FEATURE

2022.11.22
d-girls/杉本よしみ

真のレジェンドになれるように。職業:一生アイドルと宣言する?!杉本よしみ(d-girls)。 デビュー15周年公演で、伝説のグループ「d-trance」を1日復活!!

あえて"地下"という言葉を遣わせていただく。アイドルがライブ活動を中心にアンダーグラウンドで活動すること自体が物珍しく、好奇の目で見られていた時代。「音楽/パフォーマンス面で高いクオリティを持った」姿を示し、人気を博したのがd-tranceだった。
 メジャーシーンを見渡せば、AKB48など目立つ存在はいた。それでも、音楽シーン全体から見たら、ライブアイドルはまだまだニッチな存在だった。たからこそ、アンダーグラウンドの世界で話題を集め、音楽ファンにもアイドルの楽しさを教えたd-tranceの活動は、当時のシーンを押し上げてゆく原動力にもなっていた。そこで活躍する人たちのことを"地下アイドル"と称することで揶揄しつつも、その話題性は、同シーンが衆目を集めるきっかけの一つにもなった。

 yoshimi(杉本よしみ)がd-tranceのメンバーに加入したのが、今から15年前。d-trance→duro→re-2→d-girlsとして歩みながら。duro終了後には、ソロ活動も並行し、yoshimiは"職業アイドル"として15年間歩み続けてきた。
  本人も「身体の限界が来るまでアイドルとして生き続ける」と語るように、きっと5年後も、10年後も、アイドルを続けていく。本人にとって15周年は、長いアイドル人生の中の通過点でしかない。でも、自分を支えてくれた大勢の人たちに感謝を示す大切な場になるのが、"記念日"や"周年公演"だからこそ、彼女は"15周年"という区切りの日に、ファンたちが喜ぶ嬉しい企画を用意した。
 それが、11月25日(金)に東京キネマ倶楽部で行なう二部構成による生誕祭ライブ「yoshimi15周年記念公演〜d-trance復活祭〜」と「yoshimi15周年記念単独公演~15周年のありがとう~」になる。

 「yoshimi15周年記念公演〜d-trance復活祭〜」には、d-trance(yoshimi・yuko・ayana)/re-2(杉本よしみ、瀬戸千花、にしじままい、松浦希美)/d-girl/Papillonが出演。この日は、yoshimiが3グループに参加。彼女の15年間の歩みを3つのグループを通して見せてゆく。さらに、d-tranceと当時よく対バンしていたPapillonも、1日復活。15年前のシーンの空気を、この日蘇らせるのも嬉しい見どころだ。

  「yoshimi15周年記念単独公演~15周年のありがとう~」は、yoshimiのワンマン公演。ここでは、バラードシンガーyoshimiの魅力を軸に構成。ソロとして重ねた楽曲のほぼすべてを網羅してゆくのも嬉しい。ワンマン公演ではお馴染みの、カバー曲も歌唱。さらに、元I WiSHのnaoが、yoshimiのために通算3曲目となる楽曲を提供。同曲の初披露のみならず、ゲストとしても参加。naoのヒアノ演奏に乗せたyoshimiの歌声も味わえる。他にも、ゲストとして安島菜々も登場する。
  ここからは、yoshimiのインタビューをお届けしたい。


――yoshimiさんがアイドル活動を始めてから、まもなく丸15年を迎えます。その歩みを記念して、11月25日に東京キネマ倶楽部を舞台に、15周年を祝うイベント/単独公演を開催。中でも目玉になっているのが、yoshimiさんがアイドル活動を始めるきっかけになったd-tranceの1日復活。SNS上でも話題を集めていますよね。

yoshimi  けっこう話題にしてくださる人たちが多かったですねぇ。わたしも、そうなってほしい気持ちはありましたけど(笑)。d-tranceの1日復活のきっかけは、d-girlsのプロデューサーであり、もともとd-tranceの仕掛人でもある"でんちゅう"さんが、「せっかくの15周年、面白いことをやろうよ。yoshimiちゃんの15年間の歩みを、その日一気に見せるのもいいんじゃない?!たとえばd-tranceの復活とかさ」と言い出したことがきっかけ。それで、元メンバーに声をかけ、今回のyoshimi・yuko・ayanaの3人で出演することになりました。
  ただ、メンバーみんな住んでいる地域もバラバラだし、生活環境や仕事も異なるから、正直今も、みんなで合わせる機会を作るのが難しく、準備は大変です。しかも、この話を決めたのが、まだそんなに遠くはない時期。元メンバーたちからは、「準備の時間が足りない。もっと早く言ってほしかった」とも言われていますけどね(笑)。

