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熱情した7人のハーモニーが、胸の中で歌声のオースケトラになって鳴り響いていた。 Palette Paradeライブレポート
7月に3人の新メンバーを迎え、新体制としてPalette Paradeがスタート。同体制で行った『Palette Parade 全国ツアー2024 Hungry Journey』の全6公演を成功に収めたうえで、彼女たちが次に手を伸ばしたのが、3周年記念も兼ねたEX THEATER ROPPONGIでのワンマン公演。9月6日(金)にEX THEATER ROPPONGIで行った「Palette Parade 3周年ライブ『カレイドオーケストラ』」公演の模様を、ここにお伝えしたい。
華やかなジャズミュージックが流れる場内。躍るその音色が、これから始まるパーティーへの期待を嬉しく煽りだす。そして‥。カウントダウンの合図と始まりを告げるブザー音。大きなスクリーンには、今宵のオーケストラを指揮するパレ爺から受け取ったタクトを持った比嘉ゆめのの姿が…。彼女が指揮を取るのにあわせて、華やかなジャズの演奏がスタート。その音色は、自然と身体を揺らしだす。演奏へ誘われるように、メンバーらが舞台へ次々と姿を現した。ジャジーな楽曲に乗せて踊る7人のダンシングクイーンたち。さぁ、華やかなパーティーの幕開けだ。
Palette Paradeのライブは、「Are you ready for~」と歌いながら、この場を煌めく華やかで絢爛華美な宴の場へ染め上げるように、『gemmy day』からスタート。ここから、7人と一緒にパレードを始めようか。舞台劇の一場面を演じるようなパフォーマンスも巧みに見せながら、彼女たちは、この場に笑顔で飛び込んでおいで、一緒に新しい世界へ踏み出そうよと誘いをかけてきた。さぁ、ともにこの場へ夢あふれる素敵な世界を描きだそう。彼女たちの歌声を先頭に一緒に行進を続ければ、素敵な未来が目の前に広がりだす。メンバーたちの弾けた笑顔を見ていると,新しい世界に触れるワクワクとした気持ちがどんどん膨らんでゆく。
その勢いをさらに加速させるように、『スタートライン』が飛び出した。舞台の上で両手を飛行機の羽根のように広げて歌い躍る7人の姿が、とてもチャーミング。ハートにトキメキを注ぎ込む歌に触れていると、気持ちがどんどん熱くなる。巧みにワルツ調に転調もしながら、彼女たちはここから夢に向って飛ぼうと笑顔で声をかけてきた。メンバーたちの明るく弾けた歌声は、いろんな不安を一瞬で吹き飛ばす。だからその声をつかみたくて、声を上げ、思いきり手を伸ばしていた。
『スプラッシュアンカー』が始まったとたん、フロア中から熱情した声があふれだす。7人は、さらにトキメキのアクセルを力強く踏み込み、一緒に楽しもうと無敵な笑顔で誘いかける。彼女たちと出逢えたことは奇跡??いや、間違いなく運命だ。それを感じているからこそ、7人と一緒に、気持ちをわちゃわちゃした色に染め上げて楽しまないともったいない。この時点でもう、彼女たちと一緒に終わりを忘れた青春を満喫している気分だ。
華やかなマーチングビートが流れだすのを合図に、気持ちがめちゃめちゃ華やぎだす。7人は『My way My Beat』に乗せて自己紹介しながら、華やかに弾け躍る楽曲の上で、 軽やかに身体を揺らし、この場へハートをキラキラに煌めかす魔法をかけてきた。だから、はしゃぐ彼女たちの姿へ、瞬きさえ忘れて夢中になっていた。
『ときしゅわ!』でメンバーたちは、ステージを降りて客席へ。まさか、(人によっては)目の前十数センチの至近距離で彼女たちの笑顔と歌声にコンタクト出来るなんて…。メンバーたちが側へ近づくたびに、目の前へ接近するたび、胸の鼓動が破裂しそう。だから、絶叫という照れ隠しで、彼女たちに想いをぶつけていた。後半には、メンバーと観客たちが一緒に大きく手を振り上げ、気持ちを一つにしてゆく景色も誕生。「君しか見えないよ」の歌詞通り、ハートがときめき、シュワシュワと弾けだす。最後に生まれた「きみがすきだ」「俺もー!」の掛け合いも最高だ。
流れだしたのが、まだまだ夏の宴気分を一緒に作りあげようと誘いかける、音頭曲の『UKIYO-YO ONDO』。メンバーたちが(見えない)櫓を囲むよう、円を描きながら盆踊りを踊れば、観客たちも7人と一緒に声を上げ、一緒に終わらない夏気分に浸りながら祭り上がっていた。いつの間にか理性も現実も消え去り、「HA! HA! HA! HA!」とみんなで踊り、はしゃいでいた。それこそが、Palette Paradeの作り出す浮世のお祭りだと言うように…。
