FEATURE

2024.01.30
IZANAGI

いろんなカーストの頂点に立つメンバーが、ここに5人集まっているんですよ。 IZANAGI インタビュー・2

 劇場版ゴキゲン帝国の白幡いちほがプロデュース。IZANAGIが、1月31日に1stアルバム『KUNIUMI』をリリース。同作品の魅力を、メンバーに伺った。

(1回目は、こちらから)


だって、カーストにしたら全員違うもんね。


──メンバーみなさん、性格はバラバラですよね。

ぬ。みる  バラバラだね。

神楽響姫  みんなA型なんだけどね(笑)。

くまだかなえ  だけど、メンバー全員で好きなものを一緒に言っても、誰一人かぶらないです。

ぬ。みる  同じクラスにいたら、みんな別々のグループだよね。

くまだかなえ  そう、友達にはならないタイプ。

輝月けいと  5人とも仲いいんだけど。クラス単位で考えたら、そんな気がする。

神楽響姫  全員が違う分類なんですよ。

くまだかなえ  だって、カーストにしたら全員違うもんね。上下の関係とも違うし、中には、ピラミッド外の人もいるし。

蜜柑るな  いろんなカーストの頂点に立つメンバーが、ここに5人集まっているんですよ。

輝月けいと  あっ、ほんとそう!!みんなピラミッドの頂点に立っているんだけど。でも、全部が違うピラミッドなんです。

神楽響姫  でも、血液型は全員がA型なんですよ。なのに、一人としてキャラかぶりがない。一人一人が本当に違っているところも、この5人の魅力です。

蜜柑るな  キャラかぶりしていたら、きっと、今とは違う関係性になっていたと思う。

輝月けいと  それぞれキャラクターが違うのに。でも、「こんなにもぴったりとはまるんや」と最初に会ったときから思ってた。

蜜柑るな 5人とも、オーディションを通して集まったんですけど。白幡いちほプロデューサーが言ってたのが、「5人とも、五角形にしたグラフの異なる戦闘力が特化していれば、そのバランスがいい子たち」らしいです。

輝月けいと  歌やダンス、ネタに特化していたりとか…。


GOKIGEN JAPANには人権があります。

──みなさん、最初から「売れたい」意志を明確に持って活動を始めたわけですよね。

神楽響姫  売れたいというか、何年後かには日本武道館のステージに立っている姿が具体的に想像できるんですよ。本気で思ってないと、想像すらできないと思うんですね。でもこのメンバーは、1万人以上のお客さんを前に日本武道館に立って、みんなにキラキラとした夢を届けている姿が想像できている。だからこそ、このメンバーが必要だし、誰かが欠けたらIZANAGIじゃないという気持ちもあります。

──白幡いちほプロデューサーの存在も、みなさんの中では大きなものになっていますよね。

くまだかなえ  大きいー!!人権をくれます。GOKIGEN JAPANには人権 (意見や発言を尊重している) があります。

──芸人としての血も含めて、みなさん受け継いでいますよね。

輝月けいと  そう見えてたとしたら嬉しいです。

蜜柑るな  ウケたから嬉しいとか、普通にアイドル活動をしている人たちはあまり持たない感情だと思うんですけど。私たちは、MCでドッと笑いが起きたら、「やったねー」みたいに言い合っていますし、やはりそこが白幡いちほイズムなんだと思います。「かわいいや、歌やダンスが上手いだけじゃないアイドルをめざしている」ところは、いちほさんの意志を継承しているからです。

輝月けいと  自己紹介のときに、「バラエティに特化したアイドルグループです」と言っているくらいだからね。

──IZANAGIの場合、楽曲も、いい感じで癖が強いですよね。

蜜柑るな  あまりアイドルの楽曲にはない、EDMのCLUB SOUNDをベースにしていれば、歌詞も「沖縄に行きたい」とか「人の金で焼き肉食べたい」など、「あるある」な内容というか、みんなが思っていることや、みんなが共感できる内容を歌っています。

輝月けいと  新曲の歌詞が届くじゃないですか。そのたびに、最初は「えーっ!!」とびっくりします。曲自体めっちゃいいんですけど。歌詞を聴いてもらうと、さらに楽しめます。IZANAGIの曲は、歌詞も曲調も両方ともいいから、いろんな楽しみ方をしてもらえます。

