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「何度でもやり直せる」と声を一つに叫びながら、この世界をコンティニューしよう。 NANIMONO公演「NANIMONO TOUR 2026「コンティニューしますか?」」レポート!!!!!!!

NANIMONOが、4月から始めた全国ツアー「NANIMONO TOUR 2026「コンティニューしますか?」」。そのファイナル公演が、6月12日にKanadevia Hall(旧・TOKYO DOME CITY HALL)で行われた。
大きなスクリーンに映し出されたのは、月のサナトリウムを飛び出して宇宙を飛行している、NANIMONOの7人が乗船した宇宙船の船内映像。登場した"なにモン"が案内人となり、ここまでの経緯を説明していく。
宇宙船は、間もなく地球へ到着。AIが、メンバーがそろそろコールドスリープから目覚めることを告げた。でも、スクリーンに映しだされたメンバーは「コールドスリープから目覚める時間です」と何度言われても、ずっと眠り続けていた。そこが、日頃から怠惰な彼女たちらしい。何度呼びかけても起きないメンバーにいらだったAIは、強制的に起こすという手段に…。
目覚めたメンバーが、AIの紹介する声に合わせて、愛らしいポーズを決めながらステージに姿を現した。7人は、リーダーのひなたゆまを中心にステージ中央で円陣を組む。そのうえで、それぞれが舞台の上を駆け出し、「みんな、おはよう」と挨拶をし始めた。でも、一人だけ二度寝を始めたメンバーが。6人が、眠っていた輪廻ねるを起こしながら、彼女をいじりだす。ねるは「二度寝という最高の幸福の時間を奪わないで」と主張しだす。その声に共感した他のメンバーたちも、次々と二度寝を始めた…。ステージの上から届いた「おやすみー」の声。そのとたん、ステージ上が真っ赤に染まり、耳を不快にするアラート音が鳴りだした。AIが告げた「緊急事態、隕石にぶつかりますが」の声。それでも、寝ぼけた彼女たちは「大丈夫、大丈夫」と取り合わない…が、危険な状態にハッとしたメンバーが一気に慌てだした。「間もなく隕石にぶつかります」と告げたAIの声に、7人は「やばい、今すぐ準備をしなきゃ」と焦りだす…。
隕石は、無事に回避。改めて目的地を地球の、アジアの、日本の、東京の、Kanadevia Hallに設定。そして7人は、ふたたび目的地へ向けてロケットを噴射して進みだした。
そのうえで流れたのが、 NANIMONOの心のテーマ曲『ただただ怠惰』。「だ、だ、だ、だるくてだるくてだるくて無理無理!」と、怠惰な自分を肯定するように愛らしい仕草で歌う彼女たち。煌めく7人に向けて、場内から熱い声が沸き上がる。メンバーの魅力とキャラクターを上手く生かしたオープニングの展開や、そこから繋がる、胸を踊らせるライブの流れが、いつも冴えた演出を見せるNANIMONOらしい。「ただ ただ 怠惰!」と叫ぶ7人の声にかけあうように、場内の人たちも「怠惰!怠惰!」と声を上げる、その一体感が最高だ。もしや、ここに集まった地球人も、みんな、彼女たちと同じように「明日からガチ!本気出す!」と言い訳をするのが得意な怠惰な人たち…なのかも知れない。
地球に降り立ったメンバーが、宇宙船の外へ吐き出されるように飛び出した。「地球のみんなー、帰ってきたよー」と、挨拶。でも、ここは本当に地球?彼女たちは場内中で揺れるカラフルなペンライトの輝きを、「魂の光」と呼びながら「綺麗だよねぇ」と愛でていた。そこへやってきたのが、"なにモン"。なにモンが告げたのが、着いた地球は、すでに滅びていたという衝撃的な言葉。驚くメンバー、ナニもんは「2年前のときのことを思いだすモン」と語りだし、背景のスクリーンに、2年前にTOKYO DOME CITY HALLでワンマン公演を行った当時のNANIMONOのライブ映像が映しだされた。その中で、NANIMONOに向けて、"つらたん"が「俺様の完全勝利だ。魔法少女としての力がまだまだ足りなかったようだな」と勝利の宣言をしていた。当時を振り返り、彼女たちは「確かに、私たちはあのとき負けたけど…」と思いを零す。その後に地球で起きた惨劇を、映像を通して目にし、絶望にうちひしがられるメンバー。そのうえで…。