「全員でクラップいくよ」の声にあわせて、場内中の人たちが思いきり手を叩く。『おとなだもの』が流れたとたん、フロア中の人たちが一斉に沸き上がった様も最高に刺激的だ。メンバーたちの歌声からは、観客たちへ挑みかかるような勇ましさも見えてくる。間奏では、一体化した華やかなダンスパフォーマンスを見せるメンバーたち。その姿へ向けて上がる熱い歓声。互いが熱情した想いを交わし、分かちながら、共に輝きを放っていた。
「やれば出来る」と彼女たちの歌う声が、ときにエールに。またときには、反抗のパワーになって気持ちを掻き立てる。『Bad Genius』で彼女たちが見せたのは、心の内側から沸き立ついろんな感情を吐き出すように歌う姿。一人一人が歌詞に込めた想いを自分の言葉にして、目の前にいるみんなへ「私は私だから」と宣言するようにぶつけていた。 時に、乱れ惑う気持ちを。でも、揺るがない意志を、7人は生きた言葉にし、歌声に乗せて響かせる。叫ぶように歌う彼女たちの姿から、自分の意志を持った一人の人間としての生きざまも見えていた。
「負けるな 笑い飛ばせ」。彼女たちはシャイな自分の心へ向け、自分は変われると信じる言葉を投げかけ、みずからの感情を奮い立てるように歌い踊っていた。『シャイガール』、心が挫けそうな経験を何度も重ねながら、それを糧に、ここまで駆け上がってきた彼女たちに似合う歌のエンブレムだ。7人が横一列に並んで歌う姿が胸を震わせ、奮い立てる。「1歩踏み出せ」の言葉が、「なりたい私になる」の勇気が、弱い自分の心にも勇気の種を植え、一歩踏み出す力を与えてくれた。
ふたたび映像を投影。今の彼女たちに足りないのは英語力ということから、英語のレッスンをしてゆく様を、上映。ここでは、クエスチョン&アンサーのスタイルで、彼女たちの英語力の高さ??を伝えていた。
ふたたびメンバーがステージへ。新たな衣装へ着替えたメンバーたちが歌ったのが、この日初披露した新曲の『完全包囲ではんずあっぷ』。手をピストルの形にし、完全包囲したファンたちをロックオン。「バッキュンバッキュン」と歌いながら、そのかわいさで観客たちのハートを撃ち抜く姿がとても印象的だ。サビで手を上げ下げや横振りするなど、一緒に楽しめるのも嬉しい。『完全包囲~Hands Up』はとてもわちゃわちゃした、一緒にはしゃげる楽曲だ。彼女たちが手をピストルに見立てて観客たちをバッキュンバッキュン撃ち続けるたびに、ハートがキュンキュン撃ち抜かれる。その楽しさに、ズーッとロックオンされていたい。
次に披露したのが、『PARADE』。舞台の上で弾けるメンバーらと一緒に手を振りしながら、ともに人生のパレードを続けよう。新曲の後に馴染み深い楽曲が飛び出すことで、余計にはしゃぎたくなる。『PARADE』は、悩み、戸惑いながらも、前向きな気持ちに変わっていく彼女たちの心模様がリアルに見える楽曲。7人は「ありがとう大好きだよ」と、支えてれる仲間たちへ感謝の気持ちも伝えながら、この場に華やかなパレードの景色を作りあげてゆく。
さらにここで、もう一つの新曲『domino』を披露。7人が声を一つに美しいハーモニーを作り出す。彼女たちは、美しい合唱に乗せて心の声を伝えてきた。楽曲が一気に弾けるのにあわせ、それぞれが胸の内に抱いた想いを声の手紙を届けるように歌っていた。一人一人が震える気持ちを奮い立て、力強く突き進もうと宣言。『domino』を通し、今の7人の心模様を感じれたのも良かったが、それ以上に、改めて不屈の勇気と夢抱く強い意志を感じられたことが何よりも嬉しかった。「最強だ、人生は夢が広がる」。その言葉が、ずっと胸に響いていた。
MCでは、みんなと3周年を迎えられたことに喜びを覚えていた。そして…。
ライブも後半戦へ。指揮棒を手にした白川千尋が、観客たちを煽りだす。「最高の時間、い・く・よ」「最高の時間もっともっと更新していきましょう」の声を合図に飛びだしたのが、『起きて笑おう果報者』。曲が流れだすのと同時に、フロア中の人たちが全力で沸きだした。華やかな様で。でも、思いきり弾けるように歌い踊る7人の背景からは、火花を飛び散らすように巨大な花火が吹き上がっていた。メンバーらの声にあわせて掛け合う様も、お馴染みの場面。さぁ、華やかなパーティーチューンにあわせて、-一緒にいっぱい楽しんじゃおう。途中には,みんなでWAVEをする場面も登場。楽しいパレードは終わることを知らずに続いていく。だから、7人一緒に全力で身体を揺らして最高潮の瞬間をどんとん作りだそう。
この流れを受けて歌ったのが『アイビー』だもの、フロア中の人たちが声を張り上げ、口上をぶつけずにいれなかったのも当然だ。彼女たちと一緒に、眩しい青春の景色へ飛び込み、共に真っ直ぐな気持ちで夢描き、その夢を追いかける自分に染まりたい。彼女たちは小さな心を奮い立て、未来に向かってここから駆けだす強い決意を示していた。だから、同じ気持ちを感じたくて、7人と気持ちを重ねあい、沸き立つ想いのまま一緒に心の中で歌っていた。一歩また一歩進むだけ。その気持ちが、絶対に輝く未来に繋がることをみんなが感じていた。
