FEATURE

2025.01.11

unSea

unSeaインタビュー・後編「Collaboration Live」で頭を使えば、「Non Stop Live」では身体を酷使し、「Collaboration Live」では精神を鍛えられる。今回の2日間4公演を通して、より成長したunSeaの姿をお見せしていけたらなと思っています。

　unSeaが、まなみ・みのり・りなの新体制として、初の配信シングル『未来へ』をリリース。3月20日と21日には、1日2本、計4本に及ぶ「2days ONEMAN LIVE "Sun Go Show"」をunravel TOKYOで行う。内容も、3/20(木.祝)にまなみプロデュースによる「Collaboration Live」と、りなプロデュースによる「Non Stop Live」を。21(金)には,みのりプロデュースによる「Acoustic Live」を1日2公演実施。未来へ向けて3人が今、どんな気持ちを胸にしているのか、2回に分けてじっくりと伺った。

（前編は、こちらから）

「2人が明るくなったのは、加入してくれたおかげだから感謝しているよ」など、わたしのところへいろいろ報告をしにきてくださる方々も多いし、その言葉を聞いて、わたしも嬉しくなれます。

──8人から5人へ、5人から2人へ、2人から3人へ。そのうえでunravel TOKYOでのワンマンをSold Out。ほんと浮き沈みも激しかったけど、劇的に上昇してゆく姿を2024年のunSeaは見せてきました。

みのり 動員の話でいうとワンマン公演を行うたびに、前回はこの動員数だったから、たとえ体制が変わろうと、前回の動員数を最低でも守らなきゃというプレッシャーのような気持ちを抱きながら活動を続けてきた面も正直ありました。その不安が少し取れたのが、今の体制になってからでした。そこからは"守る"のではなく"攻める"気持ちに変わっていき「次はこういうことをやりたい」と未来を見据えて進んでいけるようになりました。もしかしたら、不安を持たずに未来だけを真っ直ぐみて活動が出来ているのはunSeaを立ち上げたとき以来かも知れないです。

みのり 安心感を持って攻めていける気持ちになれたのは、本当に大きいなと思います。まなさんと2人体制でライブを行うようになったのも、unSeaを守っていくためでした。それは、メンバーが沖縄在住なこともあり全員が日々集まることが難しいかもしれないけど何かできることはあるんじゃないかと思ってのことでした。unSeaを立ち上げてから1年間の中でも8人体制、5人体制、2人体制、3人体制と目まぐるしく変化したように、わたしとまなさんの中では、1年間の中で4つのグループをやってきた感覚なんです。確かに楽曲は同じですけど、編制が変われば、また別の形で向き合うことになりますから、本当に目まぐるしい日々だったなと感じています。

──りなさんは、そんな2人をどんな風に見ていました?

りなわたしは、大変だった時期を知らなければ、今の明るいお2人のことしか知らないんですけど。unSeaの場合、大変だった時代もずっとライブを見続け、支え続けてきたファンの方々も多かったと聞いています。そういう方々って、まなみのりさ時代から長く応援してくださっている人たちも多いです。そうやってunSeaの変遷を見てきたせいか、よく特典会で「2人が明るくなったのは、加入してくれたおかげだから感謝しているよ」など、わたしのところへいろいろ報告をしに来てくださる方々も多いし、その言葉を聞いて、わたしも嬉しくなれます。

みのり 2人体制で活動しているときって、私たちどれだけ暗かったんだろう(笑)。

りなでも、長年、一緒に苦楽を共にしてくださっているファンの方々がいることが素敵なことだし、そういうファンの方々に支えられていることが、unSeaの魅力なんだと思います。

まなみ 3人とも同じ意識面を共有していますけど。それでも、私たち2人が持っていない部分をりなちゃんが加えてくれたからこそ、今の新しい形のunSeaに進化していけたわけだし、私たちも、りなちゃんがしっかり支えてくれることで安心して攻めていけるところはあります。その変化をファンの人たちも感じて、変に不安へ陥ることなく、安心して応援してくれているのなら、そんな嬉しいことはないし、今の体制になれて本当に良かったなと思います。

