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この姿を見た人が、一目で「今回のテーマはトランプね」というのもわかりやすく提示しています。 メタモル!!! インタビュー!!!!!
メタモル!!!が、7月30日にシングル『ディセイブジョーカー』を3-TYPEリリースする。同楽曲の魅力を語っていただいた。
メタモル!!!ってメタモルフォーゼを略したグループ名であり、"変化や変身"など、何でも変身できるよという思いもそこに込めています。
──まずは、『ディセイブジョーカー』誕生の経緯から教えてください。
相笠萌 新曲を制作するうえで、最初に決めたのが「トランプ」をコンセプトにしようということ。そのうえで、作家さんに「トランプをテーマにした恋愛の曲をお願いします」と楽曲制作をお願いしました。
メタモル!!!は、毎回のリリース作ごとに「ゲーム」など明確なコンセプトを掲げ、それに合わせた楽曲はもちろん、衣装などのビジュアル面の制作も続けてきました。いろんなテーマを掲げてきた中、今回はちょっとポップめな感じであり、この姿を見た人が一目で「今回のテーマはトランプね」というのもわかりやすく提示しています。
▲相笠萌
──メタモル!!!の場合、病んだ女性が登場する歌詞も多いですし、萌さん自身そういう歌詞を得意としている印象です。今回は作家さんが作詞を手がけていますが、その要素も歌詞を書くうえでお願いをしていたのでしょうか。
相笠萌 言われたように、そういう歌詞はメタモル!!!には多いです。C/Wに収録した『ふぁんしーどーる』は自分で作詞をしていますし、いつもなら自分で作詞を手がけますけど。せっかくの新しい作品の、しかも表題曲だからこそ、自分が好きな方に楽曲制作をお願いしようということから依頼をしています。作詞についても、その方の書く曲なら自分たちの表現している楽曲の系統と合うだろうと思っていたから、とくに細かい注文をすることなく、「恋愛の内容で」と大まかに伝えたうえで書いていただきました。楽曲もそうだし、出来上がった歌詞にはとても満足しています。
──良ければ、一人一人の『ディセイブジョーカー』の魅力や聞きどころを語っていただけますか。
桜田澪 同じ格好いい系でも、『ディセイブジョーカー』は普段ライブで歌っている楽曲たちよりも、ポップなノリを持っています。楽曲も衣装も、トランプというモチーフを生かしているところも好きなところです。わたし自身、メタモル!!!のメンバーになって初めてMVを撮りました。撮影はすごく楽しかったし、この映像もぜひみんなに観てもらいたいです。
▲桜田澪
色葉るの 『ディセイブジョーカー』ではトランプをモチーフにしたダンスを取り入れるなど、しっかりと世界観を描き出していますし、踊っていて楽しいです。個人的に一番好きなところが、落ちサビでちょっと静かになるところ。そこを気に入ってます。
▲色葉るの
華嵜ふな これまでにも、いろんなモチーフを掲げて表現してきましたけど。がっつりと縛りを持って取り組んだことで、より明確にトランプというテーマを表現できたなと思っています。振りや衣装にも、ダイヤやハートなどトランブの絵柄がついているから、お客さんたちも一目見て「あっ、今回のテーマはトランプなんだ」とわかってくれますし、うちらもテーマを伝えやすいから、そこも良い面だと思っています。
▲華嵜ふな
相笠萌 メタモル!!!ってメタモルフォーゼを略したグループ名であり、"変化や変身"など、何でも変身できるよという思いもそこに込めています。だからこそ、新作を出すたびに「今回は、こういうテーマです」と打ち出してきましたけど。今回は、それをよりわかりやすく提示しているのはもちろん、メンバーそれぞれにスペード、ダイヤ、ハート、クローバー、ジョーカーと役割を持っていれば、パフォーマンスにもそれを投影。最後のポーズでは、それぞれの担当マークのポーズを決めているから、そこにも注目してほしいなと思います。
月苓のあ わたし、ジョーカーを担当しています。なんか、ジョーカー担当っていいですよね。今までは完全に金髪でしたけど、ジョーカー担当になるからにはと思って、ヴィランと言うんですか?!悪役を表現したいなと思い、それに似合う髪形や髪色に変えました。のあ的には、初めて自分の歌声がCDになれば、MV撮影も初めてだったからこそ、やる気に満ちて髪形や髪色も変えて挑みました。
▲月苓のあ
──やはり、CDになるのは嬉しいこと?
