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相笠萌プロデュースグループ「メタモル!!!」、強い決意を胸に歌声を響かせた「メタモル!!! 半年記念 1st ONEMAN LIVE Re:road」公演の模様をレポート!
相笠萌がプロデュースするグループの「メタモル!!!」。活動から半年、メタモル!!!が横浜MMブロンテを舞台に「メタモル!!! 半年記念 1st ONEMAN LIVE Re:road」を行った。チケットはSold Outを記録。ライブ配信を通しても、多くの人たちがその姿に熱い視線を送っていた。その日の模様を、ここに再現したい。
ゲーム音楽のようなSEに乗せ、巨大なスクリーンに映し出されたメンバーの姿。そこへ重なるように4人が舞台へ姿を現した。SEが止み、一瞬のブレイク。相笠萌の「Re:road!!」の声を合図に、メタモル!!!のライブは、この日初披露した「Re:road」から幕を開けた。冒頭から彼女たちは、「まるで僕たちは使い古されたロボット 汚え大人たちに操作されつづけ壊れたんだ 心を無くした先の見えない毎日にため息を吸って吐いているだけ」と、絶望の淵にいる想いを心嘆くように歌いだした。でも、その声には、現状を変えてやる。逆境の中から立ち上がり、今を変えてやる強い意志が漲っていた。力強く拳を振り上げ歌う姿に。熱と迫力が増してゆく歌声に触れながら、ここから彼女たちが戦い抜くんだと強い意志を示すのを感じていた。観客たちへ挑みかかるような凛々しい表情で歌う4人の姿に触発され、フロアからも多くの拳やサイリウムが突き上がる。パワフル??確かに、そうだろう。むしろ彼女たちは、ここから世の中を変えてやる強い意志を、沸き立つ想いをぶつけていた。「Re:road」、まさにタイトルに相応しい姿を、メタモル!!!は冒頭から示してきた。
沸き立つ情熱へ、さらに熱を加えるように、4人は凛々しい声を響かせ「スポットライト症候群」を歌いだした。メタモル!!!の楽曲は、逆境を蹴飛ばし、そこから這い上がり、挑みかかる強い意志を突きつけてゆく。現状を打破し、胸に抱いた想いを手にするために挑む強い生きざまを、4人は「スポットライト症候群」を通してもぶつけていた。ヒリヒリとした感情を突きつけるパフォーマンスに触発され、同じように気持ちが熱く沸き立つ!!
表情は一変、MIXや向上も組み込んだ"沸く"ナンバーの「シャッフルライフ」が飛びだした。それまでの凛々しい表情とは異なり、4人は笑顔を浮かべ「やだやだ無理無理起きれない 行かない!やらない!帰りたい!」と甘えた素振りで歌っていた。冒頭2曲とのギャップに驚きつつも、4人が観客たちを楽しいパーティの中へグイグイ巻き込むパワーに引っ張られ、気がついたら心の中で「うりゃおい!!」と叫びながら、4人と一緒にわちゃわちゃ騒いでいた。
はしゃぐ気持ちへ、胸をキュンキュンときめかす可愛い刺激を注ぐように、4人は甘えた声で「きみのおんりーわんっ!」を歌いだした。とてもキラキラした、でも駆ける演奏が感情を嬉しく騒がせるだ。思いきりラブリーで乙女な姿でせまる彼女たち。ヤバいよ。これ、ハートをズキュンと撃ち抜かれたようなドキドキやまない衝撃だ。
MCでは、「Re:road」の作詞を担当した相笠萌が「再読み込みのリロードと道のロードを掛け合わせた言葉として名付けた」と、新曲の「Re:road」について説明していた。
曲に合わせ、次々と表情や心模様を変えてゆく4人に、すっかり依存中だ。次に披露した新曲の「きみに依存中。」の歌詞は、愛瀬ひなが担当。「ひなが付き合ったらこうしたいな」という想いを詰め込んだそうだが、ちょっとヤバく……いやいや、けっこう相手への依存度が高くないか?www。わちゃわちゃ明るく弾けた楽曲に乗せ、メンバーが心の内に閉まっていた気持ちを告白するように語る場面からスタート。目の前で不満をぶつけるような4人のセリフにドキッとしつつも、ますます彼女たちへ夢中になれば、どんどん依存度も高くなってゆく。この歌、4人のハートと一緒に独占しちゃいたい!!!!
