と言えない恋心にもどかしさを覚える彼女たちの姿も胸をキュッと締めつける。恋に恋する乙女心を軽やかなパフォーマンスに乗せ、まるで思いを告げるように「好きだよ」と歌う姿に視線やハートが釘付けだ。この曲に触れている間中、淡い恋心や青春という蒼い景色の中へ5人一緒に溶け合っていた。もどかしさを覚えながらも告白するように歌うその姿、頭からずっと離れない!!!!!!
最初のMCでは、1周年ライブを迎えたことに喜びを覚えていたのか、みんな喜々とした姿を見せていた。「みんなのことをワクワクドキドキさせられるように頑張ります」(渚一夏)や、「今日は世界で一番幸せな日にしましょう」(世良あさ)、「みんなの素敵な思い出になる1日にしたいです」(佐埜めるの)など、それぞれが、今感じている思いを元気いっぱいに答えていた。その後、・・・によるデビューからここに至るまでの歩みを振り返る朗読を受け、次のブロックへ。
着替えを終え、ふたたび舞台に登場したメンバーたち。歌ったのが、「夢に恋をした物語」と歌いだす『夢に恋して』。夢に恋をし続けてきた彼女たちが描いてきた景色は今、素敵な光景として目の前に広がっている。いや、今もまだまだ成長の過程だ。でも、愛らしい表情で、キラキラとしたまっすぐな視線で歌う6人を見ていると、夢に恋をした彼女たちが求めてきた物語は、一つ一つの歩みのページごとにカラフルに描きだされてきたんだなと感じられた。だから、彼女たちが未来の物語に描く景色をこれからも一緒に見続けたくなる。言葉のひと言ひと言に夢と想いを込めて歌う6人の姿が眩しく輝いて見える。それは、夢という期待へ向けた心の輝きを彼女たちが放っていたからだ。
表情を塗りかえるように、プエラの絶対値は黄昏系のバラード『平行線の恋』を歌唱。この曲でも彼女たちは、言葉の一つ一つをしっかりと噛みしめ、もどかしく切ない気持ちを、胸の奥へと飲み込むように歌っていた。切ない恋心さえ、眩しい未来を見ている彼女たちが歌うと、希望へ変えてゆく一つの経験や、輝くための試練のようにも思えてくる。むしろ、悲しい思いさえも光をまぶす様に変えてゆくところが、今のプエラの絶対値の魅力だ。
プエラの絶対値は1曲ごと巧みに楽曲の表情を変え、この空間にいろんな景色を描き出す。続く『アイドルヒーロー』で6人は、アイドルだからこそ放てる"絶対にかわいい無敵なパワー"を、眩しい笑顔や元気いっぱいの明るい歌声を通して響かせていた。舞台の上で、"かわいい"を振りまく姿がチャーミングだ。「ねぇ、かわいい?」の声に、場内中から「かわいいよー!」の声が飛び交うやりとりも超胸アツだ。歌詞の一節ではないが、かわいいがステージの上からあふれ出ていた。だから、濃密な甘い刺激にハートがヤラレっぱなしだった。間奏では熱い熱いガチ恋口上が飛び交えば、メンバーたちも笑顔でその声を求めていた。互いに恋する気持ちを交わし、分かちあう、この瞬間瞬間がハートをメロメロな色に染めあげる。「ねぇかわいい?」「かわいいよー!!」のやりとり、何度でも交わしたい。
ここで彼女たちは新曲の『好きって魔法』を通して、好きに、夢中にしてゆく素敵な魔法をかけてきた。観客たちは初見にも関わらず、最初から「はい、せ~の」とコールやオーイングを入れだした。そうなったのも、6人のかけた「好き」にしてゆく恋の魔法にかかり、みんなが夢中になって熱情していたからだ。愛らしい笑顔で歌声の魔法をかけるこの曲は、プエラの絶対値の中へ新たに生まれた王道ポップチューン。一人一人がかわいい笑顔と歌声で「好き」の魔法をかけるたび、彼女たちへどんどん夢中になる。落ちサビではケチャする場面も描きだせば、終盤に向かって一緒にわちゃわちゃと弾けてゆく展開も激アツだ。「全力で好きだ」と叫べる嬉しい楽曲が、この日誕生した。
MCでは、新曲の『好きって魔法』のノリ方について、「全力で好きだ」「俺もー」のやりとりを作ろうとアドバイスもしていた。さらにここで、次に披露するタオル曲『プエランドパレード』での楽しみ方をアドバイス。そのうえで次のブロックへ。
