FEATURE

2021.08.05

HOT DOG CAT/黒沢あかり

HOT DOG CAT　パーソナル・インタビュー「黒沢あかり」編

劇団HOT DOG CAT公演は、主役でなかったら出ないです。

　8月14日・15日の北海道公演から幕開ける、HOT DOG CAT初の全国ツアー「夏の!!全力応援キャラバンツアー!!」。同ツアーは、仙台・京都・名古屋・大阪・福岡と続き、10月19日の新宿BLAZE公演でファイナルを迎える。
さらに、冬には劇団HOT DOG CATとしての公演『純情アイスティー』の上演も決定。こちらは、HOT DOG CATの楽曲をモチーフにした長編の舞台劇になる。
このたび、全国ツアーと劇団HOT DOG CATへの思いを、メンバーがそれぞれ語ってくれた。ここでは、黒沢あかりが今、心に秘めている思いをお届けしたい。

少しでも大阪弁をしゃべれるようになって東京に帰りたいです。

――HOT DOG CAT初の全国ツアー「夏の!!全力応援キャラバンツアー!!」の開催が目の前にせまりました。あかりさんと言えば、HOT DOG CATへの加入が決まり、ステージデビューまで日時がない中、他のメンバーがわざわざ練習の期間を空けたにも関わらず、北海道旅行が決まっていたからと、練習よりも旅行を優先したという伝説を残している方。全国ツアーの初日が北海道というのを見て、そのことを思い出してしまいました。

黒沢あかり そんなこともありましたよね。北海道へ行くのはあのとき以来だし、あのときのことはもうそんなに覚えてないから、また新鮮な気持ちで行けるから楽しみです。ただ、暑さだけが心配です。

――ついに全国ツアーを行なえることについては、どんな気持ちでいます?

黒沢あかり 全国ツアーって響きが格好いいじゃないですか。アイドル活動をしていると、全国ツアーって憧れなんですね。しかも、勝負の場にもなる。そこへHOT DOG CATも挑戦していけるんだと決まったときは、すごく嬉しかったです。それに、あかりは今年の頭に「2021年は、あかりにとって勝負の年にしたい」と決めていたんですけど。それを後押しするのが、今回の全国ツアーにもなるんですね。しかも、去年はいろいろライブをやりたくてもできずに我慢したことも多かったように、そのときの思いも爆発させながら挑めるから、いつもよりも二倍の気持ちで全国ツアーには向かっていけます。

――今回のツアー先で、あかりさんの想い出に残っている場所があったら教えてください。

黒沢あかり　あかりは、高校生の頃から、大阪にいるコンカフェの子と仲良しで、よくお互いの場所を行き来してたから、大阪にはよく行ってましてた。だから、大阪でライブができるのは嬉しいです。今回は大阪弁を取得して、少しでも大阪弁をしゃべれるようになって東京に帰りたいです。あと、北海道や福岡には飛行機で行けるから、それが楽しみです。あかり、飛行機で移動できるって聞いただけでワクワクしていたし、今から飛行機移動も楽しみにしています。

黒沢あかりは、新宿の女。

――ツアーファイナル公演の地となる新宿BLAZEへの思いも聞かせてください。

黒沢あかり 新宿BLAZEは、あかりが好きなライブハウスの中の一つです。これまでのHOT DOG CATって、ワンマン公演はずっと渋谷だったじゃないですか。でも今回は、あかりの大好きな新宿。あかり、新宿の街自体が大好きなんです。

――まさに、新宿の女だ。

大原莉奈 その発言を聞いてると、そう捉えられても仕方ない(笑)

黒沢あかり えーっ!!とにかく新宿BLAZEが好きなんです。会場も、楽屋も居心地が良いんです。新宿BLAZEって、ワンマン公演をやっているアイドルさんも多いじゃないですか。そういうのを見ていて、ずっと羨ましいなぁと思っていたんですね。しかも、同じ時期にデビューしたグループが、HOT DOG CATよりも先に新宿BLAZEでワンマン公演をしているのを知るたびに、何度も「悔しい!!」と思ってました。その悔しさを、個人的に大好きな新宿BLAZE公演で打ち消せるのも嬉しいんです。「ツアーのファイナル公演を新宿BLAZEでやります!!」って、誰にでも自信を持って言えること。それに、渋谷へ行くよりも新宿へ行くほうがあかりの足どりも軽くなるし。だから、格好いいワンマンライブになるように頑張ります!!

