佐藤乃々子（RYUTist）｜私も誰かを守りたいと思って

今日が楽しければいい（笑）

ーーRYUTistの創設メンバーとして入られたのが15歳の時ですか？

佐藤：15歳ですね。高校入ってすぐです。

ーーもうそれからは忙しい毎日だったんじゃないですか？

佐藤：そうですね。想像以上に忙しくなって。入る前は全然どんな感じかもわらからなくて、ちょっと軽い気持ちで入ったんですけど（笑）。

ーー「軽い気持ちで」とおっしゃいましたが、以前にインタビューさせていただいた際には、ダンスをやられていたお姉さんの映像を観て、自分もなりたいと思ったとおしゃっていました。「看護師」から「アイドル」へと“夢”が変わったわけですが、「看護師になりたい」っていうと高い志しのようなイメージがあります。それが「軽い気持ち」でアイドルに変わったっていうのは、何があったのでしょうか？

佐藤：そうですね。最初は看護師の勉強とアイドル活動は全然両立してできると思ってたんですよ。ダンスも勉強もできるだろうって軽く思ってたんですよね。最初は大丈夫だったんですが、段々大変になっていって…。私が通っていたコースは、授業時間が長かったり、土曜授業があったり、特別授業があったり、大学に行って授業を受けたり…。どうしてもイベントとかの関係で休まなければいけないことが多くなって、「これはどちらかにしないといけないな」と思って、すごく考えた時期があったんです。どっちにするか。でも、最初は軽い気持ちだったんですが、RYUTistの活動をやりたいっていう気持ちがだんだん強くなって、クラスを変更してRYUTist一本にしました。

ーーコースを変えたのはいつ頃ですか？

佐藤：2年生の途中ぐらいから考え始めて、先生と相談して…。「このまま授業に出られないと大学にも行けないよ」って言われて、本当にぎりぎりまで考えて…。2年の終わりで決断しました。

ーーじゃあ、2年間は看護師の夢も持ちながらRYUTistの活動も頑張られたわけなんですね。でも、お話を聞くだけでも大変そうです。RYUTistを選んだ決め手は何だったんですか？

佐藤：やはり毎週ライブをやって、ファンの方の反応とか笑顔とかを見て、特典会でお話して、っていうのが楽しくて。これをなくしたくないという思いがすごく強くなって…。毎回週末が来る度に「絶対こっちだ」って思ってたんです。RYUTistだって。それがどんどん積み重なっていって「やっぱりRYUTistだな」と思って決めました。

ーー最終的に一つの夢を諦めてRYUTistにした、というわけですよね。例えば、とりあえず二十歳ぐらいまではアイドルやって、その後大学に行き直して看護師なろう、とかそういう気持ちではなく…？

佐藤：そうですね。あと、看護師さんは、今は特になりたいとは思ってないんですけど、当時は「アイドルは今しかできないけど看護師さんは頑張れば後からでもなれる」っていう気持ちがあったので、「やっぱり今はアイドルがやりたい」っていうのが強かったですね。

ーーそれこそ今は人手が足りてないじゃないですか。

佐藤：そうですよね。

ーーなので何か資格を…。まぁ、こんなこと勝手に勧めちゃいけないですけど（笑）、30歳越えてからでも全然できますよね。

佐藤：頑張れば、できなくはないかなぁ。

ーーで、RYUTistを結成してからのことは色んなところで書かれているので、今回は詳しくはお訊きしませんが、それからもう9年経っちゃったわけですよね。ひと言では言えないと思うんですが、ひと言でどうですか？（笑）

佐藤：（笑）。9年間。ここまでできるとは思わなかったです。正直。

ーー結成当時はどんなお気持ちでした？ その時はどんな未来を想像していました？

佐藤：え、何も考えてなかったです。どこまでやるか全く何も考えてなかった（笑）。「ダンスができるやったー！」ぐらいしか思ってなくて。本当に何も考えてなかったですね。

ーー例えば、将来のこととか考えたりしますか？

佐藤：特に考えてないです。今日が楽しければいい（笑）。

ーーそうですか（笑）。