月苓のあ CDになるのは嬉しいです。うちのおばあちゃんのように、サブスクのことなどよくわかってない人も、「CDが出るんだよ」と言うと「凄い!!」と喜んでくれるから、より嬉しいんだと思います。レコーディングのときも、THE FIRST TAKEへ臨む気持ちで録りましたし、MVもすごく綺麗な映像に仕上がっているから、ぜひ観てほしいです。
──『ディセイブジョーカー』のライブでの反応は、どうですか?
華嵜ふな じつはまだ普段のライブでは歌っていなくて、『ふぁんしーどーる』を含め、この2曲はリリースイベントのみで披露しています。メタモル!!!はライブ本数の多いグループ。そこへリリースイベントも詰め込んでいるから、いつもライブに来てくださる方々にもリリースイベントを楽しんでもらおうと、あえてCDを発売するまでは『ディセイブジョーカー』と『ふぁんしーどーる』はリリースイベントに来ないと聴けないよと差別化しています。リリースイベントでの反応は、とても良いです。みなさん「いいね」と言ってくださいますし、その場で興味を持って観てくださった人たちにも刺さっているから、リリース後の対バンライブを通して、メタモル!!!を初めて見てくださる方々にどう刺さっていくのかがとても楽しみです。
『ふぁんしーどーる』に出てくるのは、いわゆる地雷系の子です。
──『ふぁんしーどーる』はかわいい系の楽曲ですよね。
華嵜ふな 自分たちの持ち曲の中では、割とかわいいめですね。メタモル!!!の場合、格好いい系の曲が多ければ、普段から格好いい系のグループとして活動をしているけど。格好いい系の楽曲が続く中に、かわいい系の曲が入ってきたら、どう思います?
──そのギャップに惹かれる方も多いんじゃないですか?
華嵜ふな そうであったらいいなと、うちらも思っています。うちらのお客さん、初めて『ふぁんしーどーる』をリリースイベントで聴いたとき、「えっ、メタモル!!!どうしたんだ??」という驚きの表情をしていましたけど。耳に馴染みやすいこともあって、どんどんハマってくれています。最近、楽曲がバズるきっかけってTikTokが多いじゃないですか。だから『ディセイブジョーカー』も『ふぁんしーどーる』も、TikTokにアップした動画を通して少しでも興味を広げていけたらなと思っていますし、みなさんにもアップしてもらいたいなと思っています。
──『ふぁんしーどーる』の作詞を手がけたのが、萌さんになります。この曲のテーマも教えてください。
相笠萌 "病みかわ"です。今回、1曲くらいかわいい曲があったほうがいいんじゃないかという思いから、『ふぁんしーどーる』というかわいい系の楽曲を収録しました。ただし、メタモル!!!は清純派系のグループではないからこそ、うちらっぽさを出そうとなったら、やっぱり病みかわいい系の曲かなと思ったので、そういう歌詞にしています。出てくるのは、いわゆる地雷系の子。歌詞にもいろんな仕掛けをしているから、CDが出たときに歌詞カードを読んで、そこの意味を理解してもらえると、より楽しめるはずです。
──地雷系の子たちをテーマにしたかった理由もあったのでしょうか?
