Speak emo
5年間のつりビットが見せられるライブです。新しいこともやります。
この曲をどう歌い上げるか、どう見せるか、が大事になってくるので(長谷川)
――ちょっと抽象的な質問になりますが、5年間つりビットをやってきて、今つりビットってどういう時期にあると思いますか? 絶好調ですか? それとも過渡期にあるとか、停滞期にあるとか…。
安藤:停滞はしていないと思いますし、絶好調でもないと思います。
――絶好調でもないんですか???
聞間:なんか絶妙なバランスで…。
長谷川:下がっているわけでもなくて。
小西:1センチずつくらい上がっているんじゃないですか。1週間に1センチくらいずつ。
安藤:歩みがゆっくりだったので…。上に登る階段をゆっくりと。
小西:今は土日にライブをよくやっているので、それで新しいファンの方も増えていると思います。たぶん1週間のうちに少しずつは…。
聞間:ちょっと減って、それの倍くらいに増えて、みたいな……あれ~???
一同:あれー?
長谷川:どうした? 彩ちゃん。
竹内:ちゃんあや的にはそういう感じですね。ちゃんあや的にはね。
――ちょっと答えを見失った感じですか?(笑)。感覚的な方ですよね?
聞間:そうですそうですそうです。
――アーティスティックな感じです。
長谷川:アーティスティックなんです。
聞間:そうです。そうなんですよ(笑)。
竹内:ちょっと聞間は…
安藤:カリスマ性のある!
――では、少しずつかもしれないけど。
小西:着実に上がってはきている。
安藤:5年もやっているので、ベテランなほうじゃないですか。続けているので。
――ああ…。でも、今もフレッシュじゃないですか!
安藤:フレッシュってすごく言ってくださってますけど……フレッシュじゃないですよ。若々しさとかはもうないので、私たちには。ねぇ?
――いやいや、そんなことないと思います。
安藤:もう初々しさとかを売りにできない。
――そうですかね?
安藤:なので、今は魅せるパフォーマンスをしないといけないじゃないですか。だから、そこが。
――あぁ、なるほど。
長谷川:若さで出せるパワフルさとかだけに頼れなくなったんですよ。
――あはは(笑)。
長谷川:今まで、若いから元気でいいねっていう感じで許されるところがあったんですけど、今はもう5年というキャリアがついてくるので、パワーだけじゃなくて、さっきサクが言ったみたいに、この曲をどう歌い上げるか、どう見せるか、が大事になってくるので。
安藤:技術的に。
――なるほどね。デビューしたばかりなんで、失敗してもかわいいとか、拙さがまた魅力だ、っていう段階ではなくなったっていうことですよね。
安藤:ないですね、もう。
長谷川:はい。
――僕は、皆さんのライブを全て観てきたわけではないんですけど、まあ、局面局面では観させていただいて…。そこで感じたんですけど、昨年12月に白金高輪のSELENAでやったワンマンライブ。なんかあの時にすごく歌が良くなった気がしたんですが…。
一同:おぉ~!うれしい。
――皆さん的には、あのライブはどうでした?
安藤:後ろの照明がすごい綺麗だったやつですよね? あれを背負って踊っているのはとても気持ちが良かったですし、体力面がキツいなって感じるライブじゃなかったので、思いきり楽しさを全面的に出せるライブができたんじゃないかなと思います。セットリストの組み方が良かったんだと思う…。
長谷川:でも実際体力もついたよね?
安藤:のかな?
長谷川:やっぱりライブの回数を重ねるようになったので。まあ、デビューのときのワンマンの曲数と、白金の時の曲数は全然違うんですけど、それでも最初の頃なんか酸素とか吸ってやってたんですよ。
竹内:たった3曲でね。
長谷川:そう。それなのに酸素とか吸っていたんですけど、今はもう、なんかライブ中ってすごいアドレナリンが出ているせいか、痛さとか辛さとか、ある一定のラインを超えると感じないんですよ。
聞間:分かる。それすごく分かる。
長谷川:分かる?
聞間:真ん中くらいにくると、もう急に疲れが吹っ飛んで、体がすごい軽くなって…。
長谷川:なんか白金の時、それめっちゃ感じたかなって思います。
――ランナーズハイみたいな、なんかそんな感じなんですかね?
