Speak emo

2020.07.31
RYUTist

佐藤乃々子(RYUTist)|私も誰かを守りたいと思って

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戦隊ものの動画とか見てる時間も仕事なんだと思うようにして(笑)

 

ーー改めて、ご自身の性格を分析するといかがですか?

 

佐藤:自分の性格ですか? 結構悪い方に捉えてるんですけど、真面目過ぎるなって思います。自分では本当“悪い意味で”って思ってます。

 

ーーそれは具体的にどういうことでそう思うんですか?

 

佐藤:いろんな場面で思うんですが、ダンスや歌も教えていただいたとおりにしかできないというか…。教わったとおりにしなきゃいけないと思って、あまり“遊べ”なくて、自分流に変えられないですし、動きをきっちりそのまま合わせちゃったりするんですよ。そこら辺は、ともちぃとか、みくちゃんが上手だと思うんですけど…。B型チームが。

 

ーーB型チーム(笑)。

 

佐藤:B型チームがそういうの得意なんです。私は歌も遊べなくて、音程とかもきっちりやって、歌い回しを面白くできないっていうか。あと、なんか一つあると……例えば、週末にライブがあると思うと、ちょっとした空き時間に本を読んだり、動画を見たりしてても、どこかで焦りがあるんですよね、ずっと。「週末ライブがあるのにこんなことをしてていいのか?」とか、「この時間練習した方がいいんじゃないか」とか、「MCをもっといろいろ考えたほうがいいんじゃないか」とか、ついつい考えちゃうんですよ。だから、ちゃんと休めないということに気付いて、それは良くないなと思って…。根本的な考え方から変えないと、本を読む時間も大切じゃないですか。動画を見て色々と吸収したりする時間も。ずっと、明日のロケのことや週末のライブのことが気になって、「何かやらなきゃ」って思っちゃうので、そこを直したいなって最近ずっと思ってますね。

 

ーー僕も、フリーで物を書いたり、翻訳したりしてるんですけど、休めないんですよね。

 

佐藤:そうなんだぁ。

 

ーー時間が空いてるうちにやっちゃわないと、って思っちゃうんですよね。今日休んで明日に回して、明日体調悪くてできなくなったらどうしよう、って思っちゃうんです。

 

佐藤:思いますね。同じです。うれしい(笑)。

 

ーー(笑)。そうなんですよね。例えば、結果的にはこの日に1文字も書かなかったとしても、ずっと考えたり、悩んだり、調べたりとかしてて、全然休んでないんですよね。

 

佐藤:そうなんですよ。1日何もしてないっていうのは結果的には休んでいるのと同じじゃないですか。でも、頭が色々考えてて、ちゃんと休まってないのはすごい損してるというか…。同じ何にもしてない日なのに、ちゃんと休めてない感じがして、なんか損なのかなって。

 

ーーあぁ、ちょっと繋がってきました! つまり、そういう形で頭なり神経なりを常にフル回転してるので、家に帰った時に玄関で寝ちゃうわけですね(笑)。

 

佐藤:(笑)。

 

ーー「真面目過ぎる」って気付いたのっていつ頃ですか?

 

佐藤:そうですね。ここ最近気付きました。休んでるはずなのに、なんか考えたりしてるなと思って。ずっと考えてるなって。あ、そうなんだって気付きました。

 

ーー「悪い意味で」っていう風に捉えているようですが、いいのか悪いのか。表現に関わる仕事って終わりがないじゃないじゃないですか。例えば、ライブをやるとしたら、何も準備しないで出てもなんとかなるかもしれないですし、100回リハをやってもいいわけですし…。それはもう、自分の気持ちが許すか許さないかみたいなことですよね。そういう意味では、乃々子さんみたいな性格だとそれによってものすごく技が磨かれるかもしれないですし、休めなくなって自分が潰れちゃう危険性もありますし…。ちょっと難しいところですよね。どう解決しようとか考えたんですか?

 

佐藤:スタッフさんが「休むことも仕事だよ」って言ってくださって、それを頭に置くようにしています。何も考えずにぼーっとしている時間とか、戦隊ものの動画とか見てる時間も仕事なんだと思うようにして(笑)。

 

ーーおぉ。

 

佐藤:これが仕事と思って(笑)。

 

ーーその考え方が真面目ですね(笑)。もう全部忘れて自分を解放して休めばいいのに、結局“仕事”だと思わないと休めないって(笑)。

 

佐藤:そうですね。でも、そうすると結構楽になれる気がします。

 

ーー乃々子さんの中の”真面目”部分に対して「今これ休んでるみたいに見えるけど仕事なんだから安心して」って言ってるわけですよね(笑)。今は、“仕事”の一環として定期的に休む時間を取っていますか?

