FEATURE

2023.01.23
CUBΣLIC

ダイヤル式の電話って数字のダイヤルをまわせばいいんだろうなというのはなんとなくわかりますけど、使ったことがないから、正直、使い方はよくわかってないです。 CUBΣLICの2ndEP『FLOWER』インタビュー・1

 CUBΣLICの2ndEP『FLOWER』が1月25日に発売になります。同作品の魅力を、CUBΣLICの3人に語っていただきました。


りんの加入以降からはとくに、CUBΣLICへ新しい風を次々と呼び入れているなとは私たちも感じています。


――2ndEPの『FLOWER』に集録したのは、明るくてポップな曲調たち。今の3人のキャラクターとも重なる曲たちじゃないですか。

月嶋なる  だいぶ明るい曲調が多いですよね。以前のCUBΣLICの場合、メンバーみんな普段は意外と物静かに過ごすことが多かったのですが、昨年4月にりんが加入して今の体制になってからは、りんの明るいキャラクターにつられて、私たちも普段からその色に染まっていくことが多くなりましたね。3人とも何でも気さくに話しあったり、プライベートでも一緒にご飯へ行く機会も増えるなど、互いの関係性がより密接になってきたことも、まわりから明るく見えている要因なのかも知れません。
 サウンド面に関しては、Kawaii Future Bassを軸に据えているスタイルは変わることなく、そこへ新しいテイストが加わった印象を私たちも感じています。それは、ダンスパフォーマンス面にも言えることで、りんの加入以降からはとくに、CUBΣLICへ新しい風を次々と呼び入れているなとは私たちも感じています。

小熊りん  衣装が、黒から白に変わっただけでも、より親しみを覚えてもらいやすくなったのもあるよね。

黒川音  個々の意識面での成長が大きいんだと思います。わたし、もともと人を引っ張るタイプではないですけど。新体制になったばかりの頃は、わたしが初期メンとして2人を引っ張っていかなきゃという意識を持っていました。だけど、そんな心配をすることなく、なるちゃん自身がグループを代表した意志や意見を前に立って伝えCUBΣLICを引っ張ろうとしてくれて、りんちゃんも、新しい角度からCUBΣLICにプラスになる振る舞いをしてくれます。誰かが引っ張るのではなく、3人が3人とも自覚を持ってCUBΣLICを前へ向けて押し進めようとしていく。その気持ちが、今のCUBΣLICに繋がったのかなとも思います。

 
『スーパーフルフラット』のおかげで余計な雑念を振り払い、より素直に音楽を楽しめるようになったなと思っています。


――ここからは、2ndEP『FLOWER』へ集録した曲たちの解説をお願いしようと思います。冒頭を飾ったのが、MVも制作した『スーパーフルフラット』になります。あのMV、めちゃめちゃいいですね。

月嶋なる  映像の中に、みんなでパジャマパーティーをしている姿が映し出されていますけど。まさに、あのテンションで普段の私たちは過ごしています。ライブを通してCUBΣLICのファンになった方々の中には、「CUBΣLICのメンバーって、こんなに明るかったっけ???」と思う方もいらっしゃると思いますけど。素の3人って、あの映像姿のまんまなんです。『スーパーフルフラット』のMVには、良い意味でCUBΣLICの3人の色が強く出ているなと思います。

――MVの中へ、ダイヤル式の電話が出てきます。みなさん、存在は知っていました?

小熊りん  もちろん、存在自体は知っていますけど…。

月嶋なる  数字のダイヤルをまわせばいいんだろうなというのはなんとなくわかりますけど、使ったことがないから、正直、使い方はよくわかってないです。

――もう、そういう世代だよね。

黒川音  これは撮影の裏話になりますけど。個々に電話でしゃべっているシーンは、一人一人個別に撮影をしてします。でも、出来上がった映像を見たら、みんな笑うタイミングが一緒だったりと、本当に会話しているように映し出されているんですね。完成した映像を見たときは、タイミングのシンクロ率の高さに嬉しい驚きを覚えました。

小熊りん  本当にピッタリだったよね。

月嶋なる  MVのストーリーについてもお話をしておくと、一緒に部屋に集まって遊ぼうと3人が電話で連絡を取り合います。集まった3人は、パジャマパーティーということでキャッキャとはしゃぎだすんですけど。あまりにもはしゃぎすぎて、最後には寝てしまうという流れになっています。それって、本当にあり得る行動だからこそ、みんな素で騒いでいたんだと思います。

――『スーパーフルフラット』の楽曲の印象も聞かせてください。

黒川音  『スーパーフルフラット』を初めて披露したのが、昨年8月に渋谷WOMBさんで行ったワンマン公演の日になります。3人体制になって初めて披露した新曲がKawaii Future Bassらしさが全面に出た『SBFM』なんですけど。そこからの経験を踏まえて生まれたのが『スーパーフルフラット』なんですね。この曲は、今のCUBΣLICの名刺となる曲であり、これからのCUBΣLICの鍵を握る楽曲にもなっていくのかなとわたしは感じています。

小熊りん  初めて『スーパーフルフラット』を聴いたとき、「これが、私たちの新しい曲なんだ」と嬉しくなったのを覚えています。『スーパーフルフラット』には、メンバーどうしで歌をかけあう場面から、綺麗にハモる面まで取り入れているから、そこも嬉しい聴きどころになっています。Bメロが終わってからサビにいくと思ったら2小節のフィルで焦らすのもワクワクさせてくれます。