安藤:危険ですよね、それ(笑)。
長谷川:でも終わった後はすっきり、ってなります。出し切って。
安藤:いい汗かいた、みたいな感じだよね。
――いや、なんかあそこで、また一段階上がったなっていう感じがして。
一同:うれしい!
――なので、今、絶好調なんじゃないかなって思っているんですけど、そうでもないんですか???
聞間:え~、分かんない。自分たちでは分かんないよね。
安藤:そう思っちゃうと落ちそうな気がしてしまうので、調子には乗りたくないですね。って、“調子に乗っている奴”が言うことじゃないですけど(笑)。でもホントに「初心は忘れたくないな」とたぶんみんな思っているはずなので、「今、絶好調だ!私たち波に乗ってる!」とは思っていないですね。
――地に足がついていますね。
安藤:現実を常に見てようっていう感じです。痛い目見そうで怖くて(笑)。
――でも、あのライブもそうですし、前後でリリースされた新曲『1010~とと~』にしろ『不思議な旅はつづくのさ』にしろ、そして、そのカップリング曲にしろ、良い曲がどんどん出ていませんか?
一同:ありがとうございます!
――絶好調じゃないですか!
安藤:いやー、どうなんだろう?
――で、最初のシングルについてお聞きしたいんですが。『1010~とと~』のリリースを前にプロデューサーが変わったじゃないですか。その後って「どうなるのかなぁ?」って内心少し心配していた部分もあるんですよ。
一同:あぁ~。
――でも、こうやって「Blue Ocean Fishing Cruise」を超える曲を、まあ、また少し違う路線ですが、次々と出してきたみたいな感じがあって。皆さんとしてはどう捉えていますか? そうした新曲を。「1010~とと~」「不思議な旅はつづくのさ」、あと「’Cause you make me happy」とか個人的には大好きなんですよ。
竹内:あぁ~いいですよね。
長谷川:私たちも大好きな曲。
――このは先日の『冬の大リクエスト祭』でなんと1位になったんですよね?
一同:そうなんです!
――びっくりですよね。早くもキラーチューンになっていて。で、そういった一連の新曲をもらって、どうでした?
竹内:『1010~とと~』っていう曲の歌詞には、「5人で頑張っていこうね」っていうみんなの新たな気持ちが綴られてるんですよ。プロデューサーが変わって私たちもちょっと困惑した部分もありましたし、ファンの皆さんを戸惑わせてしまったところも少しあったと思うんですけど、そういうのも全部受け入れて、私たちがやはり一つになって皆さんのもとに行こうっていう曲になっているんですよね。そういう気持ちを含めて作詞していただいたので。それが「マイナスになっている」って思っている方もいるのかもしれないんですけど、私たち的には全くマイナスではなくて。今までの曲も大切に歌っていきますが、環境が変わってからの新しい曲も、また新たな気持ちで歌っていこう、って思っていますから。気持ちの切り替えというか、一つの新たなスタート地点になったっていう感じですね。『1010~とと~』でみんなで気持ちを一つにして、もう1回頑張っていこう、っていうふうになったかなって思います。
――まさに歌詞も、本当に新たなスタートっていうか。
竹内:決意の曲なので。いいスタートというか、また新しいものになったと思いました。
――で、『Blue Ocean Fishing Cruise』で音楽の幅が広がって、大人っぽい路線を打ち出しましたが、「1010~とと~」では、そうした洗練された部分は維持しつつも、ちょっとまた王道に、ストレートなビートに戻ったっていう感じがしました。やはりそれも「原点に戻って、地に足をつけて、しっかり進んでいこう」みたいな印象を受けたんですが……
一同:ありがとうございます。
竹内:うれしいです、ありがとうございます。
――で、例えばそこからの色んな新曲群とかって、どうですか? 歌うの難しくなかったですか?
安藤:「’Cause you make me happy」は歌いやすいよね。
竹内:「Piece of Cake」っていう曲が、ハモリがあって…。今、練習しているんですが、本当に苦戦していて…。
安藤:苦戦中だよね。
竹内:ね。本当にね。あの曲だけは本当に難しくて。
長谷川:めちゃ難しい。
聞間:頑張っている途中だもんね。
竹内:頑張ってるんですが、めちゃ厳しい言葉も言われまして…。「できてないよね」みたいな。でも本当にできてないってことが自分たちも分かっているので、それはまたもっと頑張って練習して、レベルを上げていけばいいなと思うんですけど…。「1010~とと~」に関しては、Bメロでうちの“歌姫”が歌ってくれていまして。「Piece of Cake」でも「Yeah!」って言ってもらっていますし。
長谷川:「不思議な旅はつづくのさ」でも!
