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2023.05.21
伊藤ゆい(expiece)

表舞台に立ってアイドル活動をしてゆくことが自分を輝かせる一番のモチベーションになっています。だからこそ、アイドル活動を辞めなくて本当に良かったなと改めて思います。 伊藤ゆい(expiece)インタビュー・2

 15歳でアイドルの世界へ飛び込んでから、今年で丸15年を迎えた伊藤ゆい。現在、活動の軸に据えているexpieceも、今年で9周年を迎えた。生涯アイドル…とは言わないまでも、表舞台に立てるうちはアイドルとして。たとえ表舞台を降りることになっても、裏方としてアイドル業界に長く携わる意志を持って、彼女は活動を続けている。先に伝えておくと、まだまだ現役として表舞台に立ち続けるので、そこはご安心を。
  伊藤ゆいがリーダーとして活動を続けているexpieceの現在のメンバーが、伊藤ゆい・ひなたこころ・DJHINAの3人。彼女たちは実の姉妹。5月14日より、3姉妹グループとして新たな活動を切ったexpieceの魅力も含め、伊藤ゆいに、自身のアイドル活動へ向けての思いを語っていただいた。


(1回目は、こちらから)


「えっ、こんなことで?」ということでしょっちゅう喧嘩をしています(笑)。まぁ、喧嘩するほど仲がいいってことなんですけど。


――姉妹グループとして、ここまで4年間活動をしてきましたけど。5月14日のライブより、三女のひなたこころさんがexpieceに加入。ついに三姉妹グループに進化しました。

  こころとわたし、年齢差がひと回り違うんですよ。こころが、"はなここ"という、今は解散をした別のグループで活動を始めたのが中学生のときでした。その当時は、一緒に活動をしようというプランどころか、そんな意識さえまったくなかったからこそ、今、"ここに来て感"はすごいんですけど。当時から、expieceとの対バンを含め、こころの活動を身近に見ていた中、彼女の吸収力の高さに感心することも多くありました。
  expieceをわたしとDJ HINAの2人体制で進めてゆく中、2人の中に、ずっと「もう一人メインヴォーカルを取れる子がいたらいいな」という気持ちはありました。ただ、その人が経験者であれ、まだ何も染まってない未経験の人であれ、気持ちの波長が合う合わないは活動をしてゆくうえでとても大切なこと。その点、ある程度経験を重ねたこころがその条件を満たしていたことや、彼女自身がユニットの解散を通してフリーになった理由もあって、「expieceで活動をしない?」とこころに聞いたら、「やる」と返事をしてくれたことから、今回の加入に至りました。

――expiece内の絆は、さらに深まりましたね。

  まだ3人で活動を始めて間もないから、まだまだ手探りのところはありますけど。2人が、わたしのことをどう見ているのかはわからないですが、わたしは、2人がこう考えているんだろうなというのはなんとはなくわかるので、そこを上手く汲み取りながら活動をしています。グループ内においても、2人から3人になったことでの役割やバランスも変わることから、そこもわたしが上手く立ち回っていけたらなと思いながら活動をしています。お互い、自然と助け合える関係が出来ているのも、姉妹ならではの強みなんでしょうね。

――妹2人は、ゆいさんに対して…。

  めちゃめちゃ自由にやってますよ。わたしは2人と年齢的にも離れているから、グループ内の意見を言い合うことはあっても、喧嘩をすることはないんですけど。DJ HINAとこころは2つしか年齢が離れていないこともあって、「えっ、そんなことで?」ということでしょっちゅう喧嘩をしています(笑)。まぁ、喧嘩するほど仲がいいってことなんですけど。それを2人は、何処にいても始めちゃうんですね。対バン・イベントの楽屋で喧嘩を始めるたびに、わたしがシーッと言うんですけど。そうすると静かに喧嘩をし始める。かと思ったら、その数秒後には仲直りをして、いつもの姉妹の関係に戻っているから、わたしからしたら「えーっ!!」という感じなんですけど。
  ただ、これまではこころとはグループも違っていたから、家ではともかく、対バンでこころのグループと一緒になったとき、2人が喧嘩をし始めても、わたしは深く介入することなく「まぁまぁ」となだめていましたけど。今は同じグループじゃないですか。だから、こころが加入するときに、2人には「もう喧嘩はやめてよね」とは言いました。だけど、そこはどうなることやらです(笑)。


届きそうで届かない目標に向かったほうが、みんなで団結して頑張っていけるし、目標に向かって走りやすいなと思ったことから、今は、「expiece3都市One Man Tour2023!!〜We are expiece!!!〜」を成功させることを目標に掲げて走っています。


