FEATURE

2024.08.10
Strawberry Girls

『トワイライトメモリー』は恋愛ソング系ですけど、君や僕をメンバーとファンたちとの関係性に当てはめてもぜんぜん違和感のない楽曲です。 Strawberry Girls インタビュー

 10月1日にZepp Shinjukuで行う結成3周年公演を持って3年間の活動に幕を下ろすStrawberry Girls。彼女たちの最後の作品になるのが、8月13日にリリースになるミニアルバム『SHOWCASE』。ここでは、本作の魅力についてメンバーが語ってくれた。


新たにグループのことを知って応援してくださる方々が増えているように、新しい出会いもたくさん生まれているから、残り2ヶ月とはいえ、今を思いきり楽しんでいます。


──10月1日にZepp Shinjukuで行う結成3周年公演を持って、Strawberry Girlsは3年間の活動に幕を下ろします。一人一人、今の素直な気持ちを聞かせてください。まずは、なつはさんからお願いします。

葵なつは  今は、8月13日に2-TYPE出すミニアルバム『SHOWCASE』の発売に向けて連日ライブやリリースイベントを行っています。Strawberry Girlsは、10月1日にZepp Shinjukuで行う結成3周年公演を持って解散が決まりましたが、3年目にして念願だったCDのリリースやリリースイベントが出来ていることに、今は素直に嬉しさと充実感を覚えています。確かに解散は決まったことなのですが、リリースイベントを通して今も、新たにグループのことを知って応援してくださる方々が増えているように新しい出会いもたくさん生まれているから、残り2ヶ月とはいえ、今を思いきり楽しんでいます。

アー写


──ファンの方々も、いろんな感情を胸にしながら応援をしている状態ですか?

葵なつは  解散を発表したときは残念がる声を多く聞きました。それでも、「最後まで応援するね」「出来るだけ会いに行くよ」という声を聞くと嬉しくなります。
 

──続いては、すずさんかな。

山田寿々  解散は発表しましたけど。なつはも言ってたように、今行っているリリースイベントを通して新しくファンになってくださる人たちが増えています。グループのことを好きになってくれるのは、メンバーにとってすごく嬉しいこと。残り2ヶ月ないですが、最後の最後までStrawberry Girlsの良さをたくさんの方々に知っていただきたいなと思っています。

アー写

──最後の日まで2ヶ月切っているからこそ、メンバー内のテンションもさらに高まっている状態でしょうか?

山田寿々  私たちは約3年間、誰一人欠けることなくここまで走り続けてきました。今では、「Strawberry Girlsと言えばダンスパフォーマンスグループだよね」と言われるまでに成長しました。もちろん、最後の最後までダンスのレベルを突き詰めていこうと、日々ダンスに磨きをかけています。


──咲綾さんは今、どんな心境ですか。

篠宮咲綾  解散がせまった今も、リリースイベントを通して新しい出会いを重ねています。楽曲の面では、これまで数多く配信リリースをしてきましたけど。今回初めて、CDとしてStrawberry Girlsの楽曲たちを残せるのが嬉しくて…。ここまで約3年間活動をしてきた中、3年目にして初めてリリースイベントを行える環境をいただけたのもすごく嬉しかったです。恵まれた環境に感謝しながら、今は残された期間を精一杯駆け抜けたい気持ちで日々動いています。

アー写

──ミニアルバム『SHOWCASE』にも、しっかり新曲を入れていますからね。

篠宮咲綾  そうなんです。Strawberry Girlsへ、今年3月に新メンバーの里仲凌空ちゃんが加入しました。この作品のために彼女の歌声を入れた既存曲の新バージョンを録音し、新曲も3曲書き下ろしていただきました。Strawberry Girlsは、ここへ至るまでにも数多くの楽曲をライブで披露すれば、配信も続けてきました。ファンの方々からも、「また、いつの間にか新曲が生まれてた」と驚かれるように、次々と新しい曲を歌えてきたことは、私たちにとっても嬉しい日々でしたし、約3年間の中、50曲近く歌わせていただきました。だからこそ、恵まれた環境に感謝しつつ、最後の最後まで成長を続けながら駆け抜けたいです。
 

