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藍色アステリズムが胸に抱く片思いの感情は、いつだって淡い光を放っている。その光を、もっともっと藍色に染めたくなる。 「Galpo! Live Show Vol.19」ライブレポート 藍色アステリズム編
1月25日(水)、秋葉原パームスを舞台に「Galpo! Live Show Vol.19」が行われた。出演したのが、Fragrant Drive/にとくり。/蓋然性オルトイズム/Sistersあにま/七星七愛/LOVE IZ DOLL/藍色アステリズム/TEARS-ティアーズ-/アンダービースティー。
この日の模様は、「ニコニコ動画」でも生配信。ニコニコチャンネルの番組「Galpo! Live Show」に月額会員登録した方は、「Galpo! Live Show」で配信したライブ動画。さらに、スピンオフ配信のプログラム映像を見れる内容になっている。
ここでは、藍色アステリズムのライブの模様をお届けします。
藍色アステリズム
藍色アステリズムのライブは、この空間を淡く藍色の景色へ染めあげるように、『たとえば』を歌い、幕を開けた。次第に躍動する楽曲へ思いを寄り添えた彼女たちも少しずつ気持ちの熱を上げながら、でも、愛らしさを忘れることなく歌っていた。たとえそこへ切なさも覚えようと、5人が信じた思いをぶらすことなく真っ直ぐに届けるからこそ、その思いを胸の内でしっかりと受け止め、心の両手でギュッと抱きしめたい。彼女たちが胸に抱く片思いの感情は、いつだって淡い光を放っている。その光を、もっともっと藍色に染めたくなる。
『リベンジフローライト』でも彼女たちは、胸の内に抱いた思いを、藍色のカンバスの上へ声の絵筆で描くように歌っていた。この曲が描きだした恋の絵は、切ない青色をしていた。でも彼女たちは、そこへ明るく輝く色を、いろんな声の絵の具で描き加えるように歌っていた。たとえそれが切ない物語だろうと、彼女たちは、そこに輝きの差し色を加えてゆく。その輝いた色が次第に大きく脹らみ、切ない思いに眩しさや希望という思いを描き加えていく。その様を、ライブを通して感じられたことが嬉しいじゃない。
切々とした音の滴を零すような始まりだ。やがてイントロの音色が華やぎだすのにあわせ、藍色に染まったメンバーたちの歌声にも、少しずつ情熱の赤い色が加わりだす。サビへ向かって気持ちの熱を上げれば、サビ歌では熱情した気持ちを胸に、彼女たちは『憧憬の灯火』の中へ熱い火を灯していた。いや、熱情した思いで熱く染めあげていた。胸の内に抱いた思いを力強くぶつけるように歌う姿に触れ、同じように気持ちを熱く騒がせていたい。心に灯ったこの赤い火を熱い炎へ変えてゆくように、5人は熱情した声を響かせ、凛々しい姿で歌っていた。
最後に藍色アステリズムは、自分たち自身をキラキラとした輝きに変え、眩しい光をフロア中へ降り注ぐように『ユメヒカレ』を歌っていた。とても希望に満ちた歌だ。何時の間にか彼女たちの歌に触れ、心が華やいでいた。気がついたら眩しい輝きの中へ一緒に飛び込み、眩い景色の中で5人と一緒にドキドキしていた。「夢むかえ 汗光れ 走り出せ」と彼女たちは歌っていた。その甘いエールを飲み込むたびに、胸の奥から希望や愛という輝きが脹らんでゆく。そんな気持ちに染めてくれたのが嬉しかった。
PHOTO:菊島明梨
TEXT:長澤智典
藍色アステリズム
https://twitter.com/aias_official