Speak emo

2019.09.10
九州女子翼

違う意見をちゃんと受け入れるのがこのグループの良いところだと思います

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「4人がおるけん大丈夫」っていうのをすごく感じます(実玖)

 

――「空への咆哮」です。皆さん、やはりこの曲にはすごく思い入れがあると思うんですが…。

 

実玖:そうですね。「空への咆哮」は、歌うたびに毎回気持ちが変わるというか、その時にしか出来ない表現があるように思います。多分メンバーによっても違うと思うんですけど…。実玖は、I’S wingが解散して「九州女子翼に入るか入らないか」という選択を迫られた時に、一度「辞める」って言ったんですよ。でもやっぱり「歌って踊ることが好きだな」と思って「やる」ってなったんですが、その時の気持ちとこの曲の歌詞が一番リンクしてるって思います。女子翼になってからも、実玖は思ってることがなかなか言葉にできないというか、思ってることがこんなにもあるのにそれを全部言えるわけでもないですし、気持ちだけがどんどんどんどん膨らんでいっちゃって、膨らんでいくからこそよりいっそう言葉にしにくくなったりもしたんですけど…。そんな気持ちがこの曲で歌われているように思います。実玖は、今しか出来ないことがあると思ってるんですが、アイドルは今しか出来ないからこそ今伝えたいことがあるので、その時々の“今”で色んな感情が湧いてくるんだと思います。毎回毎回のライブで違う感情を抱くからこそ、この曲に乗せて「実玖の気持ち伝われ!」って思いながら歌ってます。

 

瑠菜:私は…「感じ取ってよ私の声」っていう歌詞があるんですが、そこはホント毎回違う想いで歌っています。この曲を初披露したのが、私が発達障がいっていうことを公表した直後だったんです。ずっと独りで抱えていた想いがあったので、それを感じ取って欲しいという気持ちを重なりました。あと、ダンスが全然踊れなくて、自分の不甲斐なさに嫌になったりした時も「感じ取ってよ私の声」って思ったり…。TIFの時だったら、「こんなにも赤く染めてくれてありがとう」とか「ほんとに今幸せなんだよ」っていう声を感じて欲しかったりとか、その時々によって全然感情が違うので、感じ取って欲しいなってすごく思います。

 

――ある意味、自分の気持ちを解放させるような部分もあるのかもしれないですね。

 

瑠菜:「空への咆哮」では、私のソロパートが4カ所あるんですけど、その内三つは結構音が低いんですよ。なので落ち着いて歌うんですが、最後に「響かせて轟け 空へ…」っていう部分があって、そこが唯一思い切り歌えるところなので、歌詞のとおり「自分の歌声を響かせて空へ轟かせたい」っていう想いを全部その歌詞に込めて、もうバーッと轟かせてます。

 

――お台場の空高く轟いたわけですね。あと、この曲は円陣から始まりますよね。

 

実玖:はい。その時に「メンバーってやっぱりいいな」って毎回思いますね。「4人がおるけん大丈夫」っていうのをすごく感じます。「メンバーがいる安心感があるから自分が歌えるんだ」っていうのを感じながらイントロを歌ってます。

 

――今まではお客さんの方を向いて歌っていましたが、あのイントロではメンバーの方を向いて歌うわけですね。顔を見合せたりしていますが、何か喋ったりしてるんですか? 「あぁ、今日はこれでやっと終わりだ」みたいな(笑)。

 

愛理:そんなこと言ってないですよ~。

 

一同:(笑)。

 

瑠菜:歌いながらアイコンタクトを取ったりして気持ちを高め合ったり、あと手をギュッと握るんですよ。ファンの方に見えないところでコミュニケーションを取ってる、みたいな感じで。

 

詩絵里:私、実玖のソロに入る前に絶対みんなの顔を見ます。

 

実玖:見とったと?

 

詩絵里:手を繋ぐ時みんなを見てる。でも、みんな見てくれないんですよ(笑)。

 

――アハハ(笑)。で、MVがあるじゃないですか。熊本の押戸石の丘という場所で撮られたんですよね?

 

一同:はい。

 

――調べてみたら結構すごいところですよね。何万年前から何度かの阿蘇山大噴火によって出来た地形みたいで。で、年に一回、野焼きが行われるとのことで、その時はあたり一面炎に包まれて「ボーボボー」ってなるわけですよ。

 

愛理:ボーボボー(笑)。

 

――あの巨石群は人工的に配置されたとのことで、シュメール文字が刻まれている石もあるそうで…。

 

一同:見ました。

 

――見ました?

