Speak emo

2018.11.20
RYUTist

みなさんと出会った場所が“約束の場所”になるから、そこが“HOME”になると思います

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結構“味付け”が“濃い”感じになっちゃうんですよ(笑)(みくちゃん)

――「黄昏のダイアリー」の歌詞を読むと、いろんな解釈ができるかなと思ったんですが、みなさんはどんな風に捉えましたか? どんな気持ちで歌いました?

のんの:すごい青春感がある曲だなと思いました。「何年後かにみんなが集合してワチャワチャしてる感じ」っていう風に説明していただいてたので…。「同じ歩幅 違う未来 いつか進んでも」という一節があるので、いつか違う道に進んでも、こういう変わらない青春を共有した仲間で、変わらないでいたいな、という想いを込めています。

――いつかみなさんも「違う未来」を進まれるわけですね…?

のんの:それは分からないです! いや、そうかもしれない(笑)。フフフ(笑)。

――11月25日新宿ReNYのワンマンで「発表」があるんですよね???

のんの:え?なんですか???

――そう匂わせた方ががお客さん来るかな、って(笑)。

むうたん:アハハハ(笑)。

みくちゃん:いやいやいや(笑)。

ともちぃ:それはないです(笑)。

のんの:たまに入るよね、石川さんの“ボケ”(笑)。

みくちゃん:これはちょっと“ダーク”なボケだけどね(笑)。

――(笑)まあ、それは冗談として、みくさんはこの歌詞をどう捉えていますか?

みくちゃん:そうですね。歌詞に「放課後」とか学生感が出ているので、高校生という自分の今の状況と重ねるというか…。今の自分の気持ちと歌詞を重ねて歌いました。一番最後の「一瞬 一秒 逃さずいて もっと変わりたいよ」とか、曲調的にも盛り上がるところなんですけど、自分の「もっと成長したい」とか「RYUTistとして大きくなりたい」とか、そういうのも含めて、自分の気持ちと、今の自分の環境とかもリンクさせて歌っていました。

――宇野先生はいかがですか?

ともちぃ:私は先生じゃないです…。

――あ、はい。すみません…。

ともちぃ:私は、のんのが言ってた「青春」っていうのに近いものだと思ってるんですが、一曲の中にストーリーがあって、1番2番あたりは、日常が描かれていて、「大人になりきれない~」という辺りから、日常を過ごしている中で、自分の中の葛藤とか悩みが表現されているな、と思っていて、終盤にかけてその気持ちをワーッと出していく感じ…。でも、最後には、こういう悩みを持ちながら、一生懸命に過ごしていく、という感じで捉えました。

――おぉ、なるほど。では、続いてむうさん!

むうたん:私は歌詞一つ一つをそのまま歌うっていうか…。「ほら 差し出せば」という所とかは、実際に「ほら」って差し出すような気持ちで、歌詞に沿って気持ちを乗せていくっていうか…そんな風に歌いました。全体的なテーマとしては、みんなが言っていた「青春」ですかね。決意というか、気持ちを新たに羽ばたくというか、進んでいく、っていう気持ちが入った歌だなと思っていて…。そういったストーリーを考えて歌いました。

――詞に関しては、もうホントにいろんな解釈ができると思います。僕も読み込んだので、みなさんと3時間ぐらい語り合いたいなと思うんですが、まあ、そんな時間もないので一部分だけお訊きしますが…。タイトルでもあり、歌詞の一行目にも出てくる「黄昏のダイアリー」ってどう解釈しますか?

みくちゃん:そうですね。やっぱり夕方じゃないですか、いろいろと考えるのは。朝というよりも夕方、オレンジ色の黄昏時にいろいろ考えたりとか、放課後に友達と青春したりするんじゃないかな、って。

のんの:青春っていえば、やっぱり夕焼けっぽい感じがしますよね。

――「ダイアリー」っていうと日々つけているものですから、“時の流れ”を象徴しているような気もして、で、「黄昏」っていうと“終わり”をイメージするじゃないですか。

一同::あぁ~。

――なので、次のステップに行くことを示唆してるのかな、と。で、2番サビでは1番サビとの対比となっていて、「朝焼けのダイヤリー」となってるじゃないですか。他にも「背中合わせ」と「隣り合わせ」、「黄昏」と「朝焼け」、「ずっと変わらないで」「もっと変わりたいよ」という風に対になっていて。

一同::そうですね。

――「朝焼け」って“始まり”じゃないですか。なので「終わっても次の何かが始まる」っていうようにも捉えられるのかな、って思ったんですが…。

一同::あ!すごい!