彼女たちが、そして、この場に足を運んだ人たちが、『フレフレ』を通して互いにエールを送りあう。彼女たちは「フレフレうるさいな」と歌っていた。ときにエールが重荷になることもある。でも、今、この時間だけは、熱情した声で「フレフレ」と叫びたかった。それは彼女たちに送っていた言葉??それとも自分自身にも向けていた言葉??間奏では、場内中から熱い熱い口上が飛び交っていた。彼女たちは『フレフレ』の歌詞を、自分を奮い立てる言葉に変え、ときに感情的になりながらも力の限り叫んでいた。
Palette Paradeが最後に届けたのが、『未来図』。「描いた未来が 光景が たとえ叶わなくても」と歌うメンバーたち。この曲を、みずからの気持ちを奮い立てるエールに変え、彼女たちは描いた未来をつかみ取ろうと、ここまで必死に駆け続けてきた。今のPalette Paradeが、描いた未来図の何処まで辿りついたのかは正直わからない。でも、強い意志を持って夢を追いかけてきた気持ちは、こうやって一つ一つ大きな形となって目の前に広がってきた。夢は、願えば必ず叶うとは言わない。でも、信じる気持ちに嘘が無く、必死につかみとる姿を示し続ければ、その想いに共感する仲間たちがこうやって背中を押してゆくし、一緒に未来図を現実にしてくれる。だから、彼女たちは歌っていた。(仲間たちを信じたうえで)「僕の夢は僕にしか叶えられない」と。熱情した7人のハーモニーが、胸の中で歌声のオースケトラになって鳴り響いていた。
「これからもみんなと素敵な景色が見れますように」の声を合図に、アンコールの最初に届けたのが『わたしトレイン』。メンバーたちがキラキラと輝く希望を胸に大きく手を振り上げ、軽やかに飛び跳ね歌う姿が、瞼に眩しく映っていた。「山程挫折して傷付いて泣いたけど いつでも隣には君が居てくれたね ありがとう」の歌声を、彼女たちは、目の前のファンたちに向けて届けていた。その気持ちが嬉しくて、これからもPalette Paradeの描く未来図の上を一緒に進み、共に、いろんな駅(夢)に寄り道をしながら走り続けたい。そんな約束を7人と交わす気持ちで、この曲を受け止めていた。
続けて歌ったのが、『Life is Dramatic』。まさに人生はドラマチックだ。ここへ至るまでにも、いろんな予想外の出来事を経験すれば、これからだって経験するだろう。彼女たちは「Life is Dramatic 私の未来は変わるのかな」と歌っていた。7人の夢を追いかける揺るがない気持ちと、それを信じた仲間たちがいる限り、その夢の列車へこれからもたくさんの人たちが乗り込み、もっともっといろんな大きな駅に止まりながら走り続けていくはずだ。そんな気分にさせてゆくいろんな景色が、この日のライブには描きだされていた。強く信じてさえいれば、何時だって未来をプラスに変えていける。そんなドラマチックな人生を、これからもPalette Paradeと一緒に見ていきたい。
最後の最後に、Palette Paradeはこの空間を最高にわちゃわちゃとしたパーティー空間へ染め上げるように,『Brand New,Brand New Days!!』を元気いっぱいに歌唱。やっぱし、この曲を通してメンバーたちと一緒に弾け飛んでこそ!! 7人が、観客たちが、共に声を張り上げ、またここから新しい物語を一緒に作ろうよと笑顔で約束を交わしていた。何時しかこの会場が、煌めくレインボーカラーに染め上がっていた。キラキラと輝く、未来へと繋がる道が目の前に広がっていた。このパレードは、終わることなくずっと続いていく。この楽しさを、ゴールのない未来へずっと繋げていこう。さぁ、次は、「パレちャレ!4」への挑戦を、7人と一緒に楽しもうか!!!!!!!
PHOTO:真島洸
TEXT:長澤智典
セットリスト
『gemmy day』
『スタートライン』
『スプラッシュアンカー』
『My way My Beat』
『ときしゅわ』
『UKIYO-YO ONDO』
『おとなだもの』
『Bad Genius』
『シャイガール』
映像
『完全包囲ではんずあっぷ』
『PARADE』
『domino』
MC+映像
『起きて笑おう果報者』
『アイビー』
『フレフレ』
『未来図』
-ENCORE-
『わたしトレイン』
『Life is Dramatic』
MC
『Brand New,Brand New Days!!』
SNS
https://paletteparade-idol.com/
https://x.com/O_PaletteParade