──とくに、歌詞は強烈ですからね。

ぬ。みる 新曲が届くたびに、「いちほさん、天才」と思います。

──ファンの人たちが、聴いてドキッとする歌詞もいろいろありますよね。

ぬ。みる  『DE・KI・N』とかは、そういう話題がアイドル界の中で持ちきりになっていた時期に書いた歌。ライブ中に泥酔した人が退場させられるなど、X(旧twitter)でめちゃめちゃ騒がれていたタイミングで生まれたから、すっごいタイムリーな曲だと思ったし、この曲をライブで披露すると、ドキッとする人もいると思います。

ぬ。みる  タイトルも、インパクトある曲が多いよね。『浮気ゼッタイ○すマンのうた』とか、そのタイトルを言っただけで場内から笑いが起きるなど、「いちほさん、さすがのネーミングセンスだな」と思いました。


IZANAGIのコンセプトが「外道」なんですよ。


──IZANAGIは、1月31日1stアルバム『KUNIUMI』を発売。中に収録したのは、ライブでよく歌っている曲たちですよね。

蜜柑るな  SEも含め、ライブで歌っていた曲たちを全部アルバムに詰め込みました。

輝月けいと  今、歌っている全曲を入れました。

蜜柑るな  まさに、1年8ヶ月の集大成となるアルバムです。

──よければ、一人一人お勧め楽曲の紹介をお願いできますか?

神楽響姫 わたし、『ルドイア』がめちゃくちゃ好きです。言っちゃうと、わたしはアイドルアイドルしている楽曲を表現するのは苦手です。わたしの声質的にも、まず合わない。アイドルアルドルした曲を聴くのは好きですけど、自分が歌いたい、自分で表現するうえで好き…となると、『ルドイア』や『DE・KI・N』のような(バキバキな)系統の曲のほうが好きです。
  『ルドイア』には、今のアイドルの現状を。とくに、コロナ過以降のアイドルのことを歌詞に書いています。後半、わたしが歌う落ちサビのところは、わたしが本当になりたいアイドル像のような内容。CLUB MUSICもめっちゃ好きで聴いているから、『ルドイア』の持つ重低音さがハンパなく良いです。ほんと、普通にCLUBでこの曲を流してほしいくらい。歌詞も、曲も、間奏の入りの部分も格好よくて、「アイドルがこんなにも格好いい楽曲をやるんだ」と言いたいくらい。『ルドイア』にはわたしの好きな要素が全部詰め込まれている、総合的に格好いい曲です。
  アイドルがアイドルらしい曲をやるのも、もちろんいいと思いますけど。わたしは、アイドルが格好いい曲をやるほうが好きだし、聴いてると自然にテンションがアガる。だから、わたしは『ルドイア』をお勧めしたいです。

──『ルドイア』もそうだし、IZANAGIの楽曲の中には、アイドルの存在を巧みに皮肉っている曲もありますよね。

神楽響姫  あります。IZANAGIのコンセプトが「外道」なんですよ。はみ出し者たちが音楽を通して共感しあえれば、音楽を通して繋がりを見いだすことを、私たちはコンセプトに活動をしています。そもそもIZANAGI自体が、キャピキャピやフワフワッとしたアイドルをしてないというか、本当に格好いいスタイルを追求してゆくグループ。「IZANAGIは格好いいグループ」として、ファンの人たちからも受け止められていますし、そういう活動をしています。そこが、「外道」をコンセプトにしたIZANAGIらしいなという気持ちもあります。

輝月けいと そのコンセプトが、うちらにははまったという感じだよね。

神楽響姫  IZANAGIの場合、いろんな楽曲の中、それぞれの担当パートも、その子にしか歌えない表現だからこそ歌っているんですよ。超かわいらしい歌の『理解のある彼くんisどこ』の歌いだしをくまちゃんが歌うからこそ、「だから、この曲いいんだわ」と納得するみたいな。「この曲調格好いいなぁ。でもここのセリフは、やっぱぬまるにしか言えないよね」とか、「けいとの声質だからこそ、ここを歌うよね」などなど。5人とも性格も声質も違うから、それぞれの曲の中、誰が、どこを歌うかで、曲が生きるかどうかが変わるのもIZANAGIの音楽スタイルなんですよ。どれもうちらの楽曲だけど、そのうえで、「この子の色がとくに出ているのは、この曲だな」と、わたしはいろんな曲を歌いながら思っています。