カラフルでファンタジックなパレードナンバーの『プエランドパレード』では、メンバーも観客たちも最初から手にしたタオルを回し、共に「楽しい」景色を作りだす。サビ歌では、6人が大きく振り回すタオルの動きにあわせてタオルを振る人もいれば、拳やペンライトを振り上げ、彼女たちへ向けて絶叫の声の風を吹かせる人たちも大勢登場。この曲の間中、わちゃわちゃとはしゃぐ気持ちを胸に、6人と一緒にタオルや拳、ペンライトを振り回し、この空間に熱狂という風を巻き起こしていた。そのひとときが最高に心地好い。落ちサビからラスサビに向けて、どんどんカラフルな音と歌声と絶叫の熱風が吹きまくる、あの一体感も最高だ。
その勢いをさらに大きく弾けさせるように、彼女たちは『ビビデラビぴょん!』をかわいい仕種で愛らしく歌唱。彼女たちの甘い甘いアプローチに気持ちが熱狂、一緒にピョンピョン跳ねていたくなる。このブロック、彼女たちが"かわいい"を二乗三乗しながらせまってくるから、ハートがずっとドキドキ騒ぎ続ければ、その場で身体をずっと上下に揺らしていた。彼女たちの「うさぎになっちゃえ~」の声を合図に、会場中の人たちもうさぎになってピョンピョン飛び跳ねる、一緒にわちゃわちゃと弾ける様も、なかなか壮観だ。
ここで、この日を持って卒業をする桜庭みはるもライブに参加。「走りだした想いがあふれて止まらないやいや」と歌う声を合図に、7人のプエラの絶対値として『絶対♡運命Q.E.D』を歌いだした。フロア中の人たちが、7人と一緒に心の中で歌えば、愛らしさを振りまき歌う彼女たちに向けて、愛情たっぷりのエールを届けていた。サビ歌では、大きく左右に手を振りながら「走り出した思いがあふれて止まらないやいや」と歌うメンバーらと一緒に、観客たちも大きく手を振り、熱い声をぶつけだす。いや、7人のプエラの絶対値の姿をしっかりと瞼や心に焼き付けたくて絶叫というシャッターを何度も押しながら、舞台の上で愛らしく歌い躍る彼女たちの姿を心のフォルダに収めていた。ほんと、走り出した思いがあふれて止まらない。だから、「走りだした想いがあふれて止まらないやいや」の言葉を何度も何度も心の中でリフレインしながら、熱狂し続けていた。
ここで、旅立つ桜庭みはるにメンバーが花束をプレゼント。そのうえで桜庭みはるが 「わたしがアイドルを続けてこれたのは、この環境が素敵だったから。だから、ここまで頑張ってこれました。本当に感謝しています。わたしはわたしらしく、これからも真っ直ぐ頑張っていきます。メンバーのみんなは、すごく大好きです。いつもふざけて笑わせてくれるのに、ステージになると真っ直ぐで格好いいみんなのことが大好きです。今まで一緒にいてくれた本当にありがとうございました。今まで応援してくださった方、本当に本当に大好きです」と語ってくれた。舞台の上から立ち去る桜庭みはるに向け、メンバーたちが手を振る姿も印象的だった。
「これからも一緒に歩み続けていけるように成長し続けます。ずっとずっとついてきてください」「一人一人の心に届くように歌います」の言葉を受け、プエラの絶対値は最後に『青春ReBoot!』を歌いだした。「この瞬間を全力が駆け抜けていく 二度とない今を抱きしめて 迷ってもいいさ もがきながら 僕らなりの世界を見つけて進もう 向かい風が希望の芽を吹き飛ばそうと あざわらい壁を作っても 譲れない思いが強く背中を押すよ この歌に乗せて誓うよ いつまでも」とメンバー一人一人が歌声をリレーしながら、そして6人で思いを一つに声を重ねあわせ、アカペラで歌いだした。そのうえで、彼女たちは演奏に乗せ、今の自分たちが胸に抱いた思いをこの場へ刻むように。そして、この会場に足を運んだ人たちの胸にも記すように、思いをたっぷりに、沸き上がる気持ちのまま力強く『青春ReBoot!』を歌っていた。彼女たちの夢に向かって駆けだす思いが、胸の中に強く響き渡る。だから、どんな向かい風にも立ち向かう勇気を持って6人と一緒に全力で駆けだそうと、感情中の人たちが熱情した声を張り上げ、共に夢を求めて歩む約束を交わしていた。彼女たちの強い意志を持った歌声と場内中から沸き上がる絶叫を通して、互いに指切りを交わしあう。そんな気持ちも胸に覚えながら、全力で楽しいと熱狂の景色を描きながら騒ぎ続けていった。