──続いては、ゆめさんお願いします。

音羽ゆめ  CDのリリースは、私たちにとってずっと叶えたかった夢の一つでした。それを活動3年目で叶えることが出来れば、今は、連日のようにリリースイベントが出来ているように「すごくアイドルしているなぁ」とわたしは感じています。もちろん、解散という悲しさはあります。今もわたしは、アイドル活動をすごく楽しんでいます。Strawberry Girlsにとって最後の日にはなりますが、10月1日にZepp Shinjukuでワンマン公演を行えるからこそ、今からでもたくさんの方々にStrawberry Girlsのことを知ってもらい、一緒にZepp Shinjuku公演を楽しんでほしいなと思っています。

アー写

──やはり、CDリリースは嬉しいこと?

音羽ゆめ  嬉しいです。わたし、もともとアイドルが好きで、ファン側としてCDを購入しては、握手会に並んでいました。今は、わたしがアイドルになって握手をする側にいますが、ファンとしてアイドルに夢中になる気持ちがすごくわかるからこそ、たくさんリリースイベントを出来ることがすごく嬉しいし、今も、わたしがファンとして"されて嬉しかった"ことを大切にしながら、応援してくださる方々と接しています。

──ゆめさん自身、リリースイベントを本当に楽しんでいるんですね。

音羽ゆめ  楽しいです。ライブハウスは、ライブを観に行くという目的を持った人たちが集まります。リリースイベントは、ショッピングで訪れていた人たちが偶然目にすることも多ければ、そこで新たな出会いもたくさん生まれています。Strawberry Girlsのライブへ気軽に触れていただける環境でライブをやれていることを、わたしもそうだし、メンバーみんな楽しんでいます。


限られた期間だからこそ精一杯楽しみたいです。


──キコさんも、やはり同じ心境ですか?

キコキャンディ  活動3年目で、初めてCDをリリース出来れば、リリースイベントをやれるなど、3年目にして新しいことへいろいろ挑戦していける環境にいれるのはすごく嬉しいです。リリースイベントを通して、普段なら出会う機会も少ない方々との出会いに繋がっていることも嬉しいんですけど。わたしは、最近ライブで会う機会が減っていた方々と、リリースイベントを通して再会出来ていることもすごく嬉くて…。私たちにとってリリースイベントは、ファンの方々との再会の場にもなっています。
  リリースイベントでもう一つ嬉しいのが、初めて観る方々のためにと、コールや振り講座をやっていること。いつも応援してくださっている方々も、新しいファンを巻き込もうと一緒になってコールや振りを楽しめば、その場をいつも盛り上げてくださいます。その関係を通して、お互いの絆がより深まっているから、それもすごく嬉しいことなんですよね。

アー写

──リリースイベントは、新たな人たちとの大切な出会いの場になっているんですね。

キコキャンディ  なっています。開放的な空間で行うリリースイベントだからこそ、それまでStrawberry Girlsのことを知らなかった人たちにもライブを観ていただけるのもそうだし、コールや振りなどへ気軽に参加し、一緒にコミュニケーションを取れるのはすごく楽しいです。Strawberry Girlsとしての活動はもう2ヶ月切っていますし、わたしの心の中にはまだ悲しい気持ちもあります。でも、限られた期間だからこそ精一杯楽しみたいです。


──続いては、由衣さんお願いします。

高梨由衣 山田(寿々)以外のメンバーは、全員アイドル未経験でStrawberry Girlsを始めています。解散するのは、みんな初めての経験。3年間家族以上に毎日会って、 ずっと一緒に過ごしてきたから、10月1日を終えて以降のことが想像出来ないし、「どうなっちゃうんだろうな」という不安な気持ちも正直大きいです。でも、結成以降ずっと上を目指して走ってきたので、あと2ヶ月ないですが、行けるところまで行きたい気持ちを胸に最後まで駆け抜けます。

アー写

──前へ前へと向かう気持ちに、何ら変化はないわけだ。
 

高梨由衣  正直、悲しくなるときもあります。でも私たちは、みんなに笑顔になってもらいたくて活動をしているからこそ、最後までみんなが笑顔になれるパフォーマンスを届け続けられたらなと思っています。

──初心者から始めたとはいえ、アイドル活動を約3年間続けていると、今やその生活が日常になっていません? 

