元PASSPO☆のメンバーとして。現在は、タレント業務と平行し、"CUTE METAL"を標榜するロックバンドMellowsのヴォーカリストとしても活動中。このたび、増井みおが「新宿マルイ」とのコラボレート及びアンバサダーへ就任。8月5日(土)に来店し、藤誠のゆかたを着た増井みおとのツーショット撮影会を行った。ここでは、丸いアンバサダー就任への想い。そして、Mellowsの魅力について話を伺った。

そこで作りあげたのが、CUTE METALをコンセプトに掲げたMellowsでした。

――このたび、「丸井アンバサダー」へ就任しましたね。おめでとうございます。

増井みお　ありがとうございます。わたし、クレジットカードと言えば丸井のEPOSカードしか使っていなかった時期もあれば、丸井各店にはよく買い物で足を運んでいるから、馴染みの深い丸井さんのアンバサダーを任命されたことは、本当に嬉しかったです。

――8月5日には、「丸井アンバサダー」としてのイベントも行いましたよね。

増井みお  そうなんです。今回は、藤誠さんのゆかたを着て2ショット撮影会を行わせていただきました。ファンのみなさんにゆかた姿を見せたのは、過去に1-2度程度だったから、今回、みなさんとゆかた姿で2ショット撮影が出来たことがわたし自身嬉しかったし、ファンのみなさんもすっごく喜んでくださいました。

――みおさんは今、Mio名義のもと、CUTE METALを標榜しているMellowsのリーダーであり、ヴォーカリストとして積極的に活動をしています。

増井みお  アイドル活動をしていたときから、バンド体制でのライブ活動を経験すれば、そのときにベースを習い、弾けるようになったことから、アイドル活動を終えてからは、芸能活動と平行し、みずからバンドを結成。ヴォーカル&ベースとしてライブ活動も行っていました。ただ、コロナ禍によってバンドは活動を止めてしまった経緯もあって、改めてバンド活動をしたい気持ちをずっと持ちながら、ときどきシンガー活動もしながら機会を探っていました。
  そんな中、マッシュアップさんと出会い、お世話になったことで、念願のバンド活動を再開する機会を得ることができました。そこで作りあげたのが、CUTE  METALをコンセプトに掲げたMellowsでした。

世の中にあるHEAVY METALの印象を変えていきたい気持ちもすごくあります。

――CUTE METALというスタイルも衝撃でしたが、そもそも、なぜMETAL MUSICをやろうと思ったのでしょうか?

増井みお　HEAVY METALと出会ったのは高校生の頃。当時のわたしは、PASSPO☆のメンバーとして活動。よくファンの方々に「いろんな音楽を聴きたいし、知りたい」と口にしていました。その言葉から、とあるファンの方に「これを聴いてみて」と手渡されたのが、Slipknotのアルバムでした。さっそく「どんなものかな?」とCDプレイヤーに入れて聴いたところ、「えっ?!かっこいい!!」と衝撃を受け、そこからSlipknotにドハマりすれば、同系統のバンドや作品をいろいろ聴くようになりました。Slipknotは、ただ激しいだけしゃなく、サビとか一緒に歌えるじゃないですか。そういう聴きやすさも持っているバンド。ただし、かわいさとは無縁ですけどね(笑)。

――そこから、METAL MUSICの世界へハマりだしたわけだ。

増井みお  そうです。それにPASSPO☆自体が、UNITEDの横山(明裕)さんなど、そうそうたる方々がメンバーとして参加してくださったThe Ground Crewというバンドと一緒にライブ活動もしていましたし、わたし自身が横山師匠の指導を受けてベースを習っていたこともあって、あの頃からHEAVY METAL系の音楽には深い繋がりを持っていました。
  だからこそ、いつか自分らしいMETAL SOUNDを出したバンドをやりたいなと思っていました。でも、わたし自身の歌声が、いわゆるシャウトしたHEAVY METAL系の歌い方には適していない声質。だからと言ってあきらめるのではなく、わたしが大事にして表現し続けてきた「かわいい」の要素と「METAL」の要素を掛け合わせて表現したら面白くなるんじゃないかと思い、それでCUTE　METALを立ち上げ、Mellowsとしてそのスタイルを追求していこうと決めました。

――MellowsのギターリストのSallyさんとGINAさんは、バリバリのメタルギターを炸裂させていますよね。

増井みお  そうなんですよぉ。Sallyちゃんはズーッとメタルシーンで活動を続けてきた子ですし、GINAちゃんも心強いギターを弾く方。その2人にサウンド面を支えていただき、わたしはその上へキュートさを押し出す歌い方を重ねあわせ、表現しています。