安藤:もう、うちの小西がね。
竹内:もう本当にね。
小西:違うんですよー。
竹内:この5年の中で、ここでは誰が出る、ここでは誰が出る、っていうのがあって。サクは「サクラノユメ。」などグループ外の活動もやってくれましたし、聞間さんもセンターを頑張ってくれていますし、瑞ちゃんも本当にかわいい声だし、みんなそれぞれ頑張ってくれていて。どのタイミングでこの子が行く、どのタイミングでこの子が行く、みたいな感じがあったんですけど、今は杏優がめっちゃいい時期だし、歌もめっちゃ上手いっていうことがどんどん知られているので、さらに皆さんに広まって欲しいですね。杏優ちゃんがいることを。うちの歌姫がいることを。
小西:(笑)
竹内:個人で得意・不得意がいろいろあるじゃないですか。「ここはこの子が行った方がいい」っていうのがあると思うので、なんかそういうのをもっと出していって、できることを伸ばしていきたいですね。そうすれば、5人揃うとさらに強くなると思うので。なので、こういう取材などがあったら、今は絶対杏優のこと言っているんですよ。杏優の歌が好きなんで。
――あれ?プロデューサーの方ですか???
竹内:ですかね(笑)。これからはプロデューサーで(笑)。でも本当にそうなんですよ。個人のいいところをどんどん伸ばしていきたいなって思っていて。歌に関して、本当に杏優を見ていただきたいなって思います。
安藤:そのとおり!
――僕もライブレポートに書いたんですけど、「ReNY」のときにソロで大原櫻子さんの「瞳」を歌ったじゃないですか。
小西:おぉ、はい。
――膨よかでニュアンス豊かな良い声をされているなって思いました。
小西:そうですか。ありがとうございます。いつからそういうふうに言われるようになったのか、ちょっと自分ではよく分からないんですけど(笑)。でも私、以前からミュージカルとかやっていて、歌うのとか踊るのとかめっちゃ好きだったんですよ。
――ミュージカルに出られていた?
小西:まあ、“習いごと”っていう感じでしたけど、やっていました。なので、最初“ダンスリーダー”って言われたときも、ダンスがすごく好きだったのでうれしかったですし、今もこうやって「歌いいよ」って言ってくれるのもすごくうれしいので、みんなのお役に立てるならやりたいな、って思いますね。でも、みんな今、本当にレッスンとかめっちゃ頑張っていて。ハモリとかも、私はあんまりないんでちょっと楽させてもたっているんですけど、4人は1番では主メロを歌っていたのに、2番ではそこのハモリっていうのをやっていて、めっちゃ大変なんですよ。みんなすごく頑張っているので、私を見てくれるのもうれしいんですけど、みんなのハモリにも注目してほしいです。
長谷川:よくできた!
竹内:私たちは聞き流して欲しいですよ(笑)。
安藤:注目しないでほしい(笑)。
竹内:とても聞き流して欲しいです(笑)。
安藤:右から左へお願いします(笑)。
小西:でも、竹内さんとかあれですよ。モデルとかでずっと活躍していたし。
安藤:料理もされるし。
小西:身長がめちゃめちゃ高いっていうわけじゃないのに、何でも似合うんですよね。私、「身長165センチぐらいないと洋服って似合わないんだ」って思っていたんですけど、ナツは何でも似合うし、めっちゃ着こなしてる。
安藤:自分で裾上げとかするしね。
小西:そうそう。ジャンル問わず似合うし。
安藤:ずるくない? スタイルいいし。
小西:そういう面でも活躍して欲しいですね。赤坂BLITZのワンマンライブのときに、私たちのTシャツをリメイクして、かわいくしてくれたんですよ。衣装とかもナツが手掛けてくれたら…。きっとつりビットのメンバーだけで何かできる気がします。
竹内:確かに。
――前々から思ってたんですけど、竹内さんすごいですよね。
竹内:いやいや、全然そんな。
――お弁当作っているんですよね? 毎日。
竹内:そうですね。お弁当は。
――インスタ見ているんですが…。というか、あれ、本当は買ってきているんでしょ?(笑)
竹内:そんな(笑)。堂々と載せる勇気ないです(笑)。
――ですよね。いや、それもそうですし、音楽の趣味がすごいんですよ。ホントに。たぶん竹内さんが聴いているものって、皆さんと違うんじゃないですか?