高梨由衣  今は、完全にアイドルが生活の中心になれば、アイドルのお仕事以外は考えられない状態です。わたしは小さい頃からダンスをやってきたし、ダンスを通して表現していくことを何よりも大切にしてきました。だからこそ、Strawberry Girlsというダンスを大切に表現しているグループで活動出来ていることに、すごく意味を感じています。わたしにとっての生き甲斐を見つけられたことは、本当に嬉しいことでした。だから、その先に不安も感じてしまうのかも知れません。
 

──愛実さん、Strawberry Girlsとしての3年間はどんな日々でした?

月野愛実  3年間って、普通に考えたらめっちゃ長いと思うんですけど、Strawberry Girlsを通した3年間は、本当にあっと言う間でした。10月1日という一つの大きな区切りの日も、あっと言う間に来ちゃうと思うと、正直寂しい気持ちもあります。由衣ちゃんも言ってたように、このメンバーとは家族以上に一緒に過ごしてきました。わたしも、その後のことはまったく想像がつかないです。10月1日のZepp Shinjuku公演まで3年間の思いを持って走り続けたい。それが、今の素直な気持ちです。
  Strawberry Girlsは、ダンスパフォーマンスを魅力にしてきたグループ。だからこそ、私たちにしか表現できないパフォーマンス面をさらに突き詰め、Strawberry Girlsだからこその最高のエンターテイメントを10月1日の3周年公演でお見せしたいです。残り2ヶ月とはいえ、さらにクオリティを上げていきますから。

アー写

──バタバタした日々も、気づいたら当たり前の毎日になっていたわけだ。

月野愛実  その感覚はあります。とくにわたしと(篠宮)咲綾は、Strawberry Girlsの姉妹グループBlueberry Girlsのメンバーも兼任しているから、本当に目まぐるしい毎日。それもあって、あっと言う間に日々が過ぎていくのを強く感じているのかも知れません。


──凌空さんは、今年加入のメンバーになります。

里仲凌空  今年の3月にStrawberry Girlsへ加入しました。わたしは、メンバーとはまだ数ヶ月しか一緒に過ごしてないです。でも、自分にとってStrawberry Girlsはとても大切な場になっているのは、みんなと同じです。わたし自身、アイドル活動はStrawberry Girlsが初めてになります。しかもStrawberry Girlsは曲数が多いから、今も全曲覚えるため、いろんな楽曲の歌や振り付けを身につけながらの日々を過ごしています。

アー写

──凌空さんは、まだ学生でしたよね。

里仲凌空  そうです。今は夏休み期間中です。この間まで、テスト勉強と、リリースイベントと、楽曲の振りを覚えることを同時にやっていました(笑)。やることは多いけど、リリースイベントを通して新たにStrawberry Girlsのファンになってくださる方々が増えるのと同時に、わたし自身も新しいファンの人と出会う機会になっているから、アイドル活動を始めて間もないわたしにとって、リリースイベントはとても嬉しいファンの方々との出会いの場になっています。

──Strawberry Girlsは曲数が多いから、歌や振りを覚えるのは大変でしょ。

里仲凌空   ライブやリリースイベントを行いながら、まだ身につけてない歌や振りを平行して覚えるのは、正直大変です。でも、すごく充実もしています。だからこそ、解散の日までわたしも全曲に身につけたいし、覚えた楽曲を、これからのライブを通して披露し続けたいです。


『トワイライトメモリー』のMV映像は、モノクロで始まりながら、後半で華やかに色づきます。そこには、「過去」から「未来」という意味も重ね合わせています。


──Strawberry Girlsは、8月13日にミニアルバム『SHOWCASE』を二形態発売します。この作品、それぞれにテーマがあるそうですね。

葵なつは  TYPE-Aが「夜明け」で、TYPE-Bが「夜更け」というテーマを掲げています。MVも制作した表題曲の『トワイライトメモリー』は、二形態ともに収録しています。他の収録曲たちは、それぞれのテーマに合わせて選曲をしています。それぞれの裏ジャケットにも、そのテーマを反映したデザインが成されています。「夜明け」盤には、朝に聞くとリラックスできる楽曲が入っていれば、「夜更け」盤には、夜聴くと楽しくなれる曲なども含まれているから、テーマに沿った雰囲気も感じてもらえたら嬉しいです。