 

香苗:でも、文字はよく分からなかったです。探したんですけど。

 

詩絵里:でも、石は触りました。

 

――すごいパワースポットみたいですよね。で、実玖さんと愛理さんは、以前にもあそこでMV撮ってますよね?

 

実玖:撮りました。

 

愛理:I’S wingの時に。

 

――その「私が私であること、」のMVを観ましたが、実玖さんはそんな変わってないですよね。

 

実玖:ホントですか?

 

――愛理さんは…めっちゃ子供でした(笑)。

 

愛理:ハハハ。めっちゃ子供でした(笑)。

 

――その時と比べてどうですか?

 

実玖:I’S wingのMV撮り行った時は、前日に一人脱退が決まったんですよ。

 

――そういうお話は聞いていましたが…え?前日だったんですか?

 

実玖:はい。ホントはその日も撮影の予定だったんですけど、脱退とかいろいろ起こっちゃって撮影が無くなって、次の日、メンバーもみんなこれからどうすればいいか分からない状態でとりあえず車に乗って、MV撮影に行ったんですよ、はい。

 

――皆さんニコニコして踊ってましたけど、なんかちょっとモヤモヤしてた感じだったんですか?

 

愛理:ちょっとモヤモヤしてましたね。もうホントによく分からんかった…。

 

実玖:あの時はもうよく分かんなかったです。何がなんだか。「とりあえずMV」「はい」みたいな感じで車に乗ったことしか覚えてないです。

 

――で、撮影してあの曲を出して、その後すぐに解散しちゃったんですよね?

 

実玖:そうですね…。

 

――でも、そんな状態からここまでよく盛り返しましたよね。

 

愛理:今や快進撃ですよ!

 

実玖:(笑)。実玖は「wingが無くなったら芸能活動もやらない」って思ってたので…最後だと思ってやってて、それで、そのあとに「やっぱりやる」ってなって、実玖はソロを始めたんです。その時もあそこに行って、その時に「女子翼やる」って決めたんです。あの場所で。

 

――それは撮影とかではなくて?

 

実玖:はい。じゃなくて。配信? 配信か何かで連れて行かれて。目隠しされて連れて行かれたんです。

 

――目隠しですか…。それはプライベートで行ったというより、そういう配信の企画みたいものがあって、と。

 

実玖:はい。それで車に乗って、全部カーテン閉められて、目隠しされて、なんかどこか分からないところまで連れて行かれて…。で、あの丘の上で「目隠し外していいよ」って言われて…。wingの撮影で来たところだったので、そこで決めました。「女子翼になる!」って。

 

――「女子翼やる」って言ったのは心の中で? 配信では言ってないんですか?

 

実玖:言ったかな? 言ってないかな? 言ったのかな? いや、分かんないです。あれ言ってないのかもしれん。分かんないです。

 

――いずれにせよ、実玖さんにとって運命的な場所というか、ある種のパワーを感じる場所ですよね。

 

実玖:はい。あの時も石にいっぱい触って来ました。毎回行く度に触ってます。毎回すごい大事な時に来てるので、私にとってすごく思い入れのある大切な場所です。

 

――なるほど…。愛理さんもそんなパワーを感じますか?

 

愛理:感じますね。あの場所に行くと。

 

――愛理さんは目隠しされなかったんですよね???

 

愛理:全然。私はもう目を開けて行きました(笑)。でも、今回女子翼としてMV撮影した時に、「初心を忘れちゃいけないな」って改めて感じました。

 

――他の方はいかがですか? あの場所で撮影して。

 

香苗:なんか、私もあのMV見てたんですよ。結構前から。なので「あ、ここか」と思って。季節が違っていて“緑感”が全然違ったんですけど、でも実際来てみて、すごい解放感があって、しかも朝からの撮影だったので、朝日がすごくきれいで。パワーをめっちゃ感じましたね。

 

詩絵里:「空への咆哮」の音源を初めて聴いた時に「すごい壮大な曲だね」って言ってて、撮影した場所もすごい壮大だったので「これはすごくマッチしてる」って思って、「これは良いものになる」と確信しました。

 

瑠菜:あれがCGじゃなくて、実物っていうのがすごいなと思いましたね。

 

――ね。すごいですよね。ちょっと「どこの国だろう?」みたいな感じもありますし、神話の世界みたいな感じもあります。

 

詩絵里:九州で撮影できたことも良かったなって思います。

 

――ホントそうですよね。地元PRになります。僕も行ってみたいなと思いました。で、これはやっぱり毎回最後に歌うんですか?