「廻る廻るセカイで ボクはひとりぼっちなんだ」と、ゆまが『だいじょばない惑星』を、悲しみを湛えた声で歌いだした。その悲しみ吹き飛ばすように、彼女たちは、ここに集まった絶望を乗り越えた仲間たちと心を一つに、「キミとボクなら ひとりぼっちも ふたりぼっちだ」と、夢や希望というキラキラとした輝きを与え、みんなを鼓舞するように歌いだした。曲中では、小さく屈んだメンバーとTAKARAMONO(ファン)が、メンバーの「3.2.インキャ」の声を合図にジャンプをする場面も生まれていた。彼女たちは「NANIMONOがいるから大丈夫だよ」と、集まったTAKARAMONOに希望を与えていた。この場所は、滅亡したと思っていた地球に残された最後のフロンティア?「飛べ高く」の声と声を出して高く飛び跳ねるメンバーの姿に合わせて、TAKARAMONOも笑顔で飛び跳ねる景色がそこには生まれていた。
とはいえ、「もう駄目だぁ」「こんなのゲームオーバーだよ」と、7人の心にも絶望の波が押し寄せていた。「その姿じゃ、つらたんに支配されちゃうよ」と、なにモンが励ます。そこへ鳴りだした電話のベル音。その音へ引き寄せられるように、7人は電話ボックスに駆け寄った。
ゆまが受話器を取ると、そこから聴こえてきたのが女性の声。スクリーンには、電話をかけてきた女性たちの姿が映っていた。彼女は、「そちらは何年ですか?」と問いかける。ゆまは、自分を人数に入れるのを忘れ、「6人です」と答えたように、ボケの二段構えの発言を噛ましていた。でも、冷静な受話器の先の女性は「そちらは何年ですか?」と改めて問いかけた。その言葉に向けて、ゆまは「西暦2127年です」と答えると、相手は「私たちは西暦2124年にいる」と告げた。彼女は「この電話ボックスを使えば、やり直したい時間に戻れる。コンティニューしますか?」と問いかけた。もちろん、答えは一つだ。7人は「コンティニューします!」と叫んだ。そのとたん、時空が一気に歪み、彼女たちは3年前の地球へタイムワープした。
到着したNANIMONOを待っていたのが、先の電話で話していた女性たち。彼女たちは、「私たちのことを助けてほしいの。あの電話ボックスは、雨の日だけ後悔している過去に戻ることができるの」と告げたうえで、彼女たちは、NANIMONOがつらたんに戦いで負けたあとに、彼によって崩壊した地球の歴史について語りだした…。
ステージに登場したつらたんは、TAKARAMONOへ「マインドコントール光線」をかけ、みずからの支配下に納めた。トークの中、つらたんが何気なく説明していた「体験型アトラクション」の言葉。まさにこの日のライブは、NANIMONOと一緒に物語を体験しながら進む形を取っていた。
「私たちだけを残して」世界が滅亡した理由を語る女性たち。彼女たちは、hakanaiのメンバー。ステージに姿を現した5人は「私たちの言葉で君の心を照らしていくから」「私たちは、まだこの世界を終わらせたくないの」「私たちの声届いてますか」と叫び、『セカイが終わったあとに』を歌いだした。今回のライブでは、NANIMONOの後輩グループのhakanaiも交えて、物語を展開していた。彼女たちは、胸の内からほとばしる熱い思いをぶつけるように力強く情熱的な姿を見せ、会場に熱を描きだしていった。
「私たちの運命も、あなた方に託します」と告げたhakanaiのメンバーの声を受けて、ふたたびNANIMONOは、もう一度やり直すために過去へタイムワープした。
ステージに姿を現したのが、後輩グループAZATOYのメンバーたち。青春を謳歌する女子高生に扮した彼女たちが憧れたのが、アイドルの姿。メンバーは妄想の中、成りたかったアイドルになって、キラキラと胸をときめかせて『私がアイドルを辞めても』を歌っていた。物語は、平和だった地球の在りし日々の姿を映し出していた。かつてはNANIMONOのメンバーも、AZATOYの6人と同じように、アイドルへの憧れという夢を思い描いていた少女たちだった。その姿が、アイドルに憧れるAZATOYのメンバーらの姿と重なって見えていた。
時間を巻き戻し過ぎたことに気づいたメンバーは、今度は2024年のTOKYO DOME CITY HALLの場へタイムワープした。そこでは、NANIMONOに勝ち、勝利に浸るつらたんの姿があった。そこへ、新しい力を手にしてインキャ戦隊NANIMONOへと進化メンバーが、ふたたび物語を描き直すようにステージに姿を現した。