──ミニアルバム『SHOWCASE』に収録した曲たちの魅力を掘り下げる前に、まずは表題曲『トワイライトメモリー』の魅力や聞きどころから、メンバーのみなさんに語っていただいても良いでしょうか。ふたたび、なつはさんからお願いします。

葵なつは 『トワイライトメモリー』は恋愛ソングですけど、君や僕をメンバーとファンたちとの関係性に当てはめてもぜんぜん違和感のない楽曲です。わたし自身、ファンの方のことを思いながら歌うと、グッときちゃうところがあります。『トワイライトメモリー』のMV映像はモノクロで始まりながら、後半で華やかに色づきます。そこには、「過去」から「未来」という意味も重ね合わせているから、それを意識して観ていただくのも楽しみ方だと思います。

──続いては、すずさんお願いします。

山田寿々   Strawberry Girlsといえば盛り上がり系やダンス系の楽曲という印象が強い中、『トワイライトメモリー』は、これまでのStrawberry Girlsの中には以外と無かった静かめの楽曲。初披露したのが、6月11日からスタートしたリリースイベントのとき。私たちとファンたちとの関係性にも当てはまるから、初披露のときからウルッとしていたんです。解散が決まり、それを発表して以降、ファンのみんなの顔を見て歌うたびに、さらにウルッとしちゃいます。『トワイライトメモリー』は歌詞がとても良いので、そこへぜひ注目して聴いてください。

──ファンの方々も、いろんな思いを胸に『トワイライトメモリー』を受け止めているんでしょうね。

山田寿々  私たちもそうですけど、聴けば聴くほどいろんな捉え方をしていける楽曲だから、ファンの方々も、そのときの心情次第でいろんな風に受け止めています。

──次は、咲綾さんですね。

篠宮咲綾  『トワイライトメモリー』は、私たちからファンのみなさんへ向けての思いとして受け止められる楽曲です。だけど逆に、ファンのみんなから私たちへ向けてという視点で聴いても当てはまるし、わたしはそういう捉え方をしてこの曲を受け止めたときにもグッときました。
  私たちは、ファンの方々を元気づけ、活力を与えてゆく立場ですけど。私たち自身、ファンの方々からいただく言葉に元気づけられれば、嬉しさを覚え、逆に活力をいただくことも多いです。もちろん、その関係性を他の大切な人たちに置き換えても強く心に響く内容のように、いろんな捉え方をしながら聴いてほしい素敵な楽曲です。

──『トワイライトメモリー』を歌っていると、気持ちも入り込みやすいですか?

篠宮咲綾  入り込みます。ファンのみなさんを前にこの曲を歌うたびに、いろんな思いや思い出が浮かんでくるせいか、つい涙が流れそうになることもよくあります。


『トワイライトメモリー』の歌詞へ向き合ったとき、アイドルになりたかった頃の自分の気持ちや、アイドル活動を始めた頃の初心を思い返していました。


──ゆめさんは、『トワイライトメモリー』をどのように受け止めています?

音羽ゆめ  『トワイライトメモリー』は歌詞がすごくいいんです。曲調やメロディーも爽やかで心地好いから、そこもわたしは好きなんですね。なんか、海辺のドライブに似合いそうだなと、わたしは感じました。

──ミニアルバム『SHOWCASE』の2-TYPEとも、海辺のドライブに似合いますよね。

音羽ゆめ  そうなんです。「夜明け」盤は出かけるときに、「夜更け」盤は帰りがけのドライブで聴いてと、その状況に合わせて楽しめる作品です。わたしも『トワイライトメモリー』の歌詞が好きなんです。あの心地好いメロディーに乗せて思いを届けるからこそ、余計に胸に響くんだと思います。

