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2023.02.09
♮リアスクライブ

彼女たちは歌っていた「新しい希望が僕らには待っているから」と。その希望の正体を、これからも一緒に見つけにいこうじゃないか。 ♮リアスクライブ ワンマン公演「-Narrative-」レポート!

2月4日、新宿KeyStudioを舞台に、♮リアスクライブが、初となるワンマン公演「-Narrative-」を行った。この日は,「物語りが大きく動き出す、大切な1日」。当日の模様を、ここへ記したい。


 キラキラと眩しく輝く音色が現実を消し去り、物語りの中へ観客たちを誘い込む。次第に躍動する楽曲に合わせ、メンバーたちが舞台へ姿を現した。

  ライブは、激しく躍動する『記された言葉』からスタート。フロア中から起きた、絶叫にも似た数多くのコール。たくさんの声援を胸に、メンバーらは凛々しい歌声とパフォーマンスをぶつけ、フロア中の人たちを熱く煽る。心に希望を抱かせるサビ歌でハートフルな空気を生み出せば、間奏では、フロア中から野太い声が飛び交う。親しみやすさを持ちながらも熱を抱いた物語りが、そこには広がっていた。

 この日は、物語りが大きく動き出す大切な日。新衣装を身につけたメンバーたちが、ここから今宵の物語りを語りだす。

(物語り)                                          
「私たちが住むこの世界はいろいろなことが毎日起きて、やっと手にしたモノすら失ってしまう事があります。それでも私はステージの上で輝く彼女の笑顔を見ていると希望を持つことができます。広がる星空のような眩しいこの場所で覚めない夢の中、君と笑い続けられますように …蒼天のステラ」

  キラキラと輝く星空と気持ちを重ね合わせ、みずからも輝きを放つように。いや、自分たちが蒼天で煌めく星の一つ一つとなり、輝きを降り注ぐように『蒼天のステラ』を歌いだした。「君がここにいれば 笑顔でいてくれれば」の言葉が嬉しい。夜空に輝く星のようにキラキラとした綺麗な音色の数々を降り注ぎながら、彼女たちは、希望や夢を抱く気持ちを共に分かち合おうと呼びかけていた。7人が笑顔でここにいてくれるだけで、僕らは輝ける。その輝きを全身に浴びたくて、声を張り上げたくなる。フロア中から熱情したコールが響き渡るのも、当然だ。


 「ここからはみんなを夏の世界にお連れします」。の言葉を合図に、メンバーたちは、この会場に夏の風を吹かせだした。舞台の上で、衣装の上着を脱ぐ様を、セクシーなSHOWに変えてゆく演出も、見ていて楽しい。一人一人が(脱ぐ様を)「見たいですか」と煽れば、「つば(さ)ちゃん脱がして」など、メンバーどうしで甘えた素振りも見せてゆく。全員が一斉に上着を脱ぐのではなく、一人一人がドラマ仕立てで衣装を抜く様も、楽しい演出になっていた。

 「ここからはタイムスリップして、子供に戻ってもらいたいと思います」

(物語り)
「今、この世界は夏。
そしてみなさんは目をキラキラとさせている虫取り少年少女。そんな夏を全身全霊で楽しんでください、そんなキラキラした夏の物語り、Fantasy Summer Quest」

 
  ♮リアスクライブは、この場へ爽やかな夏の風を運ぶように『Fantasy Summer Quest』を歌いだした。力強く躍動する四つ打ちのビートの上で、メンバーらが大きく腕を振り上げ、夏のビーチに様変わった舞台の上で、わちゃわちゃと弾けだす。舞台の上には爽やかな夏風が吹いていたが、フロアは、大勢の人たちがピョンピョン飛び跳ね、絶叫が飛び交う、完全に猛暑の夏状態。それくらい熱情して楽しみたい気持ちが現れていた。いつしか、この会場自体が野外の夏フェス会場のような様を見せていた。


  鳴りだしたチャイムの音。  

(物語り)
「みんなもあのとき、もっとこうしておけばいい未来になったんじゃないか、やらなかったら後悔する、やらないより挑戦したり、言葉を発信する勇気って、アイドルになって本当に大切だなって思いました。だから私たちもみんなも、自分を信じて。
私たちの思い、届けます。もっとずっと」