ライブは、今の自分たちの状況と姿を映しだした『インキャ戦隊NANIMONO~負けヒロインの逆襲~』から、ふたたび物語を上書きし始めた。この曲は、メンバーの新たな自己紹介ソング。初見の人にも、それぞれのキャラクターがわかりやすく伝わる曲であり、TAKARAMONOが熱い声をぶつけられる内容なのも嬉しい。
柊真ミフユが手がけた「メンバーの個性を最大限に生かした」新衣装を身につけ、インキャ戦隊NANIMONOになった7人が、ふたたび自己紹介をしていた。この時点では、本編の流れとは関係なくつらたんもトークに加わる緩さも、予定調和を良しとしないNANIMONOのライブらしい。
ふたたび物語へ…。倒したはずのNANIMONOが地球に舞い戻ったことに驚く、つらたん。メンバーが「みんなー、どーぱみん出していくよー」と叫ぶ声を合図に、TAKARAMONOも仲間に迎え入れ、みんなで、つらたんを倒しにいく。そのテーマ曲として歌ったのが、会場中のTAKARAMONOが熱いMIXや「俺の」コールをぶつけまくった『どーぱみん!』だ。7人と大勢のTAKARAMONOが身体中にドーパミンを駆け巡らせ、ふたたび場内に熱狂という熱い風を巻き起こしていく。
「今の私たちなら魔法が使えるかも」の声をきっかけに、進化した魔法少女にアップデートした7人が、『INTERNET MAGICAL GIRL』を歌い、この場に、さらに盛り上がる景色を描きだした。 大きく手を振るメンバーと気持ちをシンクロさせた大勢のTAKARAMONOが、手やペンライトを大きく振りながら、大きくてカラフルな光の波を描きだしていった。
優しい世界をこの場に作りあげたメンバーだったが、そこへ、つらたんにマインドコントロールされたAZATOYとhakanaiが姿を現した。彼女たちは、NANIMONOに向かって機関銃を乱射しだす。驚き、逃げまどうメンバー。私たちは魔法少女にはなれなかったのか…。みずからの心へ問いかけるように、7人は『魔法少女になれなかった』を、あざとさの欠片もない儚い声で歌っていた。 惑い、とまどいを隠せない7人。それでも、絶対にこの世界も、みんなの運命も変えてやると、彼女たちは歌いながら気持ちを奮い立て、誓いを立てていた。
つらたんの指示のもと、機関銃を乱射するAZATOYとhakanaiのメンバー。散り散りになったNANIMONOの姿を見て、ふたたび、つらたんが勝利を宣言する、しかもつらたんは、会場を封鎖し、TAKARAMONOもこの中へ封じ込めた。つらたんは、「魂(ペンライト)の光を消せば、生きて外に出してやる」と迫る。その声を受けて、場内から光が消え、闇に包まれた。だが…。
「そうは、いかないよ」と声が届く。車に乗ったNANIMONOが、手にしたペンライトを振り、『アイデンティティー(remix ver.)』と歌いながら、ふたたびステージに姿を現した。TAKARAMONOも、ふたたび魂の光を輝かせ、「アイデンティティー」と歌う彼女たちと一緒に、手にした輝きを大きく揺らしていた。躍動したビートに乗せて、一緒に爆上がる。曲が進むごとに、この会場が眩しい輝きと希望や勇気に包まれだす。さぁ、もっともっと眩しい輝きでこの場を煌めかせようじゃないか。
続く『KIRA KIRA』でメンバーは、客席に降り、(人によっては)TAKARAMONOの至近距離数十センチまで近づき、キラキラした眩しい笑顔を浮かべて歌っていた。彼女たちが客席ではしゃぐ姿を、みんなもキラキラした笑顔で見つめ、一緒に輝きをチャージしていた。やがて7人は花道ステージに集まり、近い距離でTAKARAMONOと楽しさを分かち合っていた。
「みんなの洗脳が解けたー」と喜ぶメンバー。ここで、眠岸ぷりんが、信頼していた友達に陰口を叩かれ、孤独に陥り、インターネットという空間に自分の居場所を見いだした経験を語りだした。そこは、自分と同じような境遇の人たちが、自分の気持ちを自由に吐き出せる場。そこで「一人じゃない」と救われた経験。NANIMONOでなら、自分が救われたインターネットと同じ環境を作りだせると思っていることを、自身の体験談を通して伝えてきた。「私たちは、君のためにアイドルをしています。これからも、君の居場所を作るために精一杯頑張る」の言葉。そして…。
NANIMONOはこの場へ、同じ痛みや悲しみ、孤独を覚える人たちが集まり、自分らしくいれる宴の場を作り出すように『インターネット★カーニバル』を歌いながら、集まったみんなで一緒になってはしゃいでいた。「インターネット」「最高」とかけあう、そのやりとりこそが最高だ!
