「emotional×sympathyを結合した儚くエモい感情を多くの人と共感すること」をコンセプトに活動中のelsy。彼女たちが、10月18日に1st両A面シングル『ハレルヤ!/ポルカドットロマンス』を発売する。同作品の聞きどころを中心に、今のelsyの魅力をメンバーに伺った。

少しでもメンバーやグループのことを知ってもらえたら好きになってくれる要素をたくさん持っているのが、今のelsyです。

――elsyとして活動を始めたのが…。

新井椎夏　2019年10月20日に活動を始めたから、間もなく3周年を迎えます。ちょうど丸3周年の日に当たる10月20日には、白金高輪 SELENE b2.で3周年公演も行います。

――ここまでの3年間という日々は…。

新井椎夏  とても濃い日々を過ごしてきました。elsyはセルフプロデュースに近い形を取りながら、自分たちの活動に関わるいろんなことをメンバー自身でクリエイトしながら進めてきました。そのぶん大変さもありましたけど、今のメンバーになってからはとくに、環境面での変化も含めてその成果が花開きだしたのか、一気に飛躍し始めた印象もあります。

――今のelsyの魅力も教えてください。まずは、椎夏さんからお願いします。

新井椎夏  メンバー一人一人の個性が強いのは、もちろん。個々に意見や考え方をしっかり持っていれば、それを自分の意志としてしっかりと示してゆく。その多様な考え方が今のelsyにしっかり反映し、活かされているところへ、わたしは今のelsyの個性や魅力を感じています。

――せいなさんは、今のelsyの魅力をどのように捉えています？

橋本せいな　elsyの活動コンセプトが「emotional×sympathy」。つまり、エモさと儚さを軸に据えて活動をしています。結成以来、今のアイドルグループさんとは異なるコンセプトを打ち出せば、それを貫き続けてきたことが、こうやって支持へと繋がりました。わたしは、そのコンセプトに沿った音楽性や活動にelsyだからこその魅力を覚えています。
  elsyのオリジナルメンバーになるのが、新井椎夏、愛森ちえの2人。わたしは、遅れること3-4ヶ月後に加入したメンバーですけど。オリメンの2人が「emotional×sympathy」というコンセプトを常日頃から大切に表現し続ければ、その意志を、後から加入したメンバーたちもしっかり受け継いできたところも、elsyの魅力をより深めた要因になってきたなとわたしは思っています。

――まいさんは、今年4月に加入したメンバーですよね。

白羽まい  そうです。elsyに加入したばかりの頃は、「すごく綺麗で清楚なお姉さま方が集まったグループ」という印象でした。だけど、プライベートな面も含め、普段からお話をしていると、先輩メンバーの方々からすごく面白い発言が次々飛び出してきます。ギャップ萌えじゃないけど、わたしは、ライブパフォーマンス面での美しく華やかな姿と、楽屋にいるときの個性的でユニークな性格の違いに、このグループの魅力を感じています。

――しゃべらなければ綺麗…という方々??

橋本せいな  それ、よく言われます。ライブを観てすっごく雰囲気がいいなぁと感じ、そのイメージのまま特典会に来てくださる方々からは、「しゃべると、ぜんぜんライブ中の姿とは印象が違うね」とよく言われます。

新井椎夏  そこのギャップに惹かれ、elsyのファンになってくださる方も多いですけど。中には、「えっ、こんなにもしゃべる人なの??」とめちゃくちゃ引かれてしまったこともありました(笑)。

橋本せいな  でも、そこに惹かれてくださる方々が多いのも、elsyの魅力の一つになっているんでしょうね。

――ちえさんも、elsyのオリジナルメンバーの一人になります。

愛森ちえ  elsyは、本当に波瀾万丈な3年間の日々を過ごしてきました。それこそ、上手く行くことが続くと、その後、かならず崖っぷちに立たされる。そんな経験を何度も繰り返しながら進み続ければ、その経験を重ねるごとに強くなってきました。今は、全員二十歳を超えたように、大人の魅力を持ったメンバーたちが揃っています。そこも、今のelsyの持ち味にもなっているなとわたしは感じています。少しでもメンバーやグループのことを知ってもらえたら好きになってくれる要素をたくさん持っているのが、今のelsy。だからこそ、まずは触れてもらいたいです。