相笠萌 したかったというよりは、メタモル!!!には地雷系女子のファンも比較的多いからこそ、共感してほしい思いはありました。
──ぜひ、4人の『ふぁんしーどーる』についての印象も聞かせてください。
桜田澪 わたし、メタモル!!!に加入して初めてかわいい系の曲を表現したのが『ふぁんしーどーる』です。この曲を通して、かわいい系のダンスを表現できたのも嬉しかったです。歌詞も、現代に生きる女の子たちの気持ちに刺さりそうな内容だと思いました。
色葉るの 『ふぁんしーどーる』の踊りが、すごくお人形さんっぽくてかわいいんてすよ。だからライブでは、わたしもお人形さんっぽく踊れるようにと頑張っています。
──そこは、『ふぁんしーどーる』の見どころですよね。
色葉るの そうなります。メタモル!!!は格好いい系の楽曲が多いように、ダンスも格好いい系が多めだからこそ、『ふぁんしーどーる』では、極力かわいく見せられるようにと頑張っています。曲調や歌詞の印象は、メンヘラな女の子です。
華嵜ふな 男が歌ってる??と思われそうなくらい、自分、割と声が低めなんですよ。でも『ふぁんしーどーる』では、自分の低音域の声を生かせるパートも用意していただいています。主旋は高めですけど、突然低い声を生かすパートも出てくるところも、この曲の魅力にしています。他にも、サビの部分がTikTokに使うのに似合う振りになっているから、みんなも真似して動画をアップしてもらい、この曲がバズればいいなとも思っています。
月苓のあ メタモル!!!に加入して以降、ずっと格好いい系の楽曲を表現してきましたけど。のあ的に、初めてのかわいい系の楽曲になりました。サビに「ワンワン」や「ニャンニャン」など犬と猫の鳴き声も入っているんですけど。よく聴くと「911(ナインワンワン)など、ちゃんと病んデレな歌詞になっていて、パッと聴きかわいいけど、よく聴くとダークなことを言ってるから、そこも聴いてほしいです。
相笠萌 リリースイベントでも、細かい歌詞の内容まではわからないらしく、「ここ、何言ってるの?」とよく聴かれます。それくらい興味を惹く歌詞になっているし、歌詞を読めばその意味もわかると思います。中にオーバードーズなど、病院や病んだ感情を示唆する表現もいろいろ出てくるから、『ふぁんしーどーる』の歌詞はぜひチェックしてください。
3曲とも人気の高い既存の曲ですが、今のメンバーで新録したい思いから、新体制バージョンとして新たに録り直しました。
──リリースする3-TYPEの中には、『村人M』『infidelity』『がむしゃらっぷ!』と、メタモル!!!の中でも、とくに人気や支持の高い曲たちを収録しています。その理由も気になりました。
相笠萌 3曲とも人気の高い既存の曲だからこそ、今のメンバーで新録したい思いから、新体制バージョンとして新たに録り直して収録しました。
月苓のあ これまでは、新曲のデモ音源を手渡され,、それを覚えたうえでのレコーディングでしたけど。この3曲は、ライブでずっと歌い続けてきたし、自分なりに「ここはこう歌いたい」というのがしっかり見えていたから、レコーディングでも自分の色を出しやすかったし、とても表現しやすかったです。
相笠萌 ずーっと歌い続けているうちらからしても、曲によっては3年くらい歌い続けてきたことや、歌い方にも経験という蓄積ができたことで、以前とは異なる歌い方もしているんですね。だからこそ、その成長ぶりも感じてほしいし、今の編成で歌うことにわたし達も新鮮さを感じていました。
華嵜ふな 新曲って、いつもライブで披露をする前に録るから、一番新鮮な状態の歌声を収めることがほとんどなんですね。今回のように、歌い慣れたうえで録る機会はなかなか無いからこそ、音源を通しても「すごく成長したね」というのを感じてもらえるだろうし、それが伝わったら嬉しいです。
色葉るの 確かにこの3曲はライブで歌い慣れていたから、新曲を録るのとは違う魅力を感じてもらえるなというのは、わたしも実感しています。
桜田澪 歌い慣れているから、レコーディングも早かったしね。歌い慣れている感を、音源を通しても感じてもらえたら嬉しいです。
ヲタクを全部『ファン』にしてください。
──今後のメタモル!!!ですが、最後にひと言ずつ未来に向けての思いを聞かせてください。
桜田澪 今も、いろんな恵まれたライブ環境をいただいていますけど、もっともっと大きい箱をしっかりと埋めきってライブが出来るグループにしていきたいと思っています。そのためにも、さらにSNSを通した活動を頑張っていきたいなとわたしは思っています。