――でも、復活を喜んでいる人たちが多いのは嬉しいことですよね。

yoshimi  そうですね。わたしの単独公演も、3年前の11月にデビュー12周年公演を行ったのが最後。以降は、コロナ禍になってしまい、そもそもソロ活動どころか、d-girlsとしての活動もままならない状況へ陥っていましたからね。
  コロナ禍以降のソロ活動に関しては、いわゆる配信ライブを中心に、最近ではそこへ有観客という形で若干名の人たちも加えながらライブ活動はしていましたけど。積極的に動き始めたd-girlsとは違って、ソロとしての活動は本当に限定された形でした。だから、ようやくソロとしても大きな表現の場を作れたのは素直に嬉しいなと思っています。ただ、11月25日は平日の金曜日だから、夜の部の単独公演はまだしも、d-tranceの復活を含む、わたしの15年間の歩みを見せる昼の部の公演は、みなさんなかなか大変なようで。d-tranceのメンバーたちと同じように、お仕事にいろいろ都合をつけて足を運んでくださる方々も多いです。
  わたし、みなさんの日々の生活もあるから普段は言わないですけど。今回に関しては、d-trance・re-2・Papillonと、この日だけの復活の方々も多いように、このチャンスを逃したら次またやれるのか自分でもわからないだけに、「お仕事に都合をつけてでも見てほしい」と強く願っています。

――昼夜公演共にですが、yoshimiさん、ステージにほぼ出っぱなしじゃないですか。

yoshimi  あっ、そうですよね。しかも、15年のわたしの歴史を、この日で一気に見せていくわけですからね。「yoshimi15周年記念公演〜d-trance復活祭〜」はかなりアクティブな。「yoshimi15周年記念単独公演~15周年のありがとう~」はバラード中心だから歌を聴かせる公演として、そこでもわたしが持つ2つの表情をしっかり見せよこうと思っています。しかも夜公演は、バンドを従えてのライブ。最近のソロとしての単独公演ではお馴染みのスタイルですけど。こういう機会だからこその編成になるから、とても楽しみにしています。

――d-tranceとre-2を見れるのは、本当に貴重な機会になりそうです。

yoshimi  d-tranceもそうですけど、re-2では、d-girlsのメンバーの(瀬戸)千花ちゃんとも出会ったグループでしたからね。そこでの出会いがなかったら、今のd-girlsの形にはなっていなかったかも知れないと思うと、本当に大切な出会いを作ってくださったグループでした。
  ちょっと話は変わるんですけど。最近、d-girlsとして8cmシングルの『Addictive』をリリースしました。この曲で取り入れたのがユーロビート。もともとプロデューサーのでんちゅうさんが、ユーロビートやトランスが好きで、いわゆる彼自身の原点回帰として表現した音楽スタイルですけど。『Addictive』が、ユーロビート好きの方々の中で話題になり出しているらしく、評判がいいんですね。中には、8cmシングルという形態に惹かれて手にした方もいます。そういう流れも、上手くd-girlsや、わたしのソロ活動にも繋げていけたらいいですよね。

――話題になるのは素敵なことですからね。

yoshimi  嬉しいですよね。ただ、わたしの単独公演以上に、d-tranceの復活のほうが話題を集めていますけど(笑)。それだけ喜んでくださる方々が多いのが、わたしにとっては本当に喜ばしいこと。しかも「yoshimi15周年記念公演〜d-trance復活祭〜」では、d-trance活動時に、よく主催イベントなどでお世話になり、わたし自身とても慕っているPapillonのお姉さま方も限定復活してくださいます。この日は、15年前の頃の空気も感じていただけるんじゃないかなと思います。

――先に、「yoshimi15周年記念公演〜d-trance復活祭〜」の見どころを教えてください。

yoshimi  ご存じの方も多いように、d-girlsではd-trance時代の楽曲も受け継いで歌っていますけど。振り付けなども含め、d-trance時代とは違う形で表現しています。この日は、d-trance時代の楽曲スタイルと振り付け。衣装姿も含め、当時のd-tranceとしての姿を見せたいなと思っています。yoshimi・yuko・ayanaというメンバーで見れるのも、本当に貴重な機会になれば、わたし自身も一緒にステージに立つのを楽しみにしています。加えて、そこへPapillonさんが出ていただけることで、一緒に「あの当時の空気を、現代に甦らせたい」と思っています。
  re-2は、ベレー帽がトレードマークで、衣装を含め「ガールスカウト」をコンセプトに活動をしていたグループ。あの当時は、ライブ活動のみならず、実際に街中で清掃などのボランティア活動も行っていました。re-2は、曲調も衣装も、d-tranceやd-girlsとはまったく異なります。しかも、グループながらソロや2人で掛け合うことが中心のd-tranceやd-girlsとは違い、re-2ではユニゾンで歌を聴けるのも見どころになると思います。
  d-girlsのライブに関しては、今の姿を見せる予定でいます。まさにこの日は、わたしの15年間の歩みを見せてゆくイベントになります。

