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学生のときは、友達もあまりいなくて、たまに孤立もしていました。そのときの自分がもし『ぼっち』を聴いていたら、めちゃめちゃ泣いてたと思います。 真っ白なキャンバス インタビュー・1
真っ白なキャンバスが、2月28日に最新シングル『ぼっち』を発売します。3月からは、全国ツアー2023『だから夢、だけど現』もスタート。ファイナル公演は、4月23日にチームスマイル 豊洲PITで行われる。ここでは、最新シングル『ぼっち』の魅力をメンバーが語ってくれた。
たまにズーンと落ちてしまうこともあるけど。そういう気持ちになったときこそ、『ぼっち』を聴いてください。最終的にポジティブな気持ちを見せるから、きっと乗り越えていけると思います。
――真っ白なキャンバスといえば、痛い感情を歌にして届けるグループという印象も強いです。ライブで歌いながら、自分の心に歌詞がグサグサ突き刺さることも多いのでしょうか?
橋本美桜 パフォーマンスしながら、自分の気持ちに刺さってくることはよくあります。
西野千明 しかも、そのときの状況や心情次第で曲の聴こえ方が違ってくるから、気持ちが高まってライブ中に泣いたこともあります。
――「一人になりたいわけじゃないんだ 孤独になるのが怖いからただ 自分で一人を選ぶんだ」と歌う最新シングルの表題曲『ぼっち』も、胸にいろんな思いを呼び起こします。それぞれ、『ぼっち』についての印象を聴かせてください。まずは、千明さんからお願いします。
西野千明 『ぼっち』は、真っ白なキャンバスの中でも新しい感じの楽曲で、サウンド面でいうなら、メロコアなどパンクロック系の曲調だなと思ってて。自分はメロコアなどのバンド系の音楽が大好きでよく聴いてるから、『ぼっち』もすぐ耳に入ってきました。キャッチーなのに、歌詞ではすごいことを歌っていますよね。真っ白なキャンバスの歌詞は、どれも胸に刺さります。『ぼっち』を聴いたときは、学生の頃の自分を思い出しました。
――どんな学生時代でした?
西野千明 学生のときは、友達もあまりいなくて、たまに孤立もしていました。そのときの自分がもし『ぼっち』を聴いていたら、めちゃめちゃ泣いていたと思います。自分でも、たまにズーンと落ちてしまうこともあるけど。そういう気持ちになったときこそ、『ぼっち』を聴いてください。この曲は最終的にポジティブな気持ちを見せるから、きっと乗り越えていけると思います。
――今は、『ぼっち』のような経験を乗り越えた自分になれているんだ。
西野千明 乗り越えたというか、『ぼっち』のような気持ちを抱えていた頃もあったという感じです。今はもうしないけど、あの当時は、夜、一人でフラフラしていたこともあったくらいだから。
――菜々子さんの、『ぼっち』についての印象を聴かせてください。
三浦菜々子 わたしも、『ぼっち』の歌詞にはすごく共感しています。わたし、学生時代は友達も多いほうだったし、大人数で過ごすことも多いほうでしたけど。みんなと一緒にいる中でも、たまに、フッと孤独を感じてしまうことってあるんですね。みんなでいるのが楽しいし、楽しんでいるのに、ときどきふっと疎外感というか、急にぼっちになるような感覚に襲われていました。『ぼっち』を聴いたとき、その当時の気持ちを思い出せば、改めて人との距離感を見つめなおす機会も持てました。
――菜々子さんは、社交性のあるタイプだ。
三浦菜々子 たぶん(笑)。でも『ぼっち』は、友達がいなくて孤独を感じる人も、友達と一緒に楽しんでいるのに、なぜか寂しさも感じるわたしみたいな人にも刺さるから、いろんな感情の人たちに刺さる歌だと思います。
――言われたように、仲良しどうしが何人か集まってワイワイ楽しんでいても、訳もわからず、ふっとぼっち感を覚えることは実際にあるし、そういう経験をしている人たちもきっと多いだろうなと思います。
三浦菜々子 そういう気持ちになること、ありますよね。別に悲しいわけでもなければ、何か問題が起きたわけでもない。いつも通り普通に楽しく過ごしているし、なんなら盛り上がってもいるのに、ふっと虚無感や疎外感を覚えるときありますよね。わたしは、ありました。別に、何をされたわけでもないのに、ぼっち感を覚える。『ぼっち』を歌っていると、わたしはその感覚を思い出します。
橋本美桜 わたしは、友達が少ないほうだったから、菜々子とは違う立場で。どちらかというと、千明と近い感じでぼっち感を覚えてた。自分も、学生のときは「自分だけが一人」みたいな感覚どころか、この世界の中、「わたしだけがぼっちなんだ」みたいな疎外感を感じていました。だけど、菜々子のように友達の多い子だって疎外感を感じたりもするように、改めてみんなの話を聞きながもそうだし、『ぼっち』のMVについてのコメントを読んでいても、こういう感情は誰もが持っているんだなと思いました。わたしも『ぼっち』を自分と重ね合わせ歌っていますし、聴いてくださる方々も、自分と重ね合わせて聴いてもらえたらなと思います。
――こうやってグループ活動をしていると、ぼっち感もなくなるんじゃない?