ともちぃ:確かに。そうですね。

みくちゃん:なるほどと思いました。

――あと、このMVもすごいですよね。

みくちゃん:MV大好きです!

のんの:何回も観てます。

――僕も何回も観ました。

むうたん:“物語”として観ることができるというか…。

ともちぃ:あと、面白い!

みくちゃん:自分の作品って何回も見直すことってないと思うんですけど…

――あんまり観たりしないですか。めっちゃ観る人もいると思いますが。

みくちゃん:なんか恥ずかしくなっちゃうので。でも「黄昏のダイアリー」は何回も観てます。携帯で観たり、お家のテレビで大画面で観たりしてますね。

――これも3時間ぐらい語り合いたいところなんですが、そんな時間はないので、では、お一人ずつお気に入りポイントを言っていってください。

ともちぃ:お気に入りポイントは、私とのんののシーンなんですけど、みくちゃんもちょこっと映ってて、みくちゃんが真顔で口をぱくぱくしてるのが面白くて(笑)。「いつか進んでも」っていう歌詞のところです。

みくちゃん:アハハ(笑)。今回のMVは2人組になって撮影するシーンが多かったんですけど、そのシーンは「“とものの”を中心に撮ってるよ」って言われて、私は全然映ってないと思ってたんですよ。曲を流して撮影してたんですけど、私はただ曲に合わせて歌ってただけなのに見切れちゃって、“ただ曲を口ずさんでる人”みたいになっちゃってて(笑)。

――あぁ、川沿いのあのシーンですね。“油断”が映っちゃってるわけですね(笑)。

ともちぃ:そのみくちゃんの表情が見所ですね。

――(笑)。のんのさんは?

のんの:私はシャボン玉をしてるところです。シャボン玉って久しぶりにやったよね。

みくちゃん:久しぶりだった。

のんの:シャボン玉を吹いてる姿がみんな可愛いくて。スタッフさんもみんな楽しそうにやってたんですよ。それが楽しかったっていう思い出も含めて、お気に入りポイントです。

――僕もシャボン玉のところがお気に入りです。

のんの:いいですよね。

――最後の南波さんと安部さんがシャボン玉してるところが一番のお気に入りです(笑)。

のんの:ハハ(笑)。今までで一番アップで(笑)。

――ちょっと余韻が壊れます(笑)。

みくちゃん:クレジットにも「シャボン玉吹き」で安部さんの名前が入ってるんですよ(笑)。

――ですよね(笑)。

みくちゃん:私のお気に入りは、海辺でみくが乃々子さんを押して、乃々子さんが負けずに踏ん張ってるところですね(笑)。

――あぁ、あそこですね。

みくちゃん:すごい好きで。そこ、何回観ても笑うんですよ。

のんの:そこ私も好き。

ともちぃ:2番の最初のあたりだよね。

みくちゃん:今回は演技っぽいところもあるんですけど、メンバーが「今撮られてる」と思ってないシーンも結構使われてて、あのシーンも素なんですよ。

のんの:ホントに素だった(笑)。

みくちゃん:カメラが回ってると思ってなくて、そこで乃々子さんを押すっていう(笑)。

のんの:結構強く押したよね、肩。

みくちゃん:あそこはホントにいつもの二人の感じが出てて、すごい好きです。

のんの:私も好きです。

――でもその前のシーンで、みくさんはのんのさんの背中に抱きついたりしてましたが、前回のインタビューで言っていたように、普段はのんのさんがみくさんに「おんぶして」って言うんですよね?

のんの:そうです。

――逆ですね。

みくちゃん:なんだろうね。

のんの:時と場合によってだよね。

みくちゃん:私が乃々子さんをいじめたりするもんね。みくは乃々子さんのことが大好きなので(笑)。小学校の男の子みたいな感じなんですよ。みくの精神年齢が(笑)。

――ハハハ(笑)。

みくちゃん:好きな子にちょっかい出すみたいな(笑)。そんな感じです。

――まさに青春ですね!

一同::アハハ(笑)。

――むうさんはいかがですか?

むうたん:むうは、花火のシーンですね。暗くなってから花火をしたんですけど、それが青春だなって思いました。結構カメラが回ってない時に面白いことをいっぱいやってて、それも思い出します。

のんの:車の中でね。流行ってるのかなんだか分からないんですけど、“味付けの濃い恋愛ドラマ”みたいなのをやってふざけていて(笑)。

――え?なんですかそれ?