――elsyは、「emotional×sympathy」というコンセプトを貫き続けてきたところも魅力になっているんですよね。

愛森ちえ  そうです。今でこそメンバー個々のレベルもアップしてきましたけど。活動初期は、アイドル未経験のメンバーがほとんどの状態でスタートしたから、なかなか求めるレベルに到達できず、そこで足踏みしていた時期も振り返るとあったと思います。わたし自身も、始めたばかりの頃は「歌が下手くそ」と言われてましたけど。今では、「歌の上手いメンバーが揃っているね」と言ってもらえるように、3年間の日々を通して求める表現力を身に付けられれば、表現のレベルが上がるごとに、グループの支持も高くなってきたな感じています。とくに今年は、それまで目標にしていた夏フェスにもたくさん呼んでいただけるようになれば、2023年2月24日には、2ndワンマン公演をEX THEATER ROPPONGIで行うことを発表するまでに成長できました。その躍進ぶりも嬉しいですが、ここへ至るまでに何度も悔しい思いを重ねては、乗り越えてきた気持ちが今のelsyの原動力にもなっています。だからこそ、そこは、これからも魅力というか、力にし続けます。

――最後は、大人の魅力を振りまいている響子さんですね。

塩野響子  わたしも途中加入のメンバーですけど。じつは、別のグループのメンバーとして、せいながメンバーとして加入した頃からelsyのことを見ていれば、オリジナルメンバーの2人ともその頃から繋がっていたように、外部からずっとelsyの活動には触れ続けていました。以前からその活動を観てきたように、飛躍するチャンスをつかんだ姿は、もちろん。そのチャンスをつかみながらも、いろんなアクシデントから、そのチャンスを活かしきれなかった姿も見続けてきました。
  elsyの中、わたしが最年長になりますし、この中では一番アイドル経験の長いメンバーになります。そういうわたしをメンバーに迎え入れてくれた土壌もあれば、アイドル未経験のまいちゃんを加えるなど、いろんな変化や刺激を与えながら、今のelsyが成り立っています。過去のelsyと比べても、今の5人のelsyが、一番個性の際立つメンバー揃いのグループになっているなと、わたし自身も感じています。嬉しいのが、過去のelsyのことを知っている方々に、「今の5人のelsyのライブを見ていたら、初めて特典会に並ぼうと思った」と言ってもらえていること。今の5人の魅力が伝わるたびに環境も広がっているように、これからもっともっとその魅力を広げていきたいなと思います。

――響子さんは、もともと外からelsyを見ていた方。メンバーになったことで、外と中から見る違いをいろいろ感ることもありました？

塩野響子　他のグループのメンバーとして活動をしていた頃から初期メンバーの3人のことはよく知っていたし、その頃からいろんな話をしていたから、とくに印象が変わることはないですね。むしろ、ますます今のメンバーが好きになりました。

あのウィンクは意識したわけではなく、撮影中に自然と出た行動。わたし自身は、「アイドルらしさが自然に出てしまったな」と捉えています。

――今年に入り、elsyは一気に飛躍する環境を得てきました。メンバーも、「個々の魅力が伝わったこと」もその要因に上げていましたよね。それ、よくわかります。『ハレルヤ！』のMVを見たときにも、メンバー個々に魅力を感じましたからね。中でも、椎夏さんのウィンクにはハートが射抜かれました。あのウィイクに心落ちたファンも多いんじゃないですか? 

新井椎夏  よくMVの感想として「あのウィンク良かったよ」と言われることも多いから、けっこう好評のようです(笑)。ただ、あのウィンクは意識したわけではなく、撮影中、自然と出た行動。わたし自身は、「アイドルらしさが自然に出てしまったな」と捉えています。
　じつは、『ハレルヤ！』のMVが、elsyにとっての初MV作品にもなりました。私たち自身、撮影中ずっと新鮮な気持ちで楽しめました。

愛森ちえ　念願だったMV撮影という理由もあって、いろんな衣装に着替えたり、いろんなカットを撮影したりと、メンバーみんなMVの撮影を本当に楽しんでいました。

――まいさん、アイドルでいることを楽しんでいます？

白羽まい　加入して間もない頃は、活動へついていくのに精一杯でしたけど。いつも先輩方が優しく教えてくださるから充実感を覚えれば、elsyのメンバーとしてアイドル活動を始められてすごく良かったなと日々感じています。

新井椎夏　初期メンバーの3人(新井椎夏・愛森ちえ・橋本せいな)は圧が強いって、ファンの人たちにはよく言われますけど(笑)。それくらい大胆に攻めてこそだと思うから、これからも圧を強めに頑張ります(笑)。

（2回目へ続く）

TEXT:長澤智典