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2020.01.06
なんきんペッパー

なんきんペッパーワンマンライブ「なんきんペッパーLast Live」レポート!

アイドル×YouTuber=「iTuber」として2018年4月に活動を始めたなんきんペッパーのLast Liveが、duo MUSIC EXCHANGE(渋谷)で開催された。それぞれの道を歩むと決めた彼女たちが今思うこと、そしてファンに伝えたいこととは……。

なんぺ

なんきんペッパーが解散を発表して1カ月、ゆな、ゆーたん、は~ちゃん、やぎちゃんの4人を見送ろうと、たくさんのファンが年の瀬の渋谷に駆けつけた。

これは普通のワンマンではない。彼女たちの「Last Live」だ。スタート前からどこかファンもそわそわしているようにも見えた。

最初にこれまでのライブ映像が流れ、デビュー曲「なんきん☆超錬金」でライブがスタート。ファンがメンバーの名前を呼ぶ声もひと際熱く、1曲目から盛り上がりすぎと言ってもいいくらいの熱量だった。次の「ぶちあげチェケラッチョ」も振りにパラパラが使われたアゲ曲で“今日は特別なライブ”という気分にさせてからの「イチゴ気分」。急に女の子っぽい仕草の振付になって、ファンのコールがまた大きくなった。

 

MCはいつもの「なん!」「きん!」「ペッ!」「パー!」「なんきんペッパーです!」があり、自己紹介へ。「今日はみんなでバカになりましょう!(ゆな)」「一番思い出に残る、最高の一日にしましょう!(ゆーたん)」「みんなの笑顔を全部忘れないように覚えて帰りたいです!(は~ちゃん)」「みなさんたくさん笑ってください!(やぎちゃん)」と、それぞれのライブにかける思いが伝わってきた。

 

ライブの再開はタオル回しがアツい「Born Thisうぇ~い」から始まり、「.恋のユートピアみくじ」「全力スイマー」「ダイスキっ!!~恋のSeason~」と弾ける恋心を歌った曲が続く。激しい振りが続くが誰ひとり息を切らすことなく、ファンの声援に笑顔で応えていた。

 

ここで一旦メンバーはステージを離れ、スクリーンに特別映像が流れる。メイクをしたりふざけあったり、辛口カップ焼きそばを食べて悶絶する映像には客席からも「可愛い~!」の声が上がっていた。

なんぺ

グリーンの衣裳に着替えたメンバーが再びステージへ。「好奇燦然」が始まる。同時にスクリーンで2018年12月にYouTubeで公開された「好奇燦然」MVが流された。たった1年でこんなにも変わるものかと驚くほど、彼女たちの成長は顕著だった。歌に力強さがみなぎり、「一人ずつは弱くても手を取り合えば戦える」というメッセージは真っ直ぐにファンに届いたことだろう。次の「NKPP革命」は自己紹介曲で、メンバーそれぞれのソロ部分で思い切り名前がコール出来るライブには欠かせない1曲だ。「チャンネル登録よろしくね」の歌詞も彼女たちだからこそ歌える曲と言っていいだろう。

 

2回目のMCは衣裳エピソードから。白のフワフワ系からグリーンの衣裳に着替え、長袖のやぎちゃんとゆーたんが「涼しい~!」とはしゃいでいた。また、結成初期の制服や他のいくつかは、メンバー自身が作っていたというから驚きだ。日暮里駅の問屋街で生地を探し、ミシンを貸してくれる友人を探し、それを渋谷まで担いで来るという……!そんな彼女は、今は衣裳を用意してもらうのが通常になっているが、「当たり前じゃないよね」「ありがたいよね」とスタッフへの感謝も忘れない姿がとても素敵に見えた。

なんぺ

それぞれが好きな曲も教えてくれた。セットリストを考えるとき、好きな曲を何とか入れ込もうという攻防があるらしい。は~ちゃんは断然「好奇燦然」が好きで、やぎちゃんは、PALETのカバー曲「ダイスキっ!!~恋のSeason~」推し。ノリが良くてメンバーとのアイコンタクトもしやすいと言っていた。ゆーたんは「あまり言ったことないけど……」と控えめに「ラブファンファーレ」を推したが、ファンからも共感の声が大きく、嬉しそうだった。対バンでパフォーマンスすることが少なくて、「大事に取ってある曲」と照れ笑いを浮かべていた。さてじゃあ、ゆなのイチオシは?と期待したのに、発表されないまま次の曲に……。どこかで機会があったらぜひ語っていただきたい。

 