のんの:“味付け恋ドラマ”です(笑)。“濃い”が“恋”なんです。

――えっと…全然ついていけないんですが…。

みくちゃん:基本、私と乃々子さんはお芝居が上手じゃなくて…。今回のMVのお芝居も、私は苦戦したんですよ。自然にできないんですよね。で、結構“味付け”が“濃い”感じになっちゃうんですよ(笑)。

――あぁ、そういうことですね。わざとらしいというわけですね。

みくちゃん:そうです。そのわざとらしさを敢えて誇張してやる、っていうのをふざけてやってたんですよ。

のんの:二人でやってたんだよね。

――なるほど。じゃあ、もっと“味付け濃い”バージョンのMVも出して欲しいですね。

一同::アハハ(笑)。

みくちゃん:辛いです(笑)。

――でも、あのMVすごくよくできてますよね。

一同::ありがとうございます!

――あの最初と最後のバス停のところとか印象的じゃないですか。

みくちゃん:あぁ、いいですね~。

ともちぃ:あそこ、のんのはホントにバスに乗ってたんだもんね。

のんの:はい。ひと駅ぶん乗って帰りました。

――いやぁ、あそこは…あのバス停って、モダニズム建築風の直線でできていて、特に横の線が多くて…。最初はそれに沿ってバスが入ってきて、最後はそれに沿ってバスが出て行く。それは時間軸の象徴のようにも思えるんですよね。ある意味無機質な雰囲気です。その一方で海岸などは自然の曲線が多くて。つまり、淡々と流れる時間軸を表した場面に挟まれる形で、海辺や川沿いの場面はその直線的な時間軸から“解放”されていることを示しているような…。

一同::あぁ。なるほど…。

取材・文
石川真男

RYUTist ライブ情報

RYUTist

「RYUTist HOME LIVE 7th Anniversary 東京編」
【会場】東京 ・新宿 ReNY
【日程】2018 年 11 月 25 日(日)
【時間】Open/Start 16:00/17:00
【問】オデッセー 03-5444-6966(平日 11:00~18:00)
【チケット料金】
全自由 ¥3,800(税込)
※整理番号順の入場です。
※入場時にドリンク代別途必要

 

RYUTist 商品情報

黄昏のダイアリー

「黄昏のダイアリー」
発売日:2018 年11 月20 日(火)
価格:1,000 円+税
レーベル:PENGUIN DISC
品番:PGDC-0009
収録曲:
M1.黄昏のダイアリー 作詞:清浦夏実 / 作編曲:沖井礼二・北川勝利
M2.心配性 作詞・作編曲:猪爪東風
M3.a birthday song 作詞:飯泉裕子 / 作編曲:佐藤清喜

PROFILE

PROFILE
RYUTist

2011 年 5 月に行った「アイドルユニットオーディション」で選ばれたメンバーによって結成。

2016 年 4 月 24 日に横山実郁を加えて再始動。新潟市を表す「柳都( りゅうと)」という言葉に、「アーティスト」 を加え、「新潟のアーティスト」という意味を込めて「RYUTist」と名付けました。 メンバーはリーダーの佐藤乃々子、宇野友恵、五十嵐夢羽、横山実郁の 4 人組で、全員が新潟生まれ新潟育ち です。

新潟市古町7番町「LIVEHOUSE 新潟SHOW!CASE!!」を中心にライブ活動を行い、その他全国各地の各種 イベントにも出演しています。

2018 年には新宿 ReNY、2019 年には渋谷クラブクアトロにて自己最大規模のワンマンライブを成功。 幅広い世代のミュージシャンから提供を受ける楽曲の質の高さはアイドルファンのみならずかつての渋谷系、 ギターポップの系譜を好む音楽好きにも支持され、Spotify 公式プレイリスト「Best of 2018 Women’s Voice」 に「無重力ファンタジア」が選ばれるなど着実にその知名度を上げています。

佐藤 乃々子(さとう ののこ)

誕生日:11月24日
イメージカラー:イエロー
新潟の好きなところ:食べ物がすごく美味しいところ
新潟の好きな食べ物:のっぺ

宇野 友恵(うの ともえ)

誕生日:4月1日
イメージカラー:ピンク
新潟の好きなところ:山、海、川があって、四季がはっきりしてるところ!
新潟の好きな食べ物:新潟タレカツ丼

五十嵐 夢羽(いからし むう)

誕生日:1月5日
イメージカラー:グリーン
新潟の好きなところ:かわいいゆるキャラさんがたくさんいるところ
新潟の好きな食べ物:佐渡天然ブリカツ丼、新潟タレカツ丼、鯛茶漬け

横山 実郁(よこやま みく)

誕生日:11月24日
イメージカラー:ブルー
新潟の好きなところ:景色がきれい!、おいしいものがたくさん、長岡花火
新潟の好きな食べ物:お魚、お米、ラーメン、イタリアン、ぽっぽ焼き

公式サイト: https://ryutist.jp/