──その心の安心感が、12月に行ったワンマン公演のSold Outへ繋がったのも間違いないですからね。

まなみ ファンの人たちが、「2人が明るくなった」と言ってくれたけど、ファンの人たちも、最近は本当に、本気でライブを楽しんでゆく姿を見せてくれるから、それが私たちにとっても嬉しいことなんです。

みのり 私たちが明るくなったのは、ファンの方々にとってもすごく大きなことだったのかも知れない(笑)。

まなみ お互い(メンバーとファンどうしが)口にはしないけど、どこかで無理をしていたっていうか、互いに「頑張って支えあおうね」という意識があったんだと思います。だけど今は、お互い素直にライブを楽しんでいる。ほんと、今はとても良い環境でライブが出来ているなと思います。

『未来へ』は本当に素敵な楽曲だし、未来へ向けてしっかりと進んでいるグループが歌ってこそ意味を持つ曲。だからこそ、最初からというよりも、unSeaがしっかりと次の未来を見据えたタイミングで歌いたいと決めていました。

──そういう環境になれたからこそ、12月に配信リリースした『未来へ』という、未来へ進んでゆくうえでも大切な、新たな世界へ踏み出す気持ちを歌にした楽曲が誕生したのでしょうか?

みのり 『未来へ』は、2024年の頭からあった楽曲でした。この曲を作ってくださったのがまなみのりさの頃から代表となる楽曲をたくさん作ってくださっているチーム。そのチームの方々が、私たち2人がunSeaを始めることから、「この曲を歌ってほしい」と提供してくださいました。『未来へ』は本当に素敵な楽曲だし、未来へ向けてしっかりと進んでいるからこそ意味を持つ曲。だからこそ、unSeaがしっかりと次の未来を見据えたタイミング、アレンジ面でもさらにブラッシュアップしていけるという思いから、納得のいくタイミングで披露したいと思っていました。新体制の3人になって、未来に向かって進める。この曲を歌うタイミングだと思いようやく披露することができました。
歌詞は「私たちに歌ってほしい」と提供してくださった歌詞を軸に据えたうえで、「ここの部分をこうしたい」とお伝えをし、自分たちの気持ちをさらにプラスした形に仕上げていただきました。私たちが「WOW WO～」と歌っている部分も、最初は今ほど沢山なかったんですが、ライブでみんなと一緒に歌える楽曲にしたいという思いから、間奏部分や後奏部分にも増やしていただきました！今の私たちの思いをすべて詰め込んだ自信のもてる楽曲に仕上げることが出来ました。

まなみ 最初は、5人体制で活動を始めた今年2月頃に音源化を考えていたんですけど。アレンジ面でのブラッシュアップを含め、タイミング的に、もっと相応しいときを待とうとしていた中、5人から2人になってなど、いろんなことが起こり、そのたびに「今じゃない」「今のタイミングではない」と先伸ばしをし、ようやく歌うべくして歌う時期が訪れたことから12月にリリースしました。

りなわたしにとっては、初の自分の歌声の入った音源になります。だから、すごく嬉しいんです。わたしも、この曲の存在は知っていたからこそ、わたしが加入し、ここから3人で本気で未来へ向かって羽ばたくタイミングで歌えたことは、本当に嬉しいことでした。

──『未来へ』は、お客さんたちも巻き込み、みんなでシンガロングしていける楽曲。すでにライブでも…。

みのり みんなで盛り上がれる曲にどんどんなってきています。一体感を持って歌える楽曲『未来へ』を発表できて本当に嬉しいし、これからのunSeaにとってキーになる曲だと思っています。

