FEATURE

2023.03.11
アルテミスの翼

「心から叫ぼう」の言葉に相応しい景色がそこに生まれていた。「アルテミスの翼 ワンマンライブ episode1『Ship of Theseus』」ライブレポート

 3月5日(日)、新宿ALTA KeyStudioを舞台に、アルテミスの翼がワンマン公演"episode1『Ship of Theseus』"を行った。この日は、事前から新曲の発表と新衣装のお披露目が告知になっていた。


  黒い新衣装姿になって舞台へ登場したメンバーたち。その姿を目にし、高ぶる期待。アルテミスの翼のライブは、この空間から現実を消し去り、熱狂のパーティーの場へ塗り替えるように『Change the world』からスタート。激しく攻めるエレクトロな楽曲に載せ、メンバーらが沸き立つ衝動へ導かれるように凛々しい声を響かせる。フロアからは数多くの拳や輝くペンライトが突き上がる。6人は、気持ちを奮い立てる楽曲に乗せ、感情を解き放つように「Yeah Yeah Yeah」と声を張り上げていた。間奏や落ちサビでフロア中から沸き上がる絶叫。後半へ進むにつれ、彼女たちの声にパワーが増す。熱情したその歌は、すべてを蹴散らし、ここから新しい時代を作るんだと宣言するようにも聴こえていた。駆け上がり続ける楽曲の上で凛々しく響く歌声が作り出す心地好い緊張感が、観客たちの気持ちも熱く騒がせていた。

 「まだまだ盛り上がれるんじゃないの、高ぶっていくぞー!!」の声を合図に、『Lock On !!!』が流れだす。曲の始まりに合わせ、フロアから熱いコールが飛び交いだす。メンバーらは、観客たちのハートにロックオン。突き刺すような雄々しい声で歌い、叫び、力強く踊りながら、理性を壊す歌の弾丸を撃ち続ける。彼女たちは「ぶっこんで」と叫びながら、一緒に暴走しようと誘いかけてきた。「ぶっこんで」や「ぶっとんで」の言葉の弾丸をハートへ撃たれるたびに、場内の熱が膨らみ続ける。彼女たちが熱した声の弾丸をぶっ込むたびに、ライブは暴走してゆく。


 MCでは、新衣装についてトーク。今回の衣装は、カシオペア・キアラとオリオン・ハヅキが監修。モノクロをベースに、アルテミスの翼らしい気高さを示した衣装にしたと語っていた。そのうえで、各自の個性を反映していることも伝えていた。ぜひ、一人一人の個性を活かした新衣装にも注目してもらいたい。

 

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 重厚な、でも、熱く身体を揺さぶるヘヴィグルーヴな音が響きだす。曲が流れるのに合わせ、フロア中からも熱い声が響く。その声をパワーに歌いだしたのが、『MONSTERビーツ』。6人は心の中に巣くうモンスターを解き放ち、衝動へ身を任せるまま、声を張り上げ観客たちへ挑みかかる。その勢いに煽られ、フロア中に生まれた熱狂。理性のストッパーを解き放ちモンスターと化した6人は、舞台の上で愛らしい姿を見せながらも、観客たちをガンガンに煽り続ける。彼女たちの動きに合わせ、フロアでも同じ動きをしながら騒ぐ人たちが続出。「手を掲げろ」の声に合わせ、フロアのあちこちから手が突き上がる光景も圧巻だ。彼女たちも、その姿を受け止めている観客たちも、沸き立つ衝動をぶつけずにいれなかった。ありのままの、在るがままの自分でいるためにも、沸き立つこの感情すべてを、曲に乗せてぶつけずにいれなかった。

  メンバーの煽りに合わせ、フロア中から響き渡る口上や熱いコール。和心抱いた雅なロックビートに乗せて飛びだしたのが『天使爛漫』。たおやかで麗しい振りを見せながら、終始、愛らしい声で。時に「Oi!Oi!」と煽りながら、6人は、満員の観客たちを麗しい雅な熱狂で抱きしめていた。メンバーたちの美しくたおやかな歌声やパフォーマンスとは裏腹に、フロア中からは野太い絶叫の声が飛び交う。彼女たちの醸しだす艶やかさに心は微睡みながらも、声を張り上げずにいれない。メンバーらの揚げた「Hey!」の声に合わせ、身体を大きく揺らしていた姿も胸アツだ。