――expieceは今、茨城・群馬・東京を舞台にした「expiece3都市One Man Tour2023!!〜We are expiece!!!〜」に力を注いでいます。expieceとして今、改めて勝負を懸けたい意識でいることの現れと捉えて良いでしょうか。 

  expieceを結成してから2回、One Man Tourを行っています。もちろん、何時だって勝負を懸けてという意識でやっていますが、目標を明確に掲げ、それを積極的に打ち出すことで、よりグループ自体の活動を鼓舞していけたらなという気持ちで、今まで以上に、今回の3都市One Man Tourを積極的にアピールしています。正直、3会場ともチケットのSold Outはまだまだ厳しい状態ですけど。でも、目標に向かったほうが、みんなで団結して頑張っていけるから、今は、「expiece3都市One Man Tour2023!!〜We are expiece!!!〜」を成功させることを目標に掲げて走っています。

――前へ進むうえで、課題や目標は…。

  大事だし、必要なことだと思います。何よりわたし自身が、目標がないと走っていけない性格。だからこそ今は、「expiece3都市One Man Tour2023!!〜We are expiece!!!〜」を成功させるためにと、そこへすべての意識を注いでいるところです。

――expieceは北関東でライブを行うことが多いですけど。でも、メンバーの出身地ではないですよね。

  私たち姉妹は、北関東圏生まれでも、育ちでもないです。きっかけは、北関東圏のイベントにお呼びいただく機会が何度か続いたとき、expieceを支持し、熱心に応援してくださる人たちが北関東圏に増えだしたのがきっかけでした。行くたびに、「次は、何時来るの?」と言っていただけたり、気付いたらexpieceは、茨城・栃木・群馬など、東京近郊の県に多く足を運ぶ機会が増えて、北関東圏を、東京以外の新たな活動の拠点にし始めました。
  そういう理由から関東圏を多く攻めている理由もあるのか、たまたま茨城に多く行くことが重なった時期を経て、少し間を開けて群馬にライブで足を運んだとき、群馬のファンの方々に「最近、茨城ばかりライブしに行ってるよね。もっと群馬にも来てよ」と、少しすねたように言われたことがあったんですね。その発言を聞いたときに、改めて各地に足を運ぶことをもっともっと大事にしなきゃと思わされました。北関東地域でのライブには、東京でexpieceの活動を応援してくださるファンの方々が遠征して来てくれるのも嬉しいんですけど。今度は、遠征を楽しんでくださる東京のファンの方々から、「名古屋や大阪にライブしには行かないの?」「たまには、西にも遠征して名物を味わいたい」と言われたりもします(笑)。なんかそれも、expieceならではの特徴ですよね。


今や、アイドル活動を続けることが、わたしにとって最も大切な人生のモチベーションになっています。


――先にも言っていましたが、expieceとしては、どれだけ長く活動していけるかが大事なことだ。

  そこだと思っています。わたし、expieceの活動を始めてからは、「やめたい」と思う気持ちがなくなりました。わたしは、けっしてメンタルが強いほうではないからこそ、アイドル活動を始めて以降、ずっと自分の挫けそうな気持ちと戦い続けてきました。それもあって、expiece以前のグループで活動をしていたときは、自分で気持ちがいっぱいいっぱいになってしまい、自分の心を上手く処理しきれずに思い悩んでしまうことや、それが表に出て、ライブ後に過呼吸になってしまうこともありました。でも、どのグループ時代の活動も大好きだったし、ステージに立てば楽しいし、何時だってファンの人たちの思いを感じれてすごく嬉しかったし、幸せでしたけど。そのぶん、自分で背負うものが多すぎて、それで「もうやめたい」と思うことも、正直ありました。
  その気持ちがexpieceになってから変わったのも、自分の立場の変化も大きいんだと思います。というのも、それ以前の活動では、わたし自身が年下のメンバーということで甘えていた面も多かったのですが、expieceではわたしが年長の立場になり、自分がまずはグループを引っ張っていかなきゃという責任感が増えたことが、わたし自身のメンタル面を強くしていったところがありました。実際、自分が先頭に立ってグループを引っ張っていかなきゃという意識になってからは、「どういう風に戦っていけばいいのか」「どうすれば、長く活動をしていけるグループになるのか」など、自分で考えることも増えれば、その責任感が、自分の中の甘えや弱さを打ち消してくれたところも強かったなと思います。

――その気持ちが、今に繋がっているわけですね。

  そうです。今となっては、なんで、あんなに楽しんで活動をしていたのに、辞めたいとまで思っていたのかが不思議なくらい(笑)。あのとき、あきらめなくて。アイドル活動を辞めなくて本当に良かったなと、改めて思っています。
  ただ、自分でも、こんなに長くアイドル活動を続けるとは、当時の自分では思ってもいなかったこと。というのも、わたしは、何事も長くは続かないし、続けられない性格でした。そんなわたしが、アイドル活動を15年以上続けているわけですからね。しかも今や、アイドル活動を続けることが、わたしにとって最も大切な人生のモチベーションになっています。今も、これからもずっとアイドル活動を続けてゆく意識でいるのは、きっと、そういうことなんだと思います。