──unSeaは本当に幅広い曲調を歌っていますよね。

まなみ 確かに。それこそ、『シースルー』は8人で歌うために作っていただいた楽曲ですけど。今は3人で歌っていれば、同じ楽曲でも、編制を変えて歌うことで、また違った楽曲のように表現していけるところも、unSeaの曲の面白さなんです。最近では、この3人でまなみのりさ時代の楽曲をカバーしていますけど。ファンの方々からも「しっかりとunSeaの色に染まっている」と言っていただけるように、どの時代の、どんな体制の頃の楽曲だろうと、しっかりと3人のunSeaの色に染め上げていけるところが、今の私たちの強みだと感じています。

この3人だからこそ出来る表現がいろいろとあるからこそ、いろんな形を取ったunSeaを見せていきたいと思って決めた公演ですし、3パターンともまったく異なる内容だからこそ、すべて見てほしいなと思います。

──3月20日と21日には、1日2本、計4本に及ぶ「2days ONEMAN LIVE "Sun Go Show"」をunravel TOKYOで行います。内容も、3/20(木.祝)にまなみプロデュースによる「Collaboration Live」と、りなプロデュースによる「Non Stop Live」を。21(金)には、みのりプロデュースによる「Acoustic Live」を1日2公演実施。まなみさん、「Collaboration Live」の内容について教えてください。

まなみ この公演では、いろんなゲストの方をお招きし、全曲でコラボレートします。つまり、3人だけで歌う楽曲は一つもありません。曲は、すべてunSeaの歌でと思っていますし、コラボレートする方々もunSeaに関わりのある人たちに出演していただこうと思い、今、水面下でお声がけをしています。この日は、unSeaファン以外の方々も来てくれると思うからこそ、その日だけに生まれる楽曲やライブ空間を楽しんでいけたらなと思います。

──なぜ、「Collaboration Live」という形を取ろうとしたのかも気になります。

まなみ 今回、「3人で3パターンの異なる形でワンマン公演をやろう」となったとき、unSea自体が、いろんな人たちに支えられて成り立ってきたグループだからこそ、unSeaを支えてくださる方々とライブをご一緒したいなと思ったのが、そもそものきっかけでした。

──りなさんは、「Non Stop Live」とのことですが。

りな unSeaにはたくさんの楽曲があるからこそ、それらを、とにかくたくさんお届けしたいんですね。まだ全曲を披露するのか、中へショートやメドレーを組み込むのかなど、細かいセトリのことは、これからアレンジ面での相談をしたうえで決める形にはなりますけど。なるべく多くの楽曲をお届けするならノンストップが最適と思って、そう決めました。それに、お2人が何時ものunSeaとは異なる形で曲たちをお届けするからこそ、わたしは何時も通りのunSeaを表現することで、上手くバランスを取るのも良いのかなと思いました。

──みのりさんは、「Acoustic Live」になります。

みのり 「Acoustic Live」は椅子席を用意してのライブになるので、どうしても1回の公演を見ていただく人数も限られてしまうので軸となる内容を一つ決め、それを1部と2部でお届けする予定です。選曲も、unSeaにはアコースティックスタイルにすると合いそうな楽曲や色が変わる曲もあるのでそのあたりを中心に選ぶ予定です。どの曲が選ばれそうか、ぜひ予想してください。アコースティックスタイルが想像つかないような曲をあえて選ぶ、そういう意外性があってもいいのかな??とも考えています。
Acoustic Live自体は、まなみのりさ時代に何度か経験をしていますがunSeaになってからは初めてになりますし、この3人だからこそ出来る試みだとも思っています。だからこそ、みなさんにもいつもとは違ったunSeaの姿を楽しんでいただけたらなと思います。

──単にワンマン公演を増やすのではなく、こういう遊び心を持った試みを積極的にやっていけるのも、今のunSeaの強みであり、持ち味ですよね。

みのり もちろん、セットリストを変えてワンマン公演を繰り返してゆく楽しさもありますけど。この3人だからこそ出来る表現がいろいろあるからこそ、いろんな形を取ったunSeaを見せていきたいと思って決めた公演ですし、3パターンともまったく異なる内容だからこそ、すべて見てほしいなと思います。