 華やかな空気へ少しセンチメンタルな香りを塗り重ねるように、メンバーたちが美しい声でハモり出した。だが、重厚な音で攻める演奏が流れだしたとたん、この空間は理性を消し去り、熱情の踊り子と化すダンスフロアへ様変わった。彼女たちは『DANGER SIGN』を通し、色気を持ったパフォーマンスを交え、心の中に抱えた、女だからこその本能に導かれた恋心をぶつけていた。高揚へと導くアッパーな楽曲に乗せ、6人は、胸の内から沸き立つ思いを、色気を持った妖しい声に乗せてぶつけてゆく。攻める意志を消さずに恋の駆け引きを仕向ける女心を、6人は高ぶる気持ちのまま、満員の観客たちへ向けて告白するように歌っていた。

 

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  MCでは、「暑すぎて」という言葉がメンバーみんなの中から飛びだしていたように、フロアに生まれた熱気に、嬉しい喜びの声を上げていた。              


 「響け僕等の夢 描いてた理想に届けて 暗い道でも灯りを照らすから」と、愛らしく歌うアテナ・シオリの声から始まったのが、『Bring it on!』。ここまで熱く攻める姿を見せてきた6人だが、この曲では、可愛らしく優しい歌声や仕種でフロア中の人たちを包み込んでいった。メンバーたちのチャーミングな振りも魅力的だ。この曲では、アイドルらしさをたっぷりと含んだ可愛らしい姿でアピール。でも、終始フロアからは野太い熱い声が飛び交う。いや、声を上げていないと、その眩しい可愛らしさにハートが焦がれてしまいそうなんだ。

  「ねぇ...実は私...君のことが!」と告白するような言葉に、胸がキュンと鳴った。彼女たちは『ライラック宣言』を通し、満面の笑顔と晴れた明るい歌声で、一途な恋心を告白するように届けてきた。サビ歌の「ライラック宣言」のパートで、メンバーと観客たちが高く掲げた手を振り上げて一緒に身体を大きく揺らす様など、一体感を持った景色がとても眩しい。メンバーの「大好きですっ!」の告白の声を聞いて、瞬時に感情を沸騰させるフロア中の人たち。この場、この瞬間だけは、互いに両思いに染まり、胸をドキドキ高めていける。それが、最高じゃない。

  ふたたびフロア中に熱狂の景色を作りあげようと、メンバーたちは「Oh!Oh!Oh!」と声を上げて『CRY』を熱唱。一人一人が歌うたびに、フロアから飛び交うメンバーコール。6人は、それぞれの個性を活かした愛らしく優しい声で、胸の奥に描いた夢へ浸るように歌っていた。6人のチャーミングな姿に向かって、フロア中から沸き続ける絶叫。間奏では、野太いを声を張り上げ、メンバーらと熱い掛け合いを交わす場面も登場。落ちサビでは、「まわるまわる」の歌声に合わせ、フロア中から上がった手がくるくる回る景色も。一体化した、その心地好さが最高だ。 

  次に披露したのが、メンバーいわく「これまで、ありそうでなかった」「この曲を踊ることで5kgは痩せる」新曲の『SURVIVaL DaNCE』。激しく躍動した、攻めに徹した表情を見せながらも、曲は細かく転調を繰り返してゆく。彼女たちは突き進むビートに乗せ、凛々しいパフォーマンスのもと「踊れ踊れSURVIVaL DaNCE」と歌い踊りながら攻めていた。激しく駆けるビートの上で、エクササイズのような踊りを通し、躍動した姿を6人は見せていた。「起こせよ革命」「突き進めよ」の歌詞も熱い。曲が進むごとに、どんどん熱と速度を増すように感じていたのも、6人の迫力に、気持ちが嬉しくときめいていたからだ。

  ライブも後半へ。アルテミスの翼がライブで大切に育み続けてきた『最終ゼンヤ』の登場だ。一人一人が、自身の存在する意味を突きつけるよう高らかに歌う姿に、胸が熱く揺さぶられる。言葉のひと言ひと言へ強い意思を示しながら歌う声に触れ、サビで6人が思いを一つに歌う姿に向け、フロア中から腕が高く掲げられていた。「踊れ 踊れ~」の熱い声に気持ちが揺さぶられる。メンバーらが「Wow oh oh」と飛び跳ね歌う姿に合わせ、フロア中の人たちも身体を大きく揺らしていた。その姿が、胸を熱く揺さぶった。