――今回、9月5日に仙台でもワンマン公演が控えています。地方での初ワンマンへ向けて今、どんな気持ちでいます?

黒沢あかり ドキドキします。あかりは、普段から何も考えてないんですけど。より何も考えることなく、気楽な感じでライブに臨めたほうが良いライブになるかなと思っています。とにかく、楽しんで帰りたい。観に来てくれるのは地元の人もいれば、遠征で来てくれる人たちもいるだろうから、他の地方公演の場所も含め、どこの会場でもテンション高く、一緒に楽しみたいです!!

あかりは劇団HOT DOG CATの公演に気合が入ってます。

――これまでにも不定期公演の中、劇団HOT DOG CATとして短い舞台劇を2回行なってきましたけど。今年の冬には、長編舞台劇『純情アイスティー』を行なうことも決まりましたね。

黒沢あかり 劇団HOT DOG CATが始まったきっかけって、あかりの記憶の中では渋谷CLUB QUATTRO公演へ向けた練習中に、あかりがポロッと「劇をやりたい」と言ったことがきっかけだったような記憶があるんですけど。だからこそ、劇をやるなら主役がいいという気持ちがあって、7月に行なった劇団HOTDOGCAT『ホットドッグにケチャップがなかった』公演では主役の"姫"役を演じました。ただ、そんなに中身の濃い役でもなかったんですけど。でも、主役という気持ちだけはしっかりと持って頑張りました。

――"姫"って、ありのまんまじゃないですか!!

黒沢あかり はい!!今回は、演技指導もしていだだき、本格的な練習を重ねたこともあって、本番ではまぁまぁ力を発揮できました。唯一悔しかったのが、ちょっと間違えた場面があったこと。あの失敗に関しては、劇が終わった瞬間に「もう一回やり直したい!!」と本気で思ったくらい、あかりは劇団HOT DOG CATの公演に気合が入ってます。

――そこまで夢中になっていたとは…。

黒沢あかり ただし、HOT DOG CATとしてやるからこそ許される劇というのも大きいです。劇団HOT DOG CATなら、自分の表現の仕方を出せるし、許されるから、すごく楽しいなぁって思います。

――あかりさんの場合、劇をやる以上は主役をやらなきゃ気が済まない人だ。

黒沢あかり はい。次回の公演も主役でお願いしたいと思ってます。主役でなかったら、出ないです。ちなみに、夏に行なった『ホットドッグにケチャップがなかった』公演のタイトルは、あかりが直感3秒で決めました。

「オリンピック・ハイテンション」のMVでは、「一人、ヤバい子がいる」と話題になってしまいました。

――あかりさんと言えば、「オリンピック・ハイテンション」のMVの中で見せた姿も大きな話題を集めていましたよね。

黒沢あかり はい。わたし、「オリンピック・ハイテンション」のMVの中へレオタード(スクール水着?)姿で登場しています。その格好は、みんなで衣装を決めるときの流れからなんとなく決まったことだったんですけど。「撮影会でも水着姿は披露しているから、いいかな」という気持ちで気軽に着たところ、完成したMVを観たら「一人、ヤバい子がいる」と話題になってしまいました。一度、メンバーみんな「オリンピック・ハイテンション」の衣装姿でライブをやったんですけど。さすがにレオタード姿でライブはできないから、あかりはSEが流れる一瞬だけ、その姿で出ました。あのときは、みんな大爆笑してくれたから、「着て良かった」と思いました。

――身体を張って、笑いを取っていますよね。やはり、ウケると嬉しいですか?