いきなりBPMがアップ!!胸を騒がせる熱いビートが飛びだした。4人は気持ち沸き立つ楽曲の上で、「俺の時代が HA!HA!始マンデイッ!」と熱い声を上げだした。週頭の憂鬱な気分も、「月曜日が始マンディッッッ!!!」のようなハイパーなエールソングを耳にしながら始めたら、きっとテンション高く一週間を過ごせそう。まぁ、メタモル!!!のライブに触れていれば、平日も週末も関係なくテンション上がるけどね。
続く「同担拒否」では、メンバーらが推してくれるファンたちへ向け、甘えた声と仕種で「やっぱ君しか勝たんよね」と歌いかける。映しだされたハートの映像の数々を背に「好きだ好きだ大好きなんだ」と歌われちゃ、彼女たちを推さずに入れない。終盤には向上も登場。4人が恋のアプローチをしてゆく曲のように、ファンにはたまらないハート推される楽曲だ。
映像コーナーでは、課題曲として出された「ときめきブローカー」の振りを15分で覚えて躍れるか」を、相笠萌・華嵜ふなチームと愛瀬ひな・謝花南チームが2組に分かれて対決しあう。その映像を挟み、着替えを終えたメンバーが舞台へ登場。
新衣装姿で披露したのが、「浮気・二股」という意味を持つ新曲の「infidelity」。比較的キラキラ系の楽曲だが、歌っている内容がとても切ない恋心なのもポイントだ。楽曲を聞きながら気持ちは騒ぐが、メンバーたちの切ない気持ちをぶつけるように歌う感情的な声に胸がキュッとしめつけられていた。作詞をした相笠萌自身が「メンヘラソング」と言ってたように、最強のメンヘラソングの誕生だ。
「infidelity」も、続く「拗らせちゃってごめんね」も、そう。メタモル!!!には、女の子の痛い恋心を歌う曲がとても似合う。それは、メンバー全員が拗らせ系の女性たちだから??苦しい胸の内を吐き出すように歌う様に、見ている側の胸もキュッと疼いてゆく。
そんな同情心を抱いていたのが、甘かった。続く「Master」で彼女たちは、心に隠していた牙を剥き出しに「首輪が欲しいのなら 捕まえてみなさい」とせまってきた。歌謡メロした曲調に乗せ、魔性の女っぷりを発揮する彼女たちの姿に、心はすっかり平伏していた。
このブロックでのメタモル!!!は、女性の中に潜むいろんな暗く怖い女心をぶつけてきた。意外と魔性な女性たちだ。MCでは、先に披露した新曲「infidelity」についての想いを語り合っていた。
中盤の闇/病みコーナーから、表情を塗り替えるように飛び出したのが、観客たちを熱情した世界へ連れ出すアップチューンの「平行クロノスタシス」。沸き立つ熱い想いをぶつける彼女たち。その情熱的な歌声に気持ちも身体も熱く奮い立つ。
続く「死なない理由」は、タイトルとは裏腹に生きる勇気をくれる歌。絶望を知ったからこそ、つかめた未来。その意味を深く理解できる人にほど、この歌は強さや希望を与えてゆく。メンバーたちも、この会場を抜けた先に広がる青空(時間帯的には夜空だけど)を見上げるような姿で、笑顔を浮かべ、高らかに歌っていた。その歌声やパフォーマンスは、見ている人たちに元気と輝きを注いでゆく。生きることへ幸せを覚えるように歌い躍る彼女たちから、強い心の力を授かった気分だ。
「メタモル!!!の曲は、心が弱っているときに無理に背中を押すんじゃなくて、今のままでいいかな、頑張りすぎないでいいかなと思ってもらえる存在でありたいと思っています。これからも一緒に走り続けていけたらなと思っています」(相笠萌)
最後にメタモル!!!が歌ったのが、ゲームの世界に現実世界の中で葛藤する気持ちを重ね合わせたチップチューンの「村人M」。彼女たちは、心に破滅フラグが立とうと、何度だってコンティニーして立ち上がればいいと力強く歌いかける。この曲と、彼女たちの力強い歌声さえあれば、僕らはきっと何度だって立ち上がり、何度だって今をやり直していける。そんな勇気と力と可能性を、彼女たちは伝えてきた。「村人M」へ記した想いへ自分たちの経験や気持ちを重ね合わせながら、4人は力強く歌をぶつけていた。
ふたたびフロア中に「月曜日が始マンディッッッ!!!」が流れだした。メンバーたちが「月曜日が始マンディッッッ!!!」を歌いながら舞台へ駆け出し、アンコールがスタート。4人は輝きを放ちながらパワフルに疾走する楽曲に乗せ、舞台の上で思いきりはしゃぎだす。ふたたびフロア中が沸きだした。熱く騒ぐ気持ちのまま、彼女たちと一緒に熱狂の世界へ飛び込みたい。