 メンバー一人一人の強い意志を持った言葉が、力強いラップとなりフロア中に響き渡る。攻めた姿で歌う新曲の『星ノ唄』を通して、アルテミスの翼はこの空間に絶叫の飛び交う景色を描きあげていった。6人がパフォーマンスしながら飛び跳ね歌う姿も、印象的だ。その姿に合わせ、フロア中の人たちが身体を揺らす景色も誕生。メンバーらのラップに呼応する観客たち。「撃ち込め」の言葉を合図に、互いに感情のストッパーを壊し騒ぎ立てる景色が、とても刺激的だ。


  ライブも終盤へ。メンバーたちの熱い煽りを受けて飛びだしたのが、『サイノーカイカー!』。とてもわちゃわちゃした、熱せられて膨らみ、自由奔放に弾けるポップコーンのような楽曲だ。メンバーたちも、 チャーミングな振りを魅力に舞台の上で弾け飛ぶ。その姿に向け、フロア中から熱い声が飛び交う。この場にいる人たちの誰もが気持ちを花咲かせ、無邪気にはしゃいでいた。頭をカラッポに、「楽しい」気持ちにだけ染めあげられる、この瞬間が最高だ。メンバーらの歌に、叫び声を重ね、掛け合う様も、気持ちを熱く騒がせた。このまま、高見を目指して一緒に弾け続けようか。

  『PROUD of』のイントロが流れたとたん、フロア中から絶叫のコールが飛び交いだす。力強い声で「プライドを見せつけてやれ!」と歌う彼女たちの声に、掛け合う絶叫。メンバーたちは拳を振り上げ「プライドを~」と絶唱すれば、フロアからも終始絶叫した声が飛び交っていた。間奏では、凄まじいMIX声も登場。歌詞の一節ではないが、「心から叫ぼう」の言葉に相応しい景色がそこに生まれていた。メンバーと観客たちが共に凛々しき勇者となり、気持ちを一つに強い意志と志を高く掲げ、この場を熱狂で染めあげていった。

 

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 アンコールは、この会場へこれまで以上に熱情した景色を描こうと。みんなの燃え立つ気持ちへロックオンしたうえで、凛々しい声で『Lock On !!!』を歌いだした。フロア中から飛び交うMIX。メンバーたちは笑顔を浮かべながらも、雄々しく攻める勢いで一人一人のハートをロックオンし、熱情した感情をぶっこんでいた。フロア中の人たちも「Lock On Lock On」の声に合わせ、力強く腕を振り上げ、沸き立つ熱情を舞台にぶつけていた。メンバーと観客たちが同じ気持ちの色に染まりながら、「Oh!Oh!Oh!」とやり取りを交わす。暴走したこの気持ちは、もう止められない。


  最後の最後にアルテミスの翼は、今の自分たちの感謝の気持ちを込めて『ライラック宣言』を歌唱。冒頭の「ねぇ...実は私...君のことが!」のセリフを、メンバーみんなで語ってくれたのが嬉しい。一人一人が一途な思いを胸に歌を届ければ、サビでは、メンバーとフロア中の人たちが大きく手を振り上げ、心の中で互いの手と手を結び合っていた。互いに繫いだ手が解けない限り、僕らはずっと一途な気持ちを胸に隣で寄り添い続けていける。その隣にもっとたくさんの仲間たちを迎えいれたい。「大好きですっ!」の言葉を、メンバー全員でフロア中の人たちへ向けて叫んでくれたのも嬉しかった。この日に抱いた思いを、この日の熱狂を、しっかりと心のフォルダへ刻み、また明日へ向かって、ともに一歩を踏み出したい。


 最後に、アルテミスの翼より新しい発表が3つ届けられた。それが、以下になる。

●アルテミスの翼、定期公演を開催。
●今夏、ヨーロッパへ遠征。
●TikTok・YouTubeチャンネルをスタート。

 今後のアルテミスの翼の動きからも、目を離さすにいてもらいたい。


  ライブ中に語ったメンバーのコメント

  「この6人でこの日を迎えられたこと。私たち3人も、加入からあっと言う間に1年が経ちました。アルテミスの翼が10人でスタートして、9人、7人になって。今この6人で、こうやってこのステージに立てていること、本当に幸せに思います。今日を迎えられたことも、間違いなくここに来てくださったみなさんや、今日来れなかった人たちも含めた、あなたたちのおかげだと思っています。これからもどうか、この6人の応援をよろしくお願いします」(アクエリアス・イオリ)