  期待に胸を弾ませるように、メンバーたちがドキドキとした心模様で歌いだしたのが『もっとずっと』。メンバーらは心に秘めた思いを、「君に伝えにいこう」と勇気を出して伝えてきた。後悔した生き方はしたくない。その気持ちを彼女たちは、好きな人に告白したい女の子の気持ちに重ね合わせ、ハートをバクバクしながら歌っていた。甘く、でもキラキラとした告白というアプローチに、フロア中の人たちが大声を張り上げ、熱狂。誰もが、照れる気持ちを張り上げた声に乗せ、メンバーらに届けていた。真っ直ぐな歌声と笑顔で、「好き」の気持ちを届ける彼女たち。その言葉も、胸をキュンと鳴らしていた。

 『絶対絶対』のイントロが流れだしたとたん、フロア中から熱情したMIXが飛び交う。熱い声を受け止めながらも、メンバーたちは恋するドキドキとした胸の内を『絶対絶対』を通しても伝えていた。恋にときめく女の子たちは、何時だって仕種や歌声から、ときめいた香りを甘く、淡く振りまいてゆく。そんな歌の香りに刺激を受けたファンたちが、フロアを左に右に跳ねながら、ときめいた気持ちをメンバーたちにぶつけていた。

 
  MCでは、メンバーらが衣装のお気に入りポイントを語りだす。「姫がモチーフの衣装」「シスターのように見えて、下が短いハレンチなところ」「デビルちゃん」「イケメンで格好いい、一番露出しているところ」などなど、一人一人が衣装のポイントをしっかりアピールしていた。それぞれのキャラクターを活かした衣装にも注目してもらいたい。

(物語り)
  「永遠がないからこそ、みんなと過ごせるこの時間を大切な、価値のある時間として作っていきたいです。それは、私たちとみんなにしか描けない物語り。
次の楽曲では、私自身が何かを探す人生で、そこで見つけた光だったりをみんなに伝えたいです、夢の中で」

  その言葉を受けて披露したのが、『夢の中で』。キラキラと眩しい輝きを放つ、心をドキドキ弾ませる歌詞・歌声・楽曲だ。「見たことない景色が今広がる」と彼女たちは歌いながら,希望を胸に、描いた夢物語りを現実に変えていこうと歌っていた。夢に思いを馳せるドキドキした気持ちを感じるたび、その夢を一緒に現実に変えたくなる。「見たことのない景色が目の前に広がる」の歌詞のように、この日も、これまで見たことのない景色がこの場に描きだされていた。

 幻想的でスペイシーな音色が流れだす。「手を伸ばし 僕ら ここで探してる輝く星 それぞれの願いの数ほど 夜空は瞬くよ」と、願いを込めて歌う温かい歌声を絵筆に、彼女たちは『夜空の物語り』を通し 、たくさんの眩い星がきらめく夜空というカンバスにいろんな思いの絵を描き出す。たとえそれが切なさを抱いて輝く物語りだとしても、彼女たちは大きく手を伸ばし、輝く夜空のカンバスに、未来へと残し続けたい物語りの絵を描いていた。


(物語り)
「みなさん、命の煌めく、流星群達のお話を知っていますか?
真面目な話、感傷的な話、私たちも、ここに集まってくれた人達だって、この人生は一度きりじゃないですか…。
だから私たちはこの出会いを大切にしたいし、困っている人、悩んでる人がいたら手を差し伸べてあげたいし、この命も、どの命だって大切にしたいと思ってます。
そう、それはこの一度きりの人生の中で、一生懸命に、その命を燃やしながら光を放つ、流星群の物語り」
 
 淡いジャジーな香りやソウルフルな匂いも漂わせた楽曲の上で、メンバーたちは、胸の内に抱いた思いを零すように「僕が君の光になるよ」と『煌めく流星群』を、歌っていた。煌めく流星群を、欠けた思いを埋めるパズルのピースの一つ一つとして重ねながら、救われたい思いを埋めるように。いや、黒くなった心の欠片にキラキチとした希望を持った輝きをはめこむよう、彼女たちは願いや祈りを捧げるように歌っていた。この一瞬一瞬に命を燃やすような生き方に憧れるように。