高まった気持ちをさらにスパークするように、メンバーらが「シャッフルライフ」を通してMIXを打ち出した。テンションを上げる楽曲のニ連打に気持ちが「うりゃおい!」騒ぎだす。彼女たちと一緒にMIXを打ちながら、一体化した熱狂の風景にこの会場を染め上げたい。フロア中の人たちも手にしたペンライトや拳を大きく振りながらジャージャー!とアガっていた。
ここで、メンバーが今日の感想を述べだした。
「活動から半年、私の芸歴もやっと半年になりました。前は社会人を週5日やって、たまにインフルエンサーみたいなことをしていたんですけど。アイドルになってから、前に応援してくださっていた人たちがすごく減ってしまって。自分がなりたくてアイドルになったのに、需要がないのかなと思っちゃっていたんですけど。最近、少しずつ応援してくれる人たちが増えて、今日もこんなに赤く照らしてくれる人たちがいて本当に嬉しかったです。アイドルが思っていたより大変で、「やめたいな」と思ったことも何度もあったんですけど。こんな素敵な景色を見れて、続けてきて良かったなと思います。いい歳こいても意地でもやめないつもりなので、これからも良かったらついてきてください」(華嵜ふな)
「チケットがSold Outしたのは、半年間ついてきてくれたファンの人たちのおかげだと思ってます。言うてもまだ半年なので、よくわかんないんですけど。次におっきなライブがあるとしたら1周年ライブとかだと思うので、そのときは、ここよりも大きな会場で出来るように頑張るから、これからもついてきてください」(謝花南)
「一度アイドルを辞めたんですけど、それでもずっとアイドルをやりたくて、ほんとにずっとアイドルをやりたくて…。メタモル!!!のメンバーでいれて良かったなと本当に思っています。何かあったときに絶対に自分の味方でいてくれて、「大丈夫だよ」っていつも声をかけてくれるみんながいるから、毎日生きていけます。本当にみんなのことがとても大好きだし、ひなの命みたいなものです。だから、これからも絶対に絶対に幸せにするのでついてきてください」(愛瀬ひな)
「10年くらいずっとアイドルをやっているんですけど。こうやって自分たちだけのためにこんなに人が集まってくれれば、最初のオープニング映像で自分の顔がバーンと出て、名前が出るのが本当に嬉しくて。ずっと憧れだったから、「やっとアイドルだ」と思えました。みんなが自分の色のペンライトを振ってくれているのとか、チェキに列が出来てるのとか、昔の自分じゃ本当に考えられなかったから、こんなにたくさんの人が会いに来てくれるようになって本当に転生して良かったなと心の底から思っています。
プロデューサーとメンバーの両立は思っていたよりも難しくて、何回も逃げたり、泣いたこともあったんですけど。ここからまた半年頑張って、1年後にもっともっと大きな会場でワンマン公演が出来るように、プロデューサーとしても頑張っていこうと思っています。いろいろ感謝はしていますけど、正直本当に満足はしてなくて、毎週同じ人数でライブしていることも正直悔しいです。ここからもっともっと上にいけるように、プロデューサーとしても、メンバーとしても引っ張っていこうと思っているので、これからもみなさんついてきてくれると嬉しいです」(相笠萌)
ここで、全国4大都市ツアー「メタモル!!!【METAMOL 4ZEツアー】」を大阪・北海道・東京・福岡で開催することを発表した。
最後の最後に、メタモル!!!はふたたび新曲の「Re:road」を熱唱。彼女たちは想いを力強く叩きつけるように「ありきたりなハッピーエンドは似合わねえ」「共に戦い抜いていこうぜ」と歌いながら、会場中の人たちと一緒に、ここからさらに攻めてゆくと力強く宣戦布告していった。
メタモル!!!がこれからどんな自分たちらしいレールを敷きながら走ってゆくのか、その姿を楽しみに見ていたい。
PHOTO:saru
TEXT:長澤智典
セットリスト
「Re:road」
「スポットライト症候群」
「シャッフルライフ」
「きみのおんりーわんっ!」
「きみに依存中。」
「月曜日が始マンディッッッ!!!」
「同担拒否」
「infidelity」
「拗らせちゃってごめんね」
「Master」
「平行クロノスタシス」
「死なない理由」
「村人M」
-ENCORE-
「月曜日が始マンディッッッ!!!」
「シャッフルライフ」
「Re:road」
左から華嵜ふな、相笠萌、愛瀬ひな、謝花南
【メタモル!!!】
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