 

佐藤:そうですね。休んでます。はい。

 

ーー今年の初めに少しライブを休息してた期間があったじゃないですか。その時期に沖縄に行かれましたよね?

 

佐藤:はい。

 

ーーそれは「休息が必要」ということで?

 

佐藤:そうですね。それでスタッフさんが長いお休みを初めて取ってくださって。「ちょっと休んだほうがいいよ」って。RYUTistを始めてからはプライベートで旅行とか行ったことなかったので、今しかないと思って、沖縄に行きました。

 

ーー沖縄にしたのは、誰の発案ですか?

 

佐藤:私です。鯨さんを見るのが夢で。ホエールウオッチングがしたかったんです。

 

ーー見ることができたんですよね?

 

佐藤:見ました!ザトウクジラの親子を見ました。

 

ーー何日ぐらい行かれたんでしたっけ?

 

佐藤:2泊3日です。

 

ーーたったそれだけですか??? せっかく沖縄まで行ったのに?

 

佐藤:そうなんですよ。もうちょっといたかったんですけどね…。

 

ーーその2泊3日も「これはお仕事だ」と思ってたんですか?(笑)

 

佐藤:どうなんだろう(笑)。お仕事だって思ったかな…?(笑)

 

ーー自分を解放できました?

 

佐藤:できました。携帯もそんなに見てなかったと思います。その時は。スタッフさんも一緒にいたので、スタッフさんからの連絡を気にすることもなかったですし。普段はいつ連絡が来ても大丈夫なようにスタンバイしてるんですが、一緒にいるので。そういった安心もありましたし、ライブもないから考えることもないし、結構解放されてましたね。

 

ーースタッフさんがここぞとばかりに「2020年はどうしていこうか」みたいな、仕事の話とかしなかったですか?

 

佐藤:しなかったです。何も。

 

ーーじゃあ、完全に解放されたわけですね。

 

佐藤:はい。

 

ーー完全に忘れました?

 

佐藤:(笑)。完全に、ではないですね(笑)。

 

ーーないですか(笑)。

 

佐藤:こんな楽しんでていいのかな?っていうのはありました(笑)。

 

ーーたった2泊3日なのに(笑)。

 

佐藤:こんなことなかったので。いいのかなって。

 

ーー真面目ですね(笑)。ところで、幼い頃は笑わない子だったとのことですが…。

 

佐藤:そうです。笑わない子でした。

 

ーー今のこの素晴らしい笑顔からは想像できないですが…。

 

ーーそれはいつ頃から。

 

佐藤:写真見ると3歳までは笑ってましたね。4~5歳ぐらいから笑ってなくて、小学校1~2年生の時もあまり笑ってなかったです。笑ってる写真が本当になくて…。保育園の時、お遊戯会があったんです。で、『ねずみの嫁入り』で主役のねずみ役に選ばれたんですよ、私。一番前に出なきゃいけないんですけど、練習の時、私1回も笑わなくて。それで先生に怒られて「ねずみ役を降ろすよ」って言われました(笑)。

 

ーーそれはなぜだったんでしょうか? 楽しくなかったんですか?

 

佐藤:楽しくなかったわけではないんですけど、笑えなかったんですよね。先生にも「笑って」ってすごい言われたんです。何回も。でも、笑わなくて。今思うと、本当に厄介な生徒ですよね(笑)。そこまで言わせて、先生に申し訳なかったなと思ってます。でも、なぜか笑えなくて。幼稚園の最後の写真、卒業アルバムみたいなやつでピースをしてるんですけど、顔は全然笑ってない、みたいな(笑)。

 

ーーその“氷”はいつ溶けたんですか?

 

佐藤:小学校3年生ぐらいからですかね。2年生だったかな。正確にはわからないんですけど、笑えるようになりました。

 

ーー何かきっかけがあったんですか?

 

佐藤:全然憶えてないんです。恥ずかしがり屋だったんですかね。

 

ーー自分の内面を出したくなくて、ブスっとしてたんですかね?

 

佐藤:家では笑ってたんですよ。家では。

 

ーー家では笑ってたんですね。笑ってなかったのは外だけ、と。なんか世の中に反抗してたんですか???