――すでに、自分の人生の半分はアイドルとして歩んできた日々になっていますよね。

  そうなんです。ちょうど人生の半分を、わたしはアイドルとして生きてきました。昔と違い、年齢によってアイドルを卒業するなど考えなくても良い時代にはなっていますし、グループとしても長く活動を続けていける環境も、今は確かにあります。ただし、そこに結果が伴っていないと、いくら「年齢は関係ないから」と言っても、その言葉に説得力を出せないじゃないですか。しっかりと結果を伴ったうえで、今の自分のスタンスを伝えたいし、そういう環境で活動できることを広めていきたいなとわたし自身は思っています。だかららこそ、「結果を示さなきゃ」というのが、わたしのモチベーションを高めて続けているんだと思います。

――そうやって活動を続けながら、気付いたら20周年、30周年と経っていそうですよね。

 振り返ったら、「あれっ、そんなにも経ってたんだ」というようにね(笑)。

――今のゆいさんのような活動こそが、今のアイドルシーンの中でも、理想的な形になっていくんじゃないですか??実際に活動歴10年以上や、30代どころか40代でも現役など、長く活動を続けている人たちも増えていますからね。

  自分が好きなことを続けていける環境というのは、それこそ、何かしらの結果を導き続けなきゃ作ってはいけないこと。だからこそ日々を必死に、大切にと、今も駆け続けているんだと思います。わたし自身は、作詞や振り付けの面での表現の幅も広げていきたいし、そこでの需要も求めたいですけど。いまだに、表舞台に立ってアイドル活動をしてゆくことが自分を輝かせる一番のモチベーションになっています。だからこそ、それが体力的になのか、違う理由によってなのかはまだわかりませんが、本当にステージに立てなくなるまで、わたしはずっと表舞台に立ち続けます。

――妹2人の成長も、しっかり牽引していかなきゃいけませんしね。

  3人姉妹グループになったことで、たまに考えてしまうのが、2人が成長し、たくさんの人たちから求められるようになったときには、今度はDJ HINAとこころがメインヴォーカルになり、わたしがDJという立場になってもいいのかなということ (笑)。

――だけど、それくらい2人が成長してくれるのは…。

  嬉しいことですよね。


早く「完売」という言葉を聞けたほうが、そのときごとの公演に向かってゆくうえでも心の安心感ってぜんぜん違うんですよね。


――今のexpieceは、まずは「expiece3都市One Man Tour2023!!〜We are expiece!!!〜」を成功させることが、目の前の目標であり、課題だ。

  その成功も、3公演のチケットを完売し、無事に完走してこそ。これは、舞台に立つ側だからこそ持つ気持ちかも知れませんが、ライブ当日まで、「どれくらいお客さんが来てくれるんだろう?」と不安や心配を胸にステージに立つよりも、早く「完売」という言葉を聞けたほうが、そのときごとの公演に向かってゆくうえでも、心の安心感ってぜんぜん違うんですね。もちろん、どんな公演だろうと、ライブに全集中して挑みますけど。そこへの安心度は、完売と、そうじゃないのとではぜんぜん違いますからね。

――ライブ自体も、コンスタントにやっていますよね。

  最近では、毎週水曜日に御徒町で路上ライブを行えば、週末は、東京か北関東を軸にライブ活動をしていますし、その合間にもライブを入れながら、つねに動いています。定期的にライブ配信を入れることもあるように、地方の方々にも観ていただける機会はなるべく作っています。
 
――3姉妹としてのexpieceは、まだまだ始まったばかり。これからどんな風に成長していくのか、楽しみにしています。

  いくらは3姉妹とはいえ、一人一人個性が異なれば、歌声の持ち味も違うからこそ、そこをどう上手く行かしてゆくかが、これからのexpieceの課題であり、魅力にしてゆくところかなと思っています。心の軸は一つだけど、それぞれの個性を生かせるグループにこれからのexpieceを育てていきたいなとわたしは思っています。

――確かゆいさんは、5人兄弟ですよね。

  あと、弟が2人います。ファンの方の中には、「弟はグループに入らないの?」と言ってくださる方がいますけど。わたしは、「さすがにそれはないかなぁ」と思っています(笑)。一番下の弟が今、15歳ですけど。2人の弟がもし興味を持ったら、そのときはどうなるのか…。まったく可能性がないわけではないけど、expieceとなるのかは置いといて、兄弟YouTuberとして5人で活動をやってみるのも面白いかもですよね。ただし、弟たちが、その気になればですが(笑)。
  まずは、「expiece3都市One Man Tour2023!!〜We are expiece!!!〜」を成功させなきゃだと思っています。少しでも興味を持ったら、一度、expieceのライブに足を運んでください。何時でも大歓迎です!


 TEXT:長澤智典

 

<インフォメーション>


アー写

【expiece3都市One Man Tour2023!!〜We are expiece!!!〜】

6月18日(日) 茨城・水戸Club VIBES
7月1日(土) 群馬・高崎 Club JAMMER'S
7月23日(日) 東京・新宿ジールシアター

OneMan Tour特設ページ
https://www.expiece.jp/oneman-tour2023

SNS

expiece
https://twitter.com/exp_iece

伊藤ゆい
https://twitter.com/ito_yui

DJ HINA
https://twitter.com/exp_hina

ここ汰
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YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/user/expieceJP

 

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