聞間:みんな違うよね。
竹内:結構ジャンルがバラバラで。まあ、私は親の影響とかもあるので。洋楽聴くメンバーもいれば、アイドル聴くメンバーもいますし。
――洋楽聴かれる人いるんですか?
竹内:ちゃんあやが洋楽結構聴きますね。
――どんなのですか?
聞間:すごいど定番なんですよね、最近。でもなんだろう、いろいろ聴きます。
長谷川:何か具体的なのを言ってよ。
聞間:えー、誰。でも私、最近聴いている人がそんな有名じゃないので、たぶん知らないんですよね、みんな。
長谷川:一応言っておきな。
聞間:カーソン・リューダースっていう人とか。私の1歳下で、杏優ちゃんと同い年の人なんですけど、よく聴きます。結構パリピっぽいやつです(笑)。最近すごいノリノリの音楽を聴くようになって、昨日もみんなに聞かせたんですけど、EDMとかめっちゃ聴いてます。でもいろいろ聴いてますよ。
――EDMですか…。そういう意味では、僕は竹内さんと趣味が合うと思うんですけど。というか、以前にインスタにエルヴィス・コステロとか載せてましたよね?
竹内:そうですね。ファンの方の中に音楽偏差値高い方が多くて、CDを頂いたりとかして…。あと、家にあるやつをちょっと探して聴いてみたりとか。
――エルヴィス・コステロが家にあるんですか?
竹内:ありました。それは探して、「あ、あった」と思って。
――今は、若い方でも、例えばマイケル・ジャクソンが好きとか、クイーンが好きとか、そういう昔のものも、CMで流れていて聴いたり、親の影響で聴いたり、簡単に“掘る”ことができたり、ってことはありますが、以前にアダム・アントのMVをSNSで紹介してたじゃないですか。アダム・アントなんて知ってるんですか?
竹内:いえいえ、全然知らなくて。でも、例えばやっぱりファンの方に頂いたりとか、あと親が「これ良いから聴いてみな」って結構渡してくれるので。名前とかは知らなくても、いろいろと聴くことでつりビットにも反映できることがあるかもしれないですし…。なので、本当に色んなものを聴くようにしています。例えば、私の好きなSuchmosを聴いて、で、Suchmosがリスペクトしているジャミロクワイだったりとか、そういうものもどんどん聴くようになって…。そうすれば自分の好きなアーティストが好きなアーティストまで知ることができて、音楽知識も深まるじゃないですか。それがすごく楽しくて。この曲からちょっと影響を受けて作っているんだろうなとか。つりビットの曲でも、松田聖子さんを意識して作っている曲なんだなとか、聴くとすごく分かるので、それが楽しくていろいろと聴くようにはしていますね。
――今の音楽業界において、こういう方は極めて有望な人材ですね!そこら辺の話はまた別の機会にじっくりと。
竹内:そうですね。ぜひ!
――でも、先ほど曲作りなどしてみたい、という話も出ましたけど、例えば今の段階で、皆さんで意見を出して作っている部分とかあるんですか?
竹内:ステージとかはそうですね。5周年ワンマンライブのことを今ちょうど話し合っている最中なんですけど、ほんとにもうみんなであれこれ言い合って、「いや、こうした方がいいでしょう」とか「でも、こうした方がいいと思うな」みたいに言い合って、またダンスの先生にも教えていただいて、みんなでいろいろ作り上げている最中ですね。最近結構みんな言うようになりましたね。口出しするようになりました。やっぱり幼い頃は言われたことをこなすのが精一杯だったんですけど、大人の方たちもいろいろ忙しいこともあるので、私たちで考えていくこともだんだん増えてきて。それを作り上げたときにお客さんが喜んでくれると、「あ、これで正解だったんだな」って分かるじゃないですか。なので、積極的に自分たちで言うようにはしていますし、セットリストも最近は自分たちで決めていますね。自分たちで作っている部分が多くなりました。
つりビット 商品情報
不思議な旅はつづくのさ【初回生産限定盤】
発売日:2018年3月7日
価格:1,599円(税込)
RPK-1066/1067
●2枚組(CD+DVD)
不思議な旅はつづくのさ【通常盤】
発売日:2018年3月7日
価格:1,000円(税込)
RPK-1068