橋本美桜 もう4年も一緒にいますからね。確かに、加入したばかりの頃は、本当に心を開いてもらえているのかな?と考えてしまうこともありましたけど。もう四六時中一緒にいる仲間だから、どうしたって素が出ちゃうし、お互いにそれをわかったうえで接してくじゃないですか。みんなが素を出しあっているからこそ、ここまで深い関係になれているのは間違いないです。お互いに素を見せあうことで関係ってどんどん深くなっていくなとも、わたしは感じています。
――ゆりなさんは、『ぼっち』を通してどんな感情を抱きました?
浜辺ゆりな これは実際の経験でしたけど。それまでいつも仲良くしていた子が、違う子と仲良くなり、その子とずっと一緒に過ごしている姿を見たときに、『ぼっち』に書いてあるような気持ちを感じたことがありました。
それまで仲良かった友達が、離れていくというよりも、違う子と一気に距離を縮めて仲良くしている姿を見ると、もうわたしはいらないのかなという疎外感を覚えていたんだと思います。もちろん、その子も混ぜて3人で仲良くというのも出来るんでしょうけど。あのときはまだ学生時代で、それまで一緒だったクラスが別々になってしまったことで距離を縮めづらくなっていたんだと思います。
わたし、『ぼっち』のMVが好きなんですけど。ここに出てくる2人の女の子は、仲良かった学生時代に、仲違いしつつ。でも、また関係を深めていきながら、大人になっても、距離を縮めたり、離れたりもしていくんですけど。でも、お互いに真っ白なキャンバスという共通の”好き”があるから、真っ白なキャンバスのライブ会場でふたたび出会うんですね。たとえお互いが離れることがあったとしても、趣味など、互いに共通するものがあれば、ぼっちじゃなくて、また繋がっていける。そういうメッセージ性を持ったMVだから、わたしは大好きなんですけど。このMVのような関係で、わたしも、その友達たちといれたらいいなと思いました。
麦田ひかる わたしも、ドラマ仕立ての『ぼっち』のMVが好きだし、ドラマのいろんなシーンに共感する面もありつつですけど。ライブで『ぼっち』を歌っているときは、自分の思いを訴えてゆく気持ちで歌っています。
――えまさんは、『ぼっち』についてどんな印象でした?
鈴木えま 『ぼっち』の歌詞には、わたしも共感を覚えます。中でも、「自分で一人を選ぶんだ」という歌詞が好きなんですけど。わたしは、誰かに嫌われるのが怖いから一人を選ぶのではなく、一人になりたいから、みずから一人を選ぶことはよくあります。
――最後は、梓さんですね。
小野寺梓 わたし、小さい頃は引っ越しが多くて、よく学校を転校していたから、わたしも、自分から一人を求めていた経験があったし、それでいじめられていたこともをありました。『ぼっち』の歌詞の主人公は、最後に自分で殻を破っていきますよね。自分もアイドル活動を始めて、「ずっと一緒にいたい」と思えるメンバーと出会えたことで、ぼっち感から抜け出せたところはあります。以前の自分は、逃げることで自分を守っていましたし、そうすることで傷もつかないと思っていましたけど。今、こうやって殻を破れているからこそ『ぼっち』の主人公の気持ちもわかります。だから、ぼっち感を覚えている人がこの曲を聴いて、気持ちを良い方向に変えてくれたらいいなと思っています。
ファンの人は、自分のことを「好き」と言ってくれるから、そういう人たちの前ではしゃべれますし、しゃべりやすいです。
――梓さんは、アイドル活動を始めたことで、自分の気持ちを変えられた人だ。
小野寺梓 アイドル活動を始める前まではガチの引き籠もりで、みずからぼっちを求めていた人だったから,めちゃくちゃ変わりました。今、振り返ると、自分で自分をネガティブな環境へ追い込んでいたわけだから、結局は自分が悪かったんですけど。アイドル活動を始めたことで、少しずつですけど人として成長していけているなとも感じています。
――梓さん、引き籠もりだったとは思えないくらい、自分の意見もガツガツ言いますよね。
小野寺梓 わたし、アイドルを始める前までは「自分の意見を言わない人だよね」と言われてました。なのに今は、グループの中でも一番というくらい、自分の意見をめちゃくちゃ言ってます(笑)。そうなれたのも、なりたかったアイドルになれたこと。アイドルとして自分なりのビジョンがあるからこそ、自分の意見をしっかり言いたくなるからだと思います。今も、アイドル活動をしていないプライベートな自分になると、そんなに意見を言うことがないように、本当にアイドル活動をやれてわたしは良かったなと思っています。
西野千明 わたしも、アイドル活動を始めたことで変わりました。わたし,以前は大人と話す機会があっても,まったく会話が成り立たなかったんですよ。今もまだまだ下手くそですけど、自分の気持ちを言葉にてして伝えるのが昔から下手で、なかなか会話として成立出来ていなかったんですけど。ファンの人たちとの会話を通してどうすれば思いを伝えられるかなど、会話をスムーズに運ぶ術を覚えてからは、わたしもちょっとは人として成長できたかなと思っています。大人の方にも「やっと、人として会話が出来るようになったな」「成長したな」とも褒められました。
――美桜さんも、アイドル活動を始めたことで変われた部分はあります?