 「「-Narrative-という物語りは間もなく終わりを向かえますけど、私たちの物語りはまだまだ終わりません 」

(物語り)
「当たり前のことなんてなくて、お腹すいたなって思った時のご飯が買えるとか、スマホが使えるとか、そういう当たり前のことって、誰か一人一人の小さな頑張りがあるからこそ、当たり前の生活がおくることができています。それと同じように、今日ここに集まってくれたみなさんのおかげで私たちは胸を張ってステージに立てています、だからみんなの存在は大きな存在です、みんな一人一人の力が集まって大きな力になっていく、だからどんなことがあっても自分を信じて生きてください。」


  新曲の『未来メッセージ』は、一人一人が輝く力や魅力を持っていることを教えてくれる。まさに、触れた人たちの未来を照らしてゆく楽曲だ。フロアからは早くも熱いエールやMIXも飛び交っていた。これからも♮リアスクライブは、熱情した一人一人の熱狂というパワーを力に、未来へ向かって駆け続けてゆく。その声が大きく響くほど、未来にはきっと大きな世界が広がるはず。そんな期待を感じさせれば、一緒に未来を見ようと約束を交わす歌としても『未来メッセージ』が響いていた。

「これは、ここに集まった全ての人たちと私たちの唄....」 

 (物語り)
 「ここに辿り着くまでに、私にもたくさんの物語りがあって。メンバーそれぞれも生まれてきた環境とか、経験、ここに至るまでの経緯はさまざまで、
だけど、同じ夢に向かって、その夢を叶えるために、自分たちの足でここに立っています。私たちは自分の意思でここにいます。
ここに集まってくれた皆さんも、この物語りの主人公です。」

  メンバーらの煽りを受け、フロア中から響き渡る絶叫とクラップ。「後悔を残さないように、その手と声で物語りを描いてください」。♮リアスクライブが最後に届けたのが、7人とファンたちの心の絆を強く結び合う『僕らのメロディー』。冒頭から絶叫したMIXが飛び交う。誰もが、このひとときを胸の内へ強烈に焼きつけるように熱狂していた。フロアでは、円陣を組んで声を張り上げる人たちも。メンバーらも、ここから進み続ける強い意思を胸に煌めく自分になろうと、みずからの気持ちを鼓舞するように歌っていた。その先に見える物語りの景色を見ようと、仲間たちの声も力に、思いを響かせていた。


  最後に、メンバー一人一人が思いを語ってくれた。


 「この日は、♮リアスクライブにとって大事な物語の始まりの1ページになりました。わたしの人生でも、大事な1ヘージを更新しました。この日のために、みなさんの楽しんでいる顔を想像して作り上げてきたライブです。みなさんの幸せな顔も、私たちの大事な物語りの1ページに記せて嬉しかったです。その笑顔を、これからも見ていきたいです」(姫宮るな)
    
  「大学生の自分と、アイドルの自分。その二つを行き来する生活は、とても大変なことでした。それでもアイドルでいれたのは、メンバーとスタッフさん、そしてファンの方々のおかげです。わたしはアイドル未経験者として始まりました。活動していく中、病んだこともありましたけど。それも一つの個性としてみんなが受け止めてくれたからこそ、ここに、一員として立てています。6人の素敵なメンバーと過ごせていることが、わたしはとても嬉しいです。これからも一緒に叶えたい夢があります。その夢に向かって、みなさんも一緒に歩んでください」(涼風つばさ)
      
  「アイドルのワンマン公演の常識を覆す癖のある演出もたくさんあったので、みんながついてきてくれるか不安もあったんですけど。みんなの顔を見て、みんなのことがさらに大好きになり、離したくない気持ちがMAXになりました。今日のライブでみんなの愛が止まらなくて、本当に大好きになりました。みんなの顔が本当に幸せそうで、本当に愛おしいなと思いました。好きになるのが怖い。離れてしまうのが怖いという気持ちもありましたけど。もう、みんなを好きになっちゃったので、一生みなさんの頭に残り続ける存在になります」(早瀬さくら)
      