 

一同:はい。

 

愛理:最後です、毎回。

 

香苗:最後だと一番気持ちが乗りやすいです。一回のライブの全ての感情を最後にこの1曲に込めて歌ってますね。

取材・文
石川真男

九州女子翼 ライブ情報

9月20日~23日 ASIAN IDOL MUSIC FEST出演(タイにて開催)
10月15日九州女子翼定期公演 @AKIBAカルチャーズ劇場
10月19日九州女子翼定期公演 @ベイサイドライブホール
10月26日TASK have FAN×九州女子翼 2MANライブ(福岡開催)
11月3日GIG TAKAHASHI
11月5日九州女子翼定期公演 @AKIBAカルチャーズ劇場
11月9日~10日 台湾遠征
11月16日九州女子翼定期公演 @ベイサイドライブホール

九州女子翼 商品情報

『RED STYLE』

発売日:2019年8月13日
レーベル:ITR entertainment

タイプA_ITRK003ジャケット

タイプA/通常盤 ITRK-003
1,852円+税

<CD> 1、RED STYLE 作曲 編曲:筑田浩志
2、赤の流れ 作詞:吉田格 作曲:筑田浩志 編曲:筑田浩志
3、Fruits Music 作詞:吉田格 作曲:筑田浩志 編曲:筑田浩志
4、Maybe Darling (Remix ver.) 作詞:吉田格 作曲:筑田浩志 編曲:筑田浩志
5、絶対零度 (Remix ver.) 作詞:筑田浩志 作曲:筑田浩志 編曲:筑田浩志
6、Merry Go Round 作詞:吉田格 作曲:筑田浩志 編曲:筑田浩志
7、空への咆哮 作詞:吉田格 作曲:筑田浩志 編曲:筑田浩志

 

タイプB_ITRK004ジャケット

タイプB/CD+DVD ITRK-004
2,778円+税

<CD>
タイプAと同じ内容

<DVD>(予定)
1、RED STYLE MUSIC VIDEO
2、赤の流れ MUSIC VIDEO
3、Fruits Music MUSIC VIDEO
4、空への咆哮 MUSIC VIDEO

 

PROFILE

PROFILE
九州女子翼

攻撃的なダンスパフォーマンスとエモーショナルで洗練されたサウンドとオール生歌のボーカルワーク で九州の女性の「綺麗さ」「可愛さ」「力強さ」を表現するガールズグループ。 グループカラーはこれらのイメージを重ね合わせた情熱の「赤」。 TIF2018全国選抜ライブ九州・沖縄ブロックの覇者として結成半年でTIFへの出演を果たし、メンバーの実玖が指原莉乃さんに絶賛されるなど、 現在福岡にとどまらず全国で人気・知名度が急上昇している今最も勢いがあるグループの一つ。

実玖
実玖

山口県下関市出身。 16歳から芸能活動を始め、これまでに10 社近くのCMのイメージキャラクターを 務める。山口が生んだ天使と呼称される 程の美少女。フジテレビ「この指と~ま れ」に出演の際、指原莉乃さんに「最近 会ったアイドルの中で一番可愛い」と大 絶賛され注目を浴びる。 

Twitter:@itr_miku

新谷香苗
新谷香苗

福岡県出身。 2014年までダンス&ボーカルグループ 「Rev.from DVL」にて活動。 メンバー選考のLive.me審査では唯一の スカウト枠にて通過するなど個性あふれ る魅力を持っている。 持って生まれたアイドル性の持ち主。 

Twitter:@itr_kanae

山本愛理
山本愛理

山口下関市出身。小学生時代から芸能活動を子役として開始。天真爛漫な性格で演技・歌・ダンスとマルチな才能の持ち主。ずば抜けた身体能力の高さから生まれるダンス力でポテンシャルの高さで有名。

Twitter:@itr_airi

詩絵里
詩絵里

長崎県川棚町出身。 これまでダンススタジオでダンスを学 び、また高校ではコーラス部に在籍。 歌って、踊ることを兼ねてから願い今 回のグループ結成オーディションに参 加。 安定した歌唱力で女子翼の歌を支える 大切な役割を担う。 

Twitter:@itr_shieri

鈴川瑠菜
鈴川瑠菜

福岡県在住17歳。 とびっきりのフレッシュさ、初々しさ 溢れる新メンバー。 5人目のメンバーとして加入し、その 明るく前向きな人物像で人気急上昇中。 2019年3月の定期公演で「発達障がい」を公表し、同じ境遇の方から応援 と賛同を得て活動。 

Twitter:@itr_luna

公式サイト: http://itr-kgw.com/