新しいSEに乗せて、ふたたび6人はアンコールの舞台へ。この日初披露した新曲の『好きって魔法』を、ふたたび歌唱。すでに一度披露している理由もあるのか、6人が歌声の魔法をかけだしたとたん、 場内中から熱い熱いMIXが飛び交いだす。メンバーたちも、眩しい笑顔を浮かべ、目の前にいる一人一人に恋する魔法をかけてゆく。「やっと逢えた 君君君こそが運命の人だからね」の声が嬉しい。「全力で好きだ」「俺もー!」のやりとりもしっかりと誕生。またもプエラの絶対値のライブに熱い「好き」の気持ちを交わしあう熱狂チューンが誕生した。ぜひライブ会場で、6人のかける「好き」の魔法の虜になり、「全力で好きだ」「俺もー!」のやりとりを交わしあってほしい。
ここで、メンバーらがこの日の感想を述べだした。ここでは代表して、楠茉夏の言葉を伝えたい。
「わたしはプロデューサーも兼任していることもあって、今日のこのステージに立つまで、ホントにめっちゃ不安だったんですけど、みなさんのお顔を見れたら、その不安が解消して、すごく楽しい時間を過ごすことが出来ました。ありがとうございます。去年の2月に事務所を設立して、4月にプエラの絶対値はデビューしました。わたし、これまでもアイドル活動をしていたんですけど、Zeppという箱に今まで一度も立ったことがありませんでした。なのに、まさか1年で、自分たちのグループで、Zepp Shinjukuでワンマン公演することが出来て、すごくすごく嬉しいかったです。最初の頃は事務所の力もぜんぜんなくて、活動を頑張ってくれているメンバーに申し訳ないなと思うこともあったんですけど。でも、こうして一歩一歩着実に進むことが出来て本当に嬉しいなと思っています。でも、まだまだ、もっともっと大きくなっていきたい気持ちでいっぱいだし、もっともっと大きくなれるって超確信しているので、ぜひぜひみなさん、これからもついてきてくれたら嬉しいです」
プエラの絶対値のライブの最後は、ここから新しい道を描きだそうと誓うように、今度は6人体制で『絶対♡運命Q.E.D』を歌いだした。「走り出した思い あふれて止まらないやいや」とメンバーらが歌いだし、みんなで「WOW OH! OH! WOW OH! OH!」と歌声を交わしあう、その瞬間瞬間が胸アツだ。点と点としての出逢いが、互いを結びあう線となり、いつしかたくさんの線が繋がり輪(和)になって、大きく膨らみ続けてきた。走り出した思いが大きく膨らみ続ける限り、この繋がりあった熱い思いは、これからもいろんな人たちと出会う点を作り、その出会いを線にして、みんなで作りあげた輪の中に加え、さらに大きく膨らませてゆくのは間違いない。それを確信できた1周年ライブだった。その思いを証明するように、終始場内中から熱い声が飛び交い続ければ、舞台の上の6人も最強の笑顔を浮かべ、みんなと繋がりあっていることへ嬉しさと喜びを覚えていた。「これが運命だと言ってもいいよね」、その言葉、そのままずーっと一緒にわかちあっていたい。
PHOTO:鯉沼賢一郎
TEXT:長澤智典
セットリスト
LONG SE
『Never give me up』
『おおかみプリンセス』
『スパダリ-Super Darling-』
『ブルーレモネード』
『夢に恋して』
『平行線の恋』
『アイドルヒーロー』
『好きって魔法』(新曲)
『プエランドパレード』
『ビビデラビぴょん!』
『絶対♡運命Q.E.D』(+桜庭みはる)
『青春ReBoot!』
-ENCORE-
新曲SE
『好きって魔法』(新曲)
『絶対♡運命Q.E.D』
SNS
https://puella-zettaichi.bitfan.id/
https://twitter.com/Puella_official