 「自分の人生って、自分が主人公。だから、アイドルを応援しているみんなが主人公です。ここにきた俺が主人公の物語りになれていますか?わたしを、みんなの人生の中に存在させてほしいです。みんなの人生に転機が訪れる、そんなきっかけに♮リアスクライブがなりたいです。誰かの人生において意味のある存在やライブになれていたらなと思います」(天乃さや)
     
 「こんなにもお客さんがいるとは正直思っていなくて。私たちみんな、すごく愛されているなと強く実感しました。今年は、激動の時期でした。正直、メンタルがすり減った時期もあったけど。何時だって、みんなが心の支えになっています。これからも私たちの心の支えに、みんながなってほしいと思っています」(夢咲あむ)
            
 「みんなが今日、楽しんでくれたことが一番嬉しくて。「ばくちゃんに会えたら笑顔になれた」「元気になれた」「また明日から頑張れる」など、誰か心の力になれるアイドルになるのがわたしの夢です。だから今、そういう声が聴けて嬉しいです。わたし自身が、「誰かのために生きてみたい」と思っていました。そうしたら♮リアスクライブに出会い、素敵なメンバーや素敵な(ファンの)みんなに会えて,この場所が大好きになりました。こんな破天荒な、有りのままの僕を受け入れてくれるみんなが大好きです」(愛芽ばく)
    
 「わたしは、アイドルヲタクをしていました。こんな陰キャなわたしでも、みんな優しくしてくれれば、わたしの名前を呼んでくれたり、「変な奴で面白い」と言ってくれるから本当に嬉しいです。わたし、もっと広い場所でライブをやりたいし、広い会場に立っているメンバーの姿を見たいからこそ、わたしももっと頑張らなきゃと思っています,。みんなを、もっともっといい景色に連れていけるように頑張りたいと改めて思いました」(日向みゆ)
    

 (物語り)

「私たちが描きたかった物語りは希望の物語りです。
そして今日のこのステージに立って、私たちはみんなに希望を届けられていますでしょうか? 
「いつの日にまた歌おう」という、、約束の日。今日がその日です」

 「わたしたち7人はここから先、絶対にみんなことを裏切らずに、絶対に有名になることをここに誓います。私たちか描きたかったのは希望の物語りです。」

  アンコールの最初に歌ったのが、『いつの日にか』。いろんな思いや思い出が詰まったこの歌を、彼女たちは届けてくれた。歌にも、人にも、いろんな物語りがある。かけがえのない大切な歌を、アンコールという場を通し、彼女たちは♮リアスクライブの大切な物語りを語り継ぐ歌として届けてくれた。希望を抱いた『いつの日にか』を、キラキラと輝いた希望に包まれた今の7人が、温かい思いを込めて歌っていた。その歌や歌声は、心にキラキラした輝きとして突き刺さった。希望の歌として胸に届いていた。「どんな小さな願いでも どんな小さな思いも~希望の歌になる」と、フロア中の人たちと一緒に7人は歌っていた。その温かい声が、瞼を優しく潤していた。

  物語りの最後を閉じる歌として、♮リアスクライブは『記された言葉』を熱唱。最後の最後に、ふたたびぶち上げた楽曲を持ってきたことか嬉しい。騒ぎたい、騒がずにいれない。『記された言葉』を通して、奮い立つ勇気と輝きを真正面から思いきり受け決め、抱き締めたい。彼女たちは歌っていた「新しい希望が僕らには待っているから」と。その希望の正体を、これからも一緒に見つけにいこうじゃないか。


PHOTO: 児玉光弘
TEXT:長澤智典

 

<インフォメーション>

本ワンマンライブのエンディングにて発表させて頂きました
2023年5月13日(土) ♮リアスクライブ 1周年記念LIVE@GRIT at Shibuyaの開催が決定!!
そして、2023年8月19日(土) ♮リアスクライブ 2nd MANMAN LIVE @横浜Bronthの開催が決定!!

ここから大きく動き出す物語りへご期待いただけますと幸いです!
詳細情報は公式HP/公式SNSをチェックお願い致します。

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【アイドル×物語り】7人組アイドルグループ

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