たっぷりのMCの後は一気にラストスパート!「パンプキンパイ」「サムライガール」の後、やっと来ました「ウルトラサンバ」!イントロが流れた瞬間の会場のボルテージの上がりようを見て、「みんなこの曲を待ってたんだ……!!」と思わずにいられなかった。とにかく踊りたくなる、体を動かさずにいられない、なんきんペッパー最高のライブ曲だ。今日イチの盛り上がりは、ラストが近いと感じているファンが「辞めないでくれ」「終わらないでくれ」と願っているようで、あんなにも激しく明るい曲が、ほんの少し物悲しく感じてしまった。

「最後の曲です!」と披露されたのは「星空リサイタル」。YouTuberのゆゆうた氏が楽曲提供したラブリーな曲だ。歌詞に「月と兎」が出てくるので、曲の最後にメンバー全員が手をうさみみにして並ぶのがまた可愛い。そして彼女たちは「ありがとうございました!ばいばーい!」とステージを後にした。

――が、もちろんこれで終わる訳がない。この後は怒涛のアンコールへとなだれ込むのである。

 

アンコールも普通には始まらない。メンバーが創作カルタをする映像が映し出された。めくったカルタに書かれた文字に沿った思い出トークをしていく。最初は「は」で「初投稿」のお話。YouTube初投稿のメントスコーラは確かに衝撃だった。「け」は「喧嘩ドッキリ」。ゆーたんが、やぎちゃんとは~ちゃんがガチ喧嘩してる!というドッキリにかけられた。「て」は「デビューライブ」。大規模なイベントでのデビューにメンバーはドキドキだったそうだ。「え」は「遠征」。東京以外の地域や海外にも行き、初めてパスポートを作ったメンバーもいたとか。最後は「あ」で「アンコール」。そこに繋がるのか!さすがYouTuber!と感動した。

 

いよいよアンコールの幕開け。「Aitai Aitai」はガーリーな曲で、ファンが用意したサイリウムで会場がオレンジに染まり、とても美しい光景だった。

曲の後にステージ側からファンと一緒に記念写真を撮影し、いよいよメンバーが最後のご挨拶へ……。

やぎちゃんは4年のアイドル生活を振り返り、「社長という立場になってから、メンバーのことをよく見るようになった。メンバーとファンの方、スタッフさんにも感謝しかない」と成長の実感と感謝を語った。

はーちゃんはこの場で言うことをずっと考えていたと前置きしながら「失敗が恐くて挑戦できないこともあった。でもなんぺになってチャレンジできるようになった」と言葉にならないと時折詰まりながら、気持ちを必死に伝えてくれた。

ゆーたんは、アイドル業と学校の両立に悩んだ時期がありながら、「みんなから愛をもらってこんなに強くなれました。私をアイドルにしてくれてありがとう」と笑顔を見せた。

ゆなは今にも泣きそうになりながら「自分がこんなにアイドルを続けると思ってなかった。この活動をこれからも続けて行きたいと思ってる」と新たな決意を教えてくれた。

「ラブファンファーレ」が流れる。恋の歌だが、とても前向きな歌なので、聞いていると応援歌のように感じてしまう不思議な力がある。後方スクリーンにはこれまでの写真もたくさん映し出された。

 

さて、まだライブは終わらない!ファンの声援でWアンコールとなり、彼女たちを代表する曲「なんきん☆超錬金」……のハズが、何故か「ラブファンファーレ」のイントロが!まさかのWアンコール2テイクめ。一度ハケたメンバーたちが再び登場して、「なんきん☆超錬金」でLast Liveを締めくくった。

4人ともがずっと笑っていた。とてもキラキラしていた。

ゆな、ゆーたん、は~ちゃん、やぎちゃん、お疲れ様でした。楽しい時間をありがとう!

 

<セットリスト>

~OP映像~
01.なんきん☆超錬金
02.ぶちあげチェケラッチョ
03.イチゴ気分
~MC・初めの挨拶~
04.Born Thisうぇ~い
05.恋のユートピアみくじ
06.全力スイマー
07.ダイスキっ!!~恋のSeason~
~特別映像・楽屋風景~
080.好奇燦然
09.NKPP革命
~MC・衣裳と好きな曲~
10.パンプキンパイ
11.サムライガール
12.ウルトラサンバ
13.星空リサイタル
~アンコール~
14.Aitai Aitai
~MC・最後のご挨拶~
15.ラブファンファーレ
~Wアンコール~
16.なんきん☆超錬金

 

 

<プロフィール>

2018年4月1日よりYouTube上で活動を開始した、“アイドル × YouTuber”をテーマにした世界初の「iTuber」である。

結成からアイドル・YouTube・TikTok・Instagramなど様々なプラットフォームで活動の幅を常に模索し、挑戦を続けている。YouTubeチャンネル登録者数やTikTokフォロワー数も日々増加しており、iTuberという新たなアイドル像を創造している。

 

YouTube:公式チャンネル

Twitter:@nankinpepper

 

取材協力:株式会社センターグローブ

 

 

 

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