──続いては、キコさんお願いします。

キコキャンディ  わたし、「僕が前を向いて生きてるから 君の夢も少し近づいてく だから今日も一歩を踏み出そう」の歌詞がすごく好きです。わたしは昔からアイドルになりたかったのですが、なかなか上手くいかずにあきらめかけていました。でも、最後のチャンスにと思って受けたStrawberry Girlsのオーディションを通して、わたしはアイドルになる夢を叶えられました。わたしのファンの方の中には、わたしと同じ思いを経験し、今ではアイドルになる夢をあきらめ、自分の夢をアイドルになったわたしに託して応援してくださる人たちもいます。わたしは今も、そういうファンの方々の思いも背負いながら活動をしています。だからこそ、この歌詞の部分が自分に重なるなぁと思ったし、わたし自身、これからもしっかり前を向いて歩みながら、誰かの背中を押し続けたい。まさに『トワイライトメモリー』は、聴いた人の背中を押してゆく曲にもなっています。

──由衣さんは、『トワイライトメモリー』にどんな思いを抱いています? 

高梨由衣  この楽曲の歌入れをする前に、「アイドルになる前の自分たちを想像して」と言われました。わたしはアイドルになりたくて配信オーディションへチャレンジしたり、撮影会に参加するなど、そのチャンスをつかもうといろんな挑戦をしてきました。わたし、その言葉を受け止めたうえで『トワイライトメモリー』の歌詞へ向き合ったとき、自分のアイドル人生を一気に振り返るように、アイドルになりたかった頃の自分の気持ちや、アイドル活動を始めた頃の初心を思い返していました。みんなも言っているように、『トワイライトメモリー』は自分に当てはまる言葉がいろいろと記されています。自分のことを見つめ合える曲であり、大切な誰かを思い浮かべながら聴くことで、きっと共感を覚えてもらえると思います。この曲は、夢へ向かう際に心が折れそうになったときに聴いても、気持ちを押してくれるはずです。

──次は、愛実さんお願いします。

月野愛実  初めてこの楽曲のデモ音源を聴いたのが、レッスンの帰り道でした。初めて聴いたときからすごく心に染みてきて、応援してくれるみんなの顔を思い浮かべては、涙ぐんでいたのを思い返します。わたしは最初から『トワイライトメモリー』を、自分たちとファンの人たちとの関係性として捉えていたこともあって、ファンの人たちを前にして歌うたびに、いろんな感情が浮かんできます。
  『トワイライトメモリー』は、今までのStrawberry Girlsにあるようでなかった曲。この歌詞がすごく刺さるというか、ファンの方々や家族のことを重ねあわせたり、自分自身を見つめ直したり。もやもやとした気持ちへ陥ったときも、『トワイライトメモリー』を聴くと「こういう気持ちもあったな」と思い返せるなど、新たな感情や考え方が生まれるから、自分にとってもすごく大切な楽曲になっています。

──最後は、凌空さんですね。

里仲凌空  わたし、アイドル活動を始める前までずっと、誰かの敷いたレールの上を歩く毎日でした。それは自分の感情を強く押し出すことがなかったから、そういう日々を送っていたんだと思います。ただ、ダンスだけは本気で夢中になっていました。唯一、ダンスだけは自分でレールを敷いて進んできました。ただし、わたしはダンスの面でも個人戦として戦ってきたので、誰かと一緒にレールを敷いていく経験をすることはありませんでした。そんなわたしが、初めて仲間と一緒に夢を追いかけたいと思えたのが、Strawberry Girlsの活動でした。
  Strawberry Girlsは、わたしの人生において、すごく大切と思える人たちと出会った場。10月1日は、わたしがメンバーとして活動を始めてからちょうど200日目。わたしはこのメンバーとずっと長く一緒に過ごせると思っていたからこそ、『トワイライトメモリー』の中、わたしの歌うパートの「僕らの未来は 同じ景色なのか」の歌詞を、いつもメンバーに向けて歌っています。そうすると、なつはちゃんが「失いたくないよ 夢中で駆け出した」と歌い返してくれます。わたしは、ここまで誰かのことを強く、大切に思って生きてきたことがなかったからこそ、ファンの人たちへ向けての思いもありますけど。それ以上に、わたしはメンバーに向けてこの思いを歌っています。