──どの楽曲の中からもメンバーの声の色の違いを感じるのは、そこなんでしょうね。

神楽響姫  だと思います。「この子の個性の出る楽曲だな」というのをつかんでいるからこそ、自分も含め、メンバーみんな自分の個性や声の色の押し引きの表現もしていける。そのうえで、私自身が一番自分らしく歌えるのが『ルドイア』なんです。


普通の人たちは、「こいつは、ヤバい」みたいに受け止めるんですけど。でも、ここにいる人類は、すごく理解力があって、「あっ、くまちゃんはこういう気持ちなのね」と理解し、受け止めてくれる人ばかりです。


──かなえさんらしさを一番発揮している楽曲は、『理解のある彼くんisどこ』ということで良いでしょうか?

くまだかなえ  えっ、『理解のある彼くんisどこ』がわたしの個性が生きる曲でいいの?

神楽響姫  ガチで、あんたの曲だから(笑)。

くまだかなえ  『理解のある彼くんisどこ』は、わたしの個性や声の魅力が生きてる曲です(笑)。確かに『理解のある彼くんisどこ』は、自分の魅力をしっかり見せていける楽曲だけど。「この生き方しか知らない」「リアルなわたしで生きたいの」と歌う『ルドイア』の歌詞にも、わたしらしさを感じています。
  わたしは、高校生の頃からほぼアイドル活動しかしてないから、本当にこの(アイドルとしての)生き方しか知らないし、アイドルしているときの姿自体が、リアルな自分にすごく近い状態。むしろ、リアルな自分を誇張したのがアイドルとしてのわたしだから、「リアルなわたしで生きたいの」という歌詞は、自分自身にすごくリンクします。『ルドイア』の歌詞には、わたしの気持ちとリンクする内容がめっちゃ多いから、わたしもこの曲に感情移入しやすいのかなと思ってる。
  でも、響姫ちゃんが言ってたように、『理解のある彼くんisどこ』の歌いだしはわたしでなきゃというのもわかるし、どの曲も、どの歌詞も、「この子にしか歌えないのは確かだな」と自分でも実感します。

──かなえさんは、アイドルに自分の人生を捧げてきた人だ。

くまだかなえ  でも、ここに入ってから、意識はいろいろと変わりました。以前は、「自分が、自分が」という意識だったから、人と(意見が)ぶつかっちゃうことも多かったんですよ。もちろん、今もミーティングをしている中で意見をぶつけあうことはあるけど、あくまでも、みんながわたしの意見を理解しあったうえでのこと。そこは、いいぶつかりあいができているなと思います。そうなれているのも、メンバーみんな、わたしに対しての理解力がありすぎているからなんです。
 他の人間たちは、わたしのことが理解できないんですよ。普通の人たちは、「こいつは、ヤバい」みたいに受け止めるんですけど。でも、ここにいる人類は、すごく理解力があって、「あっ、くまちゃんはこういう気持ちなのね」と理解し、受け止めてくれる人ばかり。だから、とてもありがたい。「今、この状況だから、今のくまちゃんはこうなんだ」と理解をしてくれる人が多いし、察するのが上手いメンバーたちばかりが、ここにはいます。


わたし、初めて『週末slow memory』を聴いたときから、「売れるの確定した曲」だと思ってた。


──続いては、るなさんのお勧め曲を願いできますか?

蜜柑るな  もちろん、全曲お勧めですけど。わたしの歌いだしから始まる『週末slow memory』がお勧めです。この曲は、毎回のセトリを決めていく中、最後に歌うことの多い曲。起承転結でいう結の部分になる、(会場にいる人たち)みんなで気持ちを一つにしてゆく楽曲です。この曲の出だしって、他のメンバーが歌ってもぜんぜん似合うんですけど。「でも、なんでわたしだったのかな?」と考えたときに思ったのが、わたしがIZANAGIのリーダーだから。いちほさんが「IZANAGIのリーダーからこの曲を歌いだすことで、「みんなで思いを一つにしてゆく」気持ちを、ファンの人たちに強く伝えていけるからそうしたんだ」とわたしは受け止めました。実際にライブでも、その前までめちゃめちゃ盛り上がっていても、この曲を歌いだすことで、みんなが気持ちを自然にすっと切り換えていける。その役割も、この曲でわたしが担っています。
  アルバムに収録した『週末slow memory』は、ハモリを入れてない形で収録しています。でも、最近のライブでは、メンバーみんなでハモリへ挑戦を始めたから、ライブでは、一歩成長したIZANAGIの『週末slow memory』を味わえると思います。