――サウンドは重厚で攻撃的かつ破壊力満載のMETAL SOUNDなのに、歌はめちゃめちゃかわいくてポップ。しかも互いに、自己主張が強いから、両極のスタイルを各曲の中でぶつけあっている。あのスタイルは衝撃的でした。

増井みお  ありがとうございます。わたし自身、世の中にあるHEAVY METALの印象を変えていきたい気持ちもすごくあります。実際、CUTEな要素を押し出したことで、それまでMETAL系の音楽に触れたことのなかった方々からも「聴きやすい」と言われます。それだけすそ野を広げやすい音楽スタイルだと思うからこそ、これからも幅広い層の方々を魅了し、仲間に取り込んでいきたいです。

いつか叶えたい目標として持っているのが、Slipknotが主催する「KNOT FEST」へ出演すること。

――爆音とかわいい歌のクロスオーバースタイルを持ったMellowsの楽曲の数々は、メンバー3人の尖った個性を削ることなく、徹底して磨きあげ、生かしきったからこそ生まれた音楽性の賜物だと感じています。

増井みお  ほんと、そこなんですよ。Sallyちゃんには最初に「わたし、かわいいに関しては一切わからないからお願いします」と言われたから、「そこたはわたしに任せて」と言えば、わたしからも「METALの持つかっこよさは任せたから」と言って始めています。

――『Rabbit Love It!』という楽曲では、メンバーみんなライブ中、うさ耳を付けてプレイしていますけど。最初の頃のSallyさん、うさ耳をつけるのに抵抗を覚えれば、けっこう照れてもいましたよね。

増井みお  そうなんですよぉ(笑)。でも、うさ耳を付けて歌い演奏することが、あの曲では大事なんです。かっこいいMETAL SOUNDを、みんながかわいらしい格好で歌い演奏をする、そのギャップを見せたいし、そこを楽しんでほしいんです。Sallyちゃんには、最初「嫌です」と言われたけど、「お願いします」と言って渋々つけてもらったけど、今ではまんざらでもないようです(笑)。

――Mellowsとしてのビジョンも、ぜひ聞かせてください。

増井みお  CUTE METALは、新しいジャンルの音楽スタイル。私たち自身、まだまだ手探りしながら理想とする形を求めているところはありますけど。いつか叶えたい目標として持っているのが、Slipknotが主催する「KNOT FEST」へ出演すること。どうにかして、バンドさんの耳にMellowsの音楽を届けたいです。同時に、海外進出もしたいです。HEAVY METALは世界中で支持されていますじが、CUTE METALをやっているバンドはいませんからね。このシーンに"かわいい衝撃"をを与え、世界中のいろんなMETAL FANを虜にしていきたいです。そのためにも、今はリリース用の音源の制作も始めていますし、世界中の人たちにアピールできるようにと、音源が出来上がった暁にはMVも制作しようと思っています。もちろん、ライブ活動も積極的にやっていくので、そこはスケジュールをチェックしてもらえたら嬉しいです。

――Mellowsとしての活動はもちろんですが、増井みおとしての芸能活動も続けていくわけですよね。 

増井みお  もちろんです。個人としての表現の幅も広げていこうと、今、いろいろと動き出しています。表だった表現の面では、声優としてのお仕事もやりたくて、そこは準備している段階です。わたしは創作することも大好きで、よく絵を描いては小さな個展を催した経験もあるから、その部分を生かし、クリエイターとしての活動も積極的にやっていきたいです。他にも、作詞やプロデュース活動など、裏方としての活動にも力を注いでいこうと思っています。もちろん、今回の「丸井アンバサダー」のように、タレントとしての活動にも引き続き力を注いでいきます。

――なんか、いろいろとやってくれそうですね。

増井みお  10月1日には、中目黒にある「ナカメスタンド」さんでバースデーイベントを行わせていただくんですけど。そこには、わたしの制作したいろんなグッズも並べて販売したいなと思っていますし、店内には、私の描いた絵も飾りたいと思っています。今後は、お店とのコラボレーット活動も積極的にやっていきたいですね。

――今後、ますます幅を広げた活動が見られそうですね。

増井みお  一つ一つの動きを楽しみにしていてください。Mellowsは、イベント「異彩」にも毎月出演するので、そちらの情報もチェックしてもらえたら嬉しいです。
 

TEXT:長澤智典