 

佐藤:反抗してたつもりはないです(笑)。なんで自分を出せなかったんですかね? 声も小さいし、先生に聞かれてもぼそぼそ答えてるし…。

 

ーー今はこんなに心地好い声でハキハキと話している乃々子さんが、当時はそんな感じだったんですね。

 

佐藤:お遊戯室に遊びに行く時は「行ってもいいですか?」って先生に言わなきゃいけなかったんですけど、先生に声を掛けられなくて…。すごいお遊戯室に行って遊びたいのに、ずっと話し掛けられなくて、部屋でずっとじーっとしてたのは憶えてます。

 

 

取材・文
石川真男

RYUTist ライブ情報

『柳♡箱リモート2マンLIVE~ごきげんよう!ありがとね。~』
 
■配信日時
8月2日(日)
OPEN/12:50
START/13:00
 

■出演
ハコイリ♡ムスメ
RYUTist
 

■ライヴ配信視聴チケット
3,100円(税込)
ZAIKOにて7/14(火)20:00発売開始
↓詳細はイベントページをご覧ください
https://ryutist.zaiko.io/e/yanagibako
 

電子チケットは8月5日(水)13:00までご購入頂けます。
配信終了後、チケット購入者は8月5日(水)15:30までアーカイヴでご覧いただけます。

RYUTist 商品情報

■RYUTist 4th Full Album『ファルセット』

ジャケット

 
発売日:2020 年 7 月 14 日(火) 
品番:PGDC-0012 
価格:¥3,000(税抜価格) +税 

《収録内容》 
01. GIRLS(作編曲:蓮沼執太)
02. ALIVE(作詞:蓮沼執太/作編曲:蓮沼執太)
03. きっと、はじまりの季節 (作詞・作曲:弓木英梨乃/編曲:sugarbeans )
04. ナイスポーズ (作詞:柴田聡子/作編曲:柴田聡子)
05. 好きだよ・・・ (作詞:NOBE/作編曲:KOJI oba)
06. センシティブサイン (作詞:シンリズム/作編曲:シンリズム )
07. 絶対に絶対に絶対に GO! (作詞:藤村鼓乃美 ・ 北川勝利/作編曲:北川勝利)
08. 青空シグナル (作詞:清浦夏実/作編曲:沖井礼二 )
09. 時間だよ (作詞:Kan Sano/作編曲:Kan Sano)
10. 無重力ファンタジア (作詞:清浦夏実/作編曲:ikkubaru)
11. 春にゆびきり (作詞:パソコン音楽クラブ/作編曲:パソコン音楽クラブ)
12. 黄昏のダイアリー  (作詞:清浦夏実/作編曲:北川勝利・沖井礼二 )

 

 

 

佐藤 乃々子(さとう ののこ)

佐藤ののこ

誕生日:11月24日
イメージカラー:イエロー
新潟の好きなところ:食べ物がすごく美味しいところ
新潟の好きな食べ物:のっぺ

PROFILE

PROFILE
RYUTist

2011 年 5 月に行った「アイドルユニットオーディション」で選ばれたメンバーによって結成。

2016 年 4 月 24 日に横山実郁を加えて再始動。新潟市を表す「柳都( りゅうと)」という言葉に、「アーティスト」 を加え、「新潟のアーティスト」という意味を込めて「RYUTist」と名付けました。 メンバーはリーダーの佐藤乃々子、宇野友恵、五十嵐夢羽、横山実郁の 4 人組で、全員が新潟生まれ新潟育ち です。

新潟市古町7番町「LIVEHOUSE 新潟SHOW!CASE!!」を中心にライブ活動を行い、その他全国各地の各種 イベントにも出演しています。

2018 年には新宿 ReNY、2019 年には渋谷クラブクアトロにて自己最大規模のワンマンライブを成功。 幅広い世代のミュージシャンから提供を受ける楽曲の質の高さはアイドルファンのみならずかつての渋谷系、 ギターポップの系譜を好む音楽好きにも支持され、Spotify 公式プレイリスト「Best of 2018 Women’s Voice」 に「無重力ファンタジア」が選ばれるなど着実にその知名度を上げています。

佐藤 乃々子(さとう ののこ)

誕生日:11月24日
イメージカラー:イエロー
新潟の好きなところ:食べ物がすごく美味しいところ
新潟の好きな食べ物:のっぺ

宇野 友恵(うの ともえ)

誕生日:4月1日
イメージカラー:ピンク
新潟の好きなところ:山、海、川があって、四季がはっきりしてるところ!
新潟の好きな食べ物:新潟タレカツ丼

五十嵐 夢羽(いからし むう)

誕生日:1月5日
イメージカラー:グリーン
新潟の好きなところ:かわいいゆるキャラさんがたくさんいるところ
新潟の好きな食べ物:佐渡天然ブリカツ丼、新潟タレカツ丼、鯛茶漬け

横山 実郁(よこやま みく)

誕生日:11月24日
イメージカラー:ブルー
新潟の好きなところ:景色がきれい!、おいしいものがたくさん、長岡花火
新潟の好きな食べ物:お魚、お米、ラーメン、イタリアン、ぽっぽ焼き

公式サイト: https://ryutist.jp/