まなみ たとえ同じ楽曲でも、全部異なる表情になるからこそね。私たち自身も、チャレンジとなる企画でもあるけどね(笑)。

みのり 「Collaboration Live」で頭を使えば、「Non Stop Live」では身体を酷使し、「Collaboration Live」では精神を鍛えられる。私たち自身もいろんな面を鍛えてゆく機会になるからこそ、今回の2日間4公演を通して、より成長したunSeaの姿をお見せしていけたらなと思っています。

まなみ もちろん、これまでのようなワンマン公演だって定期的にやっていきますし、会場の規模もさらに上げていけたらという理想も掲げながら、そこはやっていきたいなと思っています。

みのり 対バンだと、どうしてもMCの時間をキュッとまとめる形になっちゃうけど。ワンマンだと、時間を気にせずにおしゃべりできるし、りなちゃんの、2人へのツッコミも発揮されるからね。

りなわたし、お2人にチャチャは入れられますけど、2人のように時間の配分や告知などは出来ないから、そこは各自の得意なところで楽しんでいけたらなと思います。

みのり そうは言ってるけど、対バンでも、りなちゃんに「今日は告知をお願いするね」と言うとしっかりやってくれますから。

りなだって、出番直前に「ここのＭＣでの告知はりなちゃん、お願いね」と言われたら、やるしかないじゃないですか(笑)。

私たちがunSeaの未来を楽しみにしていくのは、もちろん。見てくださる方々に、「unSeaは未来を楽しみさせてくれるグループ」と感じさせてこそと思っています。

──2025年のunSeaの活動がますます楽しみになってきました。最後に、今年に向けての豊富をひと言ずつ語ってシメましょうか。

りな 2024年は、新体制になって3回ワンマン公演をやることが出来ました。ただ、わたしに関しては、楽しむよりも、「とにかく3人のunSeaにしっかり成りきること」へ重点を置いてきました。でも2025年は、わたしもしっかりとunSeaとしてのライブを楽しみながら。そのうえで、さらに活動の幅を広げていけたらなと思います。

みのり やっぱり私たちが楽しんでこそ、観てくれる人たちもライブを本気で楽しんでくださるんですよね。それを今年はより強く実感したからこそ、2025年はさらに3人でライブを楽しみながら、未来が見えるようなグループになっていけたらなと思います。私たちがunSeaの未来を楽しみにしていくのはもちろん、見てくださる方々にも「unSeaは未来を楽しみにさせてくれるグループ」と感じてもらえるようになっていきたいと思っています。明るく、楽しく、自分らしく！みんなのことを蛇のようにぐるぐると巻きつけ、一度巻きつけたら離れられなくなるグループにしていきたいです！笑

まなみ 蛇年だからこそね(笑)。2024年は、私たち自身が「グループを支えなきゃ」など、不安を含め、いろんな感情を溜め込むことの多かった年だったなと思います。それって、どうしても感情を内に抱えてしまうことになるから、精神的に苦しいことにもなるんですね。でもそれって、けっして心や身体に良いことではないですよね。もちろん、それも成長をしていくうえでは大切な経験になりましたけど。溜め込んだら、吐き出さないとすっきりしないじゃないですか。だから2025年はデトックスじゃないけど、2024年に溜め込んだ経験を出し惜しみなく一気に放出してゆく、そんな1年にしていきたいなと思っています。2025年のunSeaからも、目を離さずにいてください。

TEXT:長澤智典

＜インフォメーション＞

unSea New Digital Single
「未来へ」
作詞・作曲　Alie Music Works
編曲　Takumi Hoshiyama
http://linkco.re/y8bD7cbR

2days ONEMAN LIVE 開催！

フライヤー

《公演概要》
2025年3月20日(木/祝) and 21日(金)
unSea ONE MAN LIVE “Sun Go Show”
会場：unravel TOKYO
（〒106-0032 東京都港区六本木4丁目11−11 六本木Gmビル B1F）