輝月けいと ファンたちの中でも、「『週末slow memory』が好き」という人は多いと思います。

くまだかなえ  わたし、初めて『週末slow memory』を聴いたときから、「売れるの確定した曲」だと思ってた。初めてこの曲を聴いた瞬間、夏フェスの野外ステージの、しかも夕方で、陽が落ちる一番いい時間帯の中、この曲を歌いながらみんなで気持ちを一つにして感動している様が見えてきたんですよ。それくらい、胸に響いた曲でした。今年はぜひ夏フェスに出て、その景色を作りたいです。『週末slow memory』は初めて聴いたときから、今も、本当に泣ける、めっちゃいい曲です。

蜜柑るな  もう何百回とライブで歌っているけど、やっぱし、この曲を歌うたびに泣きそうになる。

輝月けいと  しかも今は、メンバーのハモリありの『週末slow memory』をライブでは聴けるから、アルバムに収録した『週末slow memory』を聴いて泣いた人は、ライブでこの曲を聴くと、またさらに泣けると思います。 

──そんな、けいとさんのお勧め曲もお願いします。

輝月けいと  わたしは、とくに『DE・KI・N』がお勧めです。出禁にまつわる内容がいっぱい歌詞に入っていれば、途中で、響姫が「警察に~~~

(3回目へ続く)


TEXT:長澤智典

 

<インフォメーション>


【MV】『週末slowmemory』
https://www.youtube.com/watch?v=SnezughU0-g

【MV】『理解のある彼くんisどこ』
https://www.youtube.com/watch?v=xO9rnrwOkcc
 

IZANAGI 1st ALBUM「KUNIUMI」

JKT
初回限定盤(GJIZ001)
¥3,980 (税込¥4,378)


JKT
通常盤(GJIZ002)
¥2,980(税込¥3,278)


JKT
布教盤(GJIZ003)
¥2,000(税込¥2,200)

 
収録曲
1. SE   作編曲:ゆよゆっぱ/作詞:白幡いちほ
2. ルドイア 作編曲:ゆよゆっぱ/作詞:白幡いちほ
3. GEDO   作編曲:ゆよゆっぱ/作詞:白幡いちほ
4. 浮気ゼッタイ◯すマンのうた 作編曲:ゆよゆっぱ/作詞:白幡いちほ
5. DE・KI・N   作編曲:ゆよゆっぱ/作詞:白幡いちほ
6. 理解のある彼くんisどこ 作編曲:ゆよゆっぱ/作詞:白幡いちほ
7. 沖縄に行きたい 作編曲:ゆよゆっぱ/作詞:白幡いちほ
8. だってアイドルなりたいの 作編曲:ゆよゆっぱ/作詞:白幡いちほ
9. 人の金で焼肉食べたい 作曲:PSGOZ/編曲:ゆよゆっぱ/作詞:白幡いちほ、PSGOZ
10. 週末slow memory   作編曲:ゆよゆっぱ/作詞:白幡いちほ
 
「KUNIUMI」
通販サイト:https://gokigenteikoku.stores.jp/


5月11日(土)
IZANAGI 3rd ONEMAN LIVE「天照」

会場:高円寺HIGH
OPEN11:30 / START12:00
Adv.¥2,500 Door¥3,000
DDチケット¥1,000
VIPチケット¥10,000
(最優先入場+サイン入りワンマンTシャツ+メンバーサイン入り色紙+エンドロールクレジット掲載)
(各+1D)

3rd ONEMANまでのアルバム「KUNIUMI」の売上枚数に応じてONEMAN当日の演出が追加!

500枚▷▶︎ダンスショーケース披露
700枚▷▶︎新曲披露
900枚▷▶︎メンバーソロパフォーマンス披露
1000枚▷▶︎新衣装披露
1100枚▷▶︎カバー曲披露
1200枚▷▶︎会場限定CD販売
1300枚▷▶︎ ユニットパフォーマンス披露
1400枚▷▶︎ワンマン入場無料
1500枚▷▶︎むしろ来たら1000円あげるワンマン


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