月嶋なる  『スーパーフルフラット』を制作している頃のわたしは、アイドルとして活動をしていくうえで大きな壁にぶつかっていました。理由は、歌もダンスも自分の思うように表現できなくて悩んでいたのと、その悩みから「自分は本当にアイドルに向いているのか」とまで考え込んでいました。そんな迷いも抱えた中でレコーディングにのぞみました。 
  レコーディングは、すごく楽しかったです。楽しいどころか、自分の中の新しい引き出しを見つけられて、逆に前向きな自分に変われていました。しかも、ライブで披露するたびにフロアのみんなの反応が大きくなっていくんです。その姿を見るたびに、わたしも楽しくなっていく。わたしは、『スーパーフルフラット』のおかげで余計な雑念を振り払い、より素直に音楽をCUBΣLICを楽しめるようになったなと思っています。
  『スーパーフルフラット』では、「遠いものと近いものの境目を無くす」という意味合いの曲です。実際にライブを通して、メンバーとお客さんたちの境目を無くしていく楽曲。わたし自身『スーパーフルフラット』のおかげで自身の心の境目がなくなったように、わたし自身のターニングポイントになった楽曲です。


『SBFM』はライブを通して成長し続けてきた曲。だからこそ、音源とライブとの歌い方の違いを楽しんでもらいたいです。


――2曲目に集録したのが、先に配信リリース にもなっている『SBFM』です。

月嶋なる 『SBFM』は先に配信リリースしていますけど。ここへ集録したのはEP Versionとしてミックスを変更したもので、まったく同じではないです。どこにその違いがあるのか…。『SBFM』を聴き込んでくれている人なら気づけるかも知れませんが、パッと聴いただけではわからないと思います。そこがどこなのか、ぜひ探ってください。 

小熊りん わたしが加入して初めて行ったライブの1曲目に歌ったのが『SBFM』でした。曲の出だしの歌詞をわたしが担当。あのとき、ガッチガチに緊張しながらこの曲を歌ったことを今でも覚えています。そのときに比べたら、今はだいぶリラックスして歌えていますけど(笑)。今やライブでも、みんながノリノリになって盛り上がれば、その姿を見て私たちのテンションも上がって、歌声にも迫力が増していくように、音源とライブで聞こえる『SBFM』の歌声の違いも感じてください。とくに、これまでに発表してきたCUBΣLICの楽曲タイトルもたくさん歌詞に並べてあるラップの部分は、音源では比較的綺麗におとなしめにラップしていますけど。今のCUBΣLICのライブでは、だいぶイケイケに攻めているから、そこも聴き比べてください。ラップパートも含め、ライブで聴く『SBFM』は、まさにLIVE Versionになっています。

黒川音  『SBFM』は、3人体制になることを前提に作っていただいた楽曲。お披露目当時は、新体制になったCUBΣLICがどういう道を示していくのかを提示した曲でもありました。私たち自身も、『SBFM』を受け取ったことで、「こう進んでいけばいいんだ」と感じていたのを覚えています。まさに『SBFM』は、今のCUBΣLICの進むべき道を示してくれた歌です。

月嶋なる  新体制でスタートをするときに、新曲を披露したい気持ちは最初からありました。「せっかく新しい体制でスタートするのなら、この3人だからこそという曲でスタートを切りたい」とお願いをし、私たちの要望を伝えたうえで作っていただいたのが『SBFM』でした。新体制になってから「メンバー」「お客様さん」「運営」みんなで作るCUBΣLICをスローガンにするようになりました。私たちがCUBΣLICとしての責任をもって展開や制作面でもいろんなアイデアを提案して、チームのみんなと一緒に作りあげています。最初に、その姿勢を作りあげたきっかけになったのが『SBFM』でもありました。
  


またディスコ曲を歌いたいなと思っていたところ、生まれたのが『BABYBABY!』でした。


――『BABY!BABY!』は、ディスコ調の楽曲になります。

小熊りん  『BABY!BABY!』は、わたしの加入前から、新曲として用意していた楽曲でした。ただ…。

 (2回目へつづく)


TEXT:長澤智典

<インフォメーション>

2023年1月25日(水)リリース
2nd EP「FLOWER」
【CD】
HVR-0012¥2,200(本体)税込 

アー写

 

01. スーパーフルフラット
02. SBFM
03. BABY!BABY!
04. Flames
05.Flip-Flop


【リリースイベント】
2023年1月25日(水)
HMV&BOOKS SHIBUYA 6Fイベントスペース
OP 18:40 ST 19:00
https://www.hvt-inc.com/events/flowershibuya/

2023年1月29日(日)
大宮アルシェ 1Fイベントスペース
OP 12:45 ST 13:00
https://www.hvt-inc.com/events/floweromiya/

2023年2月4日(土)
タワーレコード横浜ビブレ店 店内イベントスペース
OP 12:45 ST 13:00
https://www.hvt-inc.com/events/floweromiya/


☆タワーレコードオンライン☆
https://tower.jp/item/5625765/

CUBΣLICオフィシャルサイト
https://www.hvt-inc.com/cubelic/
Twitter:https://twitter.com/cubelic_hvt

●CUBΣLIC サブスクリプション音楽配信
https://tunecore.co.jp/artists/CUB-LIC
©harvest records

Apple music、 Amazon prime、Spotify、AWA、など各社スマホ音楽アプリにて配信中


CUBΣLIC『スーパーフルフラット』Music Video
https://youtu.be/gVD1NZ1spBo 

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