色葉るの わたし、メタモル!!!へ加入するまで格好いい系を表現したことがなかったし、自分のイメージが格好いい系ではないのもわかっているからこそ、メタモル!!!の中で生きる自分のキャラクターをどう確立していけるかを今も模索しています。同時に、今以上もっともっとメタモル!!!の活動へ貢献していけるように頑張っていきたいなと思い、いろいろと考えていますので、それを反映していきたいです。
華嵜ふな グループとしての人気はもちろん、個人的な人気や支持がもっともっと欲しいなと思ってて。と言うのも、わたしはアイドル活動を始める前に、ネット上で自撮りを乗せるなどの活動をしていました。でも、そこで支持してくれた人たちみんなが、アイドル活動をしているわたしのことも支持してくれるとは限らないんですよね。自分としては、アイドル好きな人たちだけじゃなく、違った視点から好きになってくれた人たちもメタモル!!!のファンやメタモル!!!の華嵜ふなのファンにしていきたいなと思っています。そのための試行錯誤もしていますけど。そうやってアイドルファンの方々以外の層も組み込んでいけたら、よりメタモル!!!の支持層が広がるじゃないですか。きっと活動の幅だって、今以上に広がっていくと思うからこそ、いろんなファンを取り込めるような活動にも力を入れていきたいなと思っています。
月苓のあ いろんな地域や近県など場所が何処であろうと、メタモル!!!のことを応援してくれるヲタクの存在をすごく大切に思っていますが、のあとしては、現場に足を運んでくれるヲタクをもっともっと増やしたいし、そうさせる魅力をもっと身につけたいなと思っています。実際にライブを見てファンのなってくれた人たちに聞くと、「パフォーマンスを見て好きになった」という方が圧倒的に多いんですね。だからこそ、もっともっとパフォーマンス面に磨きをかけて、さらに現場に足を運んでくれるヲタクの人たちを増やしたいですし、在宅のファンを外へ連れ出したいです。
相笠萌 個人的なことになりますが、自分は今年でアイドル活動が13年目になりました。正直、活動期間だけを見たら長いじゃないですか。でも、わたしのファンの方々って、前世の頃からずっと応援してて、現場に来てくれる人たちも多いです。自分のプライベートや、いろんなアイドル現場がある中でも、いつもメタモル!!!の現場へ足を運んでくださるファンの方々に、まずはすごく感謝の気持ちを伝えたいです。
もちろん在宅で応援してくれる人たちの存在も嬉しいし、物理的な距離感やいろんな理由があって現場に足を運べないのもわかりますけど。究極を言えば、自分やメタモル!!!のことが本気で好きなら、どんなに忙しくても、どんなに距離があろうとも、推しメンに会いたくて来てくれるわけじゃないですか。でも、そこまでいけてないのは、まだまだ自分の力不足だと感じているからこそ、もっともっと好きになってもらえるように頑張ります。もちろん、新規のファンを増やすのも大事ですけど、わたしは、毎回ライブに来てくれる人たちに、まずは「ありがとう」の気持ちを伝えたいし、そういう人たちを本当に大切にしていきたいと思っています。そのうえで、さっきの在宅ヲタクを外へ連れ出すじゃないけど、それくらいメタモル!!!のことを好きになってもらえるように、もっともっと頑張らなきゃなと思っています。
TEXT:長澤智典
<インフォメーション>
メタモル!!!
『ディセイブジョーカー』
2024.7.30 On Sale
<価格>各¥1,200(税込)
販売元:コロムビア・マーケティング株式会社発売元:株式会社ロックフィールド
収録項目
TypeA QARF-60267
・ディセイブジョーカー
・ふぁんしーどーる
・村人M
・ディセイブジョーカー(inst)
・ふぁんしーどーる(inst)
・村人M(inst)
TypeB QARF-60268
・ディセイブジョーカー
・ふぁんしーどーる
・infidelity
・ディセイブジョーカー(inst)
・ふぁんしーどーる(inst)
・infidelity(inst)
TypeC QARF-60269
・ディセイブジョーカー
・ふぁんしーどーる
・がむしゃらっぷ!
・ディセイブジョーカー(inst)
・ふぁんしーどーる(inst)
・がむしゃらっぷ!(inst)
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