――続いては、「yoshimi15周年記念単独公演~15周年のありがとう~」ですね。

yoshimi  単独公演では、わたしがソロとして積み重ねてきたバラードシンガーとしての面を全面に押し出した、バンド編成でのライブになります。ソロにもアップテンポの楽曲があるので、それらも含め、どうバンドを通して楽曲が彩られるのかを楽しみにしていてください。
  わたしは、これまでに元I WiSHのnaoさんに、ソロとして2曲、歌を提供していただいています。このたび、naoさんに3つめとなる新曲を作っていただきました。その楽曲を、この日初披露します。しかも、ゲストでnaoさんも登場してくださることになりました。もちろん、naoさんの演奏で新曲をお届けしますから、そちらも楽しみにしていてください。聴いただけで涙腺が緩むくらい素敵な楽曲だから、早くみなさんにお聞かせしたいです。
  他にも、ソロの単独公演ではお馴染みになったカバー曲も披露します。何を歌うのかも楽しみにしていただきたいのと、もう一人、ゲストとして、わたしのライブでは馴染み深い安島菜々さんも登場してくださいます。
  それと、ソロ公演では、いつも衣装提供でお馴染みのMINT NeKOさんから今回も衣装提供頂きます。その衣装姿でライブを行えば、MINT NeKOさんとのコラボTシャツも販売しますから、ぜひ、みなさんもTシャツを身につけてライブを楽しんでいただけたら嬉しいです。

――yoshimiさんにとって、この15年は…。

yoshimi あっと言う間でしたね。もちろん、いろんなことがあったから長いと言えば長いんですけど。でも、ずっと楽しかったし、今も楽しんでいるから、あっと言う間に感じているのかも知れないですよね。

――今でこそ、アイドル活動を10年以上続ける方も増えてきましたけど。言ってしまえばyoshimiさんは、その先駆者の一人ですからね。

yoshimi  年月を重ねるごとに、長くアイドル活動を続ける方が増えていますよね。それって本当に喜ばしいことだと思います。だからこそわたしも、真のレジェンドになれるように頑張らなきゃと思いますし、長く活動を続けていく人たちの希望になれたらという想いも持って、活動を続けています。

――20周年や25周年も、こうやって取材できたらと思っています。最後にd-girlsの近況ですが…。

yoshimi  10月18日にSpotify O-EASTで行ったワンマン公演で、目標動員を達成しました。おかげで、ZEPP HALLでのワンマン公演へ挑むことになりました。まだ、それが何時の日かはわかりませんけど、かならず立ちます。d-girlsが2023年10月で丸10年、いわゆる10周年を迎えるんですね。理想を語るなら、10周年公演をZEPP HALLでやりたいです。そのためにも、まだまだ力をつけなきゃいけないから、みなさんもd-girls、そして、yoshimiソロとしての応援をよろしくお願いします。


TEXT:長澤智典

<インフォメーション>

yoshimi15周年記念公演〜d-trance復活祭〜

2022年11月25日(金)
会場 東京キネマ倶楽部
時間 開場16:00 開演16:30
料金 前売り券:4,000円 当日券5,000円(別途入場時ドリンク代)

出演
d-trance(メンバー yoshimi・yuko・ayana)
re-2(メンバー 杉本よしみ、瀬戸千花、にしじままい、松浦希美)
Papillon
d-girls・喜屋武里奈

一般ご予約URL
https://tiget.net/events/209454

応援チケットの情報・ご予約はこちら
https://d-girls.info/news/345981


yoshimi15周年記念単独公演〜15周年目のありがとう〜
2022年11月25日(金)
会場 東京キネマ倶楽部
時間 開場18:30 開演19:00
料金 前売り券4,000円 当日券5,000円(別途入場時ドリンク代)

ご予約URL
https://tiget.net/events/209462

出演
yoshimi
スペシャルゲスト : nao(I WiSH)
ゲスト : 安島菜々

SNS

d-girls
https://d-girls.info/
https://twitter.com/d_girls_FD
https://www.youtube.com/channel/UC8euxj6m45YadeM7MpEcyHA

杉本よしみ
https://twitter.com/yoshimi_1106
https://www.youtube.com/channel/UCjdjz3XNA_I1vH5Enz31GAw


 

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