 

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  「アルテミスの翼には有能なメンバーが集まってるなと本当に思う。だけど、それをまだ活かしきれてないというか、まだまだこれからだなと思う部分がたくさんあります。わたし、先程アポロンの翼ちゃんのデビューステージを観たんですけど。デビューって感じの、これからへ向けたワクワクドキドキがすごい伝わってきました。そういうのって私たちも出せているのかなとか、すごい不安になる毎日ですけど。このワンマンを新たなスタート位置に、これから更に大きくなる私たちを、これからもずっとずっと見守ってほしいなと思います」(カシオペア・キアラ)

 

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  「単独公演が最近はあまりなかったというか、ツアーもいろいろやってはきましたけど、こうやって新衣装で新曲を披露できたのは久しぶりになります。これが出来たのも、普段応援くださっているみなさんのおかげです。本当に嬉しく思います」(ペルセウス・ツカサ)

 

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  「わたしはアルテミスの翼に加入して、気づけば2年になるんですよね。当初はアイドルになるつもりがなかったので、入っても半年くらいで…と思っていたんですけど。気づけば2年も活動をしています。大阪から上京してきて、今は、東京で活動をしています。東京で活動しているわたしに地方から会いに来てくれる人とか、東京や名古屋、大阪などへも遠征のたびに来てくれるなど、いつもみんながいるからアイドルを続けられています。アルテミスの翼は、この2年の中でも卒業したメンバーが多くて。今は6人です。わたしはこのワンマン公演を行うにあたって、応援し続けてくれるファンの人たちはどう思っているんやろうとか、いろいろと思いを巡らせていました。一緒の時期に活動を始めたグループが大きい場所でワンマン公演をしているのを観ていると、アルテミスの翼のワンマンがどう映るのかすごく気になって。でも、わたしはこの6人で一歩一歩進むワンマンが大切だと今回で思ったので、これからは気にせず、みんなで頑張っていきたいと思います」(オリオン・ハヅキ)

 

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 「アルテミスの翼は、これまで何人も卒業や加入を繰り返してきました。今日のタイトルが今のアルテミスの翼にピッタリだなと思ったのも、人はずっと変わってきたけど、アルテミスの翼はずっとアルテミスの翼だし、ずっと進化し続けてるよなと思えたからです。それを、今日のライブで証明できたのが嬉しいです。アルテミスの翼を2年半やってきて、じつはワンマン公演が約2年ぶりなんですよ。それを叶えられたのも、ここにいるみなさんとスタッフさんと、この6人だから出来たことだとわたしはすごく思ってて。なので、この場を借りてメンバーに、アルテミスの翼に入ってくれて、続けてくれて本当にありがとうございますと伝えたいてす。これからも、よろしくね。ずっとアルテミスの翼を信じて応援してくださっているファンのみなさん、ありがとうございます。これからもっともっと大きくなれるように、みんなで頑張っていきます」(カナコ・ケンタウロス)

 

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「アルテミスの翼、この2年半でいろいろありました。わたしは歳も一番下だけど、赤色の真ん中担当で、「絶対的センターだね」「エース だね」っていうみんなからの期待に応えられるように、今日も、今までもやってきたんですけど。私たちについてきてくれてる人たちと、いつも応援してくれる友達と家族、みんなのおかげでわたしはアイドルを頑張れています。一緒にいるメンバーは、わたし自身一番大好きな仲間です。この6人で一歩ずつ進んでいこうと思っているので、ここからをスタートに、6人で頑張っていきます」(アテナ・シオリ)

 

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PHOTO: machi
TEXT:長澤智典


★インフォメーション★

出演イベント等の最新情報は公式ツイッターをチェックお願いします。
https://twitter.com/artemis_idol7


セットリスト
『Change the world』
『Lock On !!!』
『MONSTERビーツ』
『天使爛漫』
『DANGER SIGN』
『Bring it on!』
『ライラック宣言』
『CRY』
『SURVIVaL DaNCE』
MC
『最終ゼンヤ』
『星ノ唄』
『サイノーカイカー!』
『PROUD of』
-ENCORE-
『Lock On !!!』
『ライラック宣言』


SNS

https://wingsofartemis.tokyo/
https://twitter.com/artemis_idol7
https://www.youtube.com/@wingsofartemis557
 

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