ここで飛び出したのが、NANIMONOのライブを活動初期から熱狂で彩り続けてきた『インキャのキャキャキャ』だ。「最後はかならずインキャが勝つ」と宣言しながら、「フレーフレー」とエールを送るメンバーたち。途中、林檎という名のカラーボールを客席に投げ入れるメンバーに向かって、場内から熱い「オワタ」の声が飛び交っていた。
さらに、気持ちを一つにして爆上がろうと、NANIMONOは『ジャージは戦闘服★』を歌いだした。場内のあちこちから飛び交う熱い、熱い絶叫の声。「まじでむりむり! むりなんだがw」と歌う彼女たちと一緒に、熱狂した気持ちをシンクロさせたTAKARAMONOが、爆裂した声を7人にぶつけていた。メガホンを通して叫ぶ彼女たちの声に向けて「俺もー」と熱い声を交わす、そのやりとりも、やっぱり最高だ。
「私たちの洗脳も解けたよー」「私たちもNANIMONOと一緒につらたんと戦う」と、洗脳の解けたAZATOYとhakanaiのメンバーも2階ステージに姿を現した。TAKARAMONOも含め、たくさんのインキャたちのパワーを集結させたNANIMONOが、「インキャが世界を救う」と熱い思いをぶつけ、両手を高く揺らして踊りながら、『インキャ・オブ・ファイヤー』に乗せて、この会場をバーニングした景色に染め上げた。NANIMONO、AZATOY、hakanai、そしてTAKARAMONO。みんなでキラキラパワーを振りまき、「何度でもやり直せる」と声を一つに叫びながら、この世界をコンティニューし、つらたんを打ち負かしていった。
その時代にいれる制限時間が過ぎ、NANIMONOの前から姿を消したAZATOYとhakanaiのメンバー。NANIMONOも、過去を塗り替えたことで、きっと幸せに満ちているだろう未来へ戻ろうと、宇宙船に乗って向かいだした。
NANIMONOは最後に、またここから新しい物語をみんなと一緒に描こうと約束を交わすように『FUTURE IDOL』を歌いながら、やり直した新しい世界にまた自分たちらしい物語を描き重ねようと、コンティニューした。その結果は…。
戻った未来の地球は、やっぱり滅びていた。「人間がいる限り、わたしが滅びることはない」と高笑いした、つらたんの声。彼は、「まだお前たちは、何者でもない」と叫び、7人の前から立ち去った。その姿を悔しい表情で睨みながら、「絶対にいつか、つらたんに勝ってやる」と、彼女たちは誓いを立てるように、TAKARAMONOと一緒に「エイエイオー」と気勢を上げて、ライブの幕を閉じていった。
アンコールは、「Hello聴こえてるよ」と少し切ない声の色を持って、新曲の『Shooting Star』を歌いだして始まった。一人ひとりが、歌詞に綴られた言葉を胸の内にしっかりと抱きしめて歌っていた。その言葉が、強い思いの声として心に届いていた。「本当の幸せは気づいてたはずなのに」など、先の物語の続きを成すようにも、この歌が響いていた。彼女たちは「僕ら一瞬の煌めきに願い込めて」と、傷だらけの羽根を伸ばし、夜空に向けて願いを響かせていた。
この日、NANIMONOと一緒に作り上げた希望や喜びの光は、絶望を前にした今でも、まだ心の中で消えることなく小さな輝きを放っている。その輝きの根源を信じて、これからも彼女たちと一緒に、信じた未来を作りあげたい。だから今は、流れ星に願いを込めながら、次の物語を開くページの端に指を触れていたい。
1本の舞台を演じるように作りあげた今回のステージ。日々進化をし続けるNANIMONOだからこそ、一つひとつの動きから目を離したくない。




PHOTO:ポテ ヤマムラ
TEXT:長澤智典
【セットリスト】
M1.ただただ怠惰
M2.だいじょばない惑星
M3.セカイが終わったあとに(歌唱:hakanai)
M4.私がアイドルを辞めても(歌唱:AZATOY)
M5.インキャ戦隊NANIMONO ~負けヒロインの逆襲~
M6.どーぱみん!
M7.INTERNET MAGICAL GIRL
M8.魔法少女になれなかった
M9.アイデンティティー(remix ver.)
M10.KIRA KIRA
M11.インターネット★カーニバル
M12.インキャのキャキャキャ
M13.ジャージは戦闘服★
M14.インキャ・オブ・ファイヤー
M15.FUTURE IDOL
[ENCORE]
EN1. Shooting Star
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