黒沢あかり はい。あかり自身は面白いとは思ってないですけど。みんなに存在自体を面白がられているのもあるせいか、多少抵抗はあっても、それが面白そうなことや、みんなにウケそうなことであれば積極的に挑戦するように、基本的にNGはないです。これからも、面白そうなことを提案されたらやると思います。

――冬に行なう『純情アイスティー』公演にも、もちろん主役で登場するわけだ。

黒沢あかり 配役が発表になっていないので、まだわからないです。もちろん「主役がいいなぁ」と思ってるんですけど、今回は長編舞台のように、主役となればセリフも多くなるじゃないですか。夏公演のときにも、ファンの人たちに「長いセリフをしっかり覚えてしゃべってたのを見て感動した」と言ってもらえるような存在なんですよ、あかりは。でも、みんなにそう言ってもらえたことがすごく嬉しかったから、また一生懸命に頑張って長いセリフを覚えたいです。

――主役にこだわり続ける姿勢が、姫キャラなあかりさんらしさですよね。

黒沢あかり はい。でも、今回は準主役でもいいかも(笑)。今回は長編の舞台だから、どんな役だろうと絶対にセリフ数が多いと思うんですよ。だけど、ワンマン公演を終えたあとからの舞台稽古にもなる予定のように、頭の中に空白部分はいっぱい生まれてると思うから、もし今回も主役に選ばれたら、頑張ってセリフを覚えようとも思ってます。

――劇団HOT DOG CATを始めたことで、グループとしての表現の可能性が広がったのは大きい成果に繋がっていますよね。

黒沢あかり はい。他のグループさんの場合、メンバー全員で劇をやることってなかなか無いと思うけど。HOT DOG CATはいろんなことに挑戦していけるグループだし、挑戦している印象をみんなにも持ってもらえてるから、グループとして定期的に劇ができるのも嬉しいです。

りなるんさんの卒業を撤回したときの挨拶の模様も入ってるんですけど。あかり的には，そこが渋谷CLUB QUATTROのLIVE DVD一番の見どころです。

――HOT DOG CATは8月17日より、2021年10月14日(水)に渋谷WWWで行った通算4回目となるワンマン公演「HOT DOG CATワンマンライブ『進め！進め！進め！』」と、2021年12月30日(水)に渋谷CLUB QUATTROを舞台に開催した「楕円形メリーゴーラウンド発売記念FINALワンマン〜潜れ！潜れ！潜れ！海底1210万マイルへ〜」公演の模様を収録した、2枚組のLIVE DVDを発売します。最後に、この作品へ向けての思いも聞かせてください。

黒沢あかり 今、LIVE DVDで出しているのが無観客ライブ配信として行なった渋谷WWW公演の模様を収録した作品なんですね。あのときは、すごく悔しい思いで行なったライブになりました。でも、今回収録した渋谷WWWのライブはお客さんもいっぱい入ってて、すごく盛り上がった内容だったし、メンバーの思い入れもぜんぜん違っていたから、あかりも完成したLIVE DVDを観るのを楽しみにしています。
渋谷CLUB QUATTRO公演は、りなるん(大原莉奈)さんの卒業公演のはずだったんですけど。最初に、りなるんさんの卒業を撤回したときの挨拶の模様も入ってるんですけど。あかり的には，そこが渋谷CLUB QUATTROのLIVE DVD一番の見どころです。

大原莉奈 いや、面白くはないよ。

黒沢あかり りなるんさんもそうだし、メンバーみんながりなるんさんの言葉を受けて泣きながらしゃべっている姿を見れるから、あかりはそこを観るのをめっちゃ楽しみにしています!!

TEXT:長澤智典

HOT DOG CAT　集合アー写