Strawberry Girlsとして今年が最後の夏になるからこそ、夏曲を歌うStrawberry Girlsの姿を印象づけたいです。


──続いては、2枚のC/Wに収録した中から、お勧めの曲を紹介してください。今度は、凌空さんからお願いします。

里仲凌空  TYPE-Bに入っている『STAR BERRY』は、めちゃめちゃダンス曲になっています。わたしはダンスに特化して生きてきたからこそ、この曲を通して魅せるダンスにぜひ注目してほしいです。ライブでは、ファンの人たちとの一体感も感じられる楽曲です。

月野愛実  わたしはTYPE-Aに収録した『泡沫のサマーマジック』です。わたし、よく曲中にセリフパートをいただきます。『泡沫のサマーマジック』でも、わたしは1サビ前でセリフパートを担当すれば、ライブのたびに言い方を変えています。Strawberry Girlsは、これまでにもいろんな夏曲を歌ってきましたが、『泡沫のサマーマジック』は、Strawberry Girlsにとっての今年の夏曲。すでに野外の夏フェスでも何度か披露しました。この曲、太陽の下で歌うのと、照明も映えた夜の野外で歌うのとでは印象が変われば、ファンの方の高まり具合も違います。わたしは、そこにも面白さを感じています。Strawberry Girlsとして今年が最後の夏になるからこそ、この夏、『泡沫のサマーマジック』を歌うStrawberry Girlsの姿を印象づけたいです。

高梨由衣  わたしがお勧めしたいのが、TYPE-Bに収録した『Maiden's Eden』。わたしはこの曲で、初めてラップのパートをいただきました。その後も、いろんな楽曲でラップのパートを任せていただけるきっかけになったのが、『Maiden's Eden』。今では、ファンの方々からも「由衣のラップが好き」「由衣といえばラップだよね」と言ってもらえることが増えました。だからこそ、わたしはこの曲へ深い想いを持っています。
  Strawberry Girlsは初ステージで4曲歌唱し、スタートしています。その後、初めていただいた新曲が『Maiden's Eden』。当時、初めて出した格好いい曲であり、Strawberry Girlsを象徴するダンス曲でもあったから、今でも「Strawberry Girlsのダンス曲といえば『Maiden's Eden』だよね」と言ってくださる方々も多いです。この曲は配信でもリリースになっていますが、今回、既存曲に凌空の歌声も加えてすべて8人バージョンへ仕上げたように、このCDを通して8人バージョンのStrawberry Girlsも味わってください。

里仲凌空  新曲は、もちろん。収録した過去曲のすべてに参加できたのは嬉しかったです。

キコキャンディ  わたしは、TYPE-Bに収録した『希望の道しるべ』がお気に入りです。『希望の道しるべ』は、デビューするときに歌った4曲の中の一つ。当時、アイドルになる私たちのことを思って作ってくださった楽曲でした。同時に『希望の道しるべ』は、私たちの等身大の思いを記した、3年間ズーッと大切に歌い続けている楽曲です。この曲も、凌空の歌声を入れた8人バージョンで聴いてもらえるのがすごく嬉しいです。『希望の道しるべ』は、自分が上手くいかないことがあったとき、よくこの曲を聴いて「よし、頑張ろう」と気持ちを奮い立ててきました。みなさんがそうなったときにも、ぜひ聴いてください。

音羽ゆめ  わたしは、TYPE-Bに収録した『夏めく頃に』がお勧めです。『夏めく頃に』も、タイトル通り夏曲です。「ずっとずっと忘れないように」など、解散を発表した今年のStrawberry Girlsの夏にピッタリの楽曲にもなっています。歌詞がすごく好きだし、楽曲の中へ夏を感じさせるいろんな音も入っているから、この夏いっぱい聴いてください。

篠宮咲綾  全曲好きなんですけど、わたしはTYPE-Aに収録した、Strawberry Girlsが初めて出した夏曲の『真夏のシンデレラ』をお勧めしたいです。毎年の夏フェスで歌い続ければ、夏のライブの定番曲として好きになり、そこからStrawberry Girlsのファンになってくださった方々も多いです。Strawberry Girlsは、ダンス曲とポップ曲の二面性を魅力に活動を始めました。その中へ、初めて爽やかな盛り上がり曲として生まれたのが『真夏のシンデレラ』でした。わたし自身、夏曲が大好きだから、この曲もすごく気に入ってます。