橋本美桜 わたし、人前でしゃべるのがすっごい苦手でした。以前に舞台をやったときも、カーテンコールで自分の役柄と名前をいうだけなのに、ぜんぜん言えずにいたこともありました。
――でも、役者としてはしゃべっていたわけですよね。
橋本美桜 役柄は自分ではないから言えますけど、素の自分になると、とたんにどうして良いのかわからなくなってしまい、しゃべれなくなるんですね。でも、ファンの人たちは、わたしやグループのことを好きで声をかけてくれるじゃないですか。そういう人の前では普通に会話が出来るけど、今でも、そうではない環境になると、しゃべるのは苦手になります。
――えまさんの中にも、アイドル活動を始めたことでの変化はいろいろとありました?
鈴木えま 自分も人前へ出るのが苦手だったし、しゃべれなかった。とくに初対面の人を前にするとしゃべれなくなるというか、自分からしゃべろうとはしなかったんですけど。それじゃアイドル活動は出来ないから、そこは頑張っていかなきゃなという意志が生まれました。ファンの人たちは、自分のことを「好き」と言ってくれるから、わたしもそういう人たちの前ではしゃべれますし、しゃべりやすいです。
――ゆりなさんも、アイドル活動を始めたことでの変化はいろいろと出ています?
浜辺ゆりな 性格自体はそんな変わった気はしてないけど。アイドル活動を始めたことで、ファンの方々にもいろんな職業の人がいるように、普通に暮らしていたら、まず出会うことのない人たちにも多く会うようになりました。そこでの会話も含め、いろんな出会いが増えることで、いっぱい刺激を得ていられる。そこが、アイドル活動を始めたことで変わったところだとわたしは思います。
――菜々子さんは、どうですか?
三浦菜々子 わたし、前からこういう活動をしていたから、とくに意識することなく、日々の活動を通して少しずつ成長を続ければ、結果的に今のわたしへと繋がってきました。だから、どこかで大きな変化や成長をというよりは、気がついたら今の自分になっていた感覚です。あっ、一つ真っ白なキャンバスに入って変わったことがあります。
――それ、教えてください。
三浦菜々子 以前のわたしは、自分の感情を意図的に抑えていた面がありました。だから、人前で泣くことは絶対になかったんですけど。真っ白なキャンバスとして活動をするようになってからは、メンバーの前ではもちろん、ファンの人たちの前で泣いたりもするように感情を抑えなくなったというか、そこは人間らしくなったのかなと思います(笑)。
――ひかるさんは、どうですか?
麦田ひかる 人には、アイドル活動を始めて、表情や性格が明るくなったと言われます。自分でも、その自覚はあります。あと、歌ったり踊っているときに、歌詞の感情が響くからか、より感情をパフォーマンスなどに出せるようにもなれたなと思います。
TEXT:長澤智典
<インフォメーション>
真っ白なキャンバス / ぼっち(Music Video)
https://youtu.be/zCtT14JmDhY
真っ白なキャンバス / 世界犯(Music Video)
https://www.youtube.com/watch?v=10zxNi6jg6c
真っ白なキャンバス / メンションガール (Dance Lyric Video)
https://www.youtube.com/watch?v=TXbXeUQgqJM
真っ白なキャンバス / キャンディタフト (Music Video)
https://www.youtube.com/watch?v=TvE6gomEcu8
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真っ白なキャンバス全国ツアー2023『だから夢、だけど現』開催決定!
■2023年3月18日(土) 愛知公演・NAGOYA ReNY limited
■2023年3月25日(土) 福岡公演・DRUM Be-1
■2023年4月9日(日) 大阪公演・Zepp Namba
■2023年4月15日(土) 宮城公演・チームスマイル 仙台PIT
■2023年4月23日(日) 東京公演・チームスマイル 豊洲PIT
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