山田寿々  わたしは、TYPE-Aに収録した『Strawberry Girls』をお勧めしたいです。私たちのグループ名にもなっているこの楽曲は、Strawberry Girlsとして初めていただいた楽曲でした。初めて振り入れをしたのも、初めてのMV撮影も『Strawberry Girls』でした。だからこそ思い出がいっぱい詰まっていれば、この曲を聴くたびにStrawberry Girlsとして活動を始めたばかりの頃のことを思い返します。『Strawberry Girls』は、私たちとファンのみなさんとの関係性を歌詞にしています。明るい曲調だし、間奏のダンスが激しい、ファンの方々へ向けた私たちの気持ちがたくさん詰まった楽曲だから、その思いが伝わったら嬉しいです。今回の2枚の作品には、Strawberry Girlsの始まりから最新まで、まさにStrawberry Girlsの3年間の歩みを詰め込んでいるから、そこにも注目してください。

葵なつは  わたしも夏曲が大好きだから夏曲を推したかったですが、みんなが言ってくれたので、わたしはTYPE-Aに収録した『Bloom』を推したいです。Strawberry Girlsは、決まった演目をお届けする2つの公演を行っていました。そこでは、全員歌唱の曲もあれば、ユニットやソロで歌う曲もあるなど、この公演でしか聴けない曲ばかりをお届けしていました。『Bloom』もその公演曲の一つです。メンバー内でも、ファンの人たちの間でも『Bloom』の人気がとても高かったから、いつしか通常のライブでも歌うようになりました。今回のミニアルバムへ、唯一の公演曲として入ったのが『Bloom』です。この曲を好きなStrawberry Girlsのファンが多いからこそ、まだ触れたことのない方は、この作品を通してぜひ触れてください。


絶対にStrawberry Girlsのことを忘れられないライブにしていく気持ちです。


──最後に、10月1日にZepp Shinjukuで行う3周年公演であり、Strawberry Girls最後のワンマン公演へ向けての思いもお願いします。

山田寿々  10月1日が、Strawberry Girlsとしてのラストライブになるからこそ、私たちもいろんな思いを詰め込んだライブになるだろうなと思っています。この日はStrawberry Girls3年間の活動の集大成になる日。きっと涙も流れそうだけど、最後まで笑顔で終えたいし、「Strawberry Girlsって最高だったよな」と、何時まで経ってもみなさんの記憶に残るライブにしたいし、絶対にStrawberry Girlsのことを忘れられないライブにしていきます。Strawberry Girlsといえば、ダンスパフォーマンスを魅力にしたグループ。だからこそ、ダンスは絶対に譲れない魅力であり、強み。「やっぱあのグループ、最後までダンスはすごかったな」と言ってもらちえる、3年間の私たちの軌跡が詰まったライブにするから、その雄姿をぜひ観に来てください。


TEXT:長澤智典

 

<インフォメーション>


アー写

『トワイライトメモリー』MV
https://www.youtube.com/watch?v=ekG0r1srElk


Strawberry Girls
『SHOWCASE』
2024.8.13 On Sale
<価格>¥1,200- (税込)
販売元:コロムビア・マーケティング株式会社
発売元:株式会社ロックフィールド

収録曲
◆TYPE-A→QARF-60275
M1:トワイライトメモリー
M2:泡沫のサマーマジック
M3:真夏のシンデレラ
M4:Bloom
M5:Strawberry Girls

◆TYPE-B→QARF-60281
M1:トワイライトメモリー
M2:STAR BERRY
M3:夏めく頃に
M4:Maiden's Eden
M5:希望の道しるべ

■Strawberry Girls 
X(Twitter) https://x.com/stg_info
YouTube https://youtube.com/@strawberrygirls1046?si=iVCVtoARWy4CM0lD
lit.lin https://lit.link/stginfo 

 

特集FEATURE

FEATURE
最新記事更新日 2024.12.16
イベント情報
最新記事更新日 2024